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師弟編
第22話 飲みすぎは良くないよね。
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それから数多の実験という名の暴飲を繰り返すことによって分かったことがある。
濃度の高い薬は味も濃く、美味い。
ではなく、ティアドラの提示した理論が正しかったということだ。
まず俺達は対象となる薬の選定を行う。
せっかく実験を行うのだ。数値化して定量化できるものが良い。
そう提案すると少し考えた後に彼女が持ってきたのが千里眼の薬だ。
この薬を飲むと飲んだ者の目が良くなり、遠くの物でもはっきりと見える効果がある。
俺は初めて見たのだが、これは街とかでは結構メジャーな薬のようだ。
主に近視などの症状の緩和といった治療を目的として使用される。
俺達はこの薬を濃度ごとに10段階に分ける。そしてこれらの薬を飲み、視力を測定することで定量化を行った。
「なぁ、視力ってどうやって測るんだ?」
眼科なんかで用いられるCの形をした測定器がこの世界にもあるのだろうか。
「おぉ、そうじゃった・・・えーと、どこにあったかのぅ。」
しばらくして彼女は持ってきた。俺が知っている視力測定器そのものを。
あ、この世界にもあるんだ。
ってかなんでこの家にあるんだよ。
よくみると前の世界では平仮名で書かれていた部分はこの世界の言葉となっている。
「ほれ。」
ティアドラは俺に測定時に使う片目を隠す黒いスプーン状のものを渡してくる。
あ、それもあるんですね。
俺は片目を隠し、彼女が床にチョークで書いた線の上に立つ。
・・・そのチョークの跡、掃除するのは誰なんですかねぇ。
こうして俺達の実験が始まる。
まずはベースとなる薬を飲まない状態の俺の視力を測定後、最も魔力の薄い薬から飲んで測定していった。
・・・ん?薬10本も飲むの!?
結果は一目瞭然だった。
薄いものから5段階目ぐらいまでは視力は上昇するのだがさほど効果に差は出なかった。
だが6段階目ぐらいになると差が顕著に出始め、8段階目以降にもなると一番小さいものでも簡単に見えてしまうため、測定器自体の距離を離して測定を行った。
「それでは、結果をまとめてみるかのぅ。」
薬を飲みすぎて気分の悪くなっている俺を無視してティアドラは机に向かう。
うぅ・・・。8歳の肉体では薬を飲むのも一苦労だ。・・・気持ち悪い。
腹を摩りながら俺もなんとか机に向かうと、彼女は紙に丁寧にグラフを書き、数値化した視力の値を記入していた。
「ほれ!いつまで腑抜けた顔をしておる、グラフを見てみよ!」
俺は涙目になりながらグラフをのぞき込む。
するとそこには見事な二次曲線が引かれていた。
「これは・・・。」
「ワシの予想が正しかった、というわけじゃな!」
ティアドラが嬉しそうに笑いながら満足げに頷く。
「見てみるのじゃ。この曲線は5段階目まではあまり変動がない、じゃが6段階目からは急上昇しておるな。10段階目は1段階目と比べると・・・大体20倍くらいじゃろうか。」
何!?20倍だと!!
俺は計算してみる。
たしか俺の作れる強化薬の薬が約0.5割アップだったから・・・。
薬の原液が今回でいう10段階目だとすると・・・10割アップの効果、つまり2倍だ。
自身のステータスを2倍にまで高めることが出来る。
これほどの効果が期待できるのであれば・・・俺は他の人とも同等に戦えるだろう。
俺は手に力がこもる。
「まぁまだ1種類の薬しか試しておらんし、試行回数も満足とは言えんがな。これからまた実験して確証を高めていく必要があるな。これからも頼むぞ!フハハハハ!」
笑いながらバシバシと俺の背中をたたくティアドラに俺は返事をするのだった。
「ヤバイ・・・出てくる・・・!」
「・・・・・・え?」
その後は大惨事でした。
次の日、俺はティアドラと共に庭に出てきていた。
庭は薬草などを採取する畑の横にあり、25メートルプール程の広さがある。
昨日はあれから俺は寝込んでいたのだが、どうやらティアドラが片づけをしたようで次の日には綺麗になっていた。
汚したことを謝ると逆に無理させたことを謝られた。
そんなこんなで俺はここにいる。何するんだろ?
「さて、お主に一つ聞きたい。お主が強くなるためにはどうすればいいと思う?」
俺が強くなる方法?
