「秘密の毒林檎」

C.B

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秘密毒71-1
 妻は腰を抜かしてしまい、後ずさりながら目を白黒させていた。
あれが、旦那様の”あれ”が目の前でそそり立ち、とめどなく流れる鼻血に染まっていたからだ!
「あぁああ、あなたは糖尿病で、二度とダメって…薬?まさか止められたあの薬を?!」
「なにも使ってないよ? あの頃みたいだろう? フフッ」
「気でも狂われましたか! 早く、病院に!」
「愛してるよ登美子」
 とんでもないことを言い出したと、妻は慌て聞き返していた。
「愛?愛って!あなた!昇さん! そんなこと今まで一度もおっしゃったこと無いでしょう?!」
「あぁああん~ あぁああん。愛してる! 愛してるの、のぼるさ~ん。おっきいのーあなたのおっきなそれが欲しいよぉ 処女なのに、あたしおかしくなってるよぉー 苦しいよぉー 鎮めてぇー ここが狂ったように欲しがってるよぉ~」
 壁に当たってしまった妻は、正体を無くしてしまったような旦那に怯え悲鳴を上げようとしたが、口を塞がれ押し倒されてしまった。
「凄いわ凄いわぁ。硬いの!硬くておっきいの~ 昇~あたしだけのあなたあぁあああ~ん」
 妻は妻の前に座り、彼の”さお”を握り締めると、古田がめくった妻のショーツの脇から、自分たちのそこへあてがった。
「グチョグチョだ」
 震える声の古田は導かれるまま、ゆっくりと挿し込んでいった…。
「いゃーーーーーーーー!」

秘密毒72
「愛してる!」
「はぁああああああああ あなたあなたぁー!」
「欲しかったんだね?」
「あうぐぅーー いゃいゃああああ 言わないでぇー」
「いやらしい音だ。はぁはぁはぁあああ」
 古田の腰使いが荒くなる。
「やめてーーー!」
 妻の顔が血で染まっていく!
「あなただめよダメぇー!やめてお願いもうやめて」
「はぁはぁーー気持ち良いだろう? 俺も、こんなの初めてだ。愛してる!愛してる!君はなぜ今も若い頃のままなんだー!はぁあああー俺は、俺は、こんなに老いてしまったと言うのに!」
「昔のままよぉ~凄いの!凄いの!もっと突いて!奥までいっぱぃ突いて~んぁあああああ~」
「死んじゃう!あなた死んじゃう!あぁあああああああ」
「仕事仕事で、ずっと君をほっておいた…。すまない。すまなかった登美子ぉー頭がくらくらするほど気持ちいいぞぉ~天に昇るような気分だ。もしかして、最期の夢を見ているのかなぁ」
「何言っているの!第二の人生が始まったばかりなの。あなたに先立たれたら。私はわたしはぁあああぁあ」
 いつしか、もう一人の妻も腰を振り応えだしていた…。
「君はやり直しが効く。まだこんなに若い」
 二人、いや三人の身体は激しく交じり合い、次々に体位を変えていく古田だった。

秘密毒72-1
「おかしい おかしい。昔の私を見ているの?!ダメよあなた!いやぁ~ こんなのいゃー!誰か助けて!」
 正常位もどきから、入れられたまま四つん這いにされた妻は、バックから突かれ、壁にゴンゴン頭を打ちつけると、長くない髪を鷲づかみにされ顔をのけぞらせた。
「あぁああーいいわぁ~いいわぁーあんあんあんあん」
 対面座位で真上に突き捲られる妻の張りのある胸が揺れ、旦那の身体をしっかりと抱いて悶えた。
「あぁああああ 気持ち良い!いきそうだ登美子!」
 妻も涎を垂らし、求めていた。
「中に出して!あなたの種を下さい~!奥の奥に撒いてー」
「凄い! 私の中でまた硬くなってるぅううう!」
「ぅぐぅうううう」
「ご褒美をくださいぃいい」
「あぁああああ いいの!いいのよ。あなたの好きにしてー」
「いく!」
 ガクン!
古田の身体が、ガクガク揺れ、松葉崩しになっていた妻の足を力いっぱいつかみ、果てた。
「ギャアアアアアー」
 激痛と同時だったが、夫が放った体液が奥の奥へ流れたと感じた瞬間。妻も果て、それは、とても、とても、心地良い瞬間だった。

