【R-18】タイムトラベラーになった俺は、ちょっと時を超えて歴史上の美女を寝取る事になった

甘い肉

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戦国時代編

プロローグ:時を超えた?

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「じゃあ行って来ます、二日後には帰れると思いますが何か有ったらメールして下さいね」
 花純はいつもの様に素っ気なく家を出て行く、
 旦那は返事さえしない

 二日も留守にするのに素っ気ない旦那に対して、「佐和田花純」は全く気落ちしていなかった
 今日が楽しみで仕方なかったから

 花純はこれまでの夫婦生活を思い出していた

 花純の主人とは何となく結婚しただけの関係だった
 高校の時、大好きだった人に告白できず、気がついたら20代も後半、
 大した恋愛もなくこのまま独り身で生きて行くんだろうか?

 仕事に生きていても20代後半になるとそんな風に寂しくなる時もある

 そんな時に同じ職場の今の旦那に告白され飛びついたが、夜は淡白、
 仕事も要領が悪く、同じ職場なのに部下になってしまい、
 益々自信を失い卑屈になってしまう、
 何とかしようと一生懸命にサポートしたが、
 本人が諦めているのでどうしようもない

 人生の何処で選択を間違えた
 やり直しが出来れば、あの人に…あの時告白していれば
 車を運転しながら花純は、今だからこそ、余計に強くそう思っていた

 花純の人生が一転したのは一通の葉書を見たのがキッカケだった

「同窓会のお知らせ」
 ずっと仕事仕事で疲れてしまった花純に届いたその息抜きに、
 花純は喜んで参加を承諾した
 幹事を務める葉書の差出人は、初恋のあの人だったから

 同窓会で久しぶりに再会を果たした、アノ人はIT企業を創業して
 まさに脂が乗っている男だった、

 同級生と結婚し、結婚式にも招待されたが仕事を言い訳に行かなかった、
 彼の結婚相手は、親友だったから……
 今日は久しぶりに彼女にも会うと思うと、気持ちも落ち込むが
 どうしてもアノ人と会いたい気持ちが抑えられなかった

 会場に着くと予想外に彼女は居なかった、

 久しぶりに会う友人達と挨拶を交わしてる時もアノ人を視界から外せなかった
 皆んなに優しくて、いつも元気に笑っていて、
 変わらないで欲しい所がそのまま残っていてくれた事が嬉しくて
 お酒と一緒に幸せな気分が流れて来て、疲れが抜けて行くような感覚に酔ってしまう

「佐和田さん?佐和田花純さんだよね?」
 久しぶりに呼ばれた旧姓に振り向いたら

「安藤……君?安藤ツヨシ君で合ってる?凄い久しぶりだね!」

 白々しい……顔も名前も忘れる筈ないのに、
 つい今思い出したみたいな演技をしてしまう

「本当に久しぶりだね!今日は美羽も来たがってたんだけど、
 どうしても仕事が外せなくてね」

 美羽…私の元親友

 高校時代に何度も、恋愛を相談したのに、
 3人で一緒の大学に行ったのに、
 ツヨシ君の子供を産んで結婚した女

「そっかあー久々に会えると思ったんだけど…仕事なら仕方ないね…」

「はは、元気だせよ!俺だって高校、大学の同級生なんだぞ?」

「…うん、そうだねっありがとう!よし一杯飲んじゃうかあ!」

 弁護士として身につけた人と会話をする術が、手遅れな関係を取り戻そうと発揮される
 どんなに頑張っても、時間は巻き戻せない、だからこそ今を精一杯楽しみたい

 久しぶりに会う好きだった人…好きな人との大人の時間に酔いしれてる自覚はあった

「ねえ……ツヨシくん?聞いても良いかな?」
「え?何だよ怖いなあ?法律は破ってないよ?」

「違うわよ、高校生の時、私がツヨシ君を好きだった
 …なんて美羽から聞いたこと……ある?」

「………………え?」

 酔った振り、いや酔いに任せて聞いてしまった
 ずっと気になっていた事、この様子なら聞いてないか、そりゃ言わないよねー

「それ……本当?」
「え?うっうん」

 あれ?何だろこの反応は…まるで浮気に気がついた相方みたい

「俺も花純ちゃんの事、ずっと好きだったんだけど……美羽に脈が無いから諦めろって言われてたんだ、2人は親友だったし…他に大好きな人がいるから…邪魔してやるなって…そう言われたんた!!」

「ちょっとツヨシ君、声大きいよ」

 同窓会のメンバーがザワつき始める
「あっ皆んな、驚かせちゃったね、ちょっと仕事の電話が入って興奮しちゃった、ゴメンゴメン」

 流石だ、瞬時にリカバリーできたやっぱり起業する人は回転早いなー
 …………え?待って?私が好きな人?ツヨシ君以外に?何?誰それ?

