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アルガスの城

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アルガスの街の周辺駅に着いた俺達眠れるスリーピング・女神ゴッデス一行。
駅を出るとそこには、大きな門があった。
間違いない・・・。
ここが一度入ったら帰ってこれないと言われている街「アルガス」だ。

…にしても…。
"一度入ったら帰ってこれない"と言われている割にはあまり恐怖を感じねえな…。

一体どうなってんだ?

「みんな!なにがあるか分かんねえからとりあえず気を付け・・・」

「よっしゃあ!いくぞおお!」

「っておい!話聞けえええ!!」

何やってんだあいつら!
警戒心ってものが無いのかの如く門を潜ろうとしてやがる・・・。
危ねえ街だってのもう忘れたのかよ!?

「お前らな」

ギイーン!

門が開いた。

俺達は結局その門を潜って街へと足を運んで行った。


***


街へと入ったものの、やっぱり何かおかしい・・・。
街だってのに、人っ子1人いねえ・・・。
俺の胸騒ぎが大きく高まった。
上級ワースの仕事と言うだけあって、身の危険も感じていた。
敵がいつどこから現れるか分からないからな・・・。

周囲を確認しつつ前方に歩いて行く俺達は、目の前に驚くべきあるものを見つけた。

それは、まごう事なくこの街に不釣り合いな大きな城であった。

「なんだありゃ?」

「確実にこの街と合ってないじゃない!」

気になった俺達はその城の中に入ってみる事にした。
もしかしたら、行方不明者と何か大きな関係性があるのかもしれないし・・・。

その微かな可能性を胸に俺達は城に足を踏み入れた。


***


城の中を見た俺は明らかに唖然とした表情になった。

城の中は大勢の人がいた。
しかもその人達は、あるものに熱中していた。

それは、ギャンブルだった。

ルーレットにトランプ、スロット・・・。

この城の内部はありとあらゆる賭け事ギャンブルによる娯楽で溢れていた"カジノ"だった。。

何なんだここは?

まさか、これ全部なのか?

そうだとしたらこのカジノは一体・・・?

「みんな、気を付けろ!ここには何があるって、おおおおおおおおおおい!!」

ユラ達、隣から消えていると思ったら、あいつらも賭け事ギャンブルしてやがる!?
何やってんだよあいつら!?


「ひゃっほおおおおおおお!!買ったああああああああ!」

「おいユラ!何やってんだ!?」

「何って、"ルーレット"だけど?」

って聞いてんじゃねえよ!!」

「わ~い!3つ全部揃った!!」

「ロイヤルストレートフラッシュ!!」

「おいいいいいいいいいいいい!!ククルとキッカお前らまでかよおおおおおおおおおおお!?」

ククルはスロット、キッカはポーカーを嗜んでいてなんかもう変になっているよ・・・。

今一番に動けているのは、警戒心を持ち合わせているモルフィと幼さ故にギャンブルに興味を示していないミミカだけか・・・。

しっかし驚いたな・・・。
まさかここまでギャンブルに人が熱中しているなんて・・・。

でも・・・。
なんかおかしいぞ・・・。
この人達・・・。
賭け事に熱中しているあまり・・・。まるで、を感じていない・・・。

この人達一体どうなって・・・?
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