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2章 貴族の生活
13.大事な妹と弟だから…
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リタを見失ってしまいティオは自分の状況をすぐに察した。
「うわあああああああああああ!お姉ちゃんどこおおおおおおおおおおお!!??」
そう、ティオは迷子になってしまったのだった。
先ほど「迷子にならないように」と注意されたはずが数分で迷子になってしまいティオは動揺と不安でその場で座り込んで顔を膝に沈めて泣きじゃくってしまっていたのだった。しかも街中で…
「うわ~ん!お姉ちゃ~ん!」
「どうしたの?」
「あ、あのね…お姉ちゃんいなくなっちゃって…僕、どうしたらいいのか分からなくなって!?」
「そうか、じゃあとりあえず顔を上げて見てくれる?」
「え、何を…え?」
そっと声をかけてくれた人物にティオは少々驚きを見せていた。
一方、リタの方は…
気を失っていたらしく、目が覚めるとどこかの倉庫らしき中に監禁されていた。
しかも、リタは手を後ろに縄で拘束され、さらには足も縄で拘束されていたのだった。
「え、なにここ!?というか、何これ!?」(確か、ティオを連れていて人ごみに巻き込まれたと思ったら急に誰かに口を塞がれて眠くなって…)
リタは状況がつかめずにいたが、周囲をよく見ると、自分以外にも拘束されて囚われていた少女達がいた。
少女達はリタを含めて12人ほどで、リタと同じくらいの年の子もいれば年下の子もいた。
「うわ~んお母さ~ん!」
「お家に帰りたいよ~!」
(何?何なのこの子達!?)
泣いたり叫んだりしている子がいる中で、2人の男性が出てきた。
「おうおう、なかなかいいガキどもが揃ってんじゃねえか!」
「だな、これだけいれば丁度良いな!」
(丁度良い?…もしかしてこの人たち!?)
リタは2人の男性の正体をすかさず察した。
そう、彼らは現在巷を騒がせていた少女誘拐の犯人であったのだった。
(お兄様達が最近話していたのをちょっと聞いてたけど、この人たちが!?)
「おいおい、このガキ一番の上物じゃねえか?」
「うっひょ~!超かわいい!それに乳でけえ、ほんとにガキかよ?」
男性達はリタに近づいてきたが、リタは抵抗の態度を見せる。
「私達をどうするの!?」
「どうするって、えへへ、決まってんだろ!」
「お前達は、商品として他国に売り飛ばすんだよ!!」
「売る!?」
「ああ、大事な商品だからこれ以上抵抗して傷つくからもう抵抗するなよ…」
「じゃあまた後でな!」
そう言うと男達は出ていくのだった。
少女達は男達が出ていったと同時に再び泣き叫んだ。
「うわ~ん嫌だよ~!」
「お家に帰りたい~!」
「みんな、泣かないで!きっと助けが来るから!」
「……」
「ほんとう?」
「お姉ちゃんは怖くないの?」
「怖くないよって言っちゃうと嘘になっちゃうかな?お姉ちゃんも本当は怖い…」
「じゃあどうして?」
「みんなで元気にここを抜ける為だよ!私達を心配している人達、お父さんやお母さんとかがきっとみんなを助けに来てくれるから!」
監禁されてる少女たちの中で年長者であるだけに、リタはみんなの恐怖心を取り除こうとした。まさに、年下の相手が上手い彼女ならではのやり方だった。
そしてそんなリタの言葉に徐々に恐怖が和らいだ少女達が相次いだ。
「そうだよね!お姉ちゃんの言うとおりよ!」
「絶対にお母さん達が助けてくれる!」
「そう!だからみんなで…」
「おいおい、何喚いてんだよ?」
「はっ!」
みんなが意気込んでいるのも束の間だった。例の男のうちの1人が監禁部屋に入って来た。
男は入ってくるなり、リタに手を出した。
「おい、お前来い!」
「ちょっと!なにするの!!??」
リタは男に連れていかれ、細長いテーブルのようなものの上に寝転がるように置かれた。無論手足は拘束されたままだった。
