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白い男 【R15、BL表現あり】前説が長くなります。(長編)スカッと?
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和也は、自他ともに認める最低な男だった。
(今日もどこかに、良い女居ないかな?)
女性をとっかえひっかえ、二股、三股は当たり前の男だった。
「和也~。今日呑みに行く?てか、行ける?」
声を掛けてきたのは、幼なじみのサナエだった。
和也と悪い事もする幼なじみ。友達以上彼女未満で、身体の関係を今も持っている。
「お~!サナエ久しぶり、って3日ぶりか?今日は空いてるぜ~。いい女探してたハハ。」
口を大きく開けて笑う。
「あ~。いい女かどうかは知らないけど、最近職場の近くの喫茶店に新人入ったんだけど田舎から出てきたばっかりの子でさ、大人しめ?で超~可愛い子。友達になったんだ~。その子なら今日の呑み会に呼べると思うけど?手つける気?私も狙ってんだよね……その子。都会に染まってない感じが可愛くてふふ。」
サナエはバイセクシャルである。
「マジ!?誘ったら来る感じ?サナエの好みの子マジで可愛いからな~。俺手付けたいわ~。飲み会誘って誘って~。お願~い。」
上目遣いで和也が懇願する。
「……あんた、今3人位女いなかった?新しく手付けて大丈夫なの?」
サナエはスマホを見ながら話す。
「大~丈夫、大丈夫~最高7人居たことあるけどバレなかったし~。お前がバラさないかぎりバレねぇよ。」
ウインクしながら和也は得意気に話す。
「…………」
サナエは黙った。
和也は、飽きたらサナエに回す。サナエが見つけた女の子を和也に紹介する。もしくは、2人で1人の女の子を抱く。抱かれてる動画を撮るなど、犯罪に近い事も色々やっていた。
「あっ、サヤちゃんお疲れ~。明日ってさ、休み?じゃあさ、今から一緒に飲みに行かない?こっち来て分からないこと多いっしょ?私の友達も紹介したいし……やったー!うんうん、後で場所送るね~。はいはーい待ってる~。」
サナエは、スマホで話しながら指でOKサインを作り和也に知らせる。
「イェーイ」
2人はハイタッチする。
「くー!!イイね。俺さ、その子落とすわ!今回はゆ~っくりその子を俺なしじゃ居られない様な身体にして、ヤりまくって、ヤりまくる!!ま、顔と体見てからな~。サナエの好みは俺も好みだけどさ、ゆっくり落とすから、よろしく~!!」
ニヤリと和也は笑う。
スマホで飲み屋の場所を送りながら
「和也にしては、珍しいね……ゆっくりなんて。いつもはサクッと落としてヤりまくってるイメージなんだけど?飽きるの早いし……」
和也は首を振りながら
「サナエ~。田舎から出て来てすぐの子だよ?じっくり、ゆっくり、闇堕ちさせるのが楽しいんじゃん。サナエもその分楽しめるさ!!楽しみだな!!」
スキップしながら店に向かう和也。後ろ姿を少し呆れ気味に眺めながらサナエは歩く。
お店に着くと、人目があまり無い席につきサヤが来るのを飲みながら待っている。
「あ~、こっちこっち」
サナエが手を振る。
ペコペコしながらサヤが席につく。
サナエが2人を紹介し、皆でお酒を飲み始める。
「サヤちゃん……サヤちゃんって呼んで良い?俺さ、この辺めっちゃ詳しいからさ困った事があったらいつでも連絡してよ!」
(う~わ~!めっちゃ好み!顔可愛いし!イイ乳してるし!最高だな!!)
和也はサヤとの距離を縮めようと躍起になっている。サナエも、後押しし和也を援護する。
「コイツさ、チャラそうに見えるけど、あっ!私の幼なじみなのね、保育園からの腐れ縁ってヤツ?だからじゃないけど、案内上手いし遠慮なく頼ってやってよ。フフ」
と笑う。つられてサヤも笑い段々と打ち解けていった。
数ヶ月経ち、サヤと和也はいつの間にか付き合うようになっていた。和也の術中にサヤはハマっていた。
和也は、サヤの働く喫茶店に通いつめ、送迎したり、3人でよく遊んだり、距離をゆっくり縮め落としていった。
「サヤ、今日さウチ来ない?家呑みしようぜ二人っきりで。」
照れるサヤ。
(この反応ウブでたまんね~。は~早くヤりてぇ~)
和也は、体の関係にまで持ち込みたかった。
「……あ、あの、呑むだけなら……」
サヤが下を向きながら答える。
(やったーー!!)
「大丈夫!!呑むだけだよ!!たまにはさ、静かな部屋でゆっくり2人だけの時間持ちたくて、何もしないよ!俺の家の場所教えたかったし。いつでも来れるっしょ」
(ヤル!今日俺はヤル!!)
和也の下心に気づかず、ついて行ってしまったサヤ。
家に入ると、2人で家呑みを始める。
乾杯して、映画を観ながらいい雰囲気に持っていき、サヤの肩を抱き寄せる。
少し固まるサヤを他所に軽いキスをする和也。
軽いキスから、口の中へ舌を挿入してディープキスする。
(やっとヤれる!!)
そう、思った瞬間サヤに拒まれる。手を突っ張られ、顔を離される。
(ん?この反応……もしかして処女か!)
「ごっごめん!驚いたよね?俺も急ぎすぎたかな?ハハハ本当にごめん。何もしないって約束だったのにね。ごめんね。」
可愛らしく謝って、サヤの頭を撫でる。和也の常套手段(じょうとうしゅだん)手法である。
顔を真っ赤にしたサヤが、ぶんぶんと顔を横に振る。
「驚かしたの俺だし、サヤちゃんの覚悟が出来た時にキスの続きしてみようか?」
ニコリと優しく笑ってみせる。相手を安心させるこれも和也の手だった。
(我慢だ……我慢だ俺~!!)
