30 / 72
師弟編
第29話 熱中すると周りが良く見えなくなるタイプです。
しおりを挟む
俺達はナシュを先頭に階段を上っていく。
この宿は3階構成となっており、1階が受付と食事処、2階と3階が客が泊まる部屋となっており、俺達が向かう一等級の部屋は3階の一番奥にあった。
「こちらですにゃ。」
ナシュは扉を開け、俺達を中へ案内する。
扉も他の部屋のものと違い重厚そうな雰囲気だ。
中に入るとその豪華さに驚愕する。
リビングと思しき入ってすぐの部屋の天井にはシャンデリア。
ナシュが壁についているスイッチを押すと明かりが灯る。
何かの魔法が掛けられているのだろうか。
奥には映画でしかみないような大きな暖炉があった。
壁にはよくわからない絵画や剣といったものが飾られている。おそらく高いものなのだろう。
何よりも・・・広い。この部屋にはリビング、寝室といった部屋以外にも2部屋程あるそうだ。
そのどれもが俺達が住んでいる家より・・・広い。
「ふぅ~今日はなんだか疲れたのぅ。」
そういいながらティアドラは伸びを一つすると一番近くのソファーに寝転がる。
「夕食はどうするかにゃ?少し待てる何かしら持ってくるにゃ。」
それならばと俺達は夕食をお願いする。
ナシュは夕食の支度をしに部屋から出ていった。
「さて、と・・・。」
ティアドラはむくっと身体を起こすと入り口からまだ動いていない俺の方を見る。
「シリウスよ、明日なんじゃが・・・お主にやってもらいたいことがある。」
やってもらいたいこと?・・・なんか嫌な予感がするんだが。
俺が嫌そうな顔をしているのを見てティアドラの口元がほころぶ。
「フフフ。そんな変な顔をするな、大したことではない。・・・お主にとっても利のあることじゃからの。まぁ楽しみにするがよい。」
利のあることか・・・。
こういう時のティアドラは嘘はつかない。
首肯し、了承する。ちょっとだけ楽しみ。
さて、夕飯が来るまで何をしようか。
俺はリビングにある食卓に座り肘を付き、手に顎をのせる。
「あ!忘れてた!!」
俺はとあることを思い出す。
「なんじゃ騒々しい。」
ティアドラはソファーに寝そべったまま眠りに入ろうとしていたようだ。
俺は指輪の嵌った右手を突き出す。
「保管の指輪より出でよ、『お薬製作キット』!」
俺がそういうといつも薬を作るときに使っている道具一式がでてくる。
一気にまとめて保管するとこのように複数のものを同時に出すことが出来る。
この性質に気づいた俺はすぐにティアドラに報告したが、ティアドラは「なんだかケチくさいのぅ。」と憐れんだ目で俺を見てきた。
使用制限のある俺にとっては大事なことなんだよ!
ちなみに俺はこの道具一式のことを『お薬製作キット』と呼んでいるが、ティアドラはこの名前をネーミングセンスがないと言って笑っていた。
本当に余計なお世話だ。
俺は道具一式を並べると薬鞄から今日採取した素材を取り出す。
俺が何をしようとしているか理解したティアドラは身体を起こし、興味深げに俺の反対側に座る。
「早速薬を作るのじゃな。」
いつものように手慣れた手つきで俺は薬の分離工程に入る。
今日手に入れたエンカの花の花弁を取り、乳鉢に入れてすりつぶした後、湯に入れる。
以前はナイフで刻んでいたが、すりつぶしたほうが効率が良いことに気づいた。
その後、いつでも薬を作れるようにビンの中に入れていたキダンの実の絞り汁を入れ、赤色の層と橙色の層に分離させる。
その後は上澄み部である赤色の層をお玉で掬った後、キダンの実の絞り汁を取り除いて完成である。
・・・1年前まではね。
俺は赤色の層の入ったビンを手に取るとティアドラに差し出す。
「頼んでもいいか?」
「モチロンじゃ。」
彼女はビンを受け取ると手をかざし、目を瞑り魔法を唱える。
するとビンの中の液体が発光をし、徐々にその体積を縮めていく。
彼女が発動させている魔法、それは『重力魔法』。・・・簡単にいうと薬を『圧縮』させている。
元々はビンの8割程が赤色の液体で満たされていたが、光が収まるとそこに液体は何故か透明になり、先ほどの赤色よりも若干色が濃くなった球・・・アメ玉のようなものが一つ浮かんでいた。
ティアドラはそれを手に取ると俺に渡してくる。