さらに男達はナイフを手にするとリタの服を切り裂き、胸が露出し乳房が丸見え状態となってしまった。
「いや!なにするの!?」
「えへへ…お前みたいなガキは他に居ねえからな!」
「ちょっくら俺らのおもちゃになってもらうぜ!」
「きゃ!止めて!!」
男達はリタの嫌がる声に耳を傾けずに性的な行動を起こそうとした。
その時だった…。
「そこまでだ!」
「え!?」
「な、なんだ!?」
「我々は王国騎士団!少女誘拐事件の現行犯でその身柄を拘束する!!」
間一髪でリタは解放された。
「王国騎士団」とは、その名の通り王国の平和を守る騎士団の事である。
そして、その騎士団員と共にティオがいた。
「お姉ちゃん!」
「ティオ!!」
2人は互いに会えた事が嬉しかったのか、安堵の思いで抱き合うのだった。
「良かったよ~!ごめんね!手を放しちゃったから!」
「ううん、お姉ちゃんのほうこそごめんね…手を放しちゃって…1人で寂しかったでしょ?」
「ううん!大丈夫だったよ!最初はお姉ちゃんいなくなって泣いちゃったけど…」
「え?」
「街で泣いている所を見つけてね…」
そんな2人の前に1人の騎士団員が来た…。
しかも、その騎士団員は2人のよく知る陣ブルでもあった。
「あ!サイガおお兄様!」
なんと、その団員の正体は兄のサイガであった。
「僕もびっくりしたんだ!お義兄様がまさか騎士団員だったなんて…」
「ごめんね、言って無かったね…」
ちょっとした笑みを浮かべる一方で、他に捕まっていた少女達も解放された。
「所でリタ…」
「はい?」
「その恰好はどうしたの?」
リタはサイガに指摘されて赤面した。男達に服を切られたままだったのを忘れていたのだった。騎士団の乱入で忘れていたらしい。
そんなリタにサイガは自分の着ている団員服を与えて着せた。反面サイガも渡す際には目を合わせないように…
「あの、ありがとうございました!お兄様!」
「僕も、ありがとうございました!」
「いいよ、気にしないで、2人は僕の大事な妹と弟だから…」
他に囚われていた少女達も解放され親元へ帰れたのを確認すると3人はほっとした。
その後でリタはティオの服を仕立て貰っていたのを思い出して洋服屋へ向かい、家に戻ったのだった。
「うわあああああああああああ!お姉ちゃんどこおおおおおおおおおおお!!??」
そう、ティオは迷子になってしまったのだった。
先ほど「迷子にならないように」と注意されたはずが数分で迷子になってしまいティオは動揺と不安でその場で座り込んで顔を膝に沈めて泣きじゃくってしまっていたのだった。しかも街中で…
「うわ~ん!お姉ちゃ~ん!」
「どうしたの?」
「あ、あのね…お姉ちゃんいなくなっちゃって…僕、どうしたらいいのか分からなくなって!?」
「そうか、じゃあとりあえず顔を上げて見てくれる?」
「え、何を…え?」
そっと声をかけてくれた人物にティオは少々驚きを見せていた。
一方、リタの方は…
気を失っていたらしく、目が覚めるとどこかの倉庫らしき中に監禁されていた。
しかも、リタは手を後ろに縄で拘束され、さらには足も縄で拘束されていたのだった。
「え、なにここ!?というか、何これ!?」(確か、ティオを連れていて人ごみに巻き込まれたと思ったら急に誰かに口を塞がれて眠くなって…)
リタは状況がつかめずにいたが、周囲をよく見ると、自分以外にも拘束されて囚われていた少女達がいた。
少女達はリタを含めて12人ほどで、リタと同じくらいの年の子もいれば年下の子もいた。
「うわ~んお母さ~ん!」
「お家に帰りたいよ~!」
(何?何なのこの子達!?)
泣いたり叫んだりしている子がいる中で、2人の男性が出てきた。
「おうおう、なかなかいいガキどもが揃ってんじゃねえか!」
「だな、これだけいれば丁度良いな!」
(丁度良い?…もしかしてこの人たち!?)
リタは2人の男性の正体をすかさず察した。
そう、彼らは現在巷を騒がせていた少女誘拐の犯人であったのだった。
(お兄様達が最近話していたのをちょっと聞いてたけど、この人たちが!?)