「……ごめんなさい。きゅ……急だったから、はっ初めてで、この年までキ……スさえもした事なくて、今日はごめんなさい。」
泣きそうになりながら、真っ赤な顔で話すサヤを益々落としたくなった和也は
「大丈夫、みんな初めてはびっくりするから、まずは~キスから慣れていこっか。次逢う時は続き、挑戦してみよっ?どうかな?今日は、キスの練習だけ!ね、急だったから~驚いただけで、分かってたら怖くないよ~?どぉ?してみよっかキス……キス以外も早くしてみたいでしょ?慣れるためにも~練習!!してみよっ?」
優しく諭す。
(めっちゃヤりて~!!このまま気分ノッてヤラしてくれないかな~?)
照れながらサヤは頷き、和也とキスをする。軽いキスからディープキス。
舌を絡める。うぶな反応を楽しんで、サヤが嫌がらない程度に数回。サヤが嫌がりそうになる瞬間
「今日は、ここまでだね。」
優しく笑い、サヤを安心させた。
(我慢~~我慢~~だ!!俺!!!)
「耳まで真っ赤。可愛いね!サヤちゃん!!次は続きしようね?う~んと、来週!!」
驚く表情をするサヤだが、しばらく沈黙の後小さく頷く。サヤは押しに弱かった。
「マジ?来週!!絶対だよ?約束~!!優しくするよ。ふふ。キスも悪くなかったでしょ?来週の2連休に、キスの復習してから最後までやってみよう~!!この先は、もっと気持ちいいよ。俺頑張っちゃう!だから、サヤちゃんも頑張って、覚悟決めて最後までやろうね、ね?俺、今日は我慢したんだから来週は、止めないよ?……想像しちゃった?ふふ可愛いね、サヤちゃん!!ふふふ。もう一回キスしよ。楽しみだなぁ~。来週!!必ずだからね!」
サヤは真っ赤になりながら、頷くしかなかった。
拒んだ事への罪悪感を植えつけ、本人に覚悟を決めさせる。次は必ずする事を約束させ、想像させる事に持ち込んた。決めた事は、絶対だ。
飲んでいたので電車で家迄見送る。帰り際にもう数回キスをして、来週の覚悟を再確認させ別れた。
おあずけを食らった和也は、サナエに連絡する。
「あっ、サナエ~~今暇?俺とヤんね?会った時に話すけどさ~ふふふ。おあずけ食らって俺のアレやばいんだわ~ハハハ。じゃ、後で~。」
サナエを家に呼び出し、部屋で抱き合った。サヤに出来なかった続きを楽しんだあと、和也はサナエに提案を持ちかける。
「お前さ~。ウチの鍵持ってんじゃん?で、来週さ俺とサヤちゃん初でヤルじゃん。俺はやり慣れてっけど、サヤちゃん初じゃん!!そこで~!!サナエサプライズ!!ヤッてる時に動画撮ってくんね?俺とサヤちゃんのお初記念!!ハハハ!今どき処女って超~レアじゃん!前もさ、動画撮ったじゃん?最近撮ってね~し、前の見飽きたんだよね~。お前とヤルのも楽しいんだけど……新しい刺激?欲しいじゃん!やっば、想像したらまた勃ったわ~!!」
「またぁ~?違う人想像されてヤルの嫌なんですけど……ってか、あんた髪型変えた?」
サナエがベットの端に座っている和也を姿見の鏡越しに見すえて話す。
立ち上がり、振り返りサナエをチラッと見て再度振り返り姿見の方へ
「は?変えてね~し。鏡に写る俺もイケメン!ナニナニそれとも、鏡に写しながらヤりたいってフリだったりする?」
鏡にポーズをとりサナエの方に向き変わると、ベットへ入り込んだ。
2日経った火曜日、サヤは不安になっていた。喫茶店の同僚が
「サヤちゃん……もしかして、和也さんと付き合ってる?最近一緒にシフト入れなかったから言い損ねてたんだけど、あの人サナエさんとも付き合ってるらしいよ……それに他の女性ともお付き合いしてるみたい……あと、兄が和也さんとたまたま同じ居酒屋にいたみたいなの昨日。悪い噂しかない人だから席を外そうとした時に『週末、新しい彼女とヤりまーす!んで、ハメ撮り観たいヤツ今から予約な!喫茶店の可愛いサヤちゃん!!落としまっす!!あんあん!!きゃははははは』って、結構大きな声で言ってたみたい。ここの喫茶店和也さんが出入りしてたの兄も見て知ってたから、兄がもしかしたらって心配してて……あと、話が信じられないなら明日の19時頃〇〇駅の近く、HOTELの見える喫茶店に来て!毎週和也さんそこで彼女さんと待ち合わせて、HOTELに入って別れた後必ずサナエさんと待ち合わせるから。それしか私には言えないけど……私の姉もハメ撮り……ヤリ捨てされて自ら命を絶ったから!サヤちゃんにはそうなって欲しくなくて……なんかごめんね。」
「……ありがとう。明日……確かめてみる。」
少しショックを受けた様子のサヤ。
同僚が励ます。
次の日、サヤはシフトを少し変えてもらい早めに終わらせて同僚と喫茶店で外を見ていた。
(彼に限って……)
そう思いたかったが、実際に女性と……泣き崩れるサヤだった。
そんな事とはつゆ知らず、サヤと会う約束の日を迎えた。
(ヤれる♪ヤれる♪)
朝から和也はノリノリだった。サナエを呼び出し家の隅々まで2人で綺麗にした。
夜まで時間がある為、待ち切れない和也は自分の性欲を抑えるため、サナエとセックスしながら作戦会議をしていた。
「俺のクローゼットで隠し撮りする?前やったみたいにさ?」
と話すと
「あ……ん。やぁだ~クローゼット暑いんだもん。初ヤリなら、玄関から来た方がよく撮れるっうっしょ?入れる時間決めててくれたら……あっん入って撮るしぃ~あん。」
「なるほど!イイねそれ採用!!ベットの位置も変えてさ、撮りやすくしようぜ~!」
部屋の模様替えをすると、夕方になっていた。
「サナエ~夜頼むぜ!お前にかかってるんだからな!サヤちゃん仕事終わりにこっち来るから19時約束なんだよね!そっからさコレ(盗聴器)聴いてて家に来てくれよな!任せたぜ!あと、はよ帰れ。サヤちゃんとばったりはヤバいからな~俺はシャワーで綺麗にして、サヤちゃん迎えるんだ!鍵掛けてってな。」
ハイハイと、呆れた様子のサナエだったが鍵を閉め一次帰宅した。
和也はシャワーを浴びながら、半身浴用に浴槽にお湯を張る。
「サヤちゃんと初セックス~その後お風呂でまた初洗いごっこしながらヤるんだ~♪」
ノリノリにシャワーを浴びながら頭を洗っていると、何かに触られた気がした和也。
(!!)
