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1章魔法使いの成長

第17話 入学

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 そうして何日か経ち、試験結果が発表され、クラス分けも判明した。

 一番上のSクラスらしい。そこには勇者も入るらしい。
 ついに勇者と接触する機会ができたことはありがたい。

 しかし、不思議なことにこの学院は式典としての入学式があるらしい。

 いや、ナーロッパあるあるだけど、普通に考えたらおかしいだろ!
 しかも、主席合格者が新入生代表の言葉を言うらしい。
 ここって日本だったっけ? と思うような環境ですね。

 そんな思いを持ちながら、学院に向かっています。そう、今日が入学式です。

 そもそも、新入生代表の言葉のことなんて考えてるのは自分が言うからです。何で勇者じゃないんだよ! おかしいだろ!

 何のための勇者の特別試験だよ! そもそも魔族討伐に向けて頑張っていきましょう的なことを言う必要があるだろ! 何がしたいんだよ!

 そんなことを考えているうちに学院に到着した。

 かなり早めについたつもりであったが、意外ともうほかの生徒がいた。

 そうして、少し新入生代表の言葉についての話をしてから待ち、入学式は行われた。

 勇者が出てくるタイミングは何故かなかった。本当に何がしたいの?

 そして、今日は帰宅した。

 翌日となり、学院生活は始まった。

 教室に向かっていると

「ロベルじゃないか!」

 ルナストがいた。

「おお! ルナスト。試験ぶりだな!」

 ルナストもSクラスとなっていることは知っていたので、一緒の教室となる。

 様々なことを話しながらもやはり勇者の話となった。

「それにしても、どうして入学式で勇者は出てこなかったんだろうな。」

「あー、うん。そうね。」

 何か分かっているような、いないような素振りを見せた。

「まあ、魔族の討伐は勇者がメインだから、学院にその話を持ち込むべきではないって判断されたんじゃないかな?」

「あー。確かにね。」

 学園の目的を考えると良く分かる。貴族同士の交流の場でもあるし。

「とにかく教室入るか。」

「そうだな。」

 そう、話しているうちに教室にはついていたのだ。

 そうして、入った教室には勇者のような存在はいなかった。見かけたことがあるような人ばかりといった印象だ。だからこそ、全員は上位の貴族なんだろう。
 こういうところは前世と変わらないのだろう。金があれば、勉学に取り組む余裕があり、金がなければ、勉学は取り組めず馬鹿となる。そうゆうことだ。

 それにしても、勇者はいつやってくるのだろうか。

 そもそも、勇者と協力して何をしていかないといけないんだ。
 最終的に何かを倒す必要があるらしいけど。
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