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本編

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「もぅ、やめ、ぁ♡」

「それで、『召喚』って12時間経つまで途中送還出来なくて、時間が経ったら強制送還だよねぇ…」

と言って彼は時計をチラリと見る。

時計はベッドの側で浮きながら画面を見せている。

普段なら魔法を見れて喜んでいるのだろうが、今はそんな余裕は無い。

「再召喚はいつ出来るの?」

「ぁん♡ん♡じゅうにっ♡ぁじかんごっ♡」

ずっと寸止めされていた体は疼きが溜まって、それよりも長時間の尋問で心は限界に近い。

ご褒美の気持ちいいのが欲しくて、自分を追い詰める男に今なら何でも話してしまいそうだ。

「12時間後、ねっ♡」

「ふぁああんっ♡あんっ♡あんっ♡」

二回三回と奥を強く突いてくれる。

また期待させて落とされるのかと思ったけど、今度はそれだけじゃ終わらなくて、四回五回と続けて突いてくれるから、おまんこは期待しちゃってきゅん♡きゅん♡とご褒美ちんちんに吸い付いてしまう。

「あんっ♡あっ♡気持ちぃのっ♡あんっ♡これすきぃ♡やめちゃやだぁ♡」

「みのりは俺じゃなくてぇ、俺のこれがっ、好きなの?俺の事もすき??♡」

「っあんっ♡すきっ♡すきぃっ♡あっ♡あっ♡イくっ♡ィくのっ♡」

「ん、アクメして、良いよっ♡」

「つっっーー~~♡♡♡」

「ぅあ」

(ふぁあああきもちいぃ)

