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白く怖いもの
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サナエは、仕事終わりに喫茶店に寄った。
カフェラテと焼き菓子を頼み、店内でスマホを見ながら待っていた。
「お待たせ致しました。カフェラテと焼き菓子でございます。ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
聴き慣れない声に、スマホから目を離し店員を見上げる。
「あ……はい。」
じーっとつい見つめてしまった。
少し不思議そうな顔をする店員。
「ごゆっくりどうぞ。」
(やっば……超カワイイ子入ったんじゃん!友達になって、彼女にしたい~!!きゃ~)
と、内心考えていた。
数日通い詰め、仲良くなった。
照れて可愛い女性。呑みに誘ったり仲良くなった。そろそろデートに誘おうと思っていたが、幼なじみの和也に先に紹介する事になってしまった。
(残念だけど……まぁ、和也が落として飽きたら慰めて私のモノにできる!)
そんな風に考えながら、和也とサヤを見ていた。
和也はクズな男だが、なんだかんだずっと一緒にいた。和也に新しい女性が出来ると、なんだかモヤモヤするけどいつも最後は和也は、私を抱いてくれた。
自分自身抱かれるのも、抱くのもどちらも好きだったが、中々女性と体の関係まで持ち込むのが難しく、もっぱら和也に抱かれる事が多かった。最近はそれでも良いと思い始めていたが、サヤという女性を紹介したばっかりに、そっちに夢中になる和也にイラつきもあり、愛おしくもあった。
和也とは、悪さも沢山してきた仲だ。今回のサヤとヤる計画にも乗ることにした。
ムラムラした和也に抱かれまくる。それだけでも満足だった。あの日までは……
和也と、計画を立てながら抱かれた時に感じた違和感。鏡に映った和也の顔が白く、髪型もなんだか違って映った様だった。鏡の中に映る顔はニヤリと不気味に笑っているようで背筋にゾワリと怖気を感じた。怖さを紛らわせる為に和也に話しかける。
「和也……あんた髪型変えた?」
聴いてみたが、はぐらかされてしまった。その後も数回ヤッて、部屋の模様替えまで手伝った。
和也の為なら頑張ろうと思っていた。
盗聴器を持たされ、聴き耳を立てスタンバイしていたのだが、時間が近づくと盗聴器はなんだかノイズ混じりで聴き取りづらい……和也とサヤちゃんの声や物音が聴こえなくて、不思議に思い居ても立ってもいられない状況に陥り、和也の家に来てしまった……
(まだ、来てないとか?いや、微かに声がする……鍵開けっ放し?不用心な……それとも、そんなプレイを楽しんでんの?初めての子と?アイツまじヤバいわ……)
そう考えながら、そっと家に入る。
サヤが1人居間で座っている。
(ヤバっ!!どうしよう?)
と思って、誤魔化すも何だかサヤは怒っている。
訳が分からないと思っていると、テレビを指さされ納得する。
(アイツ~~!!こんなの隠し撮りしてたのか!本当に【クズヤ】だわ)
と、内心思っていると……サヤに急に別れを告げられた。少しショックだったが、半分和也の彼女が減って安心している自分もいた。
風呂場から出てこない和也に呆れて、サヤちゃんの別れを伝える。
(他の女抱いてる??バカなのかなアイツ意味わかんね……)
不自然な感じもありつつ、和也に呆れたサナエは鍵をかけ帰宅する事にした。
駅まで歩いて、違和感と和也の不自然な態度が腑に落ちない……いくら和也がクズでもおかしいという違和感が拭いきれずに戻ってみる事にした。
インターホンを押し、返事がないので鍵を開ける。シャワーの音はなく静まり返った部屋。
ヒンヤリしている廊下を歩き、ベットルームへ。ベットに横たわる和也。
「か……かずや?」
声をかけて、驚く!!
