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2章 貴族の生活
12.迷子になっちゃうから!
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街へと来たリタとティオ。
まず2人が寄ったのは、洋服店だった。
「わぁ…綺麗な服がいっぱいある」
「ここで、ティオの服を作ってもらいましょ!」
「僕の…服?」
「ティオの服、それしかないでしょ?だから家のちゃんとした服を作ってもらうの!」
洋服店ではティオの貴族としての服を作る為に寄ったのだった。
リタは店員を呼んでティオのサイズを図ってもらい早速服を仕立ててもらう事となった。
「出来上がりは夕方ごろになりますので、またお越しください」
「は~い!」
仕立てを店員に任せて2人はしばらく店の中を見回る事にした。
「せっかくだし、私は新しい下着買おうかな?」
「下着?」
「うん、最近なんか胸がきつくて…」
そう言ってリタ胸がむぎゅっとなっていることに気付きティオは頬を赤らめた。
その後にて、商品である服に目を輝かせるリタは、ティオを呼んでいくつか着せた。
最初は普通のワイシャツとサスペンダー付の半ズボンの普通の少年っぽいものであったが、ティオの可愛い容姿に目を付けてちょっとピンクかかったフリフリの服、更には女の子もののドレスや背中に大きなリボンが巻かれたフリフリスカート、メイド服などを着せてしまっていた。
「お姉ちゃん!これはなに~!!」
「ティオ似合ってる!!可愛い!」
「もう、やめて~!!」
リタは楽しんでいるが、その反面ティオは赤面して恥ずかしがっていた。
洋服屋を出た2人は、次はいろんな食べ物がある屋台がt沢山並んだ通りに来た。
いろんな食べ物の匂いにより、ティオはよだれをたらしていた。
「わぁ~おいしそうなにおいがいっぱい!」
「うふふ、じゃああそこにしましょ!」
2人が向かった先はお洒落な雰囲気のカフェであった。
「わあ~これもこれも…美味しそう…」
メニュー表を見ただけでティオは既に目を輝かせていた。
ハンバーグ、カレーライス、スパゲッティなどの美味しそうな料理の絵がたくさん並んでいる故だった。ティオにとっては斬新かつ未体験の事であり、その鼓動がばくばくしていた。
「ねぇ…どれでも食べて良いの?」
「どれでもいいよ…ティオが食べたいと思ったもの…好きなの選んでいいよ」
「本当!!わーい!!」
ティオはハンバーグを注文した。
ジューシーに焼かれたハンバーグに釘付けになりそれをゆっくりと味わった。口に入れ始めた時は熱く感じたものの、その美味しさに感激してパクパクモグモグと、すぐに完食してしまった。
「ああ、美味しかった!!」
「でしょ!ここの料理は評判が良いからたまに私も来るんだ!」
リタが注文したのはミートソースがかけられたスパゲッティだった。フォークでくるくる巻いた麺をティオは食べたそうに見つめていた。
「少し食べる?」
「え!?いいの!?」
「うん、はい、あ~ん!」
そう言ってリタはくるくる巻いた麺をティオの口へと運び、ティオもそれを口に入れる為に口を開けて食べた。
「おいしい!」
「でしょ!あ、ティオ、口にミートソースついてる」
2人は食事を終えると会計を済ませて店を出た。
店を出て次に訪れたのは、いろんな食べ物が売っている屋台の行列がある場所だった。
その為、食べ物の匂いでティオは先ほど食事したにもかかわらずまたも食欲がわいたのだった。
「わあ~あっちもこっちもおいしそう!!行こお姉ちゃん」
「あ!待ってティオ!」
「え?」
「迷子になっちゃうから、お姉ちゃんのお手て、握ってよ!」
「あ!うん!」
そう言ってリタはティオの手を握って出店を歩き回るのだった。
数分が経った頃、別の店の食べ物に夢中になっていたティオはいつの間にかリタの手を放してしまいそれに気づいたのは後であった。
「これもおいしそうだよお姉ちゃん!…あれ?お姉ちゃん…?」
振り向くとティオはいつの間にかリタがそばに居ないのをようやく知るのだった。
まず2人が寄ったのは、洋服店だった。
「わぁ…綺麗な服がいっぱいある」
「ここで、ティオの服を作ってもらいましょ!」
「僕の…服?」
「ティオの服、それしかないでしょ?だから家のちゃんとした服を作ってもらうの!」
洋服店ではティオの貴族としての服を作る為に寄ったのだった。
リタは店員を呼んでティオのサイズを図ってもらい早速服を仕立ててもらう事となった。
「出来上がりは夕方ごろになりますので、またお越しください」
「は~い!」
仕立てを店員に任せて2人はしばらく店の中を見回る事にした。
「せっかくだし、私は新しい下着買おうかな?」
「下着?」
「うん、最近なんか胸がきつくて…」
そう言ってリタ胸がむぎゅっとなっていることに気付きティオは頬を赤らめた。
その後にて、商品である服に目を輝かせるリタは、ティオを呼んでいくつか着せた。
最初は普通のワイシャツとサスペンダー付の半ズボンの普通の少年っぽいものであったが、ティオの可愛い容姿に目を付けてちょっとピンクかかったフリフリの服、更には女の子もののドレスや背中に大きなリボンが巻かれたフリフリスカート、メイド服などを着せてしまっていた。
「お姉ちゃん!これはなに~!!」
「ティオ似合ってる!!可愛い!」
「もう、やめて~!!」
リタは楽しんでいるが、その反面ティオは赤面して恥ずかしがっていた。
洋服屋を出た2人は、次はいろんな食べ物がある屋台がt沢山並んだ通りに来た。
いろんな食べ物の匂いにより、ティオはよだれをたらしていた。
「わぁ~おいしそうなにおいがいっぱい!」
「うふふ、じゃああそこにしましょ!」
2人が向かった先はお洒落な雰囲気のカフェであった。
「わあ~これもこれも…美味しそう…」
メニュー表を見ただけでティオは既に目を輝かせていた。
ハンバーグ、カレーライス、スパゲッティなどの美味しそうな料理の絵がたくさん並んでいる故だった。ティオにとっては斬新かつ未体験の事であり、その鼓動がばくばくしていた。
「ねぇ…どれでも食べて良いの?」
「どれでもいいよ…ティオが食べたいと思ったもの…好きなの選んでいいよ」
「本当!!わーい!!」
ティオはハンバーグを注文した。
ジューシーに焼かれたハンバーグに釘付けになりそれをゆっくりと味わった。口に入れ始めた時は熱く感じたものの、その美味しさに感激してパクパクモグモグと、すぐに完食してしまった。
「ああ、美味しかった!!」
「でしょ!ここの料理は評判が良いからたまに私も来るんだ!」
リタが注文したのはミートソースがかけられたスパゲッティだった。フォークでくるくる巻いた麺をティオは食べたそうに見つめていた。
「少し食べる?」
「え!?いいの!?」
「うん、はい、あ~ん!」
そう言ってリタはくるくる巻いた麺をティオの口へと運び、ティオもそれを口に入れる為に口を開けて食べた。
「おいしい!」
「でしょ!あ、ティオ、口にミートソースついてる」
2人は食事を終えると会計を済ませて店を出た。
店を出て次に訪れたのは、いろんな食べ物が売っている屋台の行列がある場所だった。
その為、食べ物の匂いでティオは先ほど食事したにもかかわらずまたも食欲がわいたのだった。
「わあ~あっちもこっちもおいしそう!!行こお姉ちゃん」
「あ!待ってティオ!」
「え?」
「迷子になっちゃうから、お姉ちゃんのお手て、握ってよ!」
「あ!うん!」
そう言ってリタはティオの手を握って出店を歩き回るのだった。
数分が経った頃、別の店の食べ物に夢中になっていたティオはいつの間にかリタの手を放してしまいそれに気づいたのは後であった。
「これもおいしそうだよお姉ちゃん!…あれ?お姉ちゃん…?」
振り向くとティオはいつの間にかリタがそばに居ないのをようやく知るのだった。
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