「サナエか?まだ居るのか?」
シャンプーが泡立っているので、片目で見る。
誰も居ない。
「気のせいか……」
シャンプーを落としていると、またサワサワと胸を触られる感触がする。
「クソッ!なんだよ!!」
やはり誰もいない……はずなのに白く透けた腕が2本うっすらと見える。
「うわぁッ!!なんだコレ」
和也が叫ぶと耳元で
「大丈夫、大丈夫……優しくするからさ……」
と男の声で囁かれる。
「はぁッ?意っ味分かんね!誰のイタズラだオイッ!!気持ちワリィんだよ!」
和也は怒鳴った。するとまた、耳元で
「大丈夫、大丈夫……みんな初めてはびっくりするから、まずはキスから慣れていこうね……」
「はぁッ?俺が言ったセリフ?誰が……ングっ」
急に口を塞がれた!サヤに言ったセリフそのままに、キスをされる。
……二チュリ
何かが口の中に入り、舌を絡めるようなディープキス。見えない相手に戸惑う和也。
逃げようとするが、見えない何かが全身を縛っているような感覚で身動きが取れないのである。
「ふん~~んん」
温かいシャワーのお湯が陰部に当たり刺激を与え続けるのと同時に激しい舌?の動きに悶える和也をよそに、今度は胸をゆっくり触られ始める。
「だ~いじょうぶだよ~?優しくするからね。俺も頑張るから、君も頑張ろっか?」
優しく諭される。
和也は目を凝らしよく見ると男の頭がうっすらと見え、自分の乳首を舐めているのである。
和也は、嫌悪し暴れようと動かない身体を左右に揺らしてみた。やはりビクともしない。
すると耳元で
「ダメだよ~?せっかく優しくしてるんだから暴れたら……悪い子にはお仕置きしちゃうよ?ふふふ。ディープなキス攻めと下を攻められるのどっちがイイ~?」
微かに離れた口から和也は
「クソ野郎!俺は男だ!!それは女とヤルもんだよ!今から来る彼女と俺はヤルの!早く離せよこの変態クソ野郎!!」
和也は怒鳴った。
白い男は「ふふふ」と笑い
「じゃあぁ~どっちもやっちゃうね~お仕置き~ふふふ。」
ゆっくりと脳裏に響くその声は恐怖を掻き立てるものだった。
和也の身体は軽々とフワリと浮かび、足を大きく開く格好で風呂場の床に下ろされた。
「クッソ!」
足掻こうとするが、動けず。白い男はニヤニヤと笑い和也の顔に顔を近づけて、ディープキスを始めると同時に、肛門入口に違和感を感じる。
「!!んっんっん~~!!」
塞がれた口で叫ぶが、シャワーのお湯をかけられながら容赦なく指くらいの太さのモノが挿入される。力を入れて挿入を拒もうとするも、ゆっくりとソレは入ってくる。
異物感に和也は、青ざめる。
口が離れる。
「ゆっ許して……」
泣きそうな声で懇願するも、白く透けた男は
「お仕置き……」
「た、大丈夫、大丈夫……最初はびっくりするだろうけど……すぐに気持ちよくなるよ。」
ニヤリとイケメンは白い顔で笑う。
女性達に言ったセリフそのままが自分に返ってくる。
涙が流れる。男にキスされ、胸を弄られ、あげく肛門に入れられ、情けなくなるも、サヤとの初を諦めきれない和也は抵抗を試みる。
「だ~め~。俺、頑張るから!か、ずや落としまーす。あんあん?暴れたら、や、優しくで……できない……よ?」
お湯を肩からかけられながら、ボディーソープで滑りを良くした指?が和也の肛門に当てられる。
「待っ待って!ムリ!やめろ。」
叫ぶのも虚しく、2本に増やされた指が容赦なく肛門に挿入され動かされる。
「が……がんばろう……俺頑張るから……」
壊れた機械のように、サヤに言ったことを繰り返される。
19時になり、サヤは和也の家に来ていた。
もちろん、和也と決別する為である。電話でも別れを話したのだが、拒否され自宅に来ることになった。仕方がなかったので直接証拠を見せてきっぱりケジメを付けるしかなかった。
インターホンを押すが返事がない。
ドアノブに手をかけると、玄関は開いておりシャワーの音が響いていた。
「……お邪魔します。」
と、部屋に上がると少し待ってみることにした。
聞こえてきたのは、シャワーの音と急に点いたテレビの音だった。驚いたが、サヤはぼんやりテレビを眺めると、そこに映るのは和也とサナエが計画を立てている映像だった。
一方、風呂場では
「が…、頑張るから~か、和也も頑張ろうね?」
指の本数は増やされ、石鹸と混ざりグチュグチュと音を立て指を激しく動かされ、与えられる快楽に勃起したまま果てることもできないままの状態で、ディーフキスを続ける和也と白い幽霊。
部屋の盗聴していたサナエは、時間になっても和也の声がしないので不思議に思った。
サナエは和也の家に見に来ていた。
鍵は開いたままの部屋。
(不用心な……それとも、そんなプレイを楽しんでんの?初めての子と?アイツまじヤバいわ……)
そっと入ると、部屋にはサヤしかおらず、微妙な空気になる。
「あっ、あれ?和也は?(やっば、なんもしてないし、鉢合わせ……あいつ何してんのよ!!)」
サナエが何食わぬ顔して話しかける。
「鍵が開いてて……お風呂場で何かしていらっしゃいます。お風呂場鍵がかかっています。呼びかけにも応じてもらえないから……少し待たせてもらってます。それに……」
スッとテレビに向けて指を差し示す。そこには、計画を話している和也とサナエの姿があった。
「は?何こ……れ?」
困惑するサナエに
「あと、サナエさん、私失望しました貴方がたには……あんな事まで考えてたなんて!!」
更にスマホで撮った証拠を見せ、サヤは立ち上がり
