だいすき♡ にんげんちゃん！

スライムとにんげんちゃん

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　その後、力を使い果たしたスライムは困ってしまった。
　何故なら、小さくなった体を元に戻すには、必要なものがあったからだ。
　スライムはにんげんちゃんとお話する器官がない
　意思の疎通が出来ないのだ。
　小さく弱ってしまったスライムに、にんげんちゃんは狼狽えるばかり
　そうした混乱の中、魔族の中でも高位の存在が偶然やってきた。
　夜を切り取った様な黒い羽と、山羊の角をもった『悪魔』の男。
　彼は、聞く者を落ち着かせる穏やかな声で話し出す。
　このスライムを助けたいのなら、餌を与えなさい
　ただし、我々魔族には人間の食べ物など意味が無い
　必要なものはひとつ
　人間のオスが持つ体液だけ
　不自然な言動であったはずの言葉は、何故かすんなりと受け入れられ──
　
「せいしでるっ♡でます♡んひっ♡あ♡あ゛ぁぁ～～っ♡」
　こうして、スライムは可愛いにんげんちゃんと一緒に暮らす事になったのである。