猫神様に嫁ぎます。ペットの猫が神様ぁぁっ⁈ 神様と交わるなんてっありえねぇ〜

アーキテクト

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神界転生

猫神

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天界には それぞれ元神を養う人形(ひとがた)の姿の神々が暮らしている。

神々も 竜族 翼族 九尾孤族 魚人族など ヒトには見えない生き物の化身に姿を変える事が出来る。

ここで 俗人は、猫の神様など聴いた事が無い。陰陽道使いの眷属にも猫など描かれた書物もないとお思いかもしれない。

あるのは 化け猫物語 夜な夜な行燈の油を舐めて、飼い主の敵とばかりにヒトを喰い殺す。



〝 ヒトを喰らって生きていけるのはヒグマぐらいだ
ヒトなど襲って何の徳があるのか?
そもそも 我ら猫族が 化け猫と化してでも妖力を持ち合わせていると証明しているのは お前達人間だ。〟




神の使いの狐 仏の道案内の犬 鴉に至っては 空からヒトを導く神の化身とな‥

そもそも 猫族の祖先は 1匹の鼠に騙されたのが運の尽き始めと言う事だ。
穢らわしい鼠のおかげで日本の神話の何処を探しても猫は登場しない。
しかし、天界において我らは数多の神々の上位に位置している。これが純然たる事実なのだ。

東華大司命少陽君‥東王父が蒼霊墟で愛玩していたのが我ら猫族、(神々は蒼霊族とも呼ぶ)の祖だった。

東王父は天界を混沌から救った上古の英雄で、その後も方や天族の父神にその尊い地位をお譲りになり 暫くは天界に居を構えて隠居されていたが、今は一切表向きに出てこられる事は無くなった。

もはや伝説上の存在に近かった。

東王父と父神は同神と言う説もあるが 私の立場をもってしても 既に伝説の御二方。まことの事はわからぬ。


それから 我らは東王父に愛玩されたと伝承され 天界の神々からも愛でる存在として暮らす事ができている。


しかし ほとんどの眷属と言われし獣 猫 十二支に数えられる者どもは 知性を忘れ 今の人間界では ただのペットか食用動物に成り下がってしまった。

魔界に落ちた卑しきモノどもは ヒトごときからも害獣と蔑まれる有様だ。 世も末よ‥

天界で住まう事を許された猫族も 人形となって暮らしている。


猫族の王が 斑翁(まだらお)

 その娘が翠玉 その息子が私、蒼霊と腹違いの弟青牙と成る。

斑翁も若い頃は蒼霊と名乗っていたが 死期を悟り私が修練を積んだのち 譲位するべく名前を私に譲ったのだった。

その名に相応しい神となる為人間界で劫を克服すべく修行に降りたというわけだった。

















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