15禁 ラブコメ「猫がこっち見てる」

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8:そしてキスの雨

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8:そしてキスの雨


「好きだよ。

好きさ、連絡くれないから寂しかった」

「一日二回なんて、もったいなくてかけれなかったの…」

「そっか~俺も、実は何度もかけようとしてやめたし

 …どっか似た者同士だよな俺たち」

 イリにまた腰を大胆にギュウと抱かれ、

身動きできないタカオミ。

「ねぇ。アタシってタカにぃ~の本当の恋人? 彼女?」

「(あっだめ、そこギュウギュウしちゃぁ~イリ!)な、

なに言ってる。また妙な誤解?

イリは俺の恋人で彼女ってあの日から決まってる」

「ほんとの恋人…

 ほんとの彼女ってさ…もう…」

「それは、この前話したよね。


 イリは俺の天使になってくれるんだろう?


 俺はイリの翼になりたいよ」

「うん…

 分かってるんだけど、

 分かってたつもりだったけど…アタシまだ子供だ。

 カナの家に来てみたらびっくりしたもん。

 タカにぃ~のアパートが同じとこにあるなんて…

 しかも、誰かと抱き合ってるの見て動揺しまくって

 …ごめんなさい」

「納得してくれた?

 そう、あれはヒカルさんのおふざけで

 たった一瞬の出来事だよ。

 でも、俺もびっくりしたよ。

 いきなり、裸のイリが居て」

「キャー言わないでぇ~」

 顔を隠すイリ。

「重く無い?」

「おもぃけど、このままがいい。

 タカにぃ~を・・・

 感じてたいから」

「じゃー今度は俺の番」

「あ。良いこと思い付いた♪」

 タカオミから這い出したイリは、彼の手と足を取り

”大の字”にすると、自分も同じ格好で上に寝そべった。

そして、空のつもりで、天上を見上げた。

「前からしてみたかったんだぁ~

 ほんとは小春日和とか暖かい季節に

 代原公園の広い芝生でやりたかったんだけど

 まだ、付き合って季節は巡ってないし…

 今日はここで我慢するであります」

「空、飛びたいかー?」

「えぇ~~ そこまで子供じゃないよぉ~

 エヘヘ。でも、ちょっとやって」

「けっきょくやるんじゃん はぃよ」

 イリの肩を両手で持ち、足を曲げ腰を支えた

タカオミは、父親が子供にするような格好で

小さな部屋にゆっくり浮かせ、

イリは大の字でタカオミの空を飛んだ。

「わぁ~ たのしぃ~ アタシは今、大空だよ~ぶ~ん」

「やっぱり、子供だなぁ~イリは。

 でも、発育はいいなぁ~結構くるな。ハハハ」

「あぁ! 女子高生には言ってはいけない

 禁句あるからね~ もし、言ったら毎日学校に

 キスしに来ること!

 アハハ でも…やっぱりダメなのかな?

 子供が恋しちゃ…」

「あ。違う違う。そーいう意味じゃない。

 今のは失言だよ、取り消す」

 タカオミはイリをそっと降ろし、横に寝かせた。

「好きだよ。イリ」

 目を閉じるイリにタカオミはキスをした。

「ア・イ・シ・テ・ル・・・

 だから、

 だから…」

 タカオミは寝そべったイリの髪をまさぐり、

唇から鼻にキス。

瞼にキス。

耳たぶを噛みキス。

首筋にキス。

素敵な彼女に、キスの雨を降らせていった。

声も出せず言いようの無い幸せに包まれたイリ。

タカオミの空を飛ぶ天使になった。

「タカにぃ~」

「怖くない、

 怖くないよ、

 俺はいつでも、イリのそばに居るよ。

 でもね、

 もう一つ言っておきたいことがある。

 ……できないから…だろう?」

 タカオミはイリの耳元で小声で話した。

「うん。 ぅん うん? うん~」

 それは、イリにとって謎かけのようでもあったけど、

答えはすぐ分かった。

「アタシがんばる!」

 っと、 イリが目にかかった髪を払おうとすると、

その手に”あれ”が握られ、

タカオミは慌てて後ろポケットをまさぐった。

「イリ! それはー」

「ん? これ、タカにぃ。おっとっと、

 タカのポケットにあったよ。ぁあ~これって」

「わわわっ そ、そうだよ。あれだよ、避…」

「キャンディ?