「ひっ!!」
ベットは血だらけで、和也はビクビクと変に動いている。息はある様だが何があったのか理解が追いつかない。
「で、電話……きゅ、救急車……」
カタカタと手が震え、うまくスマホをバックから取り出せないでいると、耳元で
「大丈夫……電話いらない……よ?」
知らない男性の声。
「ひっ!!なななに!?どういうこと?」
腰が抜けて動けなくなる。
「大丈夫。和也俺と一緒……居てくれるって。君も一緒に逝こうか?」
ゾワリと鳥肌が止まらないサナエ。経験したことのないおぞましさを感じる。這って玄関に向かおうとするが足をナニかに掴まれ、ベットの横まで引きづられて来てしまった。
「い……いやぁー!!は、離して!」
「大丈夫。大丈夫。」
囁かれる。
よく見ると、あの時鏡の中で見た白い男だった。
「誰なの?和也に何したの!救急車!」
騒ぎたてると、不機嫌そうな表情で
「うるさい……な。かず……や一緒。俺と一緒。お前、和也……好き?」
「はぁっ?今そんな事言ってる場合じゃないでしょ!和也が死んじゃうって!どうにかしてよ!!」
叫ぶサナエに、白い男は
「アンタも一緒に逝く。和也喜ぶ?……和也好き?……俺うるさいの……きら……い。静かにし……ろ。」
手をかざされると、急に動けなくなり、うつ伏せに倒れ、口も塞がれる感覚があった。
「ふふ、静かになった。……和也好き?そ……それともサヤ?どっ……どっちがいい?」
ニヤリと不気味に笑いながらサナエの顔に顔を近づけてくる。
サナエは恐怖と不安で必死に答える。
「ん~~、ふ、ふ、ん、ん~。」
声が出せなかった。涙目で懇願するもののニヤニヤしながらサナエを眺めている。
「うるさくしない?……それとも……」
サナエの口を塞いでいたものが、スッと外れる。
「か、和也!!和也!!返事してよ!」
白い男を無視して、和也に這い寄ろうと必死に足掻くが、進む事は出来ず只その場でモゾモゾと芋虫のように動くのみであった。
「おまえ……うる……さい!!約束守れないヤツ……キラ……い」
怒った白い男はサナエの髪を掴むとそのまま、仰向けにひっくり返す。
サナエの腹の上にドスッと座り込むと白い手で口を塞がれる。
サナエは急にお腹に乗られたので、肺の空気が一気に抜けるのを感じた。
口を塞がれて呼吸苦にもがくが離してくれない。助けを求めたくて和也をチラリと見ると、和也と白い幽霊は何かを話しているようだった。
もう和也の事など、どうでも良くなってきたサナエだったが呼吸苦にその場で気を失った。
次に気がつくと、ベットの上にいた。
足が開かされ、和也が上に覆いかぶさっている。
「んっ、か、か、ずや?やだぁ~急になんで?あっんっん?」
和也自身が動いている訳ではなく、和也の後ろに白い男がおり、和也と繋がって腰を動かしている。和也は、ぐったりしたままサナエを抱いており、白い男に操られる形で繋がっていた。
「ね、気持ちいいね~?逝く?そろそろ一緒に逝こ~か~?キミあんまり好きじゃないけど、和也が一緒が良いって言うから……。イクよ!逝こう~。」
にちゃりと白い男が笑いながら話す。
「い、いやぁーー!!ンっあっやだやだ、離れない!か……ずやぁ~あんっやっ。いやーー!!」
和也が微かな声でサナエに話しかける。
「サナ……エ悪かった。一緒に……くれ……。」
一生懸命跳ね除けようとサナエは動くもビクともしない。与えられ続けられる快楽にサナエは
(結局、和也の事を私好きだったんだな……最後にサヤじゃなくて、他の女でもなく私を選んでくれたんだな……和也ぁ……)
と、快楽に溺れ薄れる意識の中サナエは諦めながらも一縷の望みにかけて叫び続けていた。
そうこうしている内に白い男は2人をすっぽりと包み込むと、サナエの叫び声も虚しく包まれる。サナエの目に映るのは、白く霞んだ和也の部屋だった。
叫び声も外に漏れず白い男に呑み込まれていく。
白い男は、2人を連れて血に濡れたベットマットごとゆっくりと薄く消えていく。
まるで元から2人はその部屋に居なかったように……静けさが訪れたのだった。
その後、その2人を見た者は居ない。
色々な罪があったので、何処かに雲隠れしたのでは?と噂になって、皆からも忘れ去られていったのでした。
カフェラテと焼き菓子を頼み、店内でスマホを見ながら待っていた。
「お待たせ致しました。カフェラテと焼き菓子でございます。ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
聴き慣れない声に、スマホから目を離し店員を見上げる。
「あ……はい。」
じーっとつい見つめてしまった。
少し不思議そうな顔をする店員。
「ごゆっくりどうぞ。」
(やっば……超カワイイ子入ったんじゃん!友達になって、彼女にしたい~!!きゃ~)
と、内心考えていた。
数日通い詰め、仲良くなった。
照れて可愛い女性。呑みに誘ったり仲良くなった。そろそろデートに誘おうと思っていたが、幼なじみの和也に先に紹介する事になってしまった。
(残念だけど……まぁ、和也が落として飽きたら慰めて私のモノにできる!)
