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3章 魔法&剣術指導
37.離れたくないんです!
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ヴィンツェルト学院の入学試験から2週間が経った。
リタとティオは、"燃え尽き症候群"を患っていた。
入試はとてつもなく緊張した為に今となってはまさにやりきった感が溢れたと同時に疲れきっていた。
疲れは解消してきていたが、結果を確認するまでは油断が出来なかった2人であった。
「僕達大丈夫かな?」
「あれだけ頑張ったんだから、少しは自信持ってもいいんじゃない?」
そう雑談も交わしつつ2人は紅茶とケーキで優雅なティータイムを過ごしていた。
一方その頃、そんな2人の試験出の事を気にかけていた家族達は…。
「やはり心配だ…」
「あの子達は一生懸命頑張ったのよ!それに、凄腕の先生達と勉強したんだから!」
ガイアとコスモは2人が試験から戻ってきてからも心配していた。
「おいおい、俺らまで心配になってきたよ…あれだけ結構叩き込んだってのに…」
「とは言っても、私達だって先生になるのは初めてだったし、どこまで教えられたかも分かんなかったし…」
ガイアとコスモ以外にも多少ではあったが、ヴィスト、ピノンも心配していた。
そして、そんな2人はティータイムを終えていた。
そんな時だった……
「リタ様、ティオ様、ヴィンツェルト学院からお手紙が届きました!」
メイドが2人宛にヴィンツェルト学院からの手紙が来た事を伝えられた。
それはまさに、学院の合格・不合格の通知の手紙であった。
リタとティオは勿論緊張していた。
合格したかしてないのか…?
自分だけが"合格"なのか、自分だけが"不合格"なのか…?
どのみち緊張は解けなかったが、勇気を出して手紙を開いた!
◇◇◇◇ーーーーーーーーーーーーー◇◇◇◇
リタ・アスタルト様
ヴィンツェルト学院入試お疲れさまでした。
この度、あなたは当学院中等部に、"合格"しました!!
つきましては、後日学院案内に関する資料をお送りします。
◇◇◇◇ーーーーーーーーーーーーー◇◇◇◇
「え?」
リタは驚いていた。
手紙には「合格」と書いてあったからであった。
一方でティオの手紙は…。
◇◇◇◇ーーーーーーーーーーーーー◇◇◇◇
ティオ・アスタルト様
ヴィンツェルト学院入試お疲れさまでした。
この度、あなたは当学院中等部に、"合格"しました!!
つきましては、後日学院案内に関する資料をお送りします。
◇◇◇◇ーーーーーーーーーーーーー◇◇◇◇
「え?」
ティオの手紙にも「合格」の文字があった。
「ティオ……」
「お姉ちゃん……」
「「やったあああああああああああああああああああああああ!!!!!」」
2人は感激のあまり抱き合って喜びあっていた。
「やったよティオ!お姉ちゃんは合格だって!!」
「僕もだよ!!僕も合格だよ!!」
「これで一緒に学校いけるね!」
「うん!!」
2人は大いに喜び合った。
これから始まる学院での生活が待っている上に、2人で一緒に学校に通える事がなによりこの上ない喜びだからであった。
そしてこの合格の知らせはすぐに両親や兄、姉達にも知れ渡った。
「すごいじゃないか2人とも!!」
「素敵!!あなた達は自慢の娘と息子よ!!」
「これは近々お祝いをしなきゃね!」
無論、2人の先生であるヴィストとピノンも喜んでいた。
「おめでとう!お2人さん!」
「よく頑張ったわね!」
周囲から祝福の言葉を受けてリタとティオは当然嬉しく感じた。
そんな中、サティだけは別の意味で喜んでいた。
「おめでとう!リタ!"一緒"に学校行けるね!」
「え?お姉様、一緒にというのは?」
「サティ…お前どういう…?」
耳を疑うような発言をしたサティに皆は唖然としたが、その発言の意味はすぐに分かった。
「実は私もヴィンツェルト学院の入試を受けたんです!高等部のですけど」
「「はあああああああああ!!!???」」
なんと、リタ・ティオとは別でサティもヴィンツェルト学院の入試を受けていたのだった。
「サティ、あなたなんでそんな?しかも私達に内緒で!?」
「だって…」
「だってなんだ?」
「リタと離れたくないんです~!」
「はい…?」
「いままでリーベル先生がいたから家からあまり出なかったのに、学院なんかに行ったらさらに一緒にいる時間が減っちゃいますもん!!」
周囲は呆れてしまっていた…。
サティの自分勝手な理由で、学院の入試を受けたのを…。
「まあいいや、とにかく、これはめでたい事だ…近々入学祝のパーティーを開こう!」
「そうですね!親しい人達も呼びましょう!」
「あの、ならテレシーも呼んでいいですか?」
「勿論!」
何はともあれ、ヴィンツェルト学院の入学資格を手に入れたリタとティオ(ついでにサティも)。
後日、パーティーの日は着々と迫っていたのだった…。
リタとティオは、"燃え尽き症候群"を患っていた。
入試はとてつもなく緊張した為に今となってはまさにやりきった感が溢れたと同時に疲れきっていた。
疲れは解消してきていたが、結果を確認するまでは油断が出来なかった2人であった。
「僕達大丈夫かな?」
「あれだけ頑張ったんだから、少しは自信持ってもいいんじゃない?」
そう雑談も交わしつつ2人は紅茶とケーキで優雅なティータイムを過ごしていた。
一方その頃、そんな2人の試験出の事を気にかけていた家族達は…。
「やはり心配だ…」
「あの子達は一生懸命頑張ったのよ!それに、凄腕の先生達と勉強したんだから!」
ガイアとコスモは2人が試験から戻ってきてからも心配していた。
「おいおい、俺らまで心配になってきたよ…あれだけ結構叩き込んだってのに…」
「とは言っても、私達だって先生になるのは初めてだったし、どこまで教えられたかも分かんなかったし…」
ガイアとコスモ以外にも多少ではあったが、ヴィスト、ピノンも心配していた。
そして、そんな2人はティータイムを終えていた。
そんな時だった……
「リタ様、ティオ様、ヴィンツェルト学院からお手紙が届きました!」
メイドが2人宛にヴィンツェルト学院からの手紙が来た事を伝えられた。
それはまさに、学院の合格・不合格の通知の手紙であった。
リタとティオは勿論緊張していた。
合格したかしてないのか…?
自分だけが"合格"なのか、自分だけが"不合格"なのか…?
どのみち緊張は解けなかったが、勇気を出して手紙を開いた!
◇◇◇◇ーーーーーーーーーーーーー◇◇◇◇
リタ・アスタルト様
ヴィンツェルト学院入試お疲れさまでした。
この度、あなたは当学院中等部に、"合格"しました!!
つきましては、後日学院案内に関する資料をお送りします。
◇◇◇◇ーーーーーーーーーーーーー◇◇◇◇
「え?」
リタは驚いていた。
手紙には「合格」と書いてあったからであった。
一方でティオの手紙は…。
◇◇◇◇ーーーーーーーーーーーーー◇◇◇◇
ティオ・アスタルト様
ヴィンツェルト学院入試お疲れさまでした。
この度、あなたは当学院中等部に、"合格"しました!!
つきましては、後日学院案内に関する資料をお送りします。
◇◇◇◇ーーーーーーーーーーーーー◇◇◇◇
「え?」
ティオの手紙にも「合格」の文字があった。
「ティオ……」
「お姉ちゃん……」
「「やったあああああああああああああああああああああああ!!!!!」」
2人は感激のあまり抱き合って喜びあっていた。
「やったよティオ!お姉ちゃんは合格だって!!」
「僕もだよ!!僕も合格だよ!!」
「これで一緒に学校いけるね!」
「うん!!」
2人は大いに喜び合った。
これから始まる学院での生活が待っている上に、2人で一緒に学校に通える事がなによりこの上ない喜びだからであった。
そしてこの合格の知らせはすぐに両親や兄、姉達にも知れ渡った。
「すごいじゃないか2人とも!!」
「素敵!!あなた達は自慢の娘と息子よ!!」
「これは近々お祝いをしなきゃね!」
無論、2人の先生であるヴィストとピノンも喜んでいた。
「おめでとう!お2人さん!」
「よく頑張ったわね!」
周囲から祝福の言葉を受けてリタとティオは当然嬉しく感じた。
そんな中、サティだけは別の意味で喜んでいた。
「おめでとう!リタ!"一緒"に学校行けるね!」
「え?お姉様、一緒にというのは?」
「サティ…お前どういう…?」
耳を疑うような発言をしたサティに皆は唖然としたが、その発言の意味はすぐに分かった。
「実は私もヴィンツェルト学院の入試を受けたんです!高等部のですけど」
「「はあああああああああ!!!???」」
なんと、リタ・ティオとは別でサティもヴィンツェルト学院の入試を受けていたのだった。
「サティ、あなたなんでそんな?しかも私達に内緒で!?」
「だって…」
「だってなんだ?」
「リタと離れたくないんです~!」
「はい…?」
「いままでリーベル先生がいたから家からあまり出なかったのに、学院なんかに行ったらさらに一緒にいる時間が減っちゃいますもん!!」
周囲は呆れてしまっていた…。
サティの自分勝手な理由で、学院の入試を受けたのを…。
「まあいいや、とにかく、これはめでたい事だ…近々入学祝のパーティーを開こう!」
「そうですね!親しい人達も呼びましょう!」
「あの、ならテレシーも呼んでいいですか?」
「勿論!」
何はともあれ、ヴィンツェルト学院の入学資格を手に入れたリタとティオ(ついでにサティも)。
後日、パーティーの日は着々と迫っていたのだった…。
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