8 / 89
前編 第一章「降臨」
入室への下準備
しおりを挟む
ハインツらが玉座の間に入ると、玉座に三人の魔人が固まっているのが見えた。
そのうち一人がこの城の主だとなんとなく理解できたが、どれがどれだか判別がつかなかった。もちろんしっかりステータスを閲覧すれば分かることだ。
しかしパッと見ただけで判断出来ない程度に弱い存在であれば、彼らにとって何の障害ですらない。
「ベルッ!」
「はーい」
ハインツがベルに指示を出した。たった一言名前を呼んだだけだったが、ベルには何をすれば良いのか分かっていた。
瞬時にその場から、漆黒の少女が姿を消す――と、思えば瞬きしたときにはもう元いた場所に戻ってきている。
「なんにもなさげだよ~。でも、あいつら自身をなんかの魔術で守ってるみたい。何の魔術なのかは……ルー子じゃないから分かんないや」
「そうか!」
ベルはあの一瞬でこの部屋を一周して、驚異となり得るものがないかを探っていたのだ。
当然のことだが、この世界の最大レベルを超えている彼らにとって、驚異と言えるものはありもしないのだが――主人であるアリスがこの部屋に入る以上最低限の準備というものがあるのだ。
それはアリスに失礼のないように、敵意や害となる邪魔なものを消し去るために。
もしも潜んだ兵士がアリスを狙って矢の一本でも向けてみろ。アリスには傷一つつかないだろうが、その行為自体が無礼極まりないのだ。
「ハインツ~、だったらあーしが……」
「いいや! ……あぁ、そうだなッ、代わりにこの部屋全体を一番強い魔術で守ってくれるか!?」
「え? んー、わーった!」
どうしてか分からず魔術を展開するルーシー。柔らかい光が辺り一帯を包み込んで、部屋じゅうを防御魔術で満たした。
この中で幹部同士が激しい戦闘を繰り返しても、外のアリスには全く音が漏れない程度には強い魔術だ。
ハインツは魔術が完成するのを確認してから、皆の一歩前に出る。
しかし「あぁ!」と思い出したように幹部の方へ振り向いた。
「少しうるさくなる! 悪いが、エキドナ!」
「? あぁ、はい……。畏まりました、畏まりました……。皆様、わたくしの近くに寄って頂けますか……」
「はーい!」
「りょ!」
「わかりましたぞ」
ハインツ以外の面々がエキドナの周囲を囲むように立つ。
大体半径五メートルに収まるように立てば、エキドナがスキルを発動した。
「〈守護の誓約〉……」
〈守護の誓約〉。防御をメインとするエキドナが所有するスキルの一つ。
使用者には効かないというデメリットはありつつも、使用者に近ければ近いほどその実力を発揮する。
最大効果が発揮される距離の五メートル以内に立っていれば、その範囲内に存在する保護対象は190レベルに相当する攻撃に耐え得るのだ。
スキルの発動が終わると、ハインツは再び幹部達に背を向けた。目線の先には状況をまだ理解できていない現地人――魔王達。
未だに頭が高いままで礼儀をわきまえていないその様子を正さねばならない。
ハインツは両足を肩幅ほどに開く。拳をぐっと握りしめて、力を込めてその場に立った。
すぅっと深呼吸のように深く息を吸い込めば――今度は一気に目を見開いて、叫んだ。
「ガァオオオォオアアアッッッッ!!!!!」
ヴァルデマルたちを覆っていたなけなしの防御魔術は、その叫び声にて虚しく消え去った。
ただの叫び声だったが、ヴァルデマルらを守っていた魔術は無に帰したのだ。
その叫び声のあまりの威力に、彼らは気を失ってしまっていた。
防御魔術がなければそれだけでは済まなかっただろう。きっと惨たらしい死体が三つ、そこに転がっていたに違いない。
なんと言ってもハインツから放たれたのは、ただの叫びではなかった。龍の咆哮と言ったほうが近いだろう。
本来であればこの玉座の間は崩壊し、城全体がビリビリと揺れているはずだったが――ルーシーが部屋を防御魔術で包んでいたお陰でその心配はなくなった。
そして幹部自身も、エキドナのスキルで守られているため被害は軽微で済んだ。
ただし使用者であるエキドナはスキルによる恩恵を受けられなかったため、ハインツの背後とは言え咆哮の被害にあったとも言える。
しかしエキドナの所持する常時発動スキル〈永遠の福音〉によって事なきを得た。
「げぇっ、ハインツってばちょーうるさいんですケドぉ!」
「あっはは、びっくりしたね」
「エキドナ。大丈夫ですかな? 口と鼻から血が出ておりますが」
ヒーラーでもあるパラケルススがエキドナの体を案じて声をかける。パラケルススの言った通り、エキドナの顔は血液がダラダラと垂れている。