 バナナ味。イチゴ、レモン、リンゴ、

 なんだかお腹空いてきた~食べて良い?」

「違う! ちがーぅ

 それ食べ物じゃなーぃ よこしなさい」

「えぇ~怪しぃ~ タカオミにぃ。

 あ、タカも子供だ~こんな駄菓子食べるなんて。

 返して欲しいほど好きなんだぁ?」

「いや、違う、それ違う」

「やだよぉ~ 食べてやるぅ~」

 イリはタカオミの下からするりと抜け、

寝室を出てはしゃぎ回り、

せっかく親友がかけてくれた魔法は、

イリ自信があっけなく解いてしまった。

そう、イリはまだまだ子供だった。

「こらまて。だから、違うって。そんなのより、

 何か食べに行こう。

 あ~おでん。

 おんで食べに来てって

 アヤン言ってたから行こうよ。ね」

「あ~そうそう。おでん♪ おでん~ でも、

 このキャンディ~は貰っておきます

 うふふふっふ」

「分かった。分かった。上げるよ。でも、

 それ人前で出すなよ?

 キャンディじゃ~ないから…」

「じゃないの? じゃあ何?」

「知らない? 本当に?」

 タカオミは頭をかいた。

「うん。知らない。アタシやばい?」

「教わらなかった?

 男性用避妊具…コンドーム」

「ぇ。これがコ…

 えぇ~味付いてるのなんか知らないよぉ~

 …あ!」

 イリはうつむき真っ赤になり、

「あぁあははははははは

 返します。はぃ!」」

 と、笑ってごまかした。

「ふぅ~やっと分かってくれたか ハハァ~」

「ねぇ タカにぃ。あ、タカオミ!」 

 さっきから、タカオミの名前を言い直してばかりのイリに、

「いきなりは無理だね。ゆっくりでいいさ」

 と、たしなめるタカオミ。

「すぐ慣れますよーだ。タカにぃ~

 あ~もうやだ。タ・カ・オ・ミ!」

 食卓の椅子に座り直したイリは、

ワンピのポケットに携帯が入ってるのに気づき、

デジタル時計を見て、冷や汗をかいた。

「あぁ~マナーモードのままだ~やばい、やばい!

 すごいいっぱいメールや着信が来てる!

 やばい!

 パパが、ヒロムが全てを

 ぶち壊しにやって来る~!!」

「やばい! イリパパが来る?

 うっし俺も、着替えてきちんと自己紹介しないとぉー」

「それは、ダメ!ダメ!ダメ!

 まだダメ~こっちも

 心の準備とかある~ しかも、こんな夜に~」

「なんでダメ?

 俺だってお付き合いさせてもらってるって

 言いたいのに。

 そう言えばイリ。

 その話しになると、いっつもはぐらかすよな」

「ウッ! 

 ダダダ、ダメ~今はとにかくダメ~

 パパはこの町のことすみからすみまで

 知ってるしGPSで、すぐ来ちゃうぅ!

 連絡しなきゃ、あ~なんて言おぅ~」

 携帯にはGPS機能が搭載されていて、

それを勝手に解除することは、

今後携帯を持てなくなることを意味していた。

 携帯を開いたイリは言い訳を考え、

うろうろすると玄関横の姿見の鏡に写る自分を見て

ピタッと立ち止まった。

「わぁ~♪ これ誰?」

「プッ。今気づいたのか~

 そこに写ってるのは、イリ。

 睦月アイリ。

 俺の可愛い彼女だよ」

 鏡に見惚れてる彼女の肩を抱き、

一緒に写りこむタカオミにイリは目を閉じ口をすぼめた。

タカオミも目を閉じ唇に唇を重ねると、

パッっと目を開けた彼女は、

その瞬間を携帯で写した。

カシャ!