 ……してやられた事に気がついた……私に勇気が足りないせい、それは否めない
 でも、親友のやる事じゃない、それはフェアじゃない!

「ねえ……ツヨシ君、場所変えない?」
「花純ちゃん…それは男前が過ぎるセリフだ、喜んでお供するさ」

 しまった…こういう所が、旦那のやる気を削いだんだ、きっと
 仕事柄に身に付いた特性に嫌になる

 タクシーに2人で乗るかと思い、エレベーターに乗るとツヨシ君は上の階のボタンを押した

「俺、よくこのホテルで仕事してんだ今日も実は直行直帰の予定だったんだ」

 凄く用意が良い人ならやってそうだと思う、もしそうなら嬉しい
 だってそれは私の為に用意してくれたって事だから

 ……本当に仕事部屋だった、生活感が有り余るスイート、スイートの無駄遣い

「ぶっくくく」
「かっ花純ちゃん、ゴメン!直ぐに片付けるから」

「変わってないなあ……本当にいつも真っ直ぐで、
 仕事に一生懸命って直ぐにわかる、私が大好きだったツヨシ君、そのままで居てくれてありがとう」

「花純ちゃん……花純ちゃんは前より綺麗になった…魅力的になったよ」

「本当?私はきっと生意気になっただけ可愛気なんてもう……無…い…よ?」

 言い終わる前に抱きしめられていた

「花純ちゃんとこうして一緒に居たかった、時間は戻せないけど、やり直せないか?」

「駄目だよ…お互いに家族を持つ身だよ?ツヨシ君には子供もいるじゃ無い?ね?落ち着いて?」

 ツヨシ君の背中をポンポンと叩き説得するが、自分の背中と腰に回る手にゾクゾクしちゃってる
 このまま一緒にいたい、二度と離したくない

「わかってるよ、これは全部俺が悪い、それでも一緒に居たいんだ。君の子が欲しい」

「…………」
 駄目だよ人妻に何て事を言うの?酔ってるのよ?火遊びならそんな事言っちゃ駄目!

 そう言葉に出せなかった

 火遊びでこんな事しない、部屋を見ればわかる
 彼は酔っていない、彼はそんなに飲んでなかった
 だけど私は人妻で相手は他人の主人だ

 だから私はこう言うんだ…

「責任……取ってね」

 あれ?違うぞ私?もう帰るって言うんでしょ!なんでツヨシ君の背中を抱きしめ返してるの?

 ベットに押し倒された、ツヨシ君の顔が近づいてキスをされ、頭がボーっとする
 目の前のツヨシ君のシャツがある、暑そうだから脱がして上げよう

 いつの間にか私も下着姿になっていた…一応プロポーションには自信が有る

「綺麗だね、これが花純ちゃん」

「本当?もうおばさんだよ」

「前より綺麗だと思う、女らしくなった」
「前みた事ないでしょう」

「想像の花純ちゃんて意味だよ」

 顔が真っ赤になったと自覚出来るほど熱くなる、良い年して恥ずかしい

 堪らずキスで誤魔化した
 その夜、私達は超えてはいけない線を飛び越えた

 わかってる、朝になればあれは大人の遊びだった
 そう言われても良いと本気で思ってた、

 だけど……そうじゃなかった…

 ~~~~ツヨシ視点に移動~~~~
「あの女、俺を騙してたのか…」

 佐和田花純、俺の初恋の人
 あの夜に伝えた事も気持ちも全て本心だ。
 直ぐにでも美羽と別れるつもりだ、
 仕事で海外に行ってるが、帰国次第、無理やりでも別れると決心していた

 4年ぶりに再会した花純は本当に綺麗になっていて、
 同窓会以来、1時間でも都合がつけば会っていた
 無くした時間を取り戻す為に少しでも一緒に居たかった

 高校を卒業してからは何人も女を抱いたけど、結局は花純を忘れられずにいた

 2人で時間を作って久しぶりに休日を過ごす事が出来る

 今日を本当に楽しみにしていた

 部屋で待っていると、メールが届いた
 花純からだ、ホテルに着いたと知らせてくれた

 部屋のチャイムが鳴り、急いで迎えに出て……扉を開けると知らない男が立っていた

「えーと?「プスリ」へ…や…え?」

 お腹に冷たい感触が伝わり次の瞬間には焼けるように熱くなってた
 触ってみると、手にべっとりと血がついていた

「お前……何してんだよ?…」

 崩れ落ちる自分の身体が他人の物みたいに力が入らない俺に男は怒鳴り上げる

「お前が花純を取ったんだ!俺から!花純を!!」

 こいつ花純の旦那?弁護士やってるんじゃないのか?

「花純が別れてくれって…そう言ったんだ…俺はアイツがいなきゃ駄目なんだ!アイツに面倒見てもらわないと!俺の人生はお終いだ!」

 何言ってんだ?それでも男か?

 ズリ…ズリ…
 男の後ろから布が擦れる音が聞こえた

 つ…よし…く…ん…………

 動かない身体に意識だけがクリアになる、弱々しいが花純の声だとハッキリわかった

「おまえ…花純に何したんだ!」

「俺はもうお終いだ…だっだっだから、ぜっ全部終わらしたんだ!」

 男がドアから消えて引っ張ってきたのは涙を流した花純だった
 目から焦点が消えていた…絶望に埋め尽くされた顔……絶対にさせたくない顔だ

 俺の愛した花純が消えちまった
 もう愛しい笑顔は見えない
 もう優しい声は聞こえない
 もう柔かな身体を抱けない
 もう彼女の寝顔は見れない
 もう二度と彼女に会えない

 何処で間違えた?何処で間違えたんだ!俺はいつ間違えてこうなった!

 やり直したい!やり直したい!やり直したい!やり直したい!やり直したい!
 やり直したい!やり直したい!やり直したい!やり直したい!やり直したい!


 真っ暗だ


 これが死か……何にも無い、せめて死んで花純に会えたら良いのに…


(ツヨシ君)

 花純?いるのか?花純ーーーーー!!

 必死に身体を動かそうとするが動いているかも分からない
 声を張り上げて花純を呼ぶが、それが声になっているかもわからない
 俺はただひたすらに花純の名前を叫び続けた




「わあ!何突然!人の名前を大声で!しかも呼び捨て!」

「……え?あれ?」

「なに寝ぼけてるの?ツヨシ君?」
「みっ美羽!お前!」
「きゃあ!何!何怒ってるの?」
「ちょっとツヨシ君どうしたの?」

「花純!なに言ってんだ!こいつのせいで俺たちは……」

 ……何で2人とも高校の制服来てるんだ?
 ここは……教室…………思い出した……俺殺されたんじゃなかったか?

「悪い……夢を見てたみたい…だ?」

「大丈夫?顔真っ青だよ?」
 美羽が心配そうに顔を覗き込んでくる
 花純は一歩後ろでこちらを見つめてる

 そうだこの頃の花純はとても大人しい子だった

「大丈夫…大丈夫だ…」
 これは巻き戻りか?やり直しせるのか?それとも全部夢か?
 夢ならどっちがリアルなんだ?
 …………どっちでも良い、あんな思いはもう沢山だ

「花純……お前が大好きだ、ずっと側にいて欲しい」

「っなあ!」
 意表をつく告白に美羽が驚く

「ツヨシ君…え?本当?美羽、これ現実?」

「しっ知らない!知らない知らない!馬鹿あ!」
「みっみわ?」

 走って教室を出て行く美羽と、それを追いかけようとする花純

 俺は花純を捕まえて答えを聞く

「本当だよ、お付き合いお願いします……返事を聞かせて貰えないか?」

「はい…お願い…します」

 そのまま彼女の家にいった
 どうしても離れたくなかったから
 絶対に何もしないと、家の前で土下座して約束した
「もう!二度とあんな真似しないでね!」
 頬を膨らませて怒ってる
「ゴメンよ、どうしても今は一緒に居たかったんだ」

「なんか変わったね?昼までと人が変わったみたい」
「はは…は、夢のおかげかな?」
 中身は28才だそりゃ人も変わって見えるよな

「夢?へんなの?」

 その日、俺は俺がどれだけ好きだったのか打ち明けた
 話しを黙って聞いていた花純は途中から泣き出した

 美羽の事はもうどうでも良くなっていた

 泣き出す花純が抱きしめきて、何にもしないという約束は簡単に破ってしまった

 次の日も朝から俺たちは求めあった
 夕方近くになり、ご飯を用意すると言って部屋を出る花純を見送ると
 突然視界が閉じた

 また真っ暗な世界に包まれる

 不安に襲われた、やっぱ幻のだったのかと



 ツヨシ君!

 花純の声にまた意識が戻された
 目の前に居たのは……高校生の花純ではなく
 28才の大人になった花純だった……

 これは時間を超えたツケを払わされる事になった俺の物語
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