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第一章 裏切りと『力の試練』
第12話 〜過去3:契約〜
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「……ここは?」
ライムが周囲を見回しながら、サラマンダーに尋ねる。
『ここは、どうやら会議場みたいだね。ボク以外の大精霊のいる場所に転移したつもりなんだけど……』
「……そうなのか。サラ、あそこに人影が見えるぞ」
ライムはそう言って、ある方向を指さした。
ライムの指す方向を見ると、6人の影が話をしているのが見えた。
おそらく、他の大精霊達で間違い無いだろう。
そこで、サラマンダーはライムに一声かける。
『じゃあ、ボクは一旦他の大精霊に会って事情を説明してくるね』
そして、サラマンダーは6つの影の方へ向かって走った。
『みんなー!大丈夫だったー?』
自分以外の大精霊の姿を確認してから声をかける。
『ええ。サラ……戻ってきたということは、ついに見つかったんですね』
ウンディーネがサラマンダーに告げる。
その言葉から、喜びと悲しみの入り混じった感情が感じられる。
『うん。人族で1人』
『そう……なんですね』
ウンディーネは戸惑ったような顔をした。
仕方ない。
下界の者を嫌っているウンディーネや他のみんなにとって、サラマンダーが人族を連れて帰ってきたことは素直に祝福できないことだから。
『それで、今その人族はどこにいるんっすか?』
今度は、ソルムがサラマンダーに尋ねた。
『あっちにいるはずだけど…… ってあれ?ライムくんは?』
さっきまでいた場所にライムの姿が見当たらない。
いったいどこに行ったのだろう。
『いないっすけど』
『いや……でも、さっきまであそこにいたのに……』
ライムがいなくなっていることに動揺しつつ、サラマンダーは呟いた。
その時、ボク達のいる場所が大きく揺れた。
『……!?最悪のタイミングですね』
『あいつ、来るのだんだん早くなりすぎなんっすよ』
ソルムとウンディーネが何かに気づいたように声を上げる。
何が起こったのかを確認するために、2人にそのことを尋ねようとしたが、その必要はなかった。
ボク達の今いる場所が崩壊し、外に『精霊獣』の姿が見えたからだ。
『精霊獣』と目が合う。
軽く唇を噛みながら、他の大精霊に声をかける。
『……チッ。ソルムとウンディー、他のみんなもあと何回転移魔法を使える?』
『サラ、残念ですが、もう誰も使えません』
『……えっ?』
思わず間抜けな声が口から漏れる。
『だから、もう誰も使えないんですよ!』
『どうして?』
『……他の精霊達……逃がすために……みんな使い切った』
ミュータントが驚いているサラマンダーに説明する。
『これは、万事休すってやつっすね』
ソルムは『精霊獣』から逃げることを諦め、その場に呆然と突っ立った。
そんなソルムに精霊獣ガーベ・ゴルバディスが近づき前脚を高くあげ、爪を振り下ろす。
まずい。このままじゃ、ソルムは確実に死んでしまう。
そう思った直後、ベキッという痛々しい音と共に、人族の男がボク達の中央に吹き飛ばされた。
そう、ライムが『精霊獣』の攻撃を受け止めたのだ。
サラマンダーはすぐさまライムに駆け寄った。
『ライムくん……肋骨が2本、背骨と腕の骨が数本ずつ折れてる。他にも擦り傷に切り傷、ひどい怪我だよ。いったいどこに行ってたの?』
「サラが……他の大精霊に会いに行った時、精霊獣ガーベ・ゴルバディスが……見えたんだ。それで……他の精霊がまだ建物に残っていないかを……確認するために……ちょっと外へ出て……」
さっきの攻撃で内臓も傷ついたのか、ライムは血を吐きながら、途切れ途切れに声を発した。
『どうして、こんな無茶をしたんっすか?』
そこへ、ソルムがやってきてライムに尋ねる。
「……え?」
『一歩間違えれば死ぬんすよ?なのにどうして見ず知らずの私を助けたんっすか?』
鬼気迫る様子でライムを質問攻めにするソルム。
そんなソルムの表情をサラマンダーは今だかつて見たことがなかった。
「そんなの……当たり前じゃん。目の前で……女の子が殺されそうになってて……体を動かすのは男の定めだから。それに……君が……まだ死にたく無いっていう顔をしてたから」
ライムはソルムに自分の想いを懸命に伝える。
『……』
ソルムはその答えを聞いて口をつぐんだ。
気持ちはわかる。
今まで下界の者に対して抱いていた感情が全否定されたような気がしたから。
そう思わせるぐらい、ライムの言葉には影響力があった。
辺りが静寂に包まれる。
サラマンダーはその沈黙を破りライムに話しかけた。
『ライムくん……』
深呼吸をして、次に続ける言葉を何度も頭で繰り返す。
「うん?」
『……ボクと契約しよう』
それは昔のサラマンダーには絶対に言えなかった言葉。
『精霊獣』が精霊界を侵略し、サラマンダーが下界に降り、そこでライムと出会い、そこからのライムの言動を考慮した上での発言。
サラマンダーを除く大精霊の顔が驚愕に染まる。
「いいのか、サラ?」
ライムはサラマンダーの昔のことを知っている。
かつて、精霊は下界の者によって、裏切られたことがあるということも。
ライムはそれを踏まえて、もう一度サラマンダーに確認を取ったのだ。
本当に自分でいいのか?と。
そんなの答えは決まっている。
それにサラマンダーは満面の笑みで答えた。
『もちろん!ここまでしてくれて、ありがとう。ライムくん、どうかボクと契約してください』
「ああ!こちらこそ……よろしく」
ライムの確認も取れたところで、サラマンダーは契約の呪文を唱えていく。
一度契約すれば、契約者が死ぬまで契約を解除することはできない。
つまり、これはライムと一生を生きていくという誓いなのだ。
『我が名炎の大精霊サラマンダーの名の下で契約する。そして彼の者ライム・ベットレイドに誓って宣言する。我が炎は彼の命尽きるまで不滅であり、永久のものである。我が炎の熱はライムへの信頼を、我が炎の光はライムへの力を、我が炎の大きさはライムへの想いを示すものとする。今ここに、我が炎をライム・ベットレイドに預けることを誓う』
サラマンダーが重々しく契約の言葉を発するたびに、周囲の空気が揺れる。
空気が振動し、音が光が世界からあらゆる感覚が消え、空間がまるでスローモーションのようになる。
そして、サラマンダーが契約の言葉を言い終えると、それらはもとに戻った。
『ライムくん、これでボクの精霊魔法が使えるはずだよ!』
「炎精霊魔法”炎鳥の血”」
ライムの傷ついていた体がどんどん癒えていく。
「なるほど、確かに体の傷も治ってる。……これであいつを……」
ライムは自分の体を確認するように見てから、『精霊獣』に視点を向けた。
対する『精霊獣』もまたライムに視点を向ける。
「炎精霊魔法”炎槍”」
そして、ライムが炎の槍を『精霊獣』に放つことで、戦いの火蓋は切り落とされた。
ライムが周囲を見回しながら、サラマンダーに尋ねる。
『ここは、どうやら会議場みたいだね。ボク以外の大精霊のいる場所に転移したつもりなんだけど……』
「……そうなのか。サラ、あそこに人影が見えるぞ」
ライムはそう言って、ある方向を指さした。
ライムの指す方向を見ると、6人の影が話をしているのが見えた。
おそらく、他の大精霊達で間違い無いだろう。
そこで、サラマンダーはライムに一声かける。
『じゃあ、ボクは一旦他の大精霊に会って事情を説明してくるね』
そして、サラマンダーは6つの影の方へ向かって走った。
『みんなー!大丈夫だったー?』
自分以外の大精霊の姿を確認してから声をかける。
『ええ。サラ……戻ってきたということは、ついに見つかったんですね』
ウンディーネがサラマンダーに告げる。
その言葉から、喜びと悲しみの入り混じった感情が感じられる。
『うん。人族で1人』
『そう……なんですね』
ウンディーネは戸惑ったような顔をした。
仕方ない。
下界の者を嫌っているウンディーネや他のみんなにとって、サラマンダーが人族を連れて帰ってきたことは素直に祝福できないことだから。
『それで、今その人族はどこにいるんっすか?』
今度は、ソルムがサラマンダーに尋ねた。
『あっちにいるはずだけど…… ってあれ?ライムくんは?』
さっきまでいた場所にライムの姿が見当たらない。
いったいどこに行ったのだろう。
『いないっすけど』
『いや……でも、さっきまであそこにいたのに……』
ライムがいなくなっていることに動揺しつつ、サラマンダーは呟いた。
その時、ボク達のいる場所が大きく揺れた。
『……!?最悪のタイミングですね』
『あいつ、来るのだんだん早くなりすぎなんっすよ』
ソルムとウンディーネが何かに気づいたように声を上げる。
何が起こったのかを確認するために、2人にそのことを尋ねようとしたが、その必要はなかった。
ボク達の今いる場所が崩壊し、外に『精霊獣』の姿が見えたからだ。
『精霊獣』と目が合う。
軽く唇を噛みながら、他の大精霊に声をかける。
