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第二章 『過去の試練』
第43話 〜勇者編7:二人の魔族と三人目〜
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……話は少し前に遡る。
ベーレとボティスは魔界を出たあと、人間界に向かっていた。
もちろん勇者と戦うためだ。
ベーレがボティスに話しかける。
「ねえねえボティス、」
「うん?どうしたんじゃ?」
ボティスがベーレの顔を見る。
「どうやったら勇者と殺りあえるかな?」
「わしもそのことを考えておったのだがな、勇者は人族のピンチに駆けつけるんじゃろ?」
「そうみたいだね!あっボティス、僕いい案を思いついたよ!」
「なんじゃ?」
「僕たちが人間の大きな街を壊滅させるのはどう?」
「それは名案じゃな。なら、王都の王城を襲うのはどうじゃ?」
「王城?いいけど、王城って確か魔族よけの強い結界が張られてなかった?」
「ほっほっほ。そんなものわしに任せておけばイチコロじゃよ」
「じゃあ、まず王城を潰そう!」
「了解じゃ」
「じゃあボティス任せたよ!」
「ほっほっほ、任せておれ。上級闇魔法”影移動”」
次の瞬間、ベーレとボティスの姿を大きな影が飲み込んだ。
「ベーレ、そろそろ王城じゃぞ」
長い影移動が退屈で眠ってしまったベーレにボティスが声をかける。
「ふあぁぁー。オッケー!」
ベーレは目をこすりながら返事をした。
ベーレとボティスを飲み込んだ影は警備をものともせず、王城に侵入し、そのまま謁見の間まで移動した。
謁見の間に二つの影が伸びる。
そして、謁見の間に伸びた二つの影の中から、ベーレとボティスが現れた。
「ま、魔族じゃと?ど、ど、どこから入ったんじゃ!」
王が驚愕の表情を浮かべて、声を上げる。
そんな王の言葉には耳も貸さずベーレは笑顔でレオに話しかけた。
「ねえねえ、君が勇者だよね?」
「お前は魔族か?」
レオが聞き返す。
「あっそうか!まず相手に尋ねるときは自分の名前を名乗ってからだよね!僕は魔王10幹部の一人【好奇】のベーレだよ!で、こっちの魔族が……」
「わしは【探求】のボティスじゃよ。ただのしがない魔王10幹部の一人じゃ」
「俺は【勇者】レオだ」
「うんうん!レオだね!覚えたよ!それでそこにいる君たちは?」
「私は【魔術師】ティナよ」
「私は【聖女】ルナーラです」
「チッ、俺は【武闘家】アランだ」
「俺は【狩人】アストロだぜ」
「私は【暗殺者】セレン」
「ああ、名前は別にいいよ。それで、君たちは強いの?」
「「「「「もちろん」」」」」
「いいね!強い人間は多い方がいい!」
ベーレが狂気に染まった笑顔を浮かべる。
だが、そんな笑顔も一瞬で退屈そうな真顔に変わった。
馬鹿な王が言葉を発したからだ。
「わ、わ、わしはこの国の王アレクサン……」
「豚は黙っててくれる?雑魚に興味はないんだ」
その場が静まり返る。
「まあ、そんなことはいいや。ねえボティス、僕が先に勇者とやっていい?」
「わしは別にいいぞ。その間、そこのお仲間を相手にしておいてやるわい」
「ありがとう!じゃあ、行くよレオ」
ベーレが言葉を発すると同時にレオに殴りかかる。
レオはそれを聖剣で受け止めた。
「やっぱりレオは強いね!普通この攻撃で人間は潰れちゃうからね!」
ベーレがひとまずレオから距離をとる。
「そうか。だがそんな楽しい時間もすぐに終わる。第一の秘奥義”秘刀”」
ベーレの右腕が切り飛ばされ、赤い血が噴き出る。
「ふーん、なるほどね。これにアドラメレクは負けたんだ」
切り飛ばされた右腕を見ながら、ベーレはボソッとつぶやく。
「でもね……もうその技は覚えたよ。固有スキル”好奇”」
次の瞬間、ベーレの体が一回り小さくなった。
アドラメレクと同様にベーレの力の封印が解除されたのだ。
ただ、ここで勘違いをしてはいけない。
アドラメレクは聖剣の攻撃で力の封印を解除したが、ベーレは自力で力の封印を解除したのだ。
「いやー、この体も久しぶりだよ。えっと、レオだっけ?同じ技を返すね」
ベーレがレオに手を向ける。
直後、レオの左腕が地面に落ちた。