「うふ♪ うふふふふ~

 タカにぃ~~~じゃなくて、

 タカオミってこーやってキスするんだぁ~

 うふふふふ」

 イリは手を伸ばし画像を見て微笑み、

くるくる回りだすと、ワンピの裾が綺麗に丸く舞い上がった。

ドキッとするタカオミだった。

「あ~隠し撮りしたな~

 いかん! 忘れるとこだった!」 

 タカオミも寝室からデジカメを持って来て、

イリを撮りはじめた。

「モデルさーん。

 普通にしてていいから、こっち向いてー」

 フラッシュを浴びるイリは恥ずかしくなり、

カメラの先からずれようと左右にピョンピョン跳ねた。

「ダメ~それどころじゃないのにぃ~

 キャ~応戦してやる~」

 イリもタカオミを写し、

タカオミは動き回る彼女にスチールを諦め、

ムービーに切り替え撮影した。

・・・そう、イリもタカオミもまだまだ子供だった。







 イリを送り出したカナたちは部屋を掃除していた。

眼鏡男もようやく、栓の役目から開放され蛇口を補強すると、

一番に夕飯代わりの”おでん”にありつけ

赤ワイン片手にバクバク食べていた。

「あの洋館、すごい有名な画家の生家だったのよね」

 ヒカルさんが床を拭きながら言った。

「へ~下の洋館って、なんかあると思ったけど

 由緒正しいお家なんでしゅね~ ふみゅふみゅ」

 アヤンは感心していた。

「人が居るの下だけ? 二階は誰も住んで無いの?」

 カナがひょいっと顔を見せて言った。

「いや、まだ住んでるよ。

 上はもっとディープな人が住んでる。

 今は、ただのオンボロアパートで、

 みんな変な奴らばっかりだけどね。

 ここのマンションだって元は立派な庭園だったんだって。

 おかわりお願いします」

「はぃはぃ。大山田さん。さすがに良く食べましゅね~

 アヤン嬉ちぃな~いっぱい食べる人大好き♪」

「ゲフッ。ん~ 大食いで褒められたことなんかないよ。

 このおでん美味しくって止まらない~

 君は料理の才能あるね~」

「うふふふふ。家、米問屋だから、

 皆忙しいからあたしが覚えちゃったみたい」

「ほほぅ~ それは米好きの僕としては

 たまらないもんがあるね~

 あ。もうちょっと辛し山にして」

 眼鏡男の口は休むことなく動きテーブルの下には、

すっかり乾きふさふさした毛並みのデブ猫も、

おでんを小皿に入れてもらっていたが、

熱くて食べれないらしく、嫌~な顔をしていた。

「ねぇ ミサキ~

 あたし。やっぱりここに住みたい~」

 アヤンが居間をモップで掃除するミサキに言った。

「あぁ そのことか。

 ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒ 

 グゥウワッハッハッハッハッハ! 俺さ~」

 ミサキは笑い、お腹をバンバン叩いた。

「あんたねぇ その下品な笑いと”俺”って言うの

 やめなさい! 女の子でしょ?

 女になりたいのになれない”男”もいるの もぅ」

 と、ヒカルさんは雑巾をバケツで絞りながら言った。

「…そんなこと言われても困る…

 アヤンちゃ~ん、ワ・タ・シね~

 絶対ここに住める秘密を知ってしまったので~す。

 あとで、相談しようと思ってたんだけど~

 オッフォッフォッフォ」

 ミサキは某星人みたいに笑い、

両方の手で鋏を作りチョキチョキしてる。

「ヒミチュ~~~! ヒミツ!

