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3話 お家デートしましょう

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メイティと打ち解けて、最初の朝が来た。
俺はメイティと共に食堂へ行き朝食を取った。

「2人とも、ようやく仲良くなったみたいだな!父さんは嬉しいぞ!」

義父が俺とメイティの仲を褒めてくれていた。
まだ1日しか経っていないが、俺とメイティの仲を認めてくれたみたいで嬉しいぜ!!

◇◇◇

時刻は正午を迎えた。

「メイティ、中庭へ行きません?」

「中庭?」

「実は昼食をお作りしたので、メイティにもぜひ食べて欲しいのです!」

「クリスの手作り?それは楽しみ!行きましょうか!」

メイティは、ワクワクしながら俺の誘いを受けてくれた!
前世で俺がよく会社の昼休みに食べていた絶品のご馳走をメイティにも食べさせたかったんだ!

ちょっと待て!これって、実質ってやつじゃね?

◇◇◇

俺達は中庭へ来た。
公爵家なだけに中庭は広くて、噴水にベンチまであった。
これ公園と変わんねえじゃん!!

おっと、驚いている場合じゃない!
俺達は早速ベンチに腰かける事になった。
っとその前に…。

「メイティ、こちらにお座りください」

メイティの座る場所にはきれいなハンカチを敷いた。
愛する義姉メイティのお尻を汚すわけにはいかないからな。

「まあ、ありがとう!クリス!」

よっしゃ好感度ゲット!!

早速昼飯と洒落こもうか!

「ではメイティ!こちらをどうぞ!」

「ん?これは?」

「これは、おにぎりという僕の故郷の僕がもっとも、好きだった食べ物でございます!」

俺がメイティに差し出したのはおにぎりだった。

色んな具が入ったおにぎりは俺にとってご馳走だった。

母さんが作ってくれたものもあればコンビニで買った物。
おにぎりはどんはものでも好きだった。

と言っても、俺が作ったこれは海苔がなかったからお米だけのおにぎりになっちまったけどな…。

「これ?お米を丸めただけだよね?これがクリスの故郷の食べ物なの?」

「え?あ、はい…」

やっぱり無理があったか!?
メイティは公爵令嬢。
こんな田舎臭いものなんて食べないか?

「…あら!おいしい!」

「え?」

メイティがおにぎりを食べてくれた!

「これ?中に何か入ってる?」

「気がつきましたか!それは、ツナマヨと言うものです!」

なぜかたまたまあったツナとマヨネーズを合わせて具として作ってみたが、まさかの好評とは、俺も驚いたよ!

「おにぎりって、こんなに美味しい具が入ってるんだね!」

「ツナマヨ以外にもおにぎりには色んな具材があるんですよ!!」

「え?なになに、何があるの?」

メイティが目をキラキラさせて俺を質問責めしてきやがったよ!
でも嬉しい!
愛する人に俺の好物を理解してくれたのが!

「クリス!私もおにぎりを作ってみたい!教えて!」

「分かりました!では食事を終えた後で!」

俺達は昼食を終えた。
そして、屋敷内の厨房へ向かうのだった。
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