 二人は、廊下の隅で抱きあったままじっとしている。
「あなた大丈夫? 大丈夫? 私も昔に戻ったみたい…ハァハァハァ…」
 旦那様の体温を肌で感じ、倒れこんで眠る彼の乱れた髪を揃えてあげていると、眩暈(めまい)のような睡魔に襲われ、救急車を呼ぼうと堪えようとしたが、年甲斐も無く”牝”に戻されてしまった身体から気力が抜け、瞼は完全に閉じられてしまった…。

秘密毒73
 三時間後… 異変に気づき目を覚ますと… 夢を見てるような気分になっていた…。冷たくはなかった…けど、自分の体温のせいで暖められてるんだろうと思っていた…。…頚動脈に触れようと、必死で顔を動かしてみたが、そもそも息使いを感じ無いのだ…。診るまでもなく、男はあの世へ逝っていた…。誰かが死ぬのは見慣れていた…。
「よっこいしょー!」
 重くてたまらない遺体をやっとどかした娘は、机の上で上半身を反らし、反動をつけ起き上がろうとしたが、床に落としてしまった男の上に、自分も転がり落ちてしまった…。
「ギャッ いったーぃ!」
 ばたついていると、べッチョっとした何かに顔が触り、凝視すると縮こまった院長の”あれ”で、コンドームが抜けかかっていた…。
『わわっ! 血! 出血!?』
 ”あれ”に、赤黒い粘液が付着し、コンドームから白い液も溢れている…。
クンクン…匂いを嗅ぐと、
「な、なんだ…無花果だこれ… ”お前の熟れたイチジクに、この本物の無花果を挿し込んでやろう。京香も、異物挿入に悶えていたぞ~うくくく”とか言いながら…京香せんせと同じなのは嬉しい…でも、まだまだ疼いてるの~」
 千代は麻縄で両手、両足、身体全てを縛られた芋虫状態だった…。そんな身体には鞭で打たれた痕が蚯蚓腫れになり、身体中を這い回り、快楽と激痛の波に飲まれ失神するまで、加齢集と言うより、既に死臭のような匂いをさせていた敬愛すべき。安西進院長の偏執的な行為を請けていたのだ…。
そう。結局老人は、若くてエロィ看護婦に欲望を押さえ切れず”お仕置き”と言う名のSMプレイに及んでいたのだ。

秘密毒73-1
「あぁーん。このまま私はどうすればいいのぉ~誰でもいいから~もっとしてぇ~!」
 千代は、硬くなった乳房の先。とても感じる部分を遺体に押し当てたり、股間に力を入れたりするのがせいいっぱいで、
「とりあえず、この病院にはいられません!せんせと離れるの嫌だけど…夜のバイトにもどろっかな。白衣の天使から夜の天使!
あぁーーあいつどこ?変な外人風の…あいつも院長の仲間だったのでしょかー! あいつが現れたと思った途端身体がおかしくなっちゃたよ~?」
 目の前のしぼんだ”あれ”が、奇跡のように起き上がらないか、息を吹きかけたり、鼻先で揺らしみたりしてみた…。
『何言ってるのー青林檎よそれ!』
『あの部屋の青林檎に気をつけて!』
 京香の顔や声を思い出した…。
「…せんせいが好き…。
この、おじーちゃんの愛人だって言う噂は本当だったんですね。殺しちゃった…違う違うっ!死んじゃった…」
 すると、院長のあそこにべったり潰れていた見る影も無い無花果の残骸が、元の姿。一個丸々の無花果に戻り、千代の鼻先に当たっていた!
「えぇー なんだー?アハハハハー夢だー。これは夢よーどうせ夢なら、京香せんせ来てーおかしくなってるこの身体を鎮めてくだっさーぃ」
 じたばたと、どたばたと、芋虫のような身体をもぞもぞ動かしてると、目の前の無花果が今度は、バナナにチェンジした!
「あぁーん…バナナーおっきなバナナ~ひどいですぅ~院長ぉーこんな美味しそうなの実らせて死んだふりなんてー起きてくださいよぉー続きー続きやってくださいーもっと、私を回診してー!」
 言いながら、院長の上で身体をバウンドさせはじめた千代だった…。