「サナエさんいらしたから、大丈夫ですね。鍵が心配で留まって居たのだけど……和也さんにもう会いませんって伝えて下さい。あとサナエさんも連絡しないで下さいね。さようなら!!」
「ちょっちょっと待って!!誤解だよ!」
サナエが話しかけ、弁解しようとして手を掴むがサヤは振り払い
「2人共最低です!!」
睨むとスタスタとサヤは帰っていった。
「バレてたんだ……こんな映像見せられたらね……」
少し呆れて和也に、ドア越しに声をかける
「あんたさ~何時間風呂入ってんの?サヤちゃん別れるって、計画バレてたし。アタシまでとばっちりなんだけど!!アレ録画してたなんて、アンタ本当に最低~だな!ちょっと聞いてる?」
中から、返事が返ってくる。
「ごめ~ん。俺今違う子とヤッてんだよね。あの子はイイや、サナエ玄関の鍵だけ頼むわ~。」
違和感を感じながらも
「ハイハイ。あそ、じゃね。」
と、サナエも帰っていった。
「ふん~~~んっんっんっんっ!!」
風呂場からの和也本人の声は届かず。白い男が和也の声でサナエに返事をしていたのだった。
「大丈夫……だっ大丈夫。気持ちよくなるよ……頑張るから……」
和也の肛門から、指が抜かれ太い男のモノが和也にあてがわれる。
「もう、いいね。もう、いいね。」
そう言うと、白いモヤの男のモノがゆっくりと入ってくる。
「ふん~~~~んッ!!」
驚き和也は声を上げるが、口を塞がれているため声は出せない。
ゆっくりとソレは動き、奥へ奥へと入っていく。
勃起した和也の陰部もしごかれ、和也は何が何だか分からなくなる。
「大丈夫……大丈夫……お……れ……に任せて」
耳元で囁かれる。和也は聴きたくなくて、顔を背けようとするが動かない。
白いモヤの男は微笑みながら、ゆっくりと動き始める。
「ングッ……う~う……ううう……」
初めての事で言葉にならない声をあげ和也の目から涙が落ちる。
「ふふ……か……わ……いいね……大丈夫……もっと動くね?大丈夫……大丈夫ふふふふふ。」
口から口が離れ、話せる様になったが和也は暴言を吐かなかった。恐怖で吐けなかった。
「お……お願い!もう止めて~~!!」
泣きながら懇願するも。
「嫌だ!……ここまできて止められない?……一緒にふふ、大丈夫……大丈夫……ずっと」
何かを言いかけて、激しく動き始める。
「ふっ!!ふっ!!あ"あ"あ"~~!!や……や"め"……ぅ゙ッゔッ」
硬い床、シャワーの音とグジュグジュと聞いたことがない音に怖くも「大丈夫」と言われ続け大丈夫な気がしてくるのを不思議に思いながら、必死に頼めばどうにかなるのでは?と和也は意を決して再度懇願を試みる。
「ゔっゔ……ぜ、背中が痛い!!お願いします!お願いします!!止めてください!!せ、せめて……柔らかいの敷いてください!う、動くの少しやぁ~あ"めてぇ~ぐ、ぐだざい……」
白い男は首をかしげ、和也をじっと見ている。
本心かどうかを見極める様に。その間も、腰は動いたまま。
「痛い?……なんで?……気持ちいいでしょ?……?あ、あ~!!背中……ね。じゃ、移動。」
ふわりと身体が浮き、浴槽の中へ。
お湯は腰の下まで溜まっている。
バシャン!バシャン!
と、浴槽の水が跳ねる。両足は浴槽の縁に掛けられる。気を抜くと、お湯で溺れそうになる。
「い"っやぁ"~お、お願い!べっ……ベットに……あ"っふ……ここじゃ…、オボ……溺れる!……気持ち苦ない"ぃぃぃ~お願いします~~」
ニタァ~と白いモヤの男は笑うと、シャワーとお湯を止め、更に速さが増して腰を動かす。
なすすべがない和也は、涙と鼻水を垂らし、半分溺れたまま与えられる快楽に喘ぎ始める。
「フッフッ~アッん~~やっ……いっ」
何かが和也の中一杯に注がれる。
和也もイッてしまう。
「大丈夫……ダイジョウブ……つ、ぎ……は、ベットに逝こう~?大丈夫。ずっと一緒に……」
ぐったりしたままの和也。気を失っている。白いモヤの男のモノは入ったまま、ベットに移動する。
ギシッギシッとベットが軋む、先程よりも激しく動く。
意識が戻った和也は、与え続けられる快楽とまだ入っている事に驚く。
「うっ……そ……まだァァァ~入ってる~!んっんッもっ、や、め……アッァァァ~~~ン」
白いモヤの男は、また首を傾げ不思議そうに和也を覗き込みニヤリと笑うと
「き……持ちいいでしょ?大丈夫、大丈夫。俺頑張るから……大丈夫大丈夫。女……性にも、がんば……る……か、ずや……止めなかったでしょ?だ、から俺も頑張る!!ずっと一緒……和也ずっと一緒。俺、嬉しい……逝こう?ね?」
更に大きくなったモノが、和也を突き上げる。
和也の体が浮くほどに突き上げられる。さらに腰が激しく動き和也は自分の意志以外での射精を繰り返す。
「ァァァ~~いっやぁ~~!!おかしくなる!イク!逝くからぁぁぁぁぁ~~!!おねがっっ!やめてぇぇぇ~~。」
泣きながら懇願するのも虚しく、口を塞がれて叫ぶ事も喋る事も出来ずディープなキスに溺れる。
軋むベットは段々と赤く染まり和也から血が滴っている。それでも、動き続け
「フフ、いい子。大丈夫……大丈夫……ず~っと一緒。和也ぁ~~好き~~!!いっぱい逝こうね!!」
和也の部屋からは、ベットの軋む音と喘ぐ声が響いていた。だが、和也の声や軋む音は外には漏れ聞こえず外は静寂な夜に包まれていた。
それ以来、和也とサナエの姿を見た人は……誰一人いなかった。
(今日もどこかに、良い女居ないかな?)