『……チッ。ソルムとウンディー、他のみんなもあと何回転移魔法を使える?』
『サラ、残念ですが、もう誰も使えません』
『……えっ?』
思わず間抜けな声が口から漏れる。
『だから、もう誰も使えないんですよ!』
『どうして?』
『……他の精霊達……逃がすために……みんな使い切った』
ミュータントが驚いているサラマンダーに説明する。
『これは、万事休すってやつっすね』
ソルムは『精霊獣』から逃げることを諦め、その場に呆然と突っ立った。
そんなソルムに精霊獣ガーベ・ゴルバディスが近づき前脚を高くあげ、爪を振り下ろす。
まずい。このままじゃ、ソルムは確実に死んでしまう。
そう思った直後、ベキッという痛々しい音と共に、人族の男がボク達の中央に吹き飛ばされた。
そう、ライムが『精霊獣』の攻撃を受け止めたのだ。
サラマンダーはすぐさまライムに駆け寄った。
『ライムくん……肋骨が2本、背骨と腕の骨が数本ずつ折れてる。他にも擦り傷に切り傷、ひどい怪我だよ。いったいどこに行ってたの?』
「サラが……他の大精霊に会いに行った時、精霊獣ガーベ・ゴルバディスが……見えたんだ。それで……他の精霊がまだ建物に残っていないかを……確認するために……ちょっと外へ出て……」
さっきの攻撃で内臓も傷ついたのか、ライムは血を吐きながら、途切れ途切れに声を発した。
『どうして、こんな無茶をしたんっすか?』
そこへ、ソルムがやってきてライムに尋ねる。
「……え?」
『一歩間違えれば死ぬんすよ?なのにどうして見ず知らずの私を助けたんっすか?』
鬼気迫る様子でライムを質問攻めにするソルム。
そんなソルムの表情をサラマンダーは今だかつて見たことがなかった。
「そんなの……当たり前じゃん。目の前で……女の子が殺されそうになってて……体を動かすのは男の定めだから。それに……君が……まだ死にたく無いっていう顔をしてたから」
ライムはソルムに自分の想いを懸命に伝える。
『……』
ソルムはその答えを聞いて口をつぐんだ。
気持ちはわかる。
今まで下界の者に対して抱いていた感情が全否定されたような気がしたから。
そう思わせるぐらい、ライムの言葉には影響力があった。
辺りが静寂に包まれる。
サラマンダーはその沈黙を破りライムに話しかけた。
『ライムくん……』
深呼吸をして、次に続ける言葉を何度も頭で繰り返す。
「うん?」
『……ボクと契約しよう』
それは昔のサラマンダーには絶対に言えなかった言葉。
『精霊獣』が精霊界を侵略し、サラマンダーが下界に降り、そこでライムと出会い、そこからのライムの言動を考慮した上での発言。
サラマンダーを除く大精霊の顔が驚愕に染まる。
「いいのか、サラ?」
ライムはサラマンダーの昔のことを知っている。
かつて、精霊は下界の者によって、裏切られたことがあるということも。
ライムはそれを踏まえて、もう一度サラマンダーに確認を取ったのだ。
本当に自分でいいのか?と。
そんなの答えは決まっている。
それにサラマンダーは満面の笑みで答えた。
『もちろん!ここまでしてくれて、ありがとう。ライムくん、どうかボクと契約してください』
「ああ!こちらこそ……よろしく」
ライムの確認も取れたところで、サラマンダーは契約の呪文を唱えていく。
一度契約すれば、契約者が死ぬまで契約を解除することはできない。
つまり、これはライムと一生を生きていくという誓いなのだ。
『我が名炎の大精霊サラマンダーの名の下で契約する。そして彼の者ライム・ベットレイドに誓って宣言する。我が炎は彼の命尽きるまで不滅であり、永久のものである。我が炎の熱はライムへの信頼を、我が炎の光はライムへの力を、我が炎の大きさはライムへの想いを示すものとする。今ここに、我が炎をライム・ベットレイドに預けることを誓う』
サラマンダーが重々しく契約の言葉を発するたびに、周囲の空気が揺れる。
空気が振動し、音が光が世界からあらゆる感覚が消え、空間がまるでスローモーションのようになる。
そして、サラマンダーが契約の言葉を言い終えると、それらはもとに戻った。
『ライムくん、これでボクの精霊魔法が使えるはずだよ!』
「炎精霊魔法”炎鳥の血”」
ライムの傷ついていた体がどんどん癒えていく。
「なるほど、確かに体の傷も治ってる。……これであいつを……」
ライムは自分の体を確認するように見てから、『精霊獣』に視点を向けた。
対する『精霊獣』もまたライムに視点を向ける。
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