この間彼女が以前言っていたことを思い出す。
「この間ティアドラ自身が言ってたじゃないか。効果の高い薬の材料を見つけることと薬の純度を最大限まで高めること、だろ?」
今さらその復習だろうか。
それと庭に出てきたことと何が関係あるんだろう。
「うむ、その通りじゃ。じゃが他にももう一つ、もっと手っ取り早い方法があることに気づいてのぅ。」
そういいつつ彼女は俺に木の枝のようなものを放り投げてくる。
慌ててそれを受け取り、まじまじと見つめる。
枝と思われたそれは木を削りだしたもので、磨き上げ、若干の反りがあった。・・・どこかで見覚えがある。
「ってこれ木刀じゃないか!?」
それは元の世界にもあった木刀であった。
視力測定器もそうだが、前の世界と共通しているところもあるんだね。
「そうじゃ、昨日あれから考えておったのじゃ。薬の力でステータスを割合アップさせることは可能じゃ。じゃが薬を飲む前の・・・言うなれば『基礎ステータス』が高ければ更なる効果が期待できるとな。まぁ当たり前の話じゃが。」
要は本来の力が1で2倍の効果の薬を飲めば力は2となる。だが本来の力が2であれば薬を飲むことで得られる力は4になるということだ。
「まぁそりゃその通りなんだけど・・・ティアドラが鍛えてくれるのか?武器を振るっているところなんて見たことないけど。」
怒りのアイアンクローはいっぱい見たことあるんですがね。
すると俺の言葉に彼女の目が輝き、そしてニヤリと笑った。
「フフフフフ。舐めるではない、お主が思っている以上にワシは長生きしておるでのぅ。薬師をする前は暇つぶしに剣の修行などもしておったのじゃよ。今日は普段の研究を忘れて、目一杯身体を動かすことにしようではないか。」
不敵に笑うがアンタ爆弾発言してるよ。
俺はティアドラは見かけによらず年齢は結構上だということはなんとなく知っていた。
俺が思っている以上ってことはそれ以上に上ってことなんだろうか。
この世界の平均寿命ってどうなってるんだろう。
「さて、白銀姫流の極意をお主に伝授してやろうぞ!!」
あ、その二つ名意外と気に入ってたりするのかな?
彼女も木刀を手に取ると剣先を俺に向けて身構える。
俺もいまいち持ち方なんてわからないがそれっぽく持って備えた。
俺はその日、ティアドラにボッコボコにされるのだった。
・・・この人強すぎ。
濃度の高い薬は味も濃く、美味い。
ではなく、ティアドラの提示した理論が正しかったということだ。
まず俺達は対象となる薬の選定を行う。
せっかく実験を行うのだ。数値化して定量化できるものが良い。
そう提案すると少し考えた後に彼女が持ってきたのが千里眼の薬だ。
この薬を飲むと飲んだ者の目が良くなり、遠くの物でもはっきりと見える効果がある。
俺は初めて見たのだが、これは街とかでは結構メジャーな薬のようだ。
主に近視などの症状の緩和といった治療を目的として使用される。
俺達はこの薬を濃度ごとに10段階に分ける。そしてこれらの薬を飲み、視力を測定することで定量化を行った。
「なぁ、視力ってどうやって測るんだ?」
眼科なんかで用いられるCの形をした測定器がこの世界にもあるのだろうか。
「おぉ、そうじゃった・・・えーと、どこにあったかのぅ。」
しばらくして彼女は持ってきた。俺が知っている視力測定器そのものを。
あ、この世界にもあるんだ。
ってかなんでこの家にあるんだよ。
よくみると前の世界では平仮名で書かれていた部分はこの世界の言葉となっている。
「ほれ。」
ティアドラは俺に測定時に使う片目を隠す黒いスプーン状のものを渡してくる。
あ、それもあるんですね。
俺は片目を隠し、彼女が床にチョークで書いた線の上に立つ。
・・・そのチョークの跡、掃除するのは誰なんですかねぇ。
こうして俺達の実験が始まる。
まずはベースとなる薬を飲まない状態の俺の視力を測定後、最も魔力の薄い薬から飲んで測定していった。
・・・ん?薬10本も飲むの!?