女性をとっかえひっかえ、二股、三股は当たり前の男だった。
「和也~。今日呑みに行く?てか、行ける?」
声を掛けてきたのは、幼なじみのサナエだった。
和也と悪い事もする幼なじみ。友達以上彼女未満で、身体の関係を今も持っている。
「お~!サナエ久しぶり、って3日ぶりか?今日は空いてるぜ~。いい女探してたハハ。」
口を大きく開けて笑う。
「あ~。いい女かどうかは知らないけど、最近職場の近くの喫茶店に新人入ったんだけど田舎から出てきたばっかりの子でさ、大人しめ?で超~可愛い子。友達になったんだ~。その子なら今日の呑み会に呼べると思うけど?手つける気?私も狙ってんだよね……その子。都会に染まってない感じが可愛くてふふ。」
サナエはバイセクシャルである。
「マジ!?誘ったら来る感じ?サナエの好みの子マジで可愛いからな~。俺手付けたいわ~。飲み会誘って誘って~。お願~い。」
上目遣いで和也が懇願する。
「……あんた、今3人位女いなかった?新しく手付けて大丈夫なの?」
サナエはスマホを見ながら話す。
「大~丈夫、大丈夫~最高7人居たことあるけどバレなかったし~。お前がバラさないかぎりバレねぇよ。」
ウインクしながら和也は得意気に話す。
「…………」
サナエは黙った。
和也は、飽きたらサナエに回す。サナエが見つけた女の子を和也に紹介する。もしくは、2人で1人の女の子を抱く。抱かれてる動画を撮るなど、犯罪に近い事も色々やっていた。
「あっ、サヤちゃんお疲れ~。明日ってさ、休み?じゃあさ、今から一緒に飲みに行かない?こっち来て分からないこと多いっしょ?私の友達も紹介したいし……やったー!うんうん、後で場所送るね~。はいはーい待ってる~。」
サナエは、スマホで話しながら指でOKサインを作り和也に知らせる。
「イェーイ」
2人はハイタッチする。
「くー!!イイね。俺さ、その子落とすわ!今回はゆ~っくりその子を俺なしじゃ居られない様な身体にして、ヤりまくって、ヤりまくる!!ま、顔と体見てからな~。サナエの好みは俺も好みだけどさ、ゆっくり落とすから、よろしく~!!」
ニヤリと和也は笑う。
スマホで飲み屋の場所を送りながら
「和也にしては、珍しいね……ゆっくりなんて。いつもはサクッと落としてヤりまくってるイメージなんだけど?飽きるの早いし……」
和也は首を振りながら
「サナエ~。田舎から出て来てすぐの子だよ?じっくり、ゆっくり、闇堕ちさせるのが楽しいんじゃん。サナエもその分楽しめるさ!!楽しみだな!!」
スキップしながら店に向かう和也。後ろ姿を少し呆れ気味に眺めながらサナエは歩く。
お店に着くと、人目があまり無い席につきサヤが来るのを飲みながら待っている。
「あ~、こっちこっち」
サナエが手を振る。
ペコペコしながらサヤが席につく。
サナエが2人を紹介し、皆でお酒を飲み始める。
「サヤちゃん……サヤちゃんって呼んで良い?俺さ、この辺めっちゃ詳しいからさ困った事があったらいつでも連絡してよ!」
(う~わ~!めっちゃ好み!顔可愛いし!イイ乳してるし!最高だな!!)
和也はサヤとの距離を縮めようと躍起になっている。サナエも、後押しし和也を援護する。
「コイツさ、チャラそうに見えるけど、あっ!私の幼なじみなのね、保育園からの腐れ縁ってヤツ?だからじゃないけど、案内上手いし遠慮なく頼ってやってよ。フフ」
と笑う。つられてサヤも笑い段々と打ち解けていった。
数ヶ月経ち、サヤと和也はいつの間にか付き合うようになっていた。和也の術中にサヤはハマっていた。
和也は、サヤの働く喫茶店に通いつめ、送迎したり、3人でよく遊んだり、距離をゆっくり縮め落としていった。
「サヤ、今日さウチ来ない?家呑みしようぜ二人っきりで。」
照れるサヤ。
(この反応ウブでたまんね~。は~早くヤりてぇ~)
和也は、体の関係にまで持ち込みたかった。
「……あ、あの、呑むだけなら……」
サヤが下を向きながら答える。
(やったーー!!)
「大丈夫!!呑むだけだよ!!たまにはさ、静かな部屋でゆっくり2人だけの時間持ちたくて、何もしないよ!俺の家の場所教えたかったし。いつでも来れるっしょ」
(ヤル!今日俺はヤル!!)
和也の下心に気づかず、ついて行ってしまったサヤ。
家に入ると、2人で家呑みを始める。
乾杯して、映画を観ながらいい雰囲気に持っていき、サヤの肩を抱き寄せる。
少し固まるサヤを他所に軽いキスをする和也。
軽いキスから、口の中へ舌を挿入してディープキスする。
(やっとヤれる!!)
そう、思った瞬間サヤに拒まれる。手を突っ張られ、顔を離される。
(ん?この反応……もしかして処女か!)
「ごっごめん!驚いたよね?俺も急ぎすぎたかな?ハハハ本当にごめん。何もしないって約束だったのにね。ごめんね。」
可愛らしく謝って、サヤの頭を撫でる。和也の常套手段(じょうとうしゅだん)手法である。
顔を真っ赤にしたサヤが、ぶんぶんと顔を横に振る。
「驚かしたの俺だし、サヤちゃんの覚悟が出来た時にキスの続きしてみようか?」
ニコリと優しく笑ってみせる。相手を安心させるこれも和也の手だった。
(我慢だ……我慢だ俺~!!)
