【R-18】ツマトモ①

甘い肉

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隣の奥さん:嫉妬する

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 朝方近くまで求められてた裕子は鼻唄をしながら朝食を用意していると旦那が起きてきた


「おはよう…今日は機嫌よさそうだな?なんかあったのか?」

「えっ!なっなんにも無いわよ!」

「そっか…まぁいいや、仕事行ってくるよ」

「え?…朝食は?」

「時間ないんだ、適当に済ませるからいいよ、悪いな」

「そう……気をつけていってらっしゃい」


 1人家に残った裕子は普段なら不満を叫ぶが今は違う

 昨日は結局朝方まで何度もしてしまったあんなに興奮したのは初めてだった、

 初めて不倫した時もあんなにはならなかった

 獣のような男にとことん抱かれるあの感覚を思い出すだけで身体が震える

 今日もきっとアイツは連絡してくる…そしてきっとまた……

 ブルリと身体を震わせて自分を抱きしめる裕子は、お風呂に入っていった




【夜】
 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 結局、勇司から連絡は来ず、旦那も珍しく連続で帰宅した

 普通なら喜ぶ所だが

 裕子は落ち込んでいた

 夕方に玄関で親友の瞳と偶然鉢合わせした

 凄く悪い事をした自覚があり、視線を合わせられなかった


「あっゆうこちゃん、今からお買い物?」

「うっううん!ちょっと外に出ただけ、これから夕飯の支度なの…」

「おっ?て事は久々に旦那さん帰ってくるんだ?」

「うん…まあ…そうなんだ」

「はっはぁーん?それで落ち着かないんだぁ?」

「やっやめてよ、そんなんじゃないから…ほんとに、じゃっじゃあもう行くね?」

「うん!じゃあねえ~♪」


 幸せ一杯の瞳が羨ましくて嫉妬してしまう自分が情けなくなる

 自分の方がずっとずっと幸せだと思ってたのにそうじゃないって事に気付かされた

 瞳からアイツを奪ってやりたいと一瞬だが頭に浮かんでしまったが


「馬鹿!なに考えてるのよっ瞳は親友なのよ!」


 そんな風に自己嫌悪に落ち込んでいると

 ガチャリと玄関が開けられる音がした

 まさか!アイツが来た?

 慌てて髪や衣服を整えて廊下に出る


「ただいまー」

「あっ……お帰りなさい…早かったね!」

「何だよ?たまには早く帰ったって良いだろ?」

「もっ勿論よ!貴方少し働きすぎなのよ」


 普段通りの会話
 普段通りの食事
 自分を全く見ない人との食事が
 こんなにつまらないなんて…知っていたけど、今はそれが凄く辛い

 美味しいとも不味いとも言わない旦那は普通に平らげ


「ふうぅぅ……最近新しいプロジェクトがまた決まってね、悪いんだけどまた明日から忙しくなりそうなんだ」

「え?……そっそうなんだ……仕方ないよ…ね」

「あぁ…だから明日も早いから先寝るな?」

「うん…お休みなさい…ゆっくり休んで」

「おやすみ…」


 (いつもより…お洒落してるんだけど……やっぱり気が付かないよね…)
 
 主人の為では無い、気付か無くても予想通りなので今の裕子は悲しまない

 1人でリビングのソファーに座る裕子は何度もスマホを弄っては置く
 昨日は1日で何回も連絡して来たのに、朝まで何回もしたのに、連絡の一つも入れて来ない


「何なのよ!馬鹿!」


 不貞腐れながら旦那が寝てる寝室に入り、

 隣のベッドに入る

 今日は瞳が帰って来てた……今頃……きっとアイツは瞳と…

 無性に腹が立ってきた…スマホを見つめながら裕子は明日の事を考えて、
 眠るまでしばらく時間がかかった

 次の日、目が覚めると旦那は既に仕事に出掛けた後だった
 まだ早いのに……もう行ったんだ…

 ぼーっとする暇も無く、直ぐにお風呂に入って化粧を整えた

 昨日の夜、考えた事を実行するためだ

 大急ぎで用意を整えた裕子は玄関先で様子を伺う

 アイツは絶対にまだ家を出てない筈だ…裕子の勘は当たっていた

 眠たそうな顔をして玄関を出て行く

 何度か見た光景、いつも1人で出てくる、それを確認し勇司が玄関を閉めると同時に裕子は玄関を開けた


「あっ谷山さん、おはようございます」


 いつものように外向けの笑顔でニッコリ笑って挨拶される
 まるで他人行儀な態度に掴みかかりそうになるが必死に堪えてどうしても言いたかった事を伝える


「おっおはよう御座います……じゃなくて、来ないなら来ないで連絡の一つも入れてくれたって良いんじゃない?」


 笑顔で顔をひくつかせながら昨日の事を責める裕子


「……もしかして待ってたのか?」


 ニッコリ笑顔が消えて真顔で聞いてくる勇司


「まっ待ってないわよ!!」

「おいおい…声がでけえよ」

 (アンタが変な事言うからでしょー!)

「分かった分かった……ちょっと来いよ、飯でも食べに行こうぜ」

「へ?しっ仕事は?」

「良いから、ほら、乗った乗った」


 押されて渋々勇司の車に乗る

 裕子の隣で携帯から会社に連絡を入れると


「あぁ、俺だけど、午前中はいつもの不動産に顔だすから、うんうん何かあったら連絡して下さい、はいーーー」

「呆れた…」

「ん?何で?」

「会社に嘘ついて…本当に信じられないわ」

「俺はこう見えて、営業ノルマだけはずっと守ってる、だからこれも日頃の賜物って奴なんだよ」

「・・・真面目にやったら出世だって出来たんじゃないの?」

「そんなのは真面目な奴に言ってくれ」


 勇司の言い分に更に呆れていると、車は当たり前の様にラブホテルに入っていく


「ちょっと…なんのつもりなの?」

「とぼけてんなよ?こういうつもりに決まってるだろ?」


 そう言って裕子の太ももに手を入れる勇司は当然のように裕子の顎を引き寄せる


「やっやめてよ…私は……違う…んっん…ちゅ…はぁ…」

「ほら…いこうぜ?な?少しだけだ、なあ?」


 そう言って太ももから奥に手を伸ばして軽く下着の上から引っ掻いてくる


「んっ…やめて…見られちゃう……少しだけ……少しだからね?」

「少しだけだ」

 なにが少しだけなのか勇司もわからないが、車を降りると裕子の手を握って歩き始める

 強めに握られて思わず顔を赤くする裕子は大人しく勇司とホテルに入って行った
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