結果は一目瞭然だった。
薄いものから5段階目ぐらいまでは視力は上昇するのだがさほど効果に差は出なかった。
だが6段階目ぐらいになると差が顕著に出始め、8段階目以降にもなると一番小さいものでも簡単に見えてしまうため、測定器自体の距離を離して測定を行った。
「それでは、結果をまとめてみるかのぅ。」
薬を飲みすぎて気分の悪くなっている俺を無視してティアドラは机に向かう。
うぅ・・・。8歳の肉体では薬を飲むのも一苦労だ。・・・気持ち悪い。
腹を摩りながら俺もなんとか机に向かうと、彼女は紙に丁寧にグラフを書き、数値化した視力の値を記入していた。
「ほれ!いつまで腑抜けた顔をしておる、グラフを見てみよ!」
俺は涙目になりながらグラフをのぞき込む。
するとそこには見事な二次曲線が引かれていた。
「これは・・・。」
「ワシの予想が正しかった、というわけじゃな!」
ティアドラが嬉しそうに笑いながら満足げに頷く。
「見てみるのじゃ。この曲線は5段階目まではあまり変動がない、じゃが6段階目からは急上昇しておるな。10段階目は1段階目と比べると・・・大体20倍くらいじゃろうか。」
何!?20倍だと!!
俺は計算してみる。
たしか俺の作れる強化薬の薬が約0.5割アップだったから・・・。
薬の原液が今回でいう10段階目だとすると・・・10割アップの効果、つまり2倍だ。
自身のステータスを2倍にまで高めることが出来る。
これほどの効果が期待できるのであれば・・・俺は他の人とも同等に戦えるだろう。
俺は手に力がこもる。
「まぁまだ1種類の薬しか試しておらんし、試行回数も満足とは言えんがな。これからまた実験して確証を高めていく必要があるな。これからも頼むぞ!フハハハハ!」
笑いながらバシバシと俺の背中をたたくティアドラに俺は返事をするのだった。
「ヤバイ・・・出てくる・・・!」
「・・・・・・え?」
その後は大惨事でした。
次の日、俺はティアドラと共に庭に出てきていた。
庭は薬草などを採取する畑の横にあり、25メートルプール程の広さがある。
昨日はあれから俺は寝込んでいたのだが、どうやらティアドラが片づけをしたようで次の日には綺麗になっていた。
汚したことを謝ると逆に無理させたことを謝られた。
そんなこんなで俺はここにいる。何するんだろ?
「さて、お主に一つ聞きたい。お主が強くなるためにはどうすればいいと思う?」
俺が強くなる方法?
この間彼女が以前言っていたことを思い出す。
「この間ティアドラ自身が言ってたじゃないか。効果の高い薬の材料を見つけることと薬の純度を最大限まで高めること、だろ?」
今さらその復習だろうか。
それと庭に出てきたことと何が関係あるんだろう。
「うむ、その通りじゃ。じゃが他にももう一つ、もっと手っ取り早い方法があることに気づいてのぅ。」
そういいつつ彼女は俺に木の枝のようなものを放り投げてくる。
慌ててそれを受け取り、まじまじと見つめる。
枝と思われたそれは木を削りだしたもので、磨き上げ、若干の反りがあった。・・・どこかで見覚えがある。
「ってこれ木刀じゃないか!?」
それは元の世界にもあった木刀であった。
視力測定器もそうだが、前の世界と共通しているところもあるんだね。
「そうじゃ、昨日あれから考えておったのじゃ。薬の力でステータスを割合アップさせることは可能じゃ。じゃが薬を飲む前の・・・言うなれば『基礎ステータス』が高ければ更なる効果が期待できるとな。まぁ当たり前の話じゃが。」
要は本来の力が1で2倍の効果の薬を飲めば力は2となる。だが本来の力が2であれば薬を飲むことで得られる力は4になるということだ。
「まぁそりゃその通りなんだけど・・・ティアドラが鍛えてくれるのか?武器を振るっているところなんて見たことないけど。」
怒りのアイアンクローはいっぱい見たことあるんですがね。
すると俺の言葉に彼女の目が輝き、そしてニヤリと笑った。
「フフフフフ。舐めるではない、お主が思っている以上にワシは長生きしておるでのぅ。薬師をする前は暇つぶしに剣の修行などもしておったのじゃよ。今日は普段の研究を忘れて、目一杯身体を動かすことにしようではないか。」
不敵に笑うがアンタ爆弾発言してるよ。
俺はティアドラは見かけによらず年齢は結構上だということはなんとなく知っていた。
俺が思っている以上ってことはそれ以上に上ってことなんだろうか。
この世界の平均寿命ってどうなってるんだろう。
「さて、白銀姫流の極意をお主に伝授してやろうぞ!!」
あ、その二つ名意外と気に入ってたりするのかな?
彼女も木刀を手に取ると剣先を俺に向けて身構える。
俺もいまいち持ち方なんてわからないがそれっぽく持って備えた。
俺はその日、ティアドラにボッコボコにされるのだった。
・・・この人強すぎ。
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