「ほれ、今回も上手くいったぞ。」
そう、俺達の5年間の研究の成果だ。
薬は高い圧力をかけると液体と薬部が分離し、薬の持つ魔力が『結晶化』することを発見した。
結晶化するとその濃度は格段に上がり、効果もグンと上がる。
理由はまだよくわかっていないが・・・前の世界でも人口ダイヤモンドなんかは圧力を掛けて作っていたとか聞いたことがある。恐らくそういう理由なのだろう。
今はまだティアドラに頼んで重力魔法をかけてもらう必要があるが、後々は一人でも作れるような道具を開発したいと思っている。
ちなみにティアドラが言うには強い魔物や魔族も体内に結晶化した魔力・・・『魔石』を持っているらしい。
それらから取り出した魔石は高額で取引されるらしい。
ただ、魔物らが持つ魔石と違って俺達が作る薬の魔石はまだ圧力が足らないのか『脆い』。
簡単に言うと歯で砕くことが出来るのだ。
ちなみに食感はアメ玉そのものだ。・・・まぁ俺しか食べれないんだけど。
この薬の魔石を俺達は『丸薬』と呼んでいる。
通常の薬とは異なり体積も小さく、液体ではないので保管も容易だ。
俺の腰には何かあったときのため、様々な丸薬が入ったケースを装備している。
俺はティアドラから受け取った赤色の丸薬を受け取ると、薬鞄から別のケースを取り出し、それに納めた。
気持ち的にはそのまま食べたいのだが攻撃力強化の薬の効果は室内で試すのは危険だ。
効果はそのうち外で確かめよう。
俺達はその後も丸薬の製作を進めていく。
余りに熱中しすぎたためか、いつの間にか食卓に並べられていた夕食に気づかなかった。
あれ?ナシュいつ来たっけ?
こうして俺達はウルスト滞在の1日目を終えたのだ。
この宿は3階構成となっており、1階が受付と食事処、2階と3階が客が泊まる部屋となっており、俺達が向かう一等級の部屋は3階の一番奥にあった。
「こちらですにゃ。」
ナシュは扉を開け、俺達を中へ案内する。
扉も他の部屋のものと違い重厚そうな雰囲気だ。
中に入るとその豪華さに驚愕する。
リビングと思しき入ってすぐの部屋の天井にはシャンデリア。
ナシュが壁についているスイッチを押すと明かりが灯る。
何かの魔法が掛けられているのだろうか。
奥には映画でしかみないような大きな暖炉があった。
壁にはよくわからない絵画や剣といったものが飾られている。おそらく高いものなのだろう。
何よりも・・・広い。この部屋にはリビング、寝室といった部屋以外にも2部屋程あるそうだ。
そのどれもが俺達が住んでいる家より・・・広い。
「ふぅ~今日はなんだか疲れたのぅ。」
そういいながらティアドラは伸びを一つすると一番近くのソファーに寝転がる。
「夕食はどうするかにゃ?少し待てる何かしら持ってくるにゃ。」
それならばと俺達は夕食をお願いする。
ナシュは夕食の支度をしに部屋から出ていった。
「さて、と・・・。」
ティアドラはむくっと身体を起こすと入り口からまだ動いていない俺の方を見る。
「シリウスよ、明日なんじゃが・・・お主にやってもらいたいことがある。」
やってもらいたいこと?・・・なんか嫌な予感がするんだが。
俺が嫌そうな顔をしているのを見てティアドラの口元がほころぶ。
「フフフ。そんな変な顔をするな、大したことではない。・・・お主にとっても利のあることじゃからの。まぁ楽しみにするがよい。」
利のあることか・・・。
こういう時のティアドラは嘘はつかない。
首肯し、了承する。ちょっとだけ楽しみ。
さて、夕飯が来るまで何をしようか。
俺はリビングにある食卓に座り肘を付き、手に顎をのせる。
「あ!忘れてた!!」
俺はとあることを思い出す。
「なんじゃ騒々しい。」
ティアドラはソファーに寝そべったまま眠りに入ろうとしていたようだ。
俺は指輪の嵌った右手を突き出す。
「保管の指輪より出でよ、『お薬製作キット』!」
俺がそういうといつも薬を作るときに使っている道具一式がでてくる。
一気にまとめて保管するとこのように複数のものを同時に出すことが出来る。
この性質に気づいた俺はすぐにティアドラに報告したが、ティアドラは「なんだかケチくさいのぅ。」と憐れんだ目で俺を見てきた。
使用制限のある俺にとっては大事なことなんだよ!
