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良いダイエットがあると言われて聞いてみたらセ◯クスはスポーツと言われました。

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初めは拒絶された事が衝撃で、なのに他の奴らに可愛く笑う彼女が憎らしかった。

そんなに嫌なら呪縛から解放してやろうかと、逃してやろうかと思っていたのに。

そう悩んでいたあの洞窟で彼女を味わってしまった。

食欲と性欲は繋がっている。

昔から腹が減ればヤりたくなった。

あの洞窟では、俺は腹が減っていた。

呑気に良い匂いを漂わせて近付く彼女を思わず引き込んで、気が付いたら気絶させるくらいに夢中で貪っていた。

あの柔らかな肉は、甘い体液は、段々と甘くなる声は、潤む瞳は、もう他のものには見向きもさせなくなる程に美味しかったから。

一度味わってしまったら、もっとと求めるしかなくなる。

離すなんて二度と考えられなくなった。

俺に気絶させられて目覚めた彼女に気持ちを聞いて、彼女と俺に足りないのは共に過ごした時間と信頼だと理解した。

だからこの半年ずっと側で待っていた。

ずっと一緒に居て、彼女に惜しみなく愛を注いで、自信を付けさせる手伝いをして。

何も知らない彼女を騙して体に快楽を教えながら。

身も心も雁字搦めに甘い縄で縛り付けて、引き寄せて。

そして彼女は俺を縛り、俺に縛られるのを納得して受け入れた。



「…さま……ぇ、るばさま…」

震える指先が額に当てられて思考が戻される。

視線だけ上げると顔を苦しげに歪めた彼女が泣きながら弱々しく首を振っていた。

「…ひ、ぅ…」

顔は涙や涎やらでグチャグチャだ。

クリを吸いながらGスポットを捏ねていたら、いつの間にか泣かせるくらいイかせていたらしい。

考え事をしながらだったからちょっとやり過ぎてしまった。

何度も「イク」「やめて」と甘く甲高い声がしていた。

彼女の足の間から顔を上げて、愛液で濡れそぼった口と指を舐め取りながら、長椅子に力なく凭れている肢体を眺める。

ドレスの胸元を下げられ、乳首の腫れた胸を曝け出して、はぁー♡はぁー♡と荒く呼吸する唇は赤く腫れて濡れている。

裾を捲り曝け出されクンニされていた恥部からは、だらだらと愛液が滴り長椅子まで濡らしていた。

(溢れちゃってる、勿体ないなぁ…)

「…椅子までこんなに濡らして、気持ち良かった?」
「まんこトロトロに蕩けてる♡」

「んぅぅっっ♡♡」

垂れた愛液を戻すように膣に指を埋めると、グチュッと音を立てて二本が奥まですんなり入った。

片足を持ち上げて、手をグッと押し付けるとポルチオに指先が触れる。

トンットンッとゆっくりと優しく捏ねると開発した体は震えて簡単に達した。

「~ッ♡♡♡♡ーーっぁ♡♡」

ちゅぅと吸い付いてくる中から指を引き抜く。

「すごい、ひくひくしてるよ?俺の指が抜けて寂しいの?」

物欲しげな顔で蕩けた瞳を向けたリビアが小さくこくんと頷いた。

「ねぇ、この前教えたでしょう?欲しかったらどうするの?」

彼女の手をズボンを押し上げるそこに持っていく。

震える手が玉から先端までを何度も撫で上げて、竿の部分を指で挟んで擦ってきた。

大分手慣れているのは俺が教えたから。

何も知らない彼女に淫らな事を仕込んだ。

セックスがキス以上にいやらしい事と、子を成すための行為だという事以外は全て。

「ん…」

リビアを跨いで長椅子に膝立ちになると、彼女の手が俺のズボンを下ろす。

ばるんっと飛び出したそれが柔らかな頬を叩くと、彼女の顔がより蕩けるのに笑いが込み上げた。

「ふふ、雌の顔してる♡リビアは俺のちんぽ大好きだもんね♡」










「ほら、ふにふにの唇でちゅうして?」

と言われた通りにちゅぅぅ♡と彼の亀頭に吸い付く。

セックスしたいと言った時、興醒めするかと思ったけれどそんな事は全く無くて、逆にいつもよりも雰囲気が甘い気がした。

彼と何度もキスをした唇がとても熱い。

胸や足の間を触れられながらキスをされると、達してしまうくらい気持ち良かった。

長椅子に乗り上げて私の唇に押し付けてくる彼の先端から、先走り(とか我慢汁とか言うらしい)を吸い取って、弾力のあるそれを口に招き入れる。

喉奥まで彼が入ってくると苦しいし胃から込み上げてきそうになるけれど、それ以上に充足感が心と体を満たした。

「…ん♡…んふ♡…ふ♡…」

彼の恥ずかしい部分が大好きで仕方ない。

ズボンを下ろしてばるんっと飛び出して来た彼の一部が頬を叩くのも愛しい。

禍々しいのに可愛くて好きで好きで、彼の先端から出る粘液の青臭い匂いをずっと嗅いでいたいと思うし、舌に感じる粘液の苦みも美味しいと感じる。

だけど同時に、大きく開き迎え入れている口の端から、じゅぽ、ぶぽと鳴る音が目眩がする程恥ずかしい。

教えられた時は拒否感があったけれど、これもダイエットの一部だからと受け入れた。

でも、大きく口を開くのも、大きく足を開くのも「恥ずかしい事だ」「はしたない」と教わってきたから、彼にそれを見られていると思うとはしたない私に幻滅しないだろうかと不安になる。