「なっ!?……何をした?」
レオは驚き、ベーレに顔を向ける。
「簡単なことだよ。僕の固有スキルでレオの技を真似しただけだ」
レオの質問に淡々と答える。
「レオー!」
ティナが叫んでレオのところまで駆けつけようとするが、ボティスによって阻まれる。
「あなた達の相手はわしじゃよ」
「うるさいわね、そこをどけー!超級炎魔法”灼熱の渦”」
ティナが炎の渦をボティスに放つ。
だが、ボティスはそれを事もなげに握りつぶした。
「火遊びは危険じゃよ」
その様子を見て、その場にいるものは気づいた。
目の前にいる魔族も魔王10幹部の一人であることを。
「上級支援魔法”天音”」
「なら、こんなのはどうだ?じいさん」
ルナーラがアランにバフをかけ、アランがボティスに殴りかかる。
「ほっほっほ。殴れば殴るほど威力の上がっていく固有スキルか。なかなかいいのう」
ボティスは笑う余裕を見せながら、アランの拳を簡単に捌く。
「じゃあな、じいさん」
「死ね……」
そこへ、セレンとアストロが追い討ちをかける。
「ふむ、そこの女と男は遠距離タイプかのぉ。なかなかにバランスの取れたパーティーじゃな。じゃがな、火力が足りんのう」
「超級闇魔法”吸闇”」
ボティスの目の前に大きな闇が展開し、アストロとセレンの攻撃が吸収される。
それと同時にアランが腹を蹴られ、吹き飛ばされた。
アランが口から血を吐き、呟く。
「ガハッ、なんて威力だよ」
「ほっほっほ。わしはこれでも魔界随一の武力家と呼ばれておったんじゃよ」
ボティスに手も足も出ないこの状況は明らかに勇者パーティーの力不足を体現していた。
もし、ライムがここに残っていたら、火力も十分になり、まだボティスとも戦えていただろう。
だがそれを裏切り、あまつさえ命を奪おうとしたのは勇者パーティーのメンバーであるため、自業自得だった。
「さて、ベーレの様子はどうなっ!?」
ボティスがレオとベーレの戦いの方を見ると、そこにはボロボロになったベーレと傷一つ負っていないレオの姿があった。
(な、何が起こったんじゃ?)
ボティスが驚きそのことを疑問に思っていると、その答えはあっさりと分かった。
ベーレが勇者に傷を負わせた直後、すぐに勇者の傷が回復したのだ。
魔族は回復力が高いことで有名だが、勇者の回復力は魔族の回復力とは比べものにならないぐらい優れていた。
「驚いたよ。それも聖剣の技なの?」
ベーレがレオに尋ねる。
「ああ。第ニの秘奥義”自動回復”だ」
「予想外の強さで君には感服したよ。だから、僕も僕が放てる最高の技を君に見せるね」
「いつでもいいぞ」
レオがベーレに返事をする。
「今まで覚えてきたスキルを全て合わせた技。固有スキル”好奇(全解放)”」
今までベーレが覚えてきた幾千、幾万の技が一つの技となってレオに襲いかかる。
「第七の秘奥義”空間断絶”」
だが、レオはその攻撃を空間ごと切ることで防いだ。
レオの攻撃によって、ベーレの体が真っ二つになる。
「ははは、これは流石に化け物すぎでしょ。魔法を含む全ての攻撃を無効化して、空間ごとを切るなんてね」
最後にそう言い残して、そのままベーレは消滅した。
さらに不幸なことに、ボティスもレオの攻撃の余波に巻き込まれ、体が真っ二つになった。
ボティスは、笑いながら最後の遺言を残す。
「ほっほっほ。わしの最期がこれなのはちっと寂しいが、勇者の攻撃で倒れるのなら本望じゃの。まったく、ジジイに甘くない世の中じゃ」
そして、消滅した。
レオは一度の攻撃で二人の魔族を葬ったのだ。
「レオ、やったの?」
ティナを含む仲間が立ち上がり、レオの元へ駆け寄ろうとする。
だが次の瞬間、レオは何者かに胸を貫かれて地面に倒れた。
レオの胸を貫いた存在が言葉を発する。
「まったく、勇者は強いと聞いていたのだが、存外に脆いものだな。不意打ちだと対応すらできないのか」
一単語ごとに力のこもっている低い声が謁見の間に響く。
その言葉を聞いて、王は失禁し、ティナ達はただただ化け物を相手にする恐怖を感じていた。
目の前の存在が、先程のベーレやボティスとは明らかに次元の違うだということが分かったからだ。
目の前の化け物がティナ達を一瞥する。
「そこにいる者も全員雑魚だな。殺す価値もない。だが仕方ない。これも運命だと受け入れろ人間」