美人故に余計に気になってしまうだろう。
エキドナは控えめに微笑んでそれを断った。
「おそらく内臓が破裂してるのでしょうが……問題ありません、ありません……。数秒もあれば全快致しますので、お気になさらず……」
「ひぇー、やっぱドナネキって回復と体力マジでやばいよねぇ」
「あぁ、その……も、申し訳ありません……ベル様……」
「ちょ、ちがっ、褒めてるんだよ!」
エキドナは攻撃を受けつつも回復を行っていくという、攻撃者側からすれば嫌な構成だ。
しかも幹部最硬かつ最大HPを誇る彼女だ。戦う相手になってしまえば相当な持久戦を強いられる。
事実この会話をしている間も回復がドンドン進んでいるようで、流れ出ている血液が逆流し始める。酷く悪かった顔色も見る見る間に戻っていくではないか。
速戦即決であるベルとは真逆の立ち位置にいるため、純粋にその膨大な体力を褒めたつもりだった。
しかしエキドナはベルの「やばい」が悪い意味だと捉えたようで、蛇のはずなのにウサギのように震えて謝罪している。
「ちょっとー! エキドナ虐めないでよ!」
「あたしが悪いのぉ!? ルー子は仲間だと思ったのにぃ……」
「えっ、えっと、あの、ベル様は悪くありません、ありません……。お褒めに預かり光栄ですわ」
「遅いよお!」
女性陣がきゃっきゃっと喋っている間に、エキドナも完治した。
つい数秒前まで血だらけだった表情は何処にも存在しない。
「アリス様も入ってくるだろーから、魔術は消しとくねー」
「あぁ! 頼むッ!」
部屋に張り巡らせた防御魔術が少し損傷しているものの、殆どがキレイな状態だ。つまり外にいるアリスに、ハインツの叫びが伝わらなかったということ。
アリスには耳障りになるだろう、とハインツが頼んだ防御魔術だ。音漏れを無事に防いだわけで、結果は上々といえる。
ルーシーもまさか防音代わりに使われるとは思っていなかったが、その役割を成せたことを嬉しく思った。
とは言えルーシーの知り得る中でそこそこ強い魔術だった。それに多少の傷を与えたハインツの咆哮。
人間態とはいえども、竜人というのは只者ではないことを一同が痛感した。
「ドラゴンになって叫ばれたら、マジ防ぎようがないカモ」
「安心しろ! 緊急時以外には人型でいるつもりだ!」
「つかルー子。そもそもあたし達が完全体にならざるを得ない状況は、マジでやばいからね」
「確かにぃ」
ハインツはドラゴン、ベルは蜘蛛、エキドナは蛇へと変化できる。因みにエンプティもスライムになれる。
無論〝完全体〟と言うだけあって、その姿になった際の力は絶大だ。だがベルの言う通り、その姿を強いられる状態は非常に危険な状態であること。
世界の最大レベルを超えて存在する彼らに、全力を必要とされる戦闘が起こるとすればそれは異常事態なのだ。
それこそ神が関与している事柄だろう。
もっとも、ドラゴン態になってしまったハインツが、この玉座の間に収まるかどうかの問題から始まるのだが。
「では奴らを起こすか!」
「死んでないの?」
「気絶しただけだ! 私としては魔術を破るだけのつもりだったのだがなッ」
五人は倒れているヴァルデマル達の元へと歩んでいく。
ヴァルデマルらを囲むように立つと――ルーシーが杖で、ベルが足で、エキドナがペットの蛇で彼らをつつく。
ビクリと体を震わせて起き上がれば、周りを恐怖の権化が囲んでいることに気付く。
そして一瞬にして冴え渡ったヴァルデマル達の頭は、地に伏せるという結論を導き出した。
「まっ、魔王をやっておりました、ヴァルデマル・ミハーレクと申しますぅう!!!!」
「ほう! 私はハインツ・ユルゲン・ウッフェルマンという!」
床に頭を擦り付けながら、叫ぶように自己紹介をするヴァルデマル。それに反応してハインツが続く。
ハインツに合わせて叫んでいるヴァルデマルだが、ハインツは別に耳も悪くなければわざと叫んでいるわけでもない。これが彼の通常運転である。
「我々は今後、ハインツ様に従いますぅうぅう!!」
「馬鹿かッッ! 貴様らが従わねばならぬのは私ではない!」
「はい……? では、一体……」
顔を上げたヴァルデマルと、ちょうど同じタイミングで入室してきた者。
それを見てヴァルデマルはようやっと理解した。この目の前にいるハインツですら、従うほどの強者がそこに立っていたのだから。
そのうち一人がこの城の主だとなんとなく理解できたが、どれがどれだか判別がつかなかった。もちろんしっかりステータスを閲覧すれば分かることだ。
しかしパッと見ただけで判断出来ない程度に弱い存在であれば、彼らにとって何の障害ですらない。
「ベルッ!」
「はーい」
ハインツがベルに指示を出した。たった一言名前を呼んだだけだったが、ベルには何をすれば良いのか分かっていた。
瞬時にその場から、漆黒の少女が姿を消す――と、思えば瞬きしたときにはもう元いた場所に戻ってきている。
「なんにもなさげだよ~。でも、あいつら自身をなんかの魔術で守ってるみたい。何の魔術なのかは……ルー子じゃないから分かんないや」
「そうか!」
ベルはあの一瞬でこの部屋を一周して、驚異となり得るものがないかを探っていたのだ。
当然のことだが、この世界の最大レベルを超えている彼らにとって、驚異と言えるものはありもしないのだが――主人であるアリスがこの部屋に入る以上最低限の準備というものがあるのだ。
それはアリスに失礼のないように、敵意や害となる邪魔なものを消し去るために。
もしも潜んだ兵士がアリスを狙って矢の一本でも向けてみろ。アリスには傷一つつかないだろうが、その行為自体が無礼極まりないのだ。
「ハインツ~、だったらあーしが……」
「いいや! ……あぁ、そうだなッ、代わりにこの部屋全体を一番強い魔術で守ってくれるか!?」
「え? んー、わーった!」
どうしてか分からず魔術を展開するルーシー。柔らかい光が辺り一帯を包み込んで、部屋じゅうを防御魔術で満たした。
この中で幹部同士が激しい戦闘を繰り返しても、外のアリスには全く音が漏れない程度には強い魔術だ。
ハインツは魔術が完成するのを確認してから、皆の一歩前に出る。
しかし「あぁ!」と思い出したように幹部の方へ振り向いた。
「少しうるさくなる! 悪いが、エキドナ!」
「? あぁ、はい……。畏まりました、畏まりました……。皆様、わたくしの近くに寄って頂けますか……」
「はーい!」
「りょ!」
「わかりましたぞ」
ハインツ以外の面々がエキドナの周囲を囲むように立つ。
大体半径五メートルに収まるように立てば、エキドナがスキルを発動した。
「〈守護の誓約〉……」
〈守護の誓約〉。防御をメインとするエキドナが所有するスキルの一つ。
使用者には効かないというデメリットはありつつも、使用者に近ければ近いほどその実力を発揮する。
最大効果が発揮される距離の五メートル以内に立っていれば、その範囲内に存在する保護対象は190レベルに相当する攻撃に耐え得るのだ。
スキルの発動が終わると、ハインツは再び幹部達に背を向けた。目線の先には状況をまだ理解できていない現地人――魔王達。
未だに頭が高いままで礼儀をわきまえていないその様子を正さねばならない。
ハインツは両足を肩幅ほどに開く。拳をぐっと握りしめて、力を込めてその場に立った。
すぅっと深呼吸のように深く息を吸い込めば――今度は一気に目を見開いて、叫んだ。
「ガァオオオォオアアアッッッッ!!!!!」
ヴァルデマルたちを覆っていたなけなしの防御魔術は、その叫び声にて虚しく消え去った。
ただの叫び声だったが、ヴァルデマルらを守っていた魔術は無に帰したのだ。
その叫び声のあまりの威力に、彼らは気を失ってしまっていた。
防御魔術がなければそれだけでは済まなかっただろう。きっと惨たらしい死体が三つ、そこに転がっていたに違いない。
なんと言ってもハインツから放たれたのは、ただの叫びではなかった。龍の咆哮と言ったほうが近いだろう。
本来であればこの玉座の間は崩壊し、城全体がビリビリと揺れているはずだったが――ルーシーが部屋を防御魔術で包んでいたお陰でその心配はなくなった。
そして幹部自身も、エキドナのスキルで守られているため被害は軽微で済んだ。
ただし使用者であるエキドナはスキルによる恩恵を受けられなかったため、ハインツの背後とは言え咆哮の被害にあったとも言える。
しかしエキドナの所持する常時発動スキル〈永遠の福音〉によって事なきを得た。
「げぇっ、ハインツってばちょーうるさいんですケドぉ!」
「あっはは、びっくりしたね」
「エキドナ。大丈夫ですかな? 口と鼻から血が出ておりますが」
ヒーラーでもあるパラケルススがエキドナの体を案じて声をかける。パラケルススの言った通り、エキドナの顔は血液がダラダラと垂れている。
美人故に余計に気になってしまうだろう。
エキドナは控えめに微笑んでそれを断った。
「おそらく内臓が破裂してるのでしょうが……問題ありません、ありません……。数秒もあれば全快致しますので、お気になさらず……」
「ひぇー、やっぱドナネキって回復と体力マジでやばいよねぇ」
「あぁ、その……も、申し訳ありません……ベル様……」
「ちょ、ちがっ、褒めてるんだよ!」
