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本編
17 ※ 交換条件
しおりを挟む何故「愛してる」と言えなかったのか。
親にも愛されない私には、愛される価値がないと思ってしまう。
今この瞬間はその価値があったとしても、何の魅力もない私はすぐに飽きられてしまうだろう。
愛してると伝えてくれた彼に、これからもずっと愛してもらえる自信がない。
だから、そんな愛されなくなる未来に、自分が傷付かないように予防線を張った。
(その代わり、シアンさんを傷つけた、かも…)
彼に対して先程まで強気で攻めていたのに、いざそこに「好き」とか「愛」が絡むとすぐに弱気になってしまう。
(だけど…折角チャンスを貰ったのに、前と同じように全てに予防線を張りながら生きていくの?)
(…愛される自信がないせいで、彼も疑うの?)
(自分に価値が無いとか、これからも感じてしまうかもしれないけれど…)
(予防線なんて張らずに、その度にちゃんと受け止めて、自分も彼も信じたい)
(今の彼の気持ちに応えなきゃ)
顔を上げる。
「シアンさん……」
「ん?」
いざ伝えようとすると気恥ずかしくて、顔に熱が集まった。
優しい青の瞳をしっかりと見返す。
「私も愛してる、よ」
「っ!!!」
彼の目が見開かれ、ブワッと褐色の肌の赤みが強くなった。
潤んだ青の瞳に、また赤が混じり始めて揺れる。
お尻の下に感じる部分が硬くなった気がした。
「何それ??」
不機嫌な声が側から聞こえた。
「みのちゃん、俺には?」
ビオさんにずいっと顔を近づけられる。
「シアンだけずるいよね?俺も番だよ?平等に愛さなきゃダメでしょ?」
「ぁ」
足を辿ってくるビオさんの手に、体がピクリと反応してしまう。
「おい、ビオ、やめろ」
シアンさんが抱き締める腕に力を入れてその手から私を離そうする。
「あ?お前は黙ってろよ……そうだ、良い提案があるんだけど、召喚魔法を教えようか?」
そう提案してくるビオさんの顔はにこりと微笑んでいるが、その感情を悟らせない。
「みのちゃんのと同じのだよ、それを使えるようになれば、みのちゃんと好きな時に会えるよ?」
「みのちゃんを守れるよ?」
「っ!?」
体を引っ張られ、後ろからビオさんに抱き締められた。
「ぁ」
シアンさんは固まったままだ。
「…本当にみのりと好きな時に会えるのか?」
「うん、どうする?」
そう言いながら、ビオさんは後ろから私の足の間に手を入れてきて恥部に触れてくる。
「ん♡」
膣の中に指を入れられて、ぬかるんだ中はすんなりとそれを根元まで受け入れてしまった。
すぐにちゅこちゅこと中を刺激される。
もう片方の腕で貫頭衣を捲し上げ、ブラをずらされるとぷるんとおっぱいが飛び出てた。
「…ぁ♡…あ♡…あっ♡…」
乳首を摘まれ中の良いところをグリグリと押されて、クリも親指で刺激される。
その指使いはとても的確で、いつの間にかシアンさんに全部見せつけるように足を開いていた。
「っ、だめっ♡んっっー~♡♡」
イく瞬間に指を抜かれ、腰を突き出して達してしまう。
プシッと潮を吹き、パタパタとシアンさんの前までそれを飛ばしてしまった。
はぁー♡はぁー♡と息を吐き出しながら、抵抗する間も無く簡単にイかされた事に呆然となる。
前からゴクリと喉を鳴らす大きな音が聞こえた。
抜け出た指がまた膣に入ってきて、ゆるゆると動かされる。
「……条件は何だ」
「分かってるねぇ」
「条件は、決して敵対しない事、一緒にみのちゃんを愛して、番仲間同士仲良くする事、ちゃんと努力もしてね」
「例えばエッチも皆んなでする、とかね♡」
「皆んなでみのちゃんを気持ち良くしてあげれば、もっと可愛いみのちゃん見られるでしょ?」
「じゃないとギスギスして泥沼だよ?みのちゃんが悲しむよね?」
「どうする?良い条件だと思うけど呑むの?」