「……ごめんなさい。きゅ……急だったから、はっ初めてで、この年までキ……スさえもした事なくて、今日はごめんなさい。」
泣きそうになりながら、真っ赤な顔で話すサヤを益々落としたくなった和也は
「大丈夫、みんな初めてはびっくりするから、まずは~キスから慣れていこっか。次逢う時は続き、挑戦してみよっ?どうかな?今日は、キスの練習だけ!ね、急だったから~驚いただけで、分かってたら怖くないよ~?どぉ?してみよっかキス……キス以外も早くしてみたいでしょ?慣れるためにも~練習!!してみよっ?」
優しく諭す。
(めっちゃヤりて~!!このまま気分ノッてヤラしてくれないかな~?)
照れながらサヤは頷き、和也とキスをする。軽いキスからディープキス。
舌を絡める。うぶな反応を楽しんで、サヤが嫌がらない程度に数回。サヤが嫌がりそうになる瞬間
「今日は、ここまでだね。」
優しく笑い、サヤを安心させた。
(我慢~~我慢~~だ!!俺!!!)
「耳まで真っ赤。可愛いね!サヤちゃん!!次は続きしようね?う~んと、来週!!」
驚く表情をするサヤだが、しばらく沈黙の後小さく頷く。サヤは押しに弱かった。
「マジ?来週!!絶対だよ?約束~!!優しくするよ。ふふ。キスも悪くなかったでしょ?来週の2連休に、キスの復習してから最後までやってみよう~!!この先は、もっと気持ちいいよ。俺頑張っちゃう!だから、サヤちゃんも頑張って、覚悟決めて最後までやろうね、ね?俺、今日は我慢したんだから来週は、止めないよ?……想像しちゃった?ふふ可愛いね、サヤちゃん!!ふふふ。もう一回キスしよ。楽しみだなぁ~。来週!!必ずだからね!」
サヤは真っ赤になりながら、頷くしかなかった。
拒んだ事への罪悪感を植えつけ、本人に覚悟を決めさせる。次は必ずする事を約束させ、想像させる事に持ち込んた。決めた事は、絶対だ。
飲んでいたので電車で家迄見送る。帰り際にもう数回キスをして、来週の覚悟を再確認させ別れた。
おあずけを食らった和也は、サナエに連絡する。
「あっ、サナエ~~今暇?俺とヤんね?会った時に話すけどさ~ふふふ。おあずけ食らって俺のアレやばいんだわ~ハハハ。じゃ、後で~。」
サナエを家に呼び出し、部屋で抱き合った。サヤに出来なかった続きを楽しんだあと、和也はサナエに提案を持ちかける。
「お前さ~。ウチの鍵持ってんじゃん?で、来週さ俺とサヤちゃん初でヤルじゃん。俺はやり慣れてっけど、サヤちゃん初じゃん!!そこで~!!サナエサプライズ!!ヤッてる時に動画撮ってくんね?俺とサヤちゃんのお初記念!!ハハハ!今どき処女って超~レアじゃん!前もさ、動画撮ったじゃん?最近撮ってね~し、前の見飽きたんだよね~。お前とヤルのも楽しいんだけど……新しい刺激?欲しいじゃん!やっば、想像したらまた勃ったわ~!!」
「またぁ~?違う人想像されてヤルの嫌なんですけど……ってか、あんた髪型変えた?」
サナエがベットの端に座っている和也を姿見の鏡越しに見すえて話す。
立ち上がり、振り返りサナエをチラッと見て再度振り返り姿見の方へ
「は?変えてね~し。鏡に写る俺もイケメン!ナニナニそれとも、鏡に写しながらヤりたいってフリだったりする?」
鏡にポーズをとりサナエの方に向き変わると、ベットへ入り込んだ。
2日経った火曜日、サヤは不安になっていた。喫茶店の同僚が
「サヤちゃん……もしかして、和也さんと付き合ってる?最近一緒にシフト入れなかったから言い損ねてたんだけど、あの人サナエさんとも付き合ってるらしいよ……それに他の女性ともお付き合いしてるみたい……あと、兄が和也さんとたまたま同じ居酒屋にいたみたいなの昨日。悪い噂しかない人だから席を外そうとした時に『週末、新しい彼女とヤりまーす!んで、ハメ撮り観たいヤツ今から予約な!喫茶店の可愛いサヤちゃん!!落としまっす!!あんあん!!きゃははははは』って、結構大きな声で言ってたみたい。ここの喫茶店和也さんが出入りしてたの兄も見て知ってたから、兄がもしかしたらって心配してて……あと、話が信じられないなら明日の19時頃〇〇駅の近く、HOTELの見える喫茶店に来て!毎週和也さんそこで彼女さんと待ち合わせて、HOTELに入って別れた後必ずサナエさんと待ち合わせるから。それしか私には言えないけど……私の姉もハメ撮り……ヤリ捨てされて自ら命を絶ったから!サヤちゃんにはそうなって欲しくなくて……なんかごめんね。」
「……ありがとう。明日……確かめてみる。」
少しショックを受けた様子のサヤ。
同僚が励ます。
次の日、サヤはシフトを少し変えてもらい早めに終わらせて同僚と喫茶店で外を見ていた。
(彼に限って……)
そう思いたかったが、実際に女性と……泣き崩れるサヤだった。
そんな事とはつゆ知らず、サヤと会う約束の日を迎えた。
(ヤれる♪ヤれる♪)
朝から和也はノリノリだった。サナエを呼び出し家の隅々まで2人で綺麗にした。
夜まで時間がある為、待ち切れない和也は自分の性欲を抑えるため、サナエとセックスしながら作戦会議をしていた。
「俺のクローゼットで隠し撮りする?前やったみたいにさ?」
と話すと
「あ……ん。やぁだ~クローゼット暑いんだもん。初ヤリなら、玄関から来た方がよく撮れるっうっしょ?入れる時間決めててくれたら……あっん入って撮るしぃ~あん。」
「なるほど!イイねそれ採用!!ベットの位置も変えてさ、撮りやすくしようぜ~!」
部屋の模様替えをすると、夕方になっていた。
「サナエ~夜頼むぜ!お前にかかってるんだからな!サヤちゃん仕事終わりにこっち来るから19時約束なんだよね!そっからさコレ(盗聴器)聴いてて家に来てくれよな!任せたぜ!あと、はよ帰れ。サヤちゃんとばったりはヤバいからな~俺はシャワーで綺麗にして、サヤちゃん迎えるんだ!鍵掛けてってな。」
ハイハイと、呆れた様子のサナエだったが鍵を閉め一次帰宅した。
和也はシャワーを浴びながら、半身浴用に浴槽にお湯を張る。
「サヤちゃんと初セックス~その後お風呂でまた初洗いごっこしながらヤるんだ~♪」
ノリノリにシャワーを浴びながら頭を洗っていると、何かに触られた気がした和也。
(!!)
「サナエか?まだ居るのか?」
シャンプーが泡立っているので、片目で見る。
誰も居ない。
「気のせいか……」
シャンプーを落としていると、またサワサワと胸を触られる感触がする。
「クソッ!なんだよ!!」
やはり誰もいない……はずなのに白く透けた腕が2本うっすらと見える。
「うわぁッ!!なんだコレ」
和也が叫ぶと耳元で
「大丈夫、大丈夫……優しくするからさ……」
と男の声で囁かれる。
「はぁッ?意っ味分かんね!誰のイタズラだオイッ!!気持ちワリィんだよ!」
和也は怒鳴った。するとまた、耳元で
「大丈夫、大丈夫……みんな初めてはびっくりするから、まずはキスから慣れていこうね……」
「はぁッ?俺が言ったセリフ?誰が……ングっ」
急に口を塞がれた!サヤに言ったセリフそのままに、キスをされる。
……二チュリ
何かが口の中に入り、舌を絡めるようなディープキス。見えない相手に戸惑う和也。
逃げようとするが、見えない何かが全身を縛っているような感覚で身動きが取れないのである。
「ふん~~んん」
温かいシャワーのお湯が陰部に当たり刺激を与え続けるのと同時に激しい舌?の動きに悶える和也をよそに、今度は胸をゆっくり触られ始める。
「だ~いじょうぶだよ~?優しくするからね。俺も頑張るから、君も頑張ろっか?」
優しく諭される。
和也は目を凝らしよく見ると男の頭がうっすらと見え、自分の乳首を舐めているのである。
和也は、嫌悪し暴れようと動かない身体を左右に揺らしてみた。やはりビクともしない。
すると耳元で
「ダメだよ~?せっかく優しくしてるんだから暴れたら……悪い子にはお仕置きしちゃうよ?ふふふ。ディープなキス攻めと下を攻められるのどっちがイイ~?」
微かに離れた口から和也は
「クソ野郎!俺は男だ!!それは女とヤルもんだよ!今から来る彼女と俺はヤルの!早く離せよこの変態クソ野郎!!」
和也は怒鳴った。
白い男は「ふふふ」と笑い
「じゃあぁ~どっちもやっちゃうね~お仕置き~ふふふ。」
ゆっくりと脳裏に響くその声は恐怖を掻き立てるものだった。
和也の身体は軽々とフワリと浮かび、足を大きく開く格好で風呂場の床に下ろされた。
「クッソ!」
足掻こうとするが、動けず。白い男はニヤニヤと笑い和也の顔に顔を近づけて、ディープキスを始めると同時に、肛門入口に違和感を感じる。
「!!んっんっん~~!!」
塞がれた口で叫ぶが、シャワーのお湯をかけられながら容赦なく指くらいの太さのモノが挿入される。力を入れて挿入を拒もうとするも、ゆっくりとソレは入ってくる。
異物感に和也は、青ざめる。
口が離れる。
「ゆっ許して……」
泣きそうな声で懇願するも、白く透けた男は
「お仕置き……」
「た、大丈夫、大丈夫……最初はびっくりするだろうけど……すぐに気持ちよくなるよ。」
ニヤリとイケメンは白い顔で笑う。
女性達に言ったセリフそのままが自分に返ってくる。
涙が流れる。男にキスされ、胸を弄られ、あげく肛門に入れられ、情けなくなるも、サヤとの初を諦めきれない和也は抵抗を試みる。
「だ~め~。俺、頑張るから!か、ずや落としまーす。あんあん?暴れたら、や、優しくで……できない……よ?」
お湯を肩からかけられながら、ボディーソープで滑りを良くした指?が和也の肛門に当てられる。
「待っ待って!ムリ!やめろ。」
叫ぶのも虚しく、2本に増やされた指が容赦なく肛門に挿入され動かされる。
「が……がんばろう……俺頑張るから……」
壊れた機械のように、サヤに言ったことを繰り返される。
19時になり、サヤは和也の家に来ていた。
もちろん、和也と決別する為である。電話でも別れを話したのだが、拒否され自宅に来ることになった。仕方がなかったので直接証拠を見せてきっぱりケジメを付けるしかなかった。
インターホンを押すが返事がない。
ドアノブに手をかけると、玄関は開いておりシャワーの音が響いていた。
「……お邪魔します。」
と、部屋に上がると少し待ってみることにした。
聞こえてきたのは、シャワーの音と急に点いたテレビの音だった。驚いたが、サヤはぼんやりテレビを眺めると、そこに映るのは和也とサナエが計画を立てている映像だった。
一方、風呂場では
「が…、頑張るから~か、和也も頑張ろうね?」
指の本数は増やされ、石鹸と混ざりグチュグチュと音を立て指を激しく動かされ、与えられる快楽に勃起したまま果てることもできないままの状態で、ディーフキスを続ける和也と白い幽霊。
部屋の盗聴していたサナエは、時間になっても和也の声がしないので不思議に思った。
サナエは和也の家に見に来ていた。
鍵は開いたままの部屋。
(不用心な……それとも、そんなプレイを楽しんでんの?初めての子と?アイツまじヤバいわ……)
そっと入ると、部屋にはサヤしかおらず、微妙な空気になる。
「あっ、あれ?和也は?(やっば、なんもしてないし、鉢合わせ……あいつ何してんのよ!!)」
サナエが何食わぬ顔して話しかける。
「鍵が開いてて……お風呂場で何かしていらっしゃいます。お風呂場鍵がかかっています。呼びかけにも応じてもらえないから……少し待たせてもらってます。それに……」
スッとテレビに向けて指を差し示す。そこには、計画を話している和也とサナエの姿があった。
「は?何こ……れ?」
困惑するサナエに
「あと、サナエさん、私失望しました貴方がたには……あんな事まで考えてたなんて!!」
更にスマホで撮った証拠を見せ、サヤは立ち上がり
「サナエさんいらしたから、大丈夫ですね。鍵が心配で留まって居たのだけど……和也さんにもう会いませんって伝えて下さい。あとサナエさんも連絡しないで下さいね。さようなら!!」
「ちょっちょっと待って!!誤解だよ!」
サナエが話しかけ、弁解しようとして手を掴むがサヤは振り払い
「2人共最低です!!」
睨むとスタスタとサヤは帰っていった。
「バレてたんだ……こんな映像見せられたらね……」
少し呆れて和也に、ドア越しに声をかける
「あんたさ~何時間風呂入ってんの?サヤちゃん別れるって、計画バレてたし。アタシまでとばっちりなんだけど!!アレ録画してたなんて、アンタ本当に最低~だな!ちょっと聞いてる?」
中から、返事が返ってくる。
「ごめ~ん。俺今違う子とヤッてんだよね。あの子はイイや、サナエ玄関の鍵だけ頼むわ~。」
違和感を感じながらも
「ハイハイ。あそ、じゃね。」
と、サナエも帰っていった。
「ふん~~~んっんっんっんっ!!」
風呂場からの和也本人の声は届かず。白い男が和也の声でサナエに返事をしていたのだった。
「大丈夫……だっ大丈夫。気持ちよくなるよ……頑張るから……」
和也の肛門から、指が抜かれ太い男のモノが和也にあてがわれる。
「もう、いいね。もう、いいね。」
そう言うと、白いモヤの男のモノがゆっくりと入ってくる。
「ふん~~~~んッ!!」
驚き和也は声を上げるが、口を塞がれているため声は出せない。
ゆっくりとソレは動き、奥へ奥へと入っていく。
勃起した和也の陰部もしごかれ、和也は何が何だか分からなくなる。
「大丈夫……大丈夫……お……れ……に任せて」
耳元で囁かれる。和也は聴きたくなくて、顔を背けようとするが動かない。
白いモヤの男は微笑みながら、ゆっくりと動き始める。
「ングッ……う~う……ううう……」
初めての事で言葉にならない声をあげ和也の目から涙が落ちる。
「ふふ……か……わ……いいね……大丈夫……もっと動くね?大丈夫……大丈夫ふふふふふ。」
口から口が離れ、話せる様になったが和也は暴言を吐かなかった。恐怖で吐けなかった。
「お……お願い!もう止めて~~!!」
泣きながら懇願するも。
「嫌だ!……ここまできて止められない?……一緒にふふ、大丈夫……大丈夫……ずっと」
何かを言いかけて、激しく動き始める。
「ふっ!!ふっ!!あ"あ"あ"~~!!や……や"め"……ぅ゙ッゔッ」
硬い床、シャワーの音とグジュグジュと聞いたことがない音に怖くも「大丈夫」と言われ続け大丈夫な気がしてくるのを不思議に思いながら、必死に頼めばどうにかなるのでは?と和也は意を決して再度懇願を試みる。
「ゔっゔ……ぜ、背中が痛い!!お願いします!お願いします!!止めてください!!せ、せめて……柔らかいの敷いてください!う、動くの少しやぁ~あ"めてぇ~ぐ、ぐだざい……」
白い男は首をかしげ、和也をじっと見ている。
本心かどうかを見極める様に。その間も、腰は動いたまま。
「痛い?……なんで?……気持ちいいでしょ?……?あ、あ~!!背中……ね。じゃ、移動。」
ふわりと身体が浮き、浴槽の中へ。
お湯は腰の下まで溜まっている。
バシャン!バシャン!
と、浴槽の水が跳ねる。両足は浴槽の縁に掛けられる。気を抜くと、お湯で溺れそうになる。
「い"っやぁ"~お、お願い!べっ……ベットに……あ"っふ……ここじゃ…、オボ……溺れる!……気持ち苦ない"ぃぃぃ~お願いします~~」
ニタァ~と白いモヤの男は笑うと、シャワーとお湯を止め、更に速さが増して腰を動かす。
なすすべがない和也は、涙と鼻水を垂らし、半分溺れたまま与えられる快楽に喘ぎ始める。
「フッフッ~アッん~~やっ……いっ」
何かが和也の中一杯に注がれる。
和也もイッてしまう。
「大丈夫……ダイジョウブ……つ、ぎ……は、ベットに逝こう~?大丈夫。ずっと一緒に……」
ぐったりしたままの和也。気を失っている。白いモヤの男のモノは入ったまま、ベットに移動する。
ギシッギシッとベットが軋む、先程よりも激しく動く。
意識が戻った和也は、与え続けられる快楽とまだ入っている事に驚く。
「うっ……そ……まだァァァ~入ってる~!んっんッもっ、や、め……アッァァァ~~~ン」
白いモヤの男は、また首を傾げ不思議そうに和也を覗き込みニヤリと笑うと
「き……持ちいいでしょ?大丈夫、大丈夫。俺頑張るから……大丈夫大丈夫。女……性にも、がんば……る……か、ずや……止めなかったでしょ?だ、から俺も頑張る!!ずっと一緒……和也ずっと一緒。俺、嬉しい……逝こう?ね?」
更に大きくなったモノが、和也を突き上げる。
和也の体が浮くほどに突き上げられる。さらに腰が激しく動き和也は自分の意志以外での射精を繰り返す。
「ァァァ~~いっやぁ~~!!おかしくなる!イク!逝くからぁぁぁぁぁ~~!!おねがっっ!やめてぇぇぇ~~。」
泣きながら懇願するのも虚しく、口を塞がれて叫ぶ事も喋る事も出来ずディープなキスに溺れる。
軋むベットは段々と赤く染まり和也から血が滴っている。それでも、動き続け
「フフ、いい子。大丈夫……大丈夫……ず~っと一緒。和也ぁ~~好き~~!!いっぱい逝こうね!!」
和也の部屋からは、ベットの軋む音と喘ぐ声が響いていた。だが、和也の声や軋む音は外には漏れ聞こえず外は静寂な夜に包まれていた。
それ以来、和也とサナエの姿を見た人は……誰一人いなかった。
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