2 / 27
獣の爪
しおりを挟む
木彫りで作られた看板には、鋭い爪がある熊の手形が描かれている。これがブラッディ・ベアの印。
小さくため息を吐いて、わたくしはバーの扉をくぐった。
ガランゴロンと乱雑なドアベルが鳴り響いて、わたくしの来店を知らせる。飲んだくれや強者がわたくしを見やると、ギロリと睨みを効かせた。
地震かと思うほどの揺れを伴う足取りで、一人の男が近付いてくる。
朝黒い肌に、ぴかりと光るスキンヘッド。髪の毛がないことで、顔から全ての体中にある傷がより際立つ。それに眼帯を見れば、彼がどれだけ危険な状況で戦ってきたかがわかるだろう。ゆうに二メートルもありそうな巨躯は、並の男でも踏み潰しそうな恐ろしさがあった。
上から見下ろされるように鋭く視線を投げかけられた。
「嬢ちゃん。ここはアンタが来るようなところじゃないぜ」
男がそう言うと、周りの人間もニタニタと下品な笑いを浮かべる。
これがこのバー流の歓迎。余所者や若造、バーに似つかわしくない者はこうして弾く。
わたくしは大きくため息を吐くと、腰に手を当てた。
「ただいま、貴方達」
わたくしが挨拶をすれば、ドッとバーが湧いた。カウンターから何から、わらわらと筋骨隆々の男達がわたくしのほうへと走ってくる。
心配そうな顔つきは、存外愛らしい。先程まで凄んでいた男性は誰一人としていない。だってこの場所は、わたくしの第二の家であり、第二の家族なのだから。
「なっ……、まさか!」
「そうよ。婚約破棄されたわ」
「姐さん!! どうして!?」
「さあ。あの馬鹿王子に聞いて頂戴」
単刀直入に言えばわたくしは、このギルド〝ブラッディ・ベア〟の創立者で、ギルドマスターである。
どうしてそんなことを、公爵令嬢が。それはもちろん、趣味だ。
話せば長くなるのだが、后教育の合間で受けた戦闘訓練にて、わたくしは戦うことが好きだという事に気がついた。
幸いにも理解のある両親に愛された私は、后教育を投げ出さないという約束のもと、戦いに身を置くこととギルドの管理を承諾して頂いた。
最初の資金こそ誕生日プレゼントから出したものの、人材集めや拠点の調達、顧客を受け入れるまで、全て一人でこなした。
王子が何も未来も考えず、男爵令嬢との浮気にかまけている際に、趣味を謳歌していたわけだ。
そして何も知らないマティアス王子は、世間のうわべだけの噂である〝最も荒っぽく危険なギルド〟という話を鵜呑みにして、ここにわたくしを追いやった。
確かにブラッディ・ベアは見た目の通り、近寄り難いメンバーで揃っている。だが全員が優秀な冒険者や技術者、犯罪者であったことは変わりない。
何よりもうちのリピーターを見れば明らかだ。はじめは戸惑うかもしれないが、誰もが投げ出したような高難易度の依頼ですら完遂する。
利用者の声が広まり、そういった困難な依頼はうちに来ることが多い。
力を持て余しているメンバーからすれば、やりがいのある難しい仕事が向こうからやってくるのだ。とても素晴らしい体制が整っているギルドだと自負している。
「でもなんで姐さんがここにいるんです?」
「何故かここの運営を罰として命じられたのよ」
「……?」
先程から会話をしている二メートル級の大男は、リュド・オンネスだ。
簡単に言えば代理ギルドマスター。わたくしが不在の時にギルドマスターとして運営してくれる。
もともと大手である冒険者ギルドに所属していたのだが、その豪傑さを越えた荒々しさは、大手ですら手を焼いているほどだった。
わたくしが〝お灸を据えて〟こちらへ引き込み、現在はだいぶ落ち着いている。猛獣を従えるには、強者がどちらかを教え込む必要があるというわけ。
「じゃあ二重生活がなくなるってことですかい!?」
「そうなるわね」
「そいつはいいことだ! カミさんと心配してたんですよ! いくら姐さんでも、あんな生活続けてちゃあ、いつか体を壊しますからね」
「ふふ、心配有難う。そのブレヒチェは今どこに?」
「パウラと話し合いをしてまさぁ。金の話となると俺ぁ分からんもんで……」
リュドを代理マスターとして置いているのは、彼の名声を利用した抑止力のため。組織内部的な管理能力は、あまり長けていると言えない。
そこで登場するのがわたくしの秘書でもあり、リュドの妻でもあるブレヒチェ・オンネス。暴走魔獣のようなリュドをうまく操る――尻に敷いているとも言う――のが、彼女だ。
わたくしはバーの奥へと向かった。
このバー〝獣の爪〟は、ギルドの拠点ということもあり、バー以外の設備が幾つも備わっている。