「…ぁあ…ふふ、おしゃぶり上手になったね♡気持ち良いよ♡」
「喉奥まで咥えられるようになってえらいね♡」

「っ」

だけど、彼に褒められるとそんな考えなんてすぐに吹き飛んだ。

嬉しくて、教えられた以上に彼に喜んで欲しくて、口に入らない部分を手で擦り上げて陰嚢を優しく撫でる。

そうして、ピクピクと口の中で跳ねる彼を可愛がる様に吸ってあげる。

「…ん……あぁ……は………」

喘ぐ彼に愛おしさが湧き上がって溢れてしまいそう。

もっと彼に気持ち良くなって欲しいけれど、長椅子に凭れてるから頭を動かせなくて、彼がゆるゆると腰を動かすのに合わせて刺激する。

段々と押し付けてくる腰の動きが大きくなった。

その度に喉奥を突かれて苦しくて声が出てしまうけれど、逆に興奮した様な彼の動きがより激しくなる。

「…あ…出そ♡…っ…飲んでね♡、ぁっ…」

「…んぐぅっ!」

一際腰を押し付けられて、ビュクビュクと出された粘液で喉奥が熱くなった。

最後に小さく震えた彼が口から引き出されてから、喉奥に溜まった粘着く粘液をごくんと胃に落としていく。

まるでお酒を飲んだ時みたいに、飲み込む度に酩酊した様にくらくらとした。

一回じゃ飲み込めなくて、二回三回と嚥下する。

「はぁ…♡」

熱い粘液を飲み込んだからか、体の奥まで熱くてじんじんと疼いた。

出された白濁を飲み込むのを見ていた彼の陰茎が、再び勃ち上がっているのに、こくんと唾を飲み込む。

「えるばさま…」

彼に幼子が抱っこをねだる様に両手を広げると、彼が優しく抱き締めてくれる。

彼の頬に自分のを擦り付けながら、時々焦らしてくる彼に教えてもらった言葉を思い出す。

恥ずかしいけれど、そう言えば彼はいつでも欲しいものを与えてくれた。

彼の耳に息を吹き掛けながら、その言葉を囁く。

「大好きなエルバ様のおちんちんでリビアの中いっぱい可愛がって?…せーし、ちょうだぃ?♡」










彼女のおねだりに顔がニヤついてしまう。

教えた自分を褒めてやりたい。

もっといやらしい事を教えて、もっと言わせたくなる。

「挿れていいよ♡」

場所を交換して長椅子に凭れた俺の腰に跨って、許可を出すとリビアが待ってましたとばかりに腰を落とした。

「…ああぁっっ♡♡♡♡」

「…うぁ…すごい、蕩けてて気持ち良い♡……ほら、呆けていないで腰を動かして?」

挿れた瞬間に達した彼女が、震える体を叱咤して腰を動かし始める。

「…あっ♡ああ♡…あんっ♡…」

未だ慣れない拙い動きだけれど、気持ち良い所に当たる様に動かして快感を貪る姿に興奮する。

「リビアの中に…ぁ…精子出しても、良いんだよね?」
「欲しいんだもんね?」

喘ぎながら、こくこくと彼女が頷く。

「じゃあもっと頑張らないと、出ないよ?」
「こうやって…ほら、ほら」

「あっ♡あぁっ♡♡は、ぁ♡…んぁあっ♡♡♡」

下から突き上げると、力の抜けた彼女が俺の体に突っ伏して喘ぐだけになるのに苦笑する。

ゆっくり捏ねたり、大きく突き上げたりして彼女の望み通りに可愛がりながら、その様子を観察する。

今はこの行為に没頭している様だが、彼女は時々気もそぞろになる時があった。

俺が嘘を付いているのに気付いた訳ではなさそうだ。

四六時中一緒にいるし、周りの者に聞いた形跡もない。

彼女は、俺が政でいない間良く屋敷の図書室に篭るのを知っていた。

だから彼女とセックスをするようになってからは恋愛物や春画、辞典も性行為と紐付けられる本は全て処分した。

彼女が番や番の契約に関して殆ど調べられなかったのもそのせいだ。

番の契約は性無しには語れないから。

(淑女教育は受けてきたみたいだから、恥ずかしいとか思ってるのかな?)

いつかちゃんとした閨教育を受けさせなければと思う。

けれど、素直に与えられる快楽に酔う彼女が愛しくて。

時に大胆に、だけど我に返ったように恥ずかしがる彼女が可愛くて。

今暫くは無垢と色欲の矛盾に戸惑う彼女を愛でていたい。



「…ねぇ、番の契約をしようか」
「恋人になった証を付けさせて?」

お互いに達した後、抱き寄せた彼女の耳にそう囁くと小さな頭が上下した。

以前に、彼女に番の契約を知ってるかを問うた事がある。

「番の契約は、番への祝福と幼い頃に聞きました」
「…詳しくは知りません…祖国では閨教育で教えてもらう事だったけれど、私は受けていなくて…」

彼女の答えに俺は「それで良い」と言った。

(もっと感度が上がったらどうなっちゃうのかな?楽しみだね♡)

曝け出した頸に噛み付くと、カチリと頭の中で音がした。

口を離すと、はっきりと噛み跡が出来ている。

その凹凸は俺が彼女を縛り付ける呪縛の証だ。

呪縛に鍵を掛ける様に、噛み跡にそっとキスを落とした。
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