ちなみに俺はこの道具一式のことを『お薬製作キット』と呼んでいるが、ティアドラはこの名前をネーミングセンスがないと言って笑っていた。
本当に余計なお世話だ。
俺は道具一式を並べると薬鞄から今日採取した素材を取り出す。
俺が何をしようとしているか理解したティアドラは身体を起こし、興味深げに俺の反対側に座る。
「早速薬を作るのじゃな。」
いつものように手慣れた手つきで俺は薬の分離工程に入る。
今日手に入れたエンカの花の花弁を取り、乳鉢に入れてすりつぶした後、湯に入れる。
以前はナイフで刻んでいたが、すりつぶしたほうが効率が良いことに気づいた。
その後、いつでも薬を作れるようにビンの中に入れていたキダンの実の絞り汁を入れ、赤色の層と橙色の層に分離させる。
その後は上澄み部である赤色の層をお玉で掬った後、キダンの実の絞り汁を取り除いて完成である。
・・・1年前まではね。
俺は赤色の層の入ったビンを手に取るとティアドラに差し出す。
「頼んでもいいか?」
「モチロンじゃ。」
彼女はビンを受け取ると手をかざし、目を瞑り魔法を唱える。
するとビンの中の液体が発光をし、徐々にその体積を縮めていく。
彼女が発動させている魔法、それは『重力魔法』。・・・簡単にいうと薬を『圧縮』させている。
元々はビンの8割程が赤色の液体で満たされていたが、光が収まるとそこに液体は何故か透明になり、先ほどの赤色よりも若干色が濃くなった球・・・アメ玉のようなものが一つ浮かんでいた。
ティアドラはそれを手に取ると俺に渡してくる。
「ほれ、今回も上手くいったぞ。」
そう、俺達の5年間の研究の成果だ。
薬は高い圧力をかけると液体と薬部が分離し、薬の持つ魔力が『結晶化』することを発見した。
結晶化するとその濃度は格段に上がり、効果もグンと上がる。
理由はまだよくわかっていないが・・・前の世界でも人口ダイヤモンドなんかは圧力を掛けて作っていたとか聞いたことがある。恐らくそういう理由なのだろう。
今はまだティアドラに頼んで重力魔法をかけてもらう必要があるが、後々は一人でも作れるような道具を開発したいと思っている。
ちなみにティアドラが言うには強い魔物や魔族も体内に結晶化した魔力・・・『魔石』を持っているらしい。
それらから取り出した魔石は高額で取引されるらしい。
ただ、魔物らが持つ魔石と違って俺達が作る薬の魔石はまだ圧力が足らないのか『脆い』。
簡単に言うと歯で砕くことが出来るのだ。
ちなみに食感はアメ玉そのものだ。・・・まぁ俺しか食べれないんだけど。
この薬の魔石を俺達は『丸薬』と呼んでいる。
通常の薬とは異なり体積も小さく、液体ではないので保管も容易だ。
俺の腰には何かあったときのため、様々な丸薬が入ったケースを装備している。
俺はティアドラから受け取った赤色の丸薬を受け取ると、薬鞄から別のケースを取り出し、それに納めた。
気持ち的にはそのまま食べたいのだが攻撃力強化の薬の効果は室内で試すのは危険だ。
効果はそのうち外で確かめよう。
俺達はその後も丸薬の製作を進めていく。
余りに熱中しすぎたためか、いつの間にか食卓に並べられていた夕食に気づかなかった。
あれ?ナシュいつ来たっけ?
こうして俺達はウルスト滞在の1日目を終えたのだ。
0
お気に入りに追加
227
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした
せんせい
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
かわいい孫と冒険の旅に出るはずたったのに、どうやらここは乙女ゲーの世界らしいですよ
あさいゆめ
ファンタジー
勇者に選ばれた孫の転生に巻き込まれたばーちゃん。孫がばーちゃんも一緒じゃなきゃ嫌だとごねてくれたおかげで一緒に異世界へ。孫が勇者ならあたしはすっごい魔法使いにして下さいと神様にお願い。だけど生まれ変わったばーちゃんは天使のようなかわいい娘。孫にはなかなか会えない。やっと会えた孫は魔王の呪いで瀕死。どうやらこの状態から助ける事がばーちゃんの役割だったようだ。だけど、どうやらここは本当は乙女ゲーの世界らしい。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる