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3章 魔法&剣術指導
34.試験の時のお楽しみという事で…
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いよいよ、ヴィンツェルト学院の入学試験の日がやってきた。
リタとティオは当然緊張していた。
だが、それと同時に自信にも満ちていた。
最強の実力の冒険者に鍛えられたという事で、2人は不安よりも自信の方が大きく満ちていたからである。
「いよいよだな!」
「はい!」
「がんばってきなさい!」
「はい!!」
ヴィスト、ピノンの2人に声援を貰ったリタとティオは威勢の良い返事をした。
まさに自信の表れとも言える威勢であった。
そして2人を乗せた馬車が動きだし、ついに出発した。
馬車の中では精神を落ち着かせるために深呼吸をするリタとティオの姿があった。
だがティオに至っては深呼吸と言うよりは、荒い呼吸であった。
「ほほ、本当に行くんだね…!?僕たち…学校の試験に…!?」
「ティオ、緊張しすぎ…私もしているけど…でもねティオ、お姉ちゃんたちは今まで今日の為に沢山勉強したでしょ!だから、試験に落ちた時の事は考えちゃダメだよ!」
「うん…」
そして、そんな話をしている内に、試験会場へと馬車は到着した。
「受験者はこちらへ受付を済ませてくださ~い!」
受付の女性の声を聞いてリタとティオはその場所へ向かい受付を済ませた。
受付の際、使い魔の同伴の際にも受付にて申請が必要だが亜獣人を使い魔としている場合は、少し違った。
「あなたは亜獣人ですが、入学希望者でいいんですよね?」
「はい、入部希望のティオ・アスタルトです!」
「承知しました、リタ・アスタルトさんとティオ・アスタルトさんにはこちらを手首に付けてもらいます」
受付嬢は2人にブレスレットを渡した。
そのブレスレットは光を放っていた。
受付嬢の説明によれば、そのブレスレットは試験を、今回の試験にとても必要な物であるらしい。
ただし、それがいつ役立つかは、教えてくれなかった。
「いつ必要になるかは、試験の時のお楽しみという事で…」
受付嬢がそう笑顔で言って、試験会場までの道のりを教えてくれたことで移動。
いよいよ試験の始まりであった。
最初の試験は筆記試験だった。
リタとティオはリーベルの指導もあったため難なく突破できた。
次の試験は馬車に乗って会場を移動するという物だった。
しかし、2人と他の受験者達はまだ知らなかった…。
この後、彼女達の身に何が起こると言う事を…。
リタとティオは当然緊張していた。
だが、それと同時に自信にも満ちていた。
最強の実力の冒険者に鍛えられたという事で、2人は不安よりも自信の方が大きく満ちていたからである。
「いよいよだな!」
「はい!」
「がんばってきなさい!」
「はい!!」
ヴィスト、ピノンの2人に声援を貰ったリタとティオは威勢の良い返事をした。
まさに自信の表れとも言える威勢であった。
そして2人を乗せた馬車が動きだし、ついに出発した。
馬車の中では精神を落ち着かせるために深呼吸をするリタとティオの姿があった。
だがティオに至っては深呼吸と言うよりは、荒い呼吸であった。
「ほほ、本当に行くんだね…!?僕たち…学校の試験に…!?」
「ティオ、緊張しすぎ…私もしているけど…でもねティオ、お姉ちゃんたちは今まで今日の為に沢山勉強したでしょ!だから、試験に落ちた時の事は考えちゃダメだよ!」
「うん…」
そして、そんな話をしている内に、試験会場へと馬車は到着した。
「受験者はこちらへ受付を済ませてくださ~い!」
受付の女性の声を聞いてリタとティオはその場所へ向かい受付を済ませた。
受付の際、使い魔の同伴の際にも受付にて申請が必要だが亜獣人を使い魔としている場合は、少し違った。
「あなたは亜獣人ですが、入学希望者でいいんですよね?」
「はい、入部希望のティオ・アスタルトです!」
「承知しました、リタ・アスタルトさんとティオ・アスタルトさんにはこちらを手首に付けてもらいます」
受付嬢は2人にブレスレットを渡した。
そのブレスレットは光を放っていた。
受付嬢の説明によれば、そのブレスレットは試験を、今回の試験にとても必要な物であるらしい。
ただし、それがいつ役立つかは、教えてくれなかった。
「いつ必要になるかは、試験の時のお楽しみという事で…」
受付嬢がそう笑顔で言って、試験会場までの道のりを教えてくれたことで移動。
いよいよ試験の始まりであった。
最初の試験は筆記試験だった。
リタとティオはリーベルの指導もあったため難なく突破できた。
次の試験は馬車に乗って会場を移動するという物だった。
しかし、2人と他の受験者達はまだ知らなかった…。
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