 ヒミツ~なんでいつの間に知ったのさ~?」

 アヤンは対面キッチンから飛び出しミサキに迫った。

「秘密!…知りたいか?」

 ミサキはニヤニヤしてる。

「はーーぃ!」水を捨てに行っていたカナも、

 空になったバケツを抱えやって来た。

「教えてぇ~~」アヤンが言った。

「なになに~オバさんにも教えなさい」

 ヒカルさんも喰い付くようにミサキを見上げ、

眼鏡男は一瞬箸を止めたが、またバクバク食べはじめた。

と、その時、ミサキの携帯が鳴った。

「なんだよぉ~いいとこなのに!

 ゲェ!! ウッハー

 先制攻撃かぁ~

 はぃ! もっしも~しっ」

 着信番号に驚きを隠せないミサキに、

秘密の続きを聞きたくたまらないみなは、

何事かと会話が終わるのを待ち構え、

デブ猫は熱くてたまらない

おでんに猫パンチを浴びせ格闘していた。







と、その時イリの携帯が鳴った。

プルルルルル~ン♪ プルルルルル~ン♪

「やばっ!」

 二人はギクリと顔を引きつらせた。

「パパ ごめんなさ~~~ぃ

 すぐ帰るねぇ~

 カナんちで水道が破裂して今まで掃除

 手伝ってたのぉ~まさか

 もうこっちに迎えに来てる?」

 イリは早口でまくし立てたてが、

相手の第一声が耳につんざき

携帯を耳からすぐ離した。

『ババババババカモーーン!

 高校生が何してる門限15分前にはいつも、

 家に居なさいと言ってあるだろ~~

 何度かけても出ないとは何事だ!

 パパを心配させるな~

 どれだけお前のこと愛してるか分かってるのか?

 親不孝娘~~~!!』

 パパの声はタカオミにも響き、イリは送話口を押さえ、

『すごいでしょ?』

 と、困った顔をすると、

「俺が君のパパなら気持ち分かるよ。

 お仕置きだね~ ウフフ」

 お尻を叩くふりをするタカオミに、二人はまたじゃれだした。

『こら! 聞いているのかアイリ!』

「はい! 聞いてます聞いております~


 愛しのパパさま! 

 すぐ帰るから! ごめんなさーぃ」

『まぁ 連絡が取れて良かった・・・ほっとした』

 涙ぐむパパだった。

『うんうん、すぐ帰りなさい。

 しかしなぁ、久々の電話はとても嬉しかったぞぉ~

 まさか、あいつと話せるなんてな~思いもしなかった』

「パパぁ~ 涙ぐまなくても、そこまで信用ないのアタシって・・・

 え? なんの話し? 友達?」

『いきさつは聞いた。とりあえず帰って来なさい。

今日は残業で迎えには行けないが、

気を付けて帰るんだぞ!』

 プッツ! ツーツーツー

「ん? いきさつ・・・聞いたって、何?」

「なんだろう? なんか晴れやかなパパの声だったね。

 まさか、俺たちのいきさつ?

 それは無いな・・・

 思い当たる節は?」

「節。ふし・・・・・・・・・」

 イリの指は柱の窪みをなぞっていた。


「よく分かんないけど。帰らないとぉ~ 上行ってくる~」

「うっし。とりあえず送ってくか。

 車出しとくから下に来て。あとの二人にも」

 タカオミは言いながらイリをギュッ抱き、

イリもタカオミを抱きしめた。

「もうタカにぃ~って言わない! 約束する」

「うん。だって、妹とはねぇ。エッチ出来無い。 アハ

 あ。イリ! もう少しちゃんと撮らせて、君の今を!」

「うん!」

 カメラから逃げなくなったイリはポーズを決め、

次々にカメラに納められていった。

アパートの外にこぼれるフラッシュの瞬きは、

しんしんと降る雪を照らした。







 撮り終えた二人が、扉を開けると・・・

全員がそこに居た!

だるまさんが転んだよろしく。

それぞれの格好と定まらない視線でいろんな所を見ていた・・・。

「うわ! おまえら~~!!!!!」

 タカオミは怒った。

「? いや~俺は、みんな居たからなんだろうと

 思って来ただけだって。変な誤解はやめとけ」

 傷だらけのシオンが言った。

「そうそうよ~ あたしたちは、騒がしいから来たのよ~

 決してパパラッチなんかじゃ無いわ~♪」

 双子の声は少しずれていて、

「マドレーヌおでん。美味しかったねぇ~」

 と、眼鏡男は蚤を取るような素振りで、デブ猫を抱いていた。

「リンゴ最悪だったでしょ?

 あ。違う違う! イリちゃん呼びに来ただけよ。

 あたしもバッグ中に置いてるし~

 そろそろかなーって」

 ヒカルさんはかしがせた顔で、

タカオミの部屋を指しながら言った。

「にーさん 生娘の味はどーだった?

 早かったねぇ~ ウヒョヒョヒョ~」

 ヒカルさんは涎を垂らすミサキの頭をパシッと叩いた。

「テーッ!」

 アヤンは真っ赤な顔でイリを見ないように鞄を渡し、

カナはにこやかに制服を渡した。

「みんなありがとう~~ ありがとぉ~

 アタシもここに住みたいよぉ~

 そしたら、そしたらいっつも

 みんなと

 タカに・・・タカオミと一緒に居られる~

 でも、かえんなきゃ・・・」

「住める♪」

 落ち込むイリの肩をミサキが前に出て叩いた。

「私もうれしぃ~♪」

 アヤンはイリの手を取って小躍りした。

「夢じゃないよ~ん♪」

 カナはイリのほっぺを摘まんだ。

「嘘!?」

 狐につままれたようなイリを、

悪友たちは不適な笑いで囲んでいた。


8-1:そしてキスの雨 
 タカオミの運転する車は商店街のアーケードに止まり、
「またね~ おやすみ~明日またイロイロ相談しよ♪」と、アヤンが一番はじめに降りて行った。
手を振り返すイリはミサキに向かい直り、
「ねぇ いい加減、もったいぶらずに教えてよぉ~ 洋館の二階に”水虫”が住んでるのも驚いたけど。でも、だからと言って。それだけの理由で、なんでアタシたちがあそこに住める? 騙そうとかしてるでしょ? また、あんたたちは! その手にはのらなーぃ」
「ムフフフ いいか~よーく聞け。事の顛末はこうだ。ゴニョゴニョゴニョ~」
「うぇええええええええええ~~
 水虫が警官制服フェチ~?!」
 イリの目が点になった。

8-1

 デブ猫を助けるため梯子を持って来た人物”シラさん”こと、不知火さんは、実はイリたちの先生で、あだ名が”水虫”と呼ばれる担任だった。窓から裸で逃げようとするミサキは、先生の警官姿に”ビビリ”シラさんも、教え子にばれた!と、ビビッていたのだ。それで、悪知恵の働くカナに言いふらさないことを条件に、ミサキたちの希望を飲もうと携帯で、先手を打ってきたのだった。
『ホゥホゥ そのマンションに住みたいんですね? ふむむ~………では、こうしましょう。私が顧問してる、青少年屋外奉仕活動クラブに入って下さい。それしか道はありませんが、ホホッ』
この話を聞いたイリは、
「うぇ~草むしりする部?!『でも、タカオミのそばに居られるならなんでもかまわない~♪』」と浮かれたが、ミサキたちは先生の方が一枚上手だったことに気づかされるのであった。

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▼主な登場人物

●ヒロイン:睦月アイリ 通称イリ 16歳 高校生
●アイリ最愛の彼:惣領タカオミ 美大学院生 画家志望

■睦月家
父:ヒロム 母:モエ 弟:アサト 

■親友たち
・風祭カナ
・鋤区音(スクネ)ミサキ
・萩原アヤン

■洋館の住人たち
・塩見シオン:イケメン劇団俳優
・大山田マスタツ
・双子の加賀美シゲミ(姉)/シズオ(弟)
 *ふたりとも右頬に大きなホクロあり。

■画廊オーナー 黒瀬ヒカル:通称ヒカルさん
■マドレーヌ(本名?):洋館の住人が大事に飼ってる猫
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Chic Novels
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