その言葉と共に、目の前の圧倒的な存在が腕を振り上げた。
ベーレとボティスは魔界を出たあと、人間界に向かっていた。
もちろん勇者と戦うためだ。
ベーレがボティスに話しかける。
「ねえねえボティス、」
「うん?どうしたんじゃ?」
ボティスがベーレの顔を見る。
「どうやったら勇者と殺りあえるかな?」
「わしもそのことを考えておったのだがな、勇者は人族のピンチに駆けつけるんじゃろ?」
「そうみたいだね!あっボティス、僕いい案を思いついたよ!」
「なんじゃ?」
「僕たちが人間の大きな街を壊滅させるのはどう?」
「それは名案じゃな。なら、王都の王城を襲うのはどうじゃ?」
「王城?いいけど、王城って確か魔族よけの強い結界が張られてなかった?」
「ほっほっほ。そんなものわしに任せておけばイチコロじゃよ」
「じゃあ、まず王城を潰そう!」
「了解じゃ」
「じゃあボティス任せたよ!」
「ほっほっほ、任せておれ。上級闇魔法”影移動”」
次の瞬間、ベーレとボティスの姿を大きな影が飲み込んだ。
「ベーレ、そろそろ王城じゃぞ」
長い影移動が退屈で眠ってしまったベーレにボティスが声をかける。
「ふあぁぁー。オッケー!」
ベーレは目をこすりながら返事をした。
ベーレとボティスを飲み込んだ影は警備をものともせず、王城に侵入し、そのまま謁見の間まで移動した。
謁見の間に二つの影が伸びる。
そして、謁見の間に伸びた二つの影の中から、ベーレとボティスが現れた。
「ま、魔族じゃと?ど、ど、どこから入ったんじゃ!」
王が驚愕の表情を浮かべて、声を上げる。
そんな王の言葉には耳も貸さずベーレは笑顔でレオに話しかけた。
「ねえねえ、君が勇者だよね?」
「お前は魔族か?」
レオが聞き返す。
「あっそうか!まず相手に尋ねるときは自分の名前を名乗ってからだよね!僕は魔王10幹部の一人【好奇】のベーレだよ!で、こっちの魔族が……」
「わしは【探求】のボティスじゃよ。ただのしがない魔王10幹部の一人じゃ」
「俺は【勇者】レオだ」
「うんうん!レオだね!覚えたよ!それでそこにいる君たちは?」
「私は【魔術師】ティナよ」
「私は【聖女】ルナーラです」
「チッ、俺は【武闘家】アランだ」
「俺は【狩人】アストロだぜ」
「私は【暗殺者】セレン」
「ああ、名前は別にいいよ。それで、君たちは強いの?」
「「「「「もちろん」」」」」
「いいね!強い人間は多い方がいい!」
ベーレが狂気に染まった笑顔を浮かべる。
だが、そんな笑顔も一瞬で退屈そうな真顔に変わった。
馬鹿な王が言葉を発したからだ。
「わ、わ、わしはこの国の王アレクサン……」
「豚は黙っててくれる?雑魚に興味はないんだ」
その場が静まり返る。
「まあ、そんなことはいいや。ねえボティス、僕が先に勇者とやっていい?」
「わしは別にいいぞ。その間、そこのお仲間を相手にしておいてやるわい」
「ありがとう!じゃあ、行くよレオ」
ベーレが言葉を発すると同時にレオに殴りかかる。
レオはそれを聖剣で受け止めた。
「やっぱりレオは強いね!普通この攻撃で人間は潰れちゃうからね!」
ベーレがひとまずレオから距離をとる。
「そうか。だがそんな楽しい時間もすぐに終わる。第一の秘奥義”秘刀”」
ベーレの右腕が切り飛ばされ、赤い血が噴き出る。
「ふーん、なるほどね。これにアドラメレクは負けたんだ」
切り飛ばされた右腕を見ながら、ベーレはボソッとつぶやく。
「でもね……もうその技は覚えたよ。固有スキル”好奇”」
次の瞬間、ベーレの体が一回り小さくなった。
アドラメレクと同様にベーレの力の封印が解除されたのだ。
ただ、ここで勘違いをしてはいけない。
アドラメレクは聖剣の攻撃で力の封印を解除したが、ベーレは自力で力の封印を解除したのだ。
「いやー、この体も久しぶりだよ。えっと、レオだっけ?同じ技を返すね」
ベーレがレオに手を向ける。
直後、レオの左腕が地面に落ちた。
「なっ!?……何をした?」
レオは驚き、ベーレに顔を向ける。
「簡単なことだよ。僕の固有スキルでレオの技を真似しただけだ」
レオの質問に淡々と答える。
「レオー!」
ティナが叫んでレオのところまで駆けつけようとするが、ボティスによって阻まれる。