「それとも俺の人形になる?」
ふふ、と楽しそうに笑うビオさんをシアンさんは苦々しげに睨みつける。
「…………分かった」
「ちゃんと言ってくれる?」
ビオさんが小首を傾げてお願いじゃない強制をした。
「番仲間同士仲良くする、努力もする、決して敵対はしない…だから召喚魔法を教えてくれ」
「良いよ♡だけど、まずはちゃんと行動しないとね?♡」
力の抜けた私の恥部をビオさんが両手でぐにーっと広げてシアンさんに見せつける。
ピンと赤く腫れた花芯やヒクヒクと震える膣口と、そこから流れ出るシアンさんの精液の全てが見えてしまっているだろう。
「っ」
惹かれるように彼が近づいてくるのに合わせて、ビオさんは私の恥部を拡げたままベッドの後ろ側にあるフレームに凭れた。
後ろの彼に両足を開いて乗る形になる。
「さっきはちょこっとだけだったし、今度はいっぱい気持ち良くなろうね♡」
後ろから耳元で囁かれる。
恥ずかしいのに、期待で息が上がっていく。
彼の提案で罪悪感が薄れたからだろうか。
触られるのが嫌じゃない時点で、彼のことも受け入れているのだろうとは思う。
でも、まだ彼を知らなすぎるから、シアンさんと同じ気持ちは返せない。
もしも彼らが、条件の通りにお互いを受け入れられるよう努力して、私自身も三人とも愛すことができたなら、その時は気持ちを返せるように努力しようと思えた。
(もしかしたら、私の不安な気持ちも分かって、提案してくれたのかな)
そう考えている内に、私の足を片足ずつ押さえた二人が陰茎を取り出す。
変な所で二人は連携していた。
「っっあーー~~♡♡♡♡♡ッ」
前と後ろに同時にずちゅんっと二人が入ってきて、堪らずイってしまう。
シアンさんも達したようだ。
「あぁ♡すっごい気持ちいいね、みのちゃん♡」
「みのちゃんの中ぬるぬるのきつきつで、シアンのも大きいから全部擦れるでしょう?」
はぁー♡はぁー♡と蕩ける耳に、ビオさんが息を吹き掛けながら言ってくるのにさらにゾクゾクと感じた。
「…は、ぁ♡…きもちぃ♡…きもちぃよぉ♡」
「っみのりっ」
シアンさんが堪らないとばかりに腰を動かし始める。
「あんっ♡あっ♡あっ♡」
後ろから耳の中を舌で嬲られ、乳首を刺激しながら両方のおっぱいを揉み込まれる。
段々とシアンさんの動きが速く大きくなり、気持ち良い場所を全て刺激されて、目の前がチカチカと瞬いた。
「っっっーー~♡♡♡ひぅっ♡やっっーー~♡♡♡」
「みのちゃんイきっぱなしじゃん♡っはぁ♡シアンは容赦ないね♡」
「は、ぁ、っみのりっすまないっっ止められないんだっ」
そう言って彼も達しながらも、腰を止めてはくれなかった。
「あっ♡あん♡ィっっーーー~~♡♡♡♡」
中出しされ、子宮を埋めた大量の精液が腰を叩きつけられる度に膣と陰茎の隙間から溢れる。
あまりの快感にすこしでも刺激をなくそうと、乳首を弄るビオさんの指を外そうとする。
だがそこに指はなく、以前体を縛っていた髪を束にしたようなものが乳首に巻き付いて微かに動いていた。
「みのちゃんのために、縛るだけじゃなくて、っふ、細かく動かせるように、改良したんだ♡」
「弟の実験でこうなった時は、厄介だなと思ったけど、っぁ」
「中々良いでしょう?♡」
シアンさんに揺さぶられイきながらも必死でそれを離そうとするが、サラサラとしていて掴みどころがなく、数本離せても別の束が乳首に絡みついてくる。
「っっっーー~♡♡♡♡ッ」
「く、ぅ、も、俺もイきそっ♡」
腰を掴んできた彼に大きく突き入れられる。
「ひっっーー~♡♡♡♡♡~ッ♡♡」
「「っ」」
ガクガクと体を仰け反らせて長い間アクメした後、目の前が暗くなる。
お腹の中に二人分の熱を感じながら、初めてエッチで気を失ってしまった。
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