「おいおい、このガキ一番の上物じゃねえか?」
「うっひょ~!超かわいい!それに乳でけえ、ほんとにガキかよ?」
男性達はリタに近づいてきたが、リタは抵抗の態度を見せる。
「私達をどうするの!?」
「どうするって、えへへ、決まってんだろ!」
「お前達は、商品として他国に売り飛ばすんだよ!!」
「売る!?」
「ああ、大事な商品だからこれ以上抵抗して傷つくからもう抵抗するなよ…」
「じゃあまた後でな!」
そう言うと男達は出ていくのだった。
少女達は男達が出ていったと同時に再び泣き叫んだ。
「うわ~ん嫌だよ~!」
「お家に帰りたい~!」
「みんな、泣かないで!きっと助けが来るから!」
「……」
「ほんとう?」
「お姉ちゃんは怖くないの?」
「怖くないよって言っちゃうと嘘になっちゃうかな?お姉ちゃんも本当は怖い…」
「じゃあどうして?」
「みんなで元気にここを抜ける為だよ!私達を心配している人達、お父さんやお母さんとかがきっとみんなを助けに来てくれるから!」
監禁されてる少女たちの中で年長者であるだけに、リタはみんなの恐怖心を取り除こうとした。まさに、年下の相手が上手い彼女ならではのやり方だった。
そしてそんなリタの言葉に徐々に恐怖が和らいだ少女達が相次いだ。
「そうだよね!お姉ちゃんの言うとおりよ!」
「絶対にお母さん達が助けてくれる!」
「そう!だからみんなで…」
「おいおい、何喚いてんだよ?」
「はっ!」
みんなが意気込んでいるのも束の間だった。例の男のうちの1人が監禁部屋に入って来た。
男は入ってくるなり、リタに手を出した。
「おい、お前来い!」
「ちょっと!なにするの!!??」
リタは男に連れていかれ、細長いテーブルのようなものの上に寝転がるように置かれた。無論手足は拘束されたままだった。
さらに男達はナイフを手にするとリタの服を切り裂き、胸が露出し乳房が丸見え状態となってしまった。
「いや!なにするの!?」
「えへへ…お前みたいなガキは他に居ねえからな!」
「ちょっくら俺らのおもちゃになってもらうぜ!」
「きゃ!止めて!!」
男達はリタの嫌がる声に耳を傾けずに性的な行動を起こそうとした。
その時だった…。
「そこまでだ!」
「え!?」
「な、なんだ!?」
「我々は王国騎士団!少女誘拐事件の現行犯でその身柄を拘束する!!」
間一髪でリタは解放された。
「王国騎士団」とは、その名の通り王国の平和を守る騎士団の事である。
そして、その騎士団員と共にティオがいた。
「お姉ちゃん!」
「ティオ!!」
2人は互いに会えた事が嬉しかったのか、安堵の思いで抱き合うのだった。
「良かったよ~!ごめんね!手を放しちゃったから!」
「ううん、お姉ちゃんのほうこそごめんね…手を放しちゃって…1人で寂しかったでしょ?」
「ううん!大丈夫だったよ!最初はお姉ちゃんいなくなって泣いちゃったけど…」
「え?」
「街で泣いている所を見つけてね…」
そんな2人の前に1人の騎士団員が来た…。
しかも、その騎士団員は2人のよく知る陣ブルでもあった。
「あ!サイガおお兄様!」
なんと、その団員の正体は兄のサイガであった。
「僕もびっくりしたんだ!お義兄様がまさか騎士団員だったなんて…」
「ごめんね、言って無かったね…」
ちょっとした笑みを浮かべる一方で、他に捕まっていた少女達も解放された。
「所でリタ…」
「はい?」
「その恰好はどうしたの?」
リタはサイガに指摘されて赤面した。男達に服を切られたままだったのを忘れていたのだった。騎士団の乱入で忘れていたらしい。
そんなリタにサイガは自分の着ている団員服を与えて着せた。反面サイガも渡す際には目を合わせないように…
「あの、ありがとうございました!お兄様!」
「僕も、ありがとうございました!」
「いいよ、気にしないで、2人は僕の大事な妹と弟だから…」
他に囚われていた少女達も解放され親元へ帰れたのを確認すると3人はほっとした。
その後でリタはティオの服を仕立て貰っていたのを思い出して洋服屋へ向かい、家に戻ったのだった。
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