「あなた達の相手はわしじゃよ」
「うるさいわね、そこをどけー!超級炎魔法”灼熱の渦”」
ティナが炎の渦をボティスに放つ。
だが、ボティスはそれを事もなげに握りつぶした。
「火遊びは危険じゃよ」
その様子を見て、その場にいるものは気づいた。
目の前にいる魔族も魔王10幹部の一人であることを。
「上級支援魔法”天音”」
「なら、こんなのはどうだ?じいさん」
ルナーラがアランにバフをかけ、アランがボティスに殴りかかる。
「ほっほっほ。殴れば殴るほど威力の上がっていく固有スキルか。なかなかいいのう」
ボティスは笑う余裕を見せながら、アランの拳を簡単に捌く。
「じゃあな、じいさん」
「死ね……」
そこへ、セレンとアストロが追い討ちをかける。
「ふむ、そこの女と男は遠距離タイプかのぉ。なかなかにバランスの取れたパーティーじゃな。じゃがな、火力が足りんのう」
「超級闇魔法”吸闇”」
ボティスの目の前に大きな闇が展開し、アストロとセレンの攻撃が吸収される。
それと同時にアランが腹を蹴られ、吹き飛ばされた。
アランが口から血を吐き、呟く。
「ガハッ、なんて威力だよ」
「ほっほっほ。わしはこれでも魔界随一の武力家と呼ばれておったんじゃよ」
ボティスに手も足も出ないこの状況は明らかに勇者パーティーの力不足を体現していた。
もし、ライムがここに残っていたら、火力も十分になり、まだボティスとも戦えていただろう。
だがそれを裏切り、あまつさえ命を奪おうとしたのは勇者パーティーのメンバーであるため、自業自得だった。
「さて、ベーレの様子はどうなっ!?」
ボティスがレオとベーレの戦いの方を見ると、そこにはボロボロになったベーレと傷一つ負っていないレオの姿があった。
(な、何が起こったんじゃ?)
ボティスが驚きそのことを疑問に思っていると、その答えはあっさりと分かった。
ベーレが勇者に傷を負わせた直後、すぐに勇者の傷が回復したのだ。
魔族は回復力が高いことで有名だが、勇者の回復力は魔族の回復力とは比べものにならないぐらい優れていた。
「驚いたよ。それも聖剣の技なの?」
ベーレがレオに尋ねる。
「ああ。第ニの秘奥義”自動回復”だ」
「予想外の強さで君には感服したよ。だから、僕も僕が放てる最高の技を君に見せるね」
「いつでもいいぞ」
レオがベーレに返事をする。
「今まで覚えてきたスキルを全て合わせた技。固有スキル”好奇(全解放)”」
今までベーレが覚えてきた幾千、幾万の技が一つの技となってレオに襲いかかる。
「第七の秘奥義”空間断絶”」
だが、レオはその攻撃を空間ごと切ることで防いだ。
レオの攻撃によって、ベーレの体が真っ二つになる。
「ははは、これは流石に化け物すぎでしょ。魔法を含む全ての攻撃を無効化して、空間ごとを切るなんてね」
最後にそう言い残して、そのままベーレは消滅した。
さらに不幸なことに、ボティスもレオの攻撃の余波に巻き込まれ、体が真っ二つになった。
ボティスは、笑いながら最後の遺言を残す。
「ほっほっほ。わしの最期がこれなのはちっと寂しいが、勇者の攻撃で倒れるのなら本望じゃの。まったく、ジジイに甘くない世の中じゃ」
そして、消滅した。
レオは一度の攻撃で二人の魔族を葬ったのだ。
「レオ、やったの?」
ティナを含む仲間が立ち上がり、レオの元へ駆け寄ろうとする。
だが次の瞬間、レオは何者かに胸を貫かれて地面に倒れた。
レオの胸を貫いた存在が言葉を発する。
「まったく、勇者は強いと聞いていたのだが、存外に脆いものだな。不意打ちだと対応すらできないのか」
一単語ごとに力のこもっている低い声が謁見の間に響く。
その言葉を聞いて、王は失禁し、ティナ達はただただ化け物を相手にする恐怖を感じていた。
目の前の存在が、先程のベーレやボティスとは明らかに次元の違うだということが分かったからだ。
目の前の化け物がティナ達を一瞥する。
「そこにいる者も全員雑魚だな。殺す価値もない。だが仕方ない。これも運命だと受け入れろ人間」
その言葉と共に、目の前の圧倒的な存在が腕を振り上げた。
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