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第十七話:アヤメのピンチ?/月明かりの奇跡
しおりを挟む簡易式ではあるが大人4人が横になっても問題ない大きさのベッドの上で、事切れたかのようにうつ伏せに倒れるフユ、時折身体をピクピクと痙攣させながら深い眠りについていった。
ナニがあったのな全く理解出来ないミユとアヤメはお互いの顔を見合わせてから急に恥ずかくなったのか、慌ててそれぞれ背を向けて目を閉じた
「ふぅ、なんかめちゃくちゃ体力(精力?)あるな俺、、まだおさまんないや、、次はやっぱり普段部屋に入れないアヤメちゃんかなぁ♪」
ベッドの外に移動したソウイチが、今度はアヤメの足元に移動し、薄い布に身を包んだアヤメの方へと進んでいく、暗闇に大分目が慣れたせいか、差し込む月明かりでも何とかアヤメの足を視認する事が出来る事を確認し、少しずつアヤメの足元から上の方へと登ってくと
「ふふ~♪中々色っぽい物(足)をしてるじゃないかぁ♪おっとと、」
横向きの姿勢で眠っているアヤメが仰向けになり、ソウイチの顔を横蹴りしそうになった
「あぶね、、アヤメに蹴られたらかなり痛そうだ、、ん?震えてる?」
仰向けになった事でアヤメの膝から下が見えやすくなり、その足が時々震え、少しずつ開いてくのを見ながら、ソウイチは頭を低くして、少しずつ上の方へと進んでいくと
「お、、お、こ、これは、」
徐々に開いてくアヤメの足、白いフトモモから上へ上へとほふく前身を進めていくと、
アヤメの足の付け根に白い下着が見え、そのお腹の上をアヤメ指先が下に進むべきか、迷うように、行ったり来たりしていた
「そっかぁ♪興奮しちゃったんだねぇアヤメちゃん♪」
下着の上側にたどり着いたアヤメの指先が、震えながら、更に下に進むたび、ビクンと強ばり、また元の位置に戻ってく、それでもやはりまた下に進もうと動き始めるのは、下着の真ん中に、シミが広がり続けるのを止められないからだろう。
「いけっ!あと少しだ!頑張れアヤメちゃん‼︎」
何故か、それ以上進む事なくその場で応援するソウイチに応えるよう、アヤメの細い指先が、白い下着の真ん中に伸び、シミから溢れた液体が指に付着し、アヤメの腰が僅かに跳ねた
「うひょおぉぉぉっ!えらい!頑張った!!」
アヤメの足の間で小さく拍手したソウイチは満足し、ベッドから降りていった
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ふぅぅ、、、、ええもん見れたなぁ♪」
何故か親が子供の成長を喜ぶような気持ちが湧いてしまい、それ以上のコトに及ぶ気になれなくなったソウイチは馬車から降り、暗い湖畔のそばで腰を下ろして座っていた
「はぁ、、、なんか眠れない、、」
「お?タツヤ?」
タツヤの声に振り向くと、すぐ後ろに立っていたタツヤが、ソウイチの隣に腰を下ろした
「なんで僕が召喚者に、、ソウイチ君、、、」
「、、、タツヤ、、、多分、、お前が頑張るしかないんだよ、、」
物心つく前から、幼馴染の3人は一緒だった、ソウイチには今、タツヤがどんな心境なのか手に取るように分かったが、自分にはどうしようも無い、、
タツヤの隣で一緒に湖を眺めていると、、
雲の隙間から再び月光が差し込み、湖の中心に向かってスポットライトのように光りの輪が出来ていた
「わぁ、、凄い綺麗だ」
「俺と2人の時は吃らないんだな、お前(笑)、、ん?なんだアレ?」
幼なじみのタツヤを見てホッコリしながら並んで湖畔に座るソウイチだったが、月光に照らされた湖に浮かぶ黒い影に気が付いて上を見上げると月明かりに照らされた人影のようなものが徐々に下へ向かって降りて来ていた。
「、、、、やっと私の声に耳を傾けてくれる人が現れましたか、、」
空の上から湖の上へと降りながら、自分と一直線に視線をぶつけ合うソウイチを確認すると、そう呟きながら、女性は少しの笑みをみせてソウイチを見つめていた
「お、おいっタツヤ?!あれが見えるか?俺と思いっきり目が合ってるぞ?!」
タツヤの肩を叩き、揺さぶりながら女性を指差すがタツヤは湖畔の中央に照らされた月光の丸い円をボーッと見つめ続けるだけだ
「ん、なんかふらふらする、、もう寝よう、、」
気づくどころかそのまま何事もなかったように自分のテントの方へと向かって行こうとするタツヤだった
「あ、タツヤ、、やっぱり見えてないのか?」
「初めまして、私は、ゼ・ヒーレテ、貴方は何と言うの?」
その声にタツヤの方を見ていたソウイチが湖の方に振り返ると、女性は湖の真ん中まで降りていたが、距離はまだまだ遠かった
「い、いいいまのはあんたが声を掛けたのか?、俺に?」
まるで隣から声をかけられたかと思うほど、ハッキリと聞こえた女性の声と、この世界に来て、初めて自分を認識出来る存在に、動揺しまくるソウイチ
「今はもう貴方しか居ないでしょう?、私には貴方が見えていますよ……お名前は?名をなんと呼ぶのですか?」
「な、、何者なんだ、、なな名前を聞いてどうするつもりだ?」
自分を認識してくれる存在、何より欲しかった筈なのにこの女性は明らかにおかしい、人間離れしている、そう確信できる、理解できない者を人は見た時、恐れを抱くのは当然だった
「怖がらないで、、私も独りなの、、、ようやく私と同じ人に出会えて、、名前を知りたいって思ったの、、、」
女性の方も困っている様子だった、しかもこの声は、ソウイチには聞き覚えもあった
「ゼ・ヒーレテ、、、アンタの声、、聞き覚えがあるような、、、」
馬車の中、夜の湖畔での食事の時(口には出さなかったが)、、様々なタイミングで微かに届いていた声の主だとわかり、その声が助けを求めてるかのようで、ずっと気になっていたソウイチは、少しずつ落ち着きを取り戻した
「、、、俺はソウイチ、、此処じゃない別の世界から仲間と一緒に召喚された、、アンタもそうなのか?」
「、、ソウイチ、、それが貴方の名前ですか、、ありがとう、、ソウイチ、」
湖の真ん中にあった月明かりが、ソウイチの方へと進むのと同じく、ゼ・ヒーレテと名乗る女性もまた、ソウイチへと近づいていった。
徐々に姿が明らかになるゼ・ヒーレテは、光のように輝く銀色の髪を腰の近くまで落とし、何か民族衣装のような紋様の入ったワンピースに身を包み、柔らかい表情で真っ直ぐソウイチを見つめながら近づいてきた
「あ、、ありがとう?なんで?」
近づいてくるゼ・ヒーレテにお礼を言われる事は何もしていない、ただその姿に目線を一切外せず、ひたすら見つめ続けながら、近づいてくる女にソウイチは、これから何かが変わるそう予感せずにはいられなかった……
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