秘密毒74
「じーちゃーんせんせー夢なら起きなさいー」
 バナナが今度はたくさんのブラックチェリーに変化し、院長の身体から転がり落ちていったが、一斉に中の一個を目がけ合体しはじめた。一つ、また一つ積み重なっていき、そして、それはなんと、一個の青林檎に変形してしまった!
「でか! 青林檎に気をつけろってこのことだったのでしょかー?!」
 その青林檎は、とてつもなく大きかった!
てっぺんは、天上のシャンデリアを傾かせ、院長の上半身を尻に敷き、千代の身体を海老反らせた。
「ムギュー くっくるしいいいいいー」
「かーちゃん♪」
 青林檎が喋った。
「早くどいておくれ。母は苦しいよぉー」
 千代はどうせ夢だと、驚きもせず話しかけていた…。
「分かった♪」
 青林檎は小刻みにバウンドし、横にずれていった…。
「スーハースーハー ありがと~てかさ、この縄解いてくれない?」
「うん!それ無理だから~誰か、助けを呼んでくるよぉー」
「早く戻って来ておくれよ~待ってる~♪」
「はーぃ♪」
 動かせる手先だけをパタパタ振り喜びを現す千代に、青林檎は大きく左右に揺れ始め、勢いをつけジャンプした!
衝撃音が響き千代は目を瞑ってしまったが、目を開くとビッグ青林檎の姿は無く、壁や天井にまで大きな穴が開き…そして、唐突に湧き上がる悲鳴や、物の壊れる音を聞いた。



「大変です隊長! さっきの病院でまた事件発生したようです!」
「今度はなんだー」
「巨大な! 巨大なー あのですね…」
「はっきり言え」
「はい!すさまじくでかい青林檎が病院を破壊してる!そうです…」
 報告するドライバーは、信じられないと言った顔でハンドマイクを元の場所にゆっくり戻していった…。
「なにー!ポルノ映画から、今度は特撮ヒーローショウに早変わりかー俺たちに出動要請は来たか?」
「いえ、ありません!」

秘密毒74-1
「ならいいほっとけ…ジェイ隊がやっつけてくれるだろうよ。なんてたって俺らはこの人ら送り届けるっていう立派な任務があるからよー!」
 隊長は卑猥な事件を起こしたアホな犯人たちに滞りを覚え、怒をあらわにしていた。
『あの人こわいよぉー』
『目合わせないの』
 うつむいたまま話す麗子は、口だけ動かし”バーカ”と、最後に付け加えていた。
「あ。あの隊長… へ、変なんですぅ…」
「あん?」
 隊員の一人が、顔を伏せたまま額に脂汗を滲ませ、
「気分でも悪いのか?」
「ち、違うんですぅ ハァハァハァ」
 肩で大きく息をしていた…。
「隊長!」
 別の隊員。延岡が声を張り上げ急に立ち上がった!
「もうダメです!あの女やっちゃっていすかー?」
「何言ってる!」
 驚いた隊長が延岡のむなぐらをつかんだ。
「あんただって、さっきから貧乏揺すりばっかしてんじゃん?我慢すんなよー気持ちは一緒のくせに・・・あんたには、あいつんの囁きが聞こえてないのかい?」
「あいつって誰だ!延岡!」
「そうか、見えてないのか・・・そりゃ残念でありますなー」
 隊長は狂ったとしか思えない延岡の言動に、襟首をつかんだ手に力を入れ睨みつけた。 
「わ、私もであります! さっきから、凄いんです。破裂しそうです!」
「うぁああああああ!!!」
 他の隊員たちも一斉に立ち上がり、我慢できないと”あれ”をそれぞれに取り出すと、先っぽからヌルヌルした液を滴らせ…どろりとした視線を一人の女に注いでいた。
「おぃ お前らお前らもいかれたのか!何が起こってるんだ!」
 隊長は腹心の部下たちだと思っていた彼らの謀反に動揺し、隊員たちが見るその女を見つめた。
「な、なに?! なんなの!」
 視線に気づいた女が怯え、
「やばい!」
 木村は、その女。鞠絵の前に立ちはだかった! そう。男立ちは一斉に鞠絵を見つめていた。
「あんたたちバカー!」
 麗子が叫ぶと、彼らの一人が持つ拳銃が抜かれ隊長の後頭部を殴打してしまった。痛みに引きつった顔の隊長は床に崩れ落ち、延岡が隊長の腹を蹴り上げると、ほくそ笑み、病室で逮捕した警官の手錠を外しながら言った…。
「起きろ!ほんとのご主人様からの命令が出たよーん。プレイタイムだ!」

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