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愛撫に溺れる ✤

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 セイランの指が媚肉を割り開いて侵入してくる。
 その指が動くたび、リリアナの体はびくんっと大きく震えた。

「はあっ……♡ あ……っ♡ や、だめ……」

 今まで味わったことのない感覚に戸惑いながらも、リリアナはセイランに与えられる刺激を少しずつ受け入れ始めていた。

「んんっ♡」

 リリアナは思わずセイランの袖を掴んだ。
 そうでもしていないと、身体がふわふわと浮かんでしまいそうだった。

「あぅんっ♡ やっ、そ、そこっ……」
「うん? どうした?」

 今しがた散々に指先で捏ねられた部分をくにくにと押されて、リリアナは腰を浮かせた。

「あっ、ああっ♡ やぁっ、そこばっか、だめぇっ……♡」
「ここ、好きだろう?」
「ひ、やっ……♡ ぁっ、あんっ♡ ああんっ♡」

 リリアナは首を左右に振って悶えるが、セイランの指の動きは止まらない。
 ぷっくりと膨らんだ肉芽の形を確かめてるみたいに、セイランの指が円を描く。  
 そのたびに鋭い快感が走り、リリアナの口からは甘ったるい声がこぼれた。

「んあっ♡ あ、 あっ、あっ……ッ♡」
「気持ちいいだろう?」

 耳元で囁かれる低い声にすら感じてしまい、リリアナは小さく体を震わせた。

「んっ、ああっ、やぁっ……♡ わかんな……っ」
「――強情だな」

 セイランは苦笑いを浮かべる。それからリリアナの胸元へと唇を寄せ、先端にちゅっと音を立てて吸い付いた。

「ひ、んっ……♡」

 乳首がねっとりとねぶられ、時折、歯が立てられる。
 その間もセイランの指先は休むことなく陰核を擦り続けている。

「あっ♡ んあ、あっ……♡」

 リリアナの声はもう完全に蕩けきっていて、瞳も潤んで焦点が合っていないようだった。そんな彼女の様子を見つめながら、セイランはゆっくりと口を開いた。

「正直に言えばもっと気持ちよくなれるぞ?」

 そう言って再び彼女の肉芽を摘まみ上げる。
 その瞬間、リリアナは大きく背中をしならせた。

「ひ、あ、あっ、あぁっ♡」

(やだ、これ、また……っ)

 先ほど味わった絶頂の予兆が訪れる。
 ぐっと四肢に力がこもり、お腹の内側で快感の塊が膨らんでいく。

「素直になったらどうだ?」

 セイランはそう言うと、今度は親指の腹を肉芽に当て、小刻みに振動させた。
 その刺激にリリアナは大きく目を見開き、声にならない悲鳴を上げる。

「〰〰〰〰〰〰っ♡」

 二度目の絶頂だ。

「――っは♡ はぁっ、はっ、はあ♡」

 リリアナの思考回路はまともに働いていなかった。

「はぁ……っ、はぁ……♡」

 絶頂の余韻からなかなか抜け出せずにいる彼女に、セイランが言葉を続ける。

「――もっと気持ち良くなりたいだろう?」

(もっと……?)

 ぼんやりとした頭で考えるがよくわからない。けれど気持ちいいのならそれでいい気がした。

「…………」

 リリアナは素直にこくりと頷いた。

「いい子だ……」

 セイランは満足げな笑みを浮かべ彼女の陰核を指で摘まんだまま撫で上げた。その瞬間、再びあの甘い感覚が全身を貫く。

「あ、あっ♡ やぁっ♡ やだ……っ」

 リリアナの腰がびくんと跳ね上がり、セイランは彼女の耳元に唇を寄せた。
 そして囁くように言葉を吹き込む。

「嘘をつくな。いやじゃないはずだ」

 その声だけでリリアナの身体はぞくりと震えた。

(……もっ、と?)

 この快感がずっと続くならそれはきっと幸せだ。
 ぼんやりとした思考の中でリリアナが考えていると、セイランが再び陰核を指先で弾いた。

「ひうっ!」

 その衝撃にリリアナの腰が跳ね上がり、背中が大きく反り返る。

「あっ、あっ、ああっ♡ や、ぅ、つよ、んんっ……ッ♡」

 びくびくと震えるリリアナを無視するように、セイランは陰核を押し潰すようにして撫で始めた。
 強い刺激がどうしようもなく気持ちよくて、リリアナはその大きな瞳に涙を滲ませた。

「あっ♡ あ、あ、ああっ♡」
「お前の表情かおと身体は言葉よりも正直だな」


 そう言ってセイランは指の腹でぐりぐりと円を描くように動かし始めた。

「ひ、あぁっ♡ あ、あ、ああっ♡」

 陰核を撫で擦られると、リリアナは腹の奥に重たい快感が蓄積されていくような感覚に襲われた。

「んんっ♡ あ、あっ、あっ、んあっ♡」

 セイランの指の動きに合わせて腰が上下に動いてしまう。
 もっと強くしてほしいとねだるように、彼の指に媚肉を擦りつけるようにしていた。

(なんで、私……っ?)

 リリアナはそんな自分に戸惑っていた。

「飲み込みが早いな。腰が揺れている」

 セイランはそう言うと、陰核をきゅっと摘まんだ。
 瞬間リリアナの全身に強い電流が走り、大きな快感の波に翻弄される。

「んああぁ♡♡♡」

 セイランは陰核を抓んだまま指を上下させ、容赦なく捏ね回した。
 その動きに合わせてリリアナの腰も淫らに揺れ、彼女の唇からはひっきりなしに甘い声が上がった。

「ひっ、あっ、ああっ♡ やぁんっ♡ ああぁ♡」

 その声は一層高まり、表情には快楽の色が深く染み渡っていた。

「んんっ♡ あ、あぁっ♡」

 リリアナは必死でセイランの腕を掴もうとするが、指先に力が入らず、ただ彼の腕に縋り付くだけになっていた。
 陰核が指で挟み込まれてくりくりと動かされるたびに鋭い快感に貫かれる。
 同時に膣内の媚肉がきゅうっと収縮し、奥深くから蜜液を滴らせた。

「やぁっ♡ あっ、ああっ♡ だめぇっ♡」

(なにこれ……っ?)

 そんなリリアナの反応を楽しむかのように、セイランは指の動きに緩急をつけながら彼女をじわじわと追い詰めていく。

「んっ♡ ああぁっ♡ ひぅっ♡」

 陰核への刺激に加え、セイランの指先が膣内に潜り込んできた。
 浅い箇所でくちゅくちゅと水音を立てながら抜き差しされる感覚はもどかしくて、もっと強い刺激が欲しいと思ってしまう。

「……すごいな」

 ぽつりと呟いたセイランの声には、どこか熱がこもっていて、瞳の奥に見え隠れする情欲がリリアナの心臓を速くする。

「はぁっ、はぁ……っ♡ あ、ああっ♡」
「奥からどんどん溢れて来るぞ。――痛くはないか?」
「んっ、んっ♡ っは、あ♡」

 顔を覗き込んできたセイランの言葉にリリアナは息も絶え絶えに首を縦に振った。

「――さっきの透明な液体は感度を高める効果があるんだが、もう一つ別の作用があってな」
「っ、あ……んっ♡」

 セイランはそう言いながらリリアナの膣内に挿入した指をゆっくりと動かしていく。

「避妊の薬でもあるんだ。俺がここに射精しても孕む心配はないから安心しろ」
「え、ぁ……っ♡」

 直接的な単語が耳に届き、リリアナは目を見開いた。

「え、ぅ……、いま、なんて……? んあっ♡ あああっ♡」

 セイランの指が再び陰核の裏側をぐりっと強く押し込み、その瞬間、リリアナの視界は激しく明滅し、頭が真っ白になるほどの強烈な快感に襲われる。

「ひぁっ♡ あ、あっ、ああっ♡ や、そこ……っ♡」
「中でもちゃんと気持ちよくなれそうだな」
「あぁっ、あぅっ♡ や、あ、あぁんっ♡」

 リリアナの身体はセイランの指に完全に支配され、彼の動きに合わせて無意識に反応してしまっていた。
 陰核への執拗な刺激に加え、膣内をぐちゅぐちゅと抉るように指が動くたび、リリアナの身体はますます敏感になり、思考はどろどろに溶けていった。

「あっ、ああっ♡ や、ぁあっ、だめ、また……っ♡」

 絶頂が近づいてくる。
 それを悟られないようリリアナは唇をぎゅっと引き結んだ。しかし、セイランは全部わかっていると言うみたいに、膣内に挿入した指の腹でざらつく場所をぐっと擦り上げる。

「ひっ♡ やっ、んああぁっ♡」

 強烈な快感が全身を貫き、リリアナは抗えず、絶頂を迎えた。
 びくん、と大きく身体がしなったあと、リリアナはセイランに全てを委ねるように、完全にベッドに沈み込んだ。
 そのときだった。
 ばたばたとたくさんの足音が階段を駆け上がる音がしたかと思うと、部屋のドアが勢いよく開けられる。
 入ってきたのは武装した衛兵が三人と魔法使いらしい出で立ちの男が一人だった。
 彼らは無遠慮に部屋へ入ってくると、ベッドの上のリリアナとセイランを取り囲んできた。
 リリアナは驚きつつも身体に力が入らず、ただ呆然と彼らを見つめることしかできなかった。
 その間に、セイランはすぐにリリアナの身体に上掛けをかぶせてから、つまらなそうにため息を一つついた。

「――騒がしいな。まったく礼儀のなっていない奴らだ」

 眉を寄せ、衛兵たちと魔法使いを一瞥したセイランは、そう不機嫌そうに呟いた。
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