ビチャビチャと子宮の奥に大量の精液を掛けられながら、とても人には見せられない顔を晒してみのりは絶頂し続ける。




ビオさんとのエッチは激しすぎると言う訳ではなく、ネチネチとしつこかった。

というかもはや拷問だった気さえする。

中の男根を時折グリグリとしながら、乳首やクリを愛撫され続けた。

答えると良い子とばかりに強く扱いてくれるし、トンッと奥を突いてくれる。

だがイく事はできない。

彼はそこの見極めがとても上手かった。

言い淀んでいたりすると限界まで高みに引っ張り上げられて、落とされる。

頑なに答えないと諦めてくれるが、「俺、ホントみのりには弱いわぁ」と呟いていて「どこが?!」と突っ込んだ。

彼は楽しそうに笑って、何が嬉しかったのか一回イかせてくれた。

そしてまた質問に答えられるくらいの思考を残して焦らされて、尋問のように質問攻めにされる。


『最初の番の名前は、特徴は』

恐らく最初の『番』となったのは狼だと思うとは言ったが、なるべく特徴とかはぼやかして名前も知らないと答えた。

本当に知らないし狼さんが殺されたら嫌だ。


『何回エッチしたか、気持ちよかったか、処女はそいつにあげたのか』

「なし崩し的にそういう事になって、初めてでしたが沢山気持ち良かったです、はい」ともっと喘ぎながらだが伝えた。

にっこり笑顔のビオさんの責め苦が増したが、「無理矢理でした」とか言ったら根掘り葉掘り聞かれそうだったので言わなかった。


『初めての召喚がその男なのか、それ以降もそいつを召喚していたのか』

答えても支障は無いだろうと「初めての召喚でした、それからは召喚してません」と答えた。


『召喚魔法は自分で考えたのか』

「召喚魔法は自分で考えました(汗)ホントです(汗)」

彼が面白そうに「へぇ」って言っていたので、信じてくれたかなとヒヤヒヤした。

ここで「俺、ホントみのりには弱いわぁ」があった。


『あの魔法陣で獣人以外に何を召喚できるのか』

「物とかは自分が『持ってる物』なら召喚はできます」

完全な嘘は先程のようにヒヤヒヤするし、召喚と言っても『別の世界(前世)の物』を召喚できるとは言わない。


『召喚の制限はあるか、具体的な召喚時間は、送還は』

召喚の制限とは時間の事だろう。

ここまでで我慢の限界が近くなって、素直に答えて冒頭に戻る。




そもそも『番』とは何か。

前世で知っているTL作品の中に『番』という表現はあったから、この獣人世界にあっても不思議はないと思う。

だが問題は自分もその対象らしい事だ。

確かに、女神様に獣人世界とは話したが細かな所は決めなかった。

エロに関しては獣人は性に奔放とか、耳とか尻尾の感度が良いとか鋭意アドバイスしたが。

私にとって都合が良くても、その世界で生きる人にとって辛い世界になって欲しくなかったから。

本当は『私に優しい世界を作る』と言われても荷が重かった。

自分のせいで駄目になったら、とその責任から逃げたのだ。

(他人任せで幸せになろうとする、私はとんだ意気地無しだ…)

女神様に文句は言えない、が言いたい。

(でも、こんな事ならもっと細かく禁止事項とか言っておけば良かった)

そして思い出してみると、狼さんに首を噛まれた気がする。

イった後でふわふわしていて、そういう可能性を考えていなかった。

私を引き戻すのに痛みを与えたのかと思っていた。

彼が言うには『番』は一人につき必ず一人のはずなのだが、私には二人いるようだ。

この世界の『番』というのは『運命の番』のみなのだとか。

誰とでも出来る訳では無いらしい。

(…どういう事ですか、女神様)

あの、ちょっと抜けてるようで強かな女神様を問い詰めたい。
番が二人って難易度高くないか。




「ぁ♡…はぁ♡…ぁん♡…ふぅ♡」

それから三回気持ち良くしてもらって、中で出された。

中出しが癖になりそうだ。

(癖になっちゃうのだめ、気持ちよくなっちゃうのだめなの)

この世界での妊娠がどうなっているのか分からない。

でも未だに月の物は来ていないし、前世とは違うのかもしれない。

だけど、この世界に来てまだ一月も経っていないから安心は出来ない。

はぁー♡ふぅー♡と呼吸をしながら考える。

「みのちゃん、アクメ直後にごめんねぇ?」
「もう時間が無いみたい」
「みのちゃんが子宮イライラしちゃうのはね、『番欠乏症』って言う『番の契約』によるものだよ」
「一週間番とエッチしないと症状が始まって、二週間で末期になって最悪廃人になっちゃうよ♡」
「それを抑制するための『番欠乏症抑制薬』があるんだけど、二週間分渡しておくね」

シュルシュルと体を縛っていた物が解けていく。

縛り方が良かったのだろう、絶頂する時に窮屈ではあったが痛いとか痺れるとかは無い。

ビオさんの髪の毛がミディアムくらいの長さになった。

少し癖のあるシルクのような綺麗な髪だ。

髪が短い彼もカッコ良くて美人だけど、いったいどうなっているのか。

その様子をじっと見ていたら中の陰茎も抜かれる。

「ぁ」

解放されて嬉しいのに寂しい。

「そんな寂しそうな顔してずるい」

彼は美麗な眉尻を下げ、やるせない顔をして抱き締めてくる。

未だ熱くて固くて色々な液でぬるぬるの男根が、恥部の上に当たっている。

「もっと二人で気持ちよくなりたいけど、時間が無いからみのちゃんには寂しくないお呪いおまじないをしてあげるね♡」

そう言っておでこにキスをされると、頭とお腹の中で何かが変わった気がした。

「さっき思い付いたんだよね、楽しみにしてて♡」

何を、と言う間もなくビオさんは消えてしまった。



外はもう明るく快晴だ。

少し落ち着いてきたところでそろそろと起き上がり、腕と足を曲げ伸ばしして感覚を確かめる。

子宮は微かに疼いているくらいで、落ち着いている。

(『番欠乏症』とか言ってた、あのままだったら最悪廃人になってたなんて……)

ふるりと震えた。

それが、体液で全身濡れていて冷えたせいなのか、恐怖によるものかは分からない。

狼さんを責める気は起こらなかった。

女神様に全部任せた自分が悪い。

もっと早くに狼さんを喚んで、助けてもらえば良かったのだろうが、シアンさんとキスしてしまったのにと罪悪感があった。

二人に申し訳なく思う。

ビオさんにも。

(女神様、何を考えてるの?)

誰も幸せにならないのではと、不安が胸を締め付けた。

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