エキドナは攻撃を受けつつも回復を行っていくという、攻撃者側からすれば嫌な構成だ。
しかも幹部最硬かつ最大HPを誇る彼女だ。戦う相手になってしまえば相当な持久戦を強いられる。
事実この会話をしている間も回復がドンドン進んでいるようで、流れ出ている血液が逆流し始める。酷く悪かった顔色も見る見る間に戻っていくではないか。
速戦即決であるベルとは真逆の立ち位置にいるため、純粋にその膨大な体力を褒めたつもりだった。
しかしエキドナはベルの「やばい」が悪い意味だと捉えたようで、蛇のはずなのにウサギのように震えて謝罪している。
「ちょっとー! エキドナ虐めないでよ!」
「あたしが悪いのぉ!? ルー子は仲間だと思ったのにぃ……」
「えっ、えっと、あの、ベル様は悪くありません、ありません……。お褒めに預かり光栄ですわ」
「遅いよお!」
女性陣がきゃっきゃっと喋っている間に、エキドナも完治した。
つい数秒前まで血だらけだった表情は何処にも存在しない。
「アリス様も入ってくるだろーから、魔術は消しとくねー」
「あぁ! 頼むッ!」
部屋に張り巡らせた防御魔術が少し損傷しているものの、殆どがキレイな状態だ。つまり外にいるアリスに、ハインツの叫びが伝わらなかったということ。
アリスには耳障りになるだろう、とハインツが頼んだ防御魔術だ。音漏れを無事に防いだわけで、結果は上々といえる。
ルーシーもまさか防音代わりに使われるとは思っていなかったが、その役割を成せたことを嬉しく思った。
とは言えルーシーの知り得る中でそこそこ強い魔術だった。それに多少の傷を与えたハインツの咆哮。
人間態とはいえども、竜人というのは只者ではないことを一同が痛感した。
「ドラゴンになって叫ばれたら、マジ防ぎようがないカモ」
「安心しろ! 緊急時以外には人型でいるつもりだ!」
「つかルー子。そもそもあたし達が完全体にならざるを得ない状況は、マジでやばいからね」
「確かにぃ」
ハインツはドラゴン、ベルは蜘蛛、エキドナは蛇へと変化できる。因みにエンプティもスライムになれる。
無論〝完全体〟と言うだけあって、その姿になった際の力は絶大だ。だがベルの言う通り、その姿を強いられる状態は非常に危険な状態であること。
世界の最大レベルを超えて存在する彼らに、全力を必要とされる戦闘が起こるとすればそれは異常事態なのだ。
それこそ神が関与している事柄だろう。
もっとも、ドラゴン態になってしまったハインツが、この玉座の間に収まるかどうかの問題から始まるのだが。
「では奴らを起こすか!」
「死んでないの?」
「気絶しただけだ! 私としては魔術を破るだけのつもりだったのだがなッ」
五人は倒れているヴァルデマル達の元へと歩んでいく。
ヴァルデマルらを囲むように立つと――ルーシーが杖で、ベルが足で、エキドナがペットの蛇で彼らをつつく。
ビクリと体を震わせて起き上がれば、周りを恐怖の権化が囲んでいることに気付く。
そして一瞬にして冴え渡ったヴァルデマル達の頭は、地に伏せるという結論を導き出した。
「まっ、魔王をやっておりました、ヴァルデマル・ミハーレクと申しますぅう!!!!」
「ほう! 私はハインツ・ユルゲン・ウッフェルマンという!」
床に頭を擦り付けながら、叫ぶように自己紹介をするヴァルデマル。それに反応してハインツが続く。
ハインツに合わせて叫んでいるヴァルデマルだが、ハインツは別に耳も悪くなければわざと叫んでいるわけでもない。これが彼の通常運転である。
「我々は今後、ハインツ様に従いますぅうぅう!!」
「馬鹿かッッ! 貴様らが従わねばならぬのは私ではない!」
「はい……? では、一体……」
顔を上げたヴァルデマルと、ちょうど同じタイミングで入室してきた者。
それを見てヴァルデマルはようやっと理解した。この目の前にいるハインツですら、従うほどの強者がそこに立っていたのだから。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活
ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。
「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。
現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。
ゆっくり更新です。はじめての投稿です。
誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる