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ダンジョン発生

前日

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【結果】

元の質量を無視した剣ができあがった。


「ど、どうなっとるんだ。ナイフなら納得できたがこの大きさとなるとさすがにおかしいって気持ちが先にきたな…。」

「ふう…どんどん常識が通用しなくなってきたね。」

2人が驚いている中、マコトは落ち着いていた。

(こうなる予感はしていた。というよりできるという確証があった。なぜと聞かれても答えようがないけども。おそらく)

「俺、コアと仲良くなれたかもしれない。」

「親和性ってやつか?コアに意思があるのか?」

「いや、そうではないけどコアの能力の把握ができるようになったって感じ。」

「なるほど。具体的には?」

マコトはキョロキョロと部屋の周りを見渡した。

「えーと…うん。この部屋にあるのは簡単に切れるっていうのはわかる。こいつがそういってる。」

「地味じゃねーか!」

「この剣がジジイも切れるっていってるけど?」

「まぁでも確かにぱっとした能力ではない…ね。」

「切っちゃだめなやつとかあるかもしれないじゃん。」

確かに、と広斗はつぶやいた。

「ほかにはないの?わくわくするような特別な力。」

「あ、そういえばあったような気がする。コアとは関係ないけどあと1つだけ。」

2人から期待のまなざしを受け、マコトはさっそく『千変万化の羽衣』を発動させようとした。
しかし、目に見えてわかる効果はうっすらと体の表面が光っていることだけだった。

「若干光っとるか…?」

「身体能力が上がったりするの?」

「まぁ今はそんなところ。」

「成長するスキルってこと?」

広斗はすごいじゃんと言わんばかりの勢いでそう言った。

「そうだと思うけど使ったら熟練度があがるのはどのスキルでもありそうじゃない?」

「ならあまり外には出られない今のうちに使い続けておけば他の人より先に進めそうだね。」

「それもそうだが、チカチカ光っとったらこっちが落ち着かんのだが。」

信造が愚痴るやいなやマコトはスキルの使用をやめた。

「目で見て使ってるのがばれるのも問題かな。次からは隠すことも意識してみる。」

「それがいいと思うよ。さて、お昼ご飯はどうする?節約のために朝は食べてないけど、さすがに1日2食は維持したいよね。」

「ここホテルだし、多少は食事を出してくれるんじゃないかなって考えてる。ここでもったいぶらなくてもいいんじゃない?」

「ワシ腹減っとるし、何か食いたい。」

満場一致で昼食をとることになった。とはいえ昨日滑り込みで買ってきたインスタント類しかない。

しかし、普段食べないカップ麺を食べることができて3人は満足して食事を終えた。




ーーーーーーーーーーーーー

その日の夜。

日本ダンジョンセンターにて十数人程度の人影が見られた。

「隊長、前回の調査で見送っていた例のスイッチを押す準備が整いました。」

「では…始めよう。再度、警戒を怠らないように注意喚起をしておけ。」

「はっ!」


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