そんな風に考えながら、和也とサヤを見ていた。
和也はクズな男だが、なんだかんだずっと一緒にいた。和也に新しい女性が出来ると、なんだかモヤモヤするけどいつも最後は和也は、私を抱いてくれた。
自分自身抱かれるのも、抱くのもどちらも好きだったが、中々女性と体の関係まで持ち込むのが難しく、もっぱら和也に抱かれる事が多かった。最近はそれでも良いと思い始めていたが、サヤという女性を紹介したばっかりに、そっちに夢中になる和也にイラつきもあり、愛おしくもあった。
和也とは、悪さも沢山してきた仲だ。今回のサヤとヤる計画にも乗ることにした。
ムラムラした和也に抱かれまくる。それだけでも満足だった。あの日までは……
和也と、計画を立てながら抱かれた時に感じた違和感。鏡に映った和也の顔が白く、髪型もなんだか違って映った様だった。鏡の中に映る顔はニヤリと不気味に笑っているようで背筋にゾワリと怖気を感じた。怖さを紛らわせる為に和也に話しかける。
「和也……あんた髪型変えた?」
聴いてみたが、はぐらかされてしまった。その後も数回ヤッて、部屋の模様替えまで手伝った。
和也の為なら頑張ろうと思っていた。
盗聴器を持たされ、聴き耳を立てスタンバイしていたのだが、時間が近づくと盗聴器はなんだかノイズ混じりで聴き取りづらい……和也とサヤちゃんの声や物音が聴こえなくて、不思議に思い居ても立ってもいられない状況に陥り、和也の家に来てしまった……
(まだ、来てないとか?いや、微かに声がする……鍵開けっ放し?不用心な……それとも、そんなプレイを楽しんでんの?初めての子と?アイツまじヤバいわ……)
そう考えながら、そっと家に入る。
サヤが1人居間で座っている。
(ヤバっ!!どうしよう?)
と思って、誤魔化すも何だかサヤは怒っている。
訳が分からないと思っていると、テレビを指さされ納得する。
(アイツ~~!!こんなの隠し撮りしてたのか!本当に【クズヤ】だわ)
と、内心思っていると……サヤに急に別れを告げられた。少しショックだったが、半分和也の彼女が減って安心している自分もいた。
風呂場から出てこない和也に呆れて、サヤちゃんの別れを伝える。
(他の女抱いてる??バカなのかなアイツ意味わかんね……)
不自然な感じもありつつ、和也に呆れたサナエは鍵をかけ帰宅する事にした。
駅まで歩いて、違和感と和也の不自然な態度が腑に落ちない……いくら和也がクズでもおかしいという違和感が拭いきれずに戻ってみる事にした。
インターホンを押し、返事がないので鍵を開ける。シャワーの音はなく静まり返った部屋。
ヒンヤリしている廊下を歩き、ベットルームへ。ベットに横たわる和也。
「か……かずや?」
声をかけて、驚く!!
「ひっ!!」
ベットは血だらけで、和也はビクビクと変に動いている。息はある様だが何があったのか理解が追いつかない。
「で、電話……きゅ、救急車……」
カタカタと手が震え、うまくスマホをバックから取り出せないでいると、耳元で
「大丈夫……電話いらない……よ?」
知らない男性の声。
「ひっ!!なななに!?どういうこと?」
腰が抜けて動けなくなる。
「大丈夫。和也俺と一緒……居てくれるって。君も一緒に逝こうか?」
ゾワリと鳥肌が止まらないサナエ。経験したことのないおぞましさを感じる。這って玄関に向かおうとするが足をナニかに掴まれ、ベットの横まで引きづられて来てしまった。
「い……いやぁー!!は、離して!」
「大丈夫。大丈夫。」
囁かれる。
よく見ると、あの時鏡の中で見た白い男だった。
「誰なの?和也に何したの!救急車!」
騒ぎたてると、不機嫌そうな表情で
「うるさい……な。かず……や一緒。俺と一緒。お前、和也……好き?」
「はぁっ?今そんな事言ってる場合じゃないでしょ!和也が死んじゃうって!どうにかしてよ!!」
叫ぶサナエに、白い男は
「アンタも一緒に逝く。和也喜ぶ?……和也好き?……俺うるさいの……きら……い。静かにし……ろ。」
手をかざされると、急に動けなくなり、うつ伏せに倒れ、口も塞がれる感覚があった。
「ふふ、静かになった。……和也好き?そ……それともサヤ?どっ……どっちがいい?」
ニヤリと不気味に笑いながらサナエの顔に顔を近づけてくる。
サナエは恐怖と不安で必死に答える。
「ん~~、ふ、ふ、ん、ん~。」
声が出せなかった。涙目で懇願するもののニヤニヤしながらサナエを眺めている。
「うるさくしない?……それとも……」
サナエの口を塞いでいたものが、スッと外れる。
「か、和也!!和也!!返事してよ!」
白い男を無視して、和也に這い寄ろうと必死に足掻くが、進む事は出来ず只その場でモゾモゾと芋虫のように動くのみであった。
「おまえ……うる……さい!!約束守れないヤツ……キラ……い」
怒った白い男はサナエの髪を掴むとそのまま、仰向けにひっくり返す。
サナエの腹の上にドスッと座り込むと白い手で口を塞がれる。
サナエは急にお腹に乗られたので、肺の空気が一気に抜けるのを感じた。
口を塞がれて呼吸苦にもがくが離してくれない。助けを求めたくて和也をチラリと見ると、和也と白い幽霊は何かを話しているようだった。
もう和也の事など、どうでも良くなってきたサナエだったが呼吸苦にその場で気を失った。
次に気がつくと、ベットの上にいた。
足が開かされ、和也が上に覆いかぶさっている。
「んっ、か、か、ずや?やだぁ~急になんで?あっんっん?」
和也自身が動いている訳ではなく、和也の後ろに白い男がおり、和也と繋がって腰を動かしている。和也は、ぐったりしたままサナエを抱いており、白い男に操られる形で繋がっていた。
「ね、気持ちいいね~?逝く?そろそろ一緒に逝こ~か~?キミあんまり好きじゃないけど、和也が一緒が良いって言うから……。イクよ!逝こう~。」
にちゃりと白い男が笑いながら話す。
「い、いやぁーー!!ンっあっやだやだ、離れない!か……ずやぁ~あんっやっ。いやーー!!」
和也が微かな声でサナエに話しかける。
「サナ……エ悪かった。一緒に……くれ……。」
一生懸命跳ね除けようとサナエは動くもビクともしない。与えられ続けられる快楽にサナエは
(結局、和也の事を私好きだったんだな……最後にサヤじゃなくて、他の女でもなく私を選んでくれたんだな……和也ぁ……)
と、快楽に溺れ薄れる意識の中サナエは諦めながらも一縷の望みにかけて叫び続けていた。
そうこうしている内に白い男は2人をすっぽりと包み込むと、サナエの叫び声も虚しく包まれる。サナエの目に映るのは、白く霞んだ和也の部屋だった。
叫び声も外に漏れず白い男に呑み込まれていく。
白い男は、2人を連れて血に濡れたベットマットごとゆっくりと薄く消えていく。
まるで元から2人はその部屋に居なかったように……静けさが訪れたのだった。
その後、その2人を見た者は居ない。
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