わたくし用の執務室に、会計担当のパウラ・ポストマ用の部屋。基本的にみな仕事の話もバーでするが、人で溢れかえったときのために会議室もある。
裏には鍛冶場も存在し、それを試すための訓練場も地下に作った。
休憩室まできちんと完備しており、下手なギルドよりも規模が大きいはずだ。
わたくしはその中の、執務室に向かう。もちろんパウラの部屋だ。
戸を叩けば二人分の声が返ってくる。片方がブレヒチェで、片方がパウラだ。
返事を聞いて、わたくしは扉を開けた。目に飛び込んでくるのは、美女が二人。
――ブレヒチェ・オンネス。ウェーブのかかった茶髪に、黒い瞳。ありきたりな髪色も目の色も、美貌という武器が彼女を強くさせている。
元宮廷魔法使い。国でも指折りの魔女であったブレヒチェは、騙された末に追放を食らった可哀想な魔女。様々な運が重なって、リュドという素晴らしい伴侶に出会えた女性。
わたくしと同じく、第一王子たるマティアス王子を憎んで嫌っているところは、とても嬉しいところ。
――パウラ・ポストマ。奇抜な緑色の髪に、青い瞳。ドレスやスカートを好まないようで、今日もパンツルックだ。
商人として順風満帆だった彼女の人生は、聖女の家であるカルス男爵家によって潰された。
仕事も何もかも奪われた彼女は、仕方なく犯罪に走る。そこをうまく手に入れたのは、このわたくし。
現在はギルドの会計士として活躍してもらっている。
「よう。お嬢。新聞で読んだぜ、婚約破棄だってな」
「そうなのよ、パウラ。有り難いことに」
「その追放先がこのギルドだなんて。あの愚か者はもう少し下調べとかしないのかしらね」
「するわけないだろ。あの宮廷魔法使いブレヒチェサマを追放する馬鹿だぜ」
「その話はやめて」
「二人が話し合いっていると聞いて来てみたけど、問題ないみたいね」
わたくしがそう言うと、ピタリと笑いが止まった。……どうやら違うらしい。
パウラが大きなため息を付いて、ブレヒチェが苦笑した。
ブレヒチェはくるくると指を回すと、机に置いてあった資料の一つ――依頼書が飛んでくる。わたくしはそれを手に取るわけでもなく、目の前の空中にて静止した状態の依頼書を読み出した。
そこに記載されていたのは、素材回収の依頼。ただの素材などではなく、伝説とも言えるドラゴンの素材だ。
しかも一つや二つじゃない。ドラゴンまるまる一匹必要とも言えるほどの量だった。ドラゴンを用いて防具を作る、などと書いてある。
確かに伝説級であるドラゴンを素材にするのは、いい案だろう。だがそれは本当にその素材を理解して、扱えた時の話。
ドラゴンを討伐できる相手と対峙した場合、それでできた防具は意味を成すのだろうか。
「差出人もなし……」
「おおかた、金のある冒険者だろ。自分自身をブランドとして自慢したいだけ」
「まあ……。お金になるなら別にどうってこと無いわね。受けるのでしょう?」
「受けたいのは山々なんだけど、今はちょっと主要メンバーが別のところに出払ってんだよ」
――なるほど。
幾ら精鋭揃いとはいえ、ドラゴンレベルとなると人材も限られてくる。丁度良くも悪くも、その討伐可能な人材が別の仕事に当たっていると。
確かにバーが少し静かだったものね。
そうは言っても、こんな大きな仕事を逃すわけにはいかない。相場を舐めたような金額ではなく、素材と技量相応の金額を出しているきちんとしたクライアントだ。
匿名というのが引っ掛かるけれど。……彼に調べさせようかしら。
「わたくしが行くわ」
「お嬢ならそう言ってくれると思ったぜ」
「相手の素性がわからない以上、きちんと報酬は回収するように」
「任せな。あたしを誰だと思ってんだ」
「ブラッディ・ベアの優秀なスタッフよ」
「お、おう……。そうだぜ……」
「このまま出るわ。申し訳ないけれど、もう少し皆でギルドを運営して頂戴ね」
小さくため息を吐いて、わたくしはバーの扉をくぐった。
ガランゴロンと乱雑なドアベルが鳴り響いて、わたくしの来店を知らせる。飲んだくれや強者がわたくしを見やると、ギロリと睨みを効かせた。
地震かと思うほどの揺れを伴う足取りで、一人の男が近付いてくる。
朝黒い肌に、ぴかりと光るスキンヘッド。髪の毛がないことで、顔から全ての体中にある傷がより際立つ。それに眼帯を見れば、彼がどれだけ危険な状況で戦ってきたかがわかるだろう。ゆうに二メートルもありそうな巨躯は、並の男でも踏み潰しそうな恐ろしさがあった。
上から見下ろされるように鋭く視線を投げかけられた。
「嬢ちゃん。ここはアンタが来るようなところじゃないぜ」
男がそう言うと、周りの人間もニタニタと下品な笑いを浮かべる。
これがこのバー流の歓迎。余所者や若造、バーに似つかわしくない者はこうして弾く。
わたくしは大きくため息を吐くと、腰に手を当てた。
「ただいま、貴方達」
わたくしが挨拶をすれば、ドッとバーが湧いた。カウンターから何から、わらわらと筋骨隆々の男達がわたくしのほうへと走ってくる。
心配そうな顔つきは、存外愛らしい。先程まで凄んでいた男性は誰一人としていない。だってこの場所は、わたくしの第二の家であり、第二の家族なのだから。
「なっ……、まさか!」
「そうよ。婚約破棄されたわ」
「姐さん!! どうして!?」
「さあ。あの馬鹿王子に聞いて頂戴」
単刀直入に言えばわたくしは、このギルド〝ブラッディ・ベア〟の創立者で、ギルドマスターである。
どうしてそんなことを、公爵令嬢が。それはもちろん、趣味だ。
話せば長くなるのだが、后教育の合間で受けた戦闘訓練にて、わたくしは戦うことが好きだという事に気がついた。
幸いにも理解のある両親に愛された私は、后教育を投げ出さないという約束のもと、戦いに身を置くこととギルドの管理を承諾して頂いた。
最初の資金こそ誕生日プレゼントから出したものの、人材集めや拠点の調達、顧客を受け入れるまで、全て一人でこなした。
王子が何も未来も考えず、男爵令嬢との浮気にかまけている際に、趣味を謳歌していたわけだ。
そして何も知らないマティアス王子は、世間のうわべだけの噂である〝最も荒っぽく危険なギルド〟という話を鵜呑みにして、ここにわたくしを追いやった。
確かにブラッディ・ベアは見た目の通り、近寄り難いメンバーで揃っている。だが全員が優秀な冒険者や技術者、犯罪者であったことは変わりない。
何よりもうちのリピーターを見れば明らかだ。はじめは戸惑うかもしれないが、誰もが投げ出したような高難易度の依頼ですら完遂する。
利用者の声が広まり、そういった困難な依頼はうちに来ることが多い。
力を持て余しているメンバーからすれば、やりがいのある難しい仕事が向こうからやってくるのだ。とても素晴らしい体制が整っているギルドだと自負している。
「でもなんで姐さんがここにいるんです?」
「何故かここの運営を罰として命じられたのよ」
「……?」
先程から会話をしている二メートル級の大男は、リュド・オンネスだ。
簡単に言えば代理ギルドマスター。わたくしが不在の時にギルドマスターとして運営してくれる。
もともと大手である冒険者ギルドに所属していたのだが、その豪傑さを越えた荒々しさは、大手ですら手を焼いているほどだった。
わたくしが〝お灸を据えて〟こちらへ引き込み、現在はだいぶ落ち着いている。猛獣を従えるには、強者がどちらかを教え込む必要があるというわけ。
「じゃあ二重生活がなくなるってことですかい!?」
「そうなるわね」
「そいつはいいことだ! カミさんと心配してたんですよ! いくら姐さんでも、あんな生活続けてちゃあ、いつか体を壊しますからね」
「ふふ、心配有難う。そのブレヒチェは今どこに?」
「パウラと話し合いをしてまさぁ。金の話となると俺ぁ分からんもんで……」
リュドを代理マスターとして置いているのは、彼の名声を利用した抑止力のため。組織内部的な管理能力は、あまり長けていると言えない。
そこで登場するのがわたくしの秘書でもあり、リュドの妻でもあるブレヒチェ・オンネス。暴走魔獣のようなリュドをうまく操る――尻に敷いているとも言う――のが、彼女だ。
わたくしはバーの奥へと向かった。
このバー〝獣の爪〟は、ギルドの拠点ということもあり、バー以外の設備が幾つも備わっている。
わたくし用の執務室に、会計担当のパウラ・ポストマ用の部屋。基本的にみな仕事の話もバーでするが、人で溢れかえったときのために会議室もある。
裏には鍛冶場も存在し、それを試すための訓練場も地下に作った。
休憩室まできちんと完備しており、下手なギルドよりも規模が大きいはずだ。
わたくしはその中の、執務室に向かう。もちろんパウラの部屋だ。
戸を叩けば二人分の声が返ってくる。片方がブレヒチェで、片方がパウラだ。
返事を聞いて、わたくしは扉を開けた。目に飛び込んでくるのは、美女が二人。
――ブレヒチェ・オンネス。ウェーブのかかった茶髪に、黒い瞳。ありきたりな髪色も目の色も、美貌という武器が彼女を強くさせている。
元宮廷魔法使い。国でも指折りの魔女であったブレヒチェは、騙された末に追放を食らった可哀想な魔女。様々な運が重なって、リュドという素晴らしい伴侶に出会えた女性。
わたくしと同じく、第一王子たるマティアス王子を憎んで嫌っているところは、とても嬉しいところ。
――パウラ・ポストマ。奇抜な緑色の髪に、青い瞳。ドレスやスカートを好まないようで、今日もパンツルックだ。
商人として順風満帆だった彼女の人生は、聖女の家であるカルス男爵家によって潰された。
仕事も何もかも奪われた彼女は、仕方なく犯罪に走る。そこをうまく手に入れたのは、このわたくし。
現在はギルドの会計士として活躍してもらっている。
「よう。お嬢。新聞で読んだぜ、婚約破棄だってな」
「そうなのよ、パウラ。有り難いことに」
「その追放先がこのギルドだなんて。あの愚か者はもう少し下調べとかしないのかしらね」
「するわけないだろ。あの宮廷魔法使いブレヒチェサマを追放する馬鹿だぜ」
「その話はやめて」
「二人が話し合いっていると聞いて来てみたけど、問題ないみたいね」
わたくしがそう言うと、ピタリと笑いが止まった。……どうやら違うらしい。
パウラが大きなため息を付いて、ブレヒチェが苦笑した。
ブレヒチェはくるくると指を回すと、机に置いてあった資料の一つ――依頼書が飛んでくる。わたくしはそれを手に取るわけでもなく、目の前の空中にて静止した状態の依頼書を読み出した。
そこに記載されていたのは、素材回収の依頼。ただの素材などではなく、伝説とも言えるドラゴンの素材だ。
しかも一つや二つじゃない。ドラゴンまるまる一匹必要とも言えるほどの量だった。ドラゴンを用いて防具を作る、などと書いてある。
確かに伝説級であるドラゴンを素材にするのは、いい案だろう。だがそれは本当にその素材を理解して、扱えた時の話。
ドラゴンを討伐できる相手と対峙した場合、それでできた防具は意味を成すのだろうか。
「差出人もなし……」
「おおかた、金のある冒険者だろ。自分自身をブランドとして自慢したいだけ」
「まあ……。お金になるなら別にどうってこと無いわね。受けるのでしょう?」
「受けたいのは山々なんだけど、今はちょっと主要メンバーが別のところに出払ってんだよ」
――なるほど。
幾ら精鋭揃いとはいえ、ドラゴンレベルとなると人材も限られてくる。丁度良くも悪くも、その討伐可能な人材が別の仕事に当たっていると。
確かにバーが少し静かだったものね。
そうは言っても、こんな大きな仕事を逃すわけにはいかない。相場を舐めたような金額ではなく、素材と技量相応の金額を出しているきちんとしたクライアントだ。
匿名というのが引っ掛かるけれど。……彼に調べさせようかしら。
「わたくしが行くわ」
「お嬢ならそう言ってくれると思ったぜ」
「相手の素性がわからない以上、きちんと報酬は回収するように」
「任せな。あたしを誰だと思ってんだ」
「ブラッディ・ベアの優秀なスタッフよ」
「お、おう……。そうだぜ……」
「このまま出るわ。申し訳ないけれど、もう少し皆でギルドを運営して頂戴ね」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
ギフト争奪戦に乗り遅れたら、ラストワン賞で最強スキルを手に入れた
みももも
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたイツキは異空間でギフトの争奪戦に巻き込まれてしまう。
争奪戦に積極的に参加できなかったイツキは最後に残された余り物の最弱ギフトを選ぶことになってしまうが、イツキがギフトを手にしたその瞬間、イツキ一人が残された異空間に謎のファンファーレが鳴り響く。
イツキが手にしたのは誰にも選ばれることのなかった最弱ギフト。
そしてそれと、もう一つ……。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
【完結】神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました
土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。
神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。
追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。
居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。
小説家になろう、カクヨムでも公開していますが、一部内容が異なります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる