282 / 294
277話、どこまでも優しい二人
しおりを挟む
「シルフ様」
「わざわざ確認してから、名前で呼ぶんじゃねーっつーの。もう終わってるぜ」
「え?」
話の腰を折ったベルラザさんが、偽名ではなく本名で呼ぶと、シルフも何かを終わらせた体で返してきた。二人の間に、一体何が……。
「あれ? みんな、眠ってる?」
殺気立っていた空気が多少揺らぎ、ベルラザさんとウィザレナから外せなかった視界を、シルフの方へ持っていこうとした矢先。
頭が項垂れたヴェルイン、カッシェさんが見え。シルフではなく、視界を左側へ持っていけば、同じく頭が下がったファート。
そのファートの横。状況が理解出来ず、みんなの様子を高速で見返しているフローガンズの姿。サニーはというと、みんなのように眠っておらず、健気にウィザレナの両手をぽんぽんと叩いている。
この、違和感しかない三人の唐突な眠り方よ。たぶん、ベルラザさんとシルフのやり取りから察するに。また、シルフに眠らされたのだろうか?
「私の我儘に付き添って頂き、感謝申し上げます。では、ウンディーネ様」
「ええ。お話しても構いませんよ」
「申し訳ございません。ありがとうございます」
今度は、ウンディーネから何かの許可を貰い、頭を深々と下げて感謝の意を伝えたベルラザさんが、上げた雄々しき表情をウィザレナへ移した。
「ウィザレナ。これは、ウンディーネ様から聞いた話なんだがな? お前が里を出る時、長様はなんて言ってた?」
「んっ……!?」
ベルラザさんが放った暴露によって、殺気により尖っていた空気に、重苦しく湿った悲壮感が混ざり始めた。
長様、間違いない。あれは、私達が絵を描きに行くという目的で、『樹海地帯』にあるエルフの里跡地へ行った時のこと。
死期が近いウィザレナ達に、沼地帯へ引っ越して来ないか? と誘った後。ウィザレナが別れの挨拶をすると言い、里に向かって後悔の念が山ほど積まれた懺悔の叫びをした直後。
亡くなったはずの長様や、仲間達の声が里全体から響いてきた出来事を、ベルラザさんはウィザレナに問いている。
「……い、いっぱい楽しんでこい。俺達の分もなと、言ってました……」
私も覚えている限り、長様は確かにそう言っていた。
そして、後から響いてきたウィザレナの仲間達も、祝福の言葉や、私宛に『ウィザレナを泣かしたら、ただじゃおかない』とか、『必ず幸せにしてやれよ』という念を押す声もあった。
「そうだ。仲間達も、お前に激励や祝福を送ってたと聞いてる。その中に、仲間の無念を晴らしてくれとか、復讐をしてくれと言ってた奴は居たか?」
「……いません、でした」
そう、皆無だった。当時の里跡地は、祝福に満ちていて、怨嗟を吐く者なぞ居なかった。大勢居たはずなのに、誰一人としてだ。
「なら、ウィザレナ。長様が言ってたのは、言葉通りの意味だと私は思ってる。けど、お前達の気持ちだって痛いほど分かるぞ。私もかつて、そっち側に居たからな」
似た境遇に立たされていたと軽く自語りを交え、ウィザレナとレナの復讐心を肯定したベルラザさんが、「だがな、二人共」と続ける。
「その牙を剥くべき奴らは、誰の記憶にも残ってねえ、世界の記憶からも剥がれ落ちちまったほど太古に居る。今居る奴らに噛みついたら、それは心無え盗賊共がやってたような行為と、同じになっちまうぞ? 私は、血で血を洗うような殺戮をお前達にやらせたくねえし、長様や仲間達も望んじゃいねえだろう」
二人の積もりに積もった気持ちを加味すると、理屈ではないと一蹴されかねない説得を試みているベルラザさんが、「それに」と付け加える。
「お前達は長期に渡り、理不尽が重なって自由を奪われた身でもある。アカシックと出会い、本当の自由を手に入れたお前達に、長様が俺達の分までいっぱい楽しんでこいって言ったのは、間違いなくお前達を想ってのことだ。復讐に囚われず、新しい人生を楽しく歩んで欲しいと、切なる願いを込めてな」
これは私も、ベルラザさんが正しいと思う。二人に間違った道を歩ませぬよう、長様が残した言葉の解釈を正確に読み取り、誤った判断をし掛けている二人に伝えているんだ。
実際、長様がその言葉をウィザレナに掛けている時の声は、憎しみや恨みは一粒も含まれておらず、とても大らかで優しかった。
しかし、ウィザレナとレナは、正論だと分かっていそうなものの。復讐心剥き出しでタートを滅ぼすと断言した手前、後に戻れなさそうなもどかしい表情をしている。
ウィザレナなんて、『ど、どうする?』と目で語っていそうだし。正直、やり過ぎたと言わんばかりに、顔から汗が滲み出している。
頭や心では理解している。ベルラザさんが言っていたこと全てが、正しいと。けど、二人して引き下がれず、どうすればいいのか迷っている状態かな。
が、二人に起きた出来事は、正論で片が付くほど単純じゃない。平和だった生活が、盗賊の襲撃により一変し。仲間は全員理不尽に殺され、里まで滅ぼされてしまったんだ。
要は、いくら正論を並べても理屈じゃない。私も、ウンディーネと一悶着起こしたから、分かり合えないと決別した時点で、この話は完全に終わらなくなる。
まあ、ウィザレナとレナは素直で正直者だ。私ほど、ひねくれてはいない。二人に限って、精神論に持ち込む心配はないだろう。
「ウィザレナ、レナ」
「はぅあっ!?」
「ほあっ!?」
私が呼び掛けると、二人は体が弾けそうな勢いで大波を立たせ、大汗を垂らした顔を向けてきた。
「にゃ、にゃんだ……? アカシックどにょ……?」
「ご、ごめんにゃしゃい……。アカシックしゃま……」
きっと、怒られると思っているんだろうな。ウィザレナの顔が青ざめ始めたし、レナなんて目に薄っすらと涙を浮かべている。
「ははっ。なんて顔をしてるんだ、二人共」
「だ、だって……。なあ、レナ? 叱られると思ってるだろ?」
「う、うん……。あと、大精霊様に向かって、とんでもない虚勢を張っちゃったし……。あ、アカシック様、私達はどうすればいい、ですか?」
「ああ、なるほどな」
つまり、理屈じゃない感情論は最初で出し切っていたと。それなのに、ベルラザさんが二人を想って説得してしまったから、収拾がつかなくなっているんだな。
「ほんと、二人は優しいな」
場違いに口元が緩み、つい心の本音を漏らした私は、もう一度だけ「ふふっ」と笑った。
「大丈夫だよ、二人共。誰も怒っちゃいないさ。ですよね? ベルラザさん」
「当たり前だろ? 怒る要素なんて無えし、何に対して怒れってんだ。私にはサッパリ分かんねえなあ」
両手を軽く広げ、首を陽気に左右へ振るベルラザさん。
「……あ、ああっ。よ、よかったぁ~……」
「……じゅ、寿命が、数百年、縮んじゃったや……」
どうやら、本当に安堵したらしく。二人して弱々しく脱力した体が、ペタンと横たわっていった。とりあえず、誰にも亀裂が生じないまま、話が終わってよかった。
あの、虚勢と言っていた宣言。事の次第によっては、今この場で止められていなかったら、きっといつか現実になっていたかもしれないのだから。
「わざわざ確認してから、名前で呼ぶんじゃねーっつーの。もう終わってるぜ」
「え?」
話の腰を折ったベルラザさんが、偽名ではなく本名で呼ぶと、シルフも何かを終わらせた体で返してきた。二人の間に、一体何が……。
「あれ? みんな、眠ってる?」
殺気立っていた空気が多少揺らぎ、ベルラザさんとウィザレナから外せなかった視界を、シルフの方へ持っていこうとした矢先。
頭が項垂れたヴェルイン、カッシェさんが見え。シルフではなく、視界を左側へ持っていけば、同じく頭が下がったファート。
そのファートの横。状況が理解出来ず、みんなの様子を高速で見返しているフローガンズの姿。サニーはというと、みんなのように眠っておらず、健気にウィザレナの両手をぽんぽんと叩いている。
この、違和感しかない三人の唐突な眠り方よ。たぶん、ベルラザさんとシルフのやり取りから察するに。また、シルフに眠らされたのだろうか?
「私の我儘に付き添って頂き、感謝申し上げます。では、ウンディーネ様」
「ええ。お話しても構いませんよ」
「申し訳ございません。ありがとうございます」
今度は、ウンディーネから何かの許可を貰い、頭を深々と下げて感謝の意を伝えたベルラザさんが、上げた雄々しき表情をウィザレナへ移した。
「ウィザレナ。これは、ウンディーネ様から聞いた話なんだがな? お前が里を出る時、長様はなんて言ってた?」
「んっ……!?」
ベルラザさんが放った暴露によって、殺気により尖っていた空気に、重苦しく湿った悲壮感が混ざり始めた。
長様、間違いない。あれは、私達が絵を描きに行くという目的で、『樹海地帯』にあるエルフの里跡地へ行った時のこと。
死期が近いウィザレナ達に、沼地帯へ引っ越して来ないか? と誘った後。ウィザレナが別れの挨拶をすると言い、里に向かって後悔の念が山ほど積まれた懺悔の叫びをした直後。
亡くなったはずの長様や、仲間達の声が里全体から響いてきた出来事を、ベルラザさんはウィザレナに問いている。
「……い、いっぱい楽しんでこい。俺達の分もなと、言ってました……」
私も覚えている限り、長様は確かにそう言っていた。
そして、後から響いてきたウィザレナの仲間達も、祝福の言葉や、私宛に『ウィザレナを泣かしたら、ただじゃおかない』とか、『必ず幸せにしてやれよ』という念を押す声もあった。
「そうだ。仲間達も、お前に激励や祝福を送ってたと聞いてる。その中に、仲間の無念を晴らしてくれとか、復讐をしてくれと言ってた奴は居たか?」
「……いません、でした」
そう、皆無だった。当時の里跡地は、祝福に満ちていて、怨嗟を吐く者なぞ居なかった。大勢居たはずなのに、誰一人としてだ。
「なら、ウィザレナ。長様が言ってたのは、言葉通りの意味だと私は思ってる。けど、お前達の気持ちだって痛いほど分かるぞ。私もかつて、そっち側に居たからな」
似た境遇に立たされていたと軽く自語りを交え、ウィザレナとレナの復讐心を肯定したベルラザさんが、「だがな、二人共」と続ける。
「その牙を剥くべき奴らは、誰の記憶にも残ってねえ、世界の記憶からも剥がれ落ちちまったほど太古に居る。今居る奴らに噛みついたら、それは心無え盗賊共がやってたような行為と、同じになっちまうぞ? 私は、血で血を洗うような殺戮をお前達にやらせたくねえし、長様や仲間達も望んじゃいねえだろう」
二人の積もりに積もった気持ちを加味すると、理屈ではないと一蹴されかねない説得を試みているベルラザさんが、「それに」と付け加える。
「お前達は長期に渡り、理不尽が重なって自由を奪われた身でもある。アカシックと出会い、本当の自由を手に入れたお前達に、長様が俺達の分までいっぱい楽しんでこいって言ったのは、間違いなくお前達を想ってのことだ。復讐に囚われず、新しい人生を楽しく歩んで欲しいと、切なる願いを込めてな」
これは私も、ベルラザさんが正しいと思う。二人に間違った道を歩ませぬよう、長様が残した言葉の解釈を正確に読み取り、誤った判断をし掛けている二人に伝えているんだ。
実際、長様がその言葉をウィザレナに掛けている時の声は、憎しみや恨みは一粒も含まれておらず、とても大らかで優しかった。
しかし、ウィザレナとレナは、正論だと分かっていそうなものの。復讐心剥き出しでタートを滅ぼすと断言した手前、後に戻れなさそうなもどかしい表情をしている。
ウィザレナなんて、『ど、どうする?』と目で語っていそうだし。正直、やり過ぎたと言わんばかりに、顔から汗が滲み出している。
頭や心では理解している。ベルラザさんが言っていたこと全てが、正しいと。けど、二人して引き下がれず、どうすればいいのか迷っている状態かな。
が、二人に起きた出来事は、正論で片が付くほど単純じゃない。平和だった生活が、盗賊の襲撃により一変し。仲間は全員理不尽に殺され、里まで滅ぼされてしまったんだ。
要は、いくら正論を並べても理屈じゃない。私も、ウンディーネと一悶着起こしたから、分かり合えないと決別した時点で、この話は完全に終わらなくなる。
まあ、ウィザレナとレナは素直で正直者だ。私ほど、ひねくれてはいない。二人に限って、精神論に持ち込む心配はないだろう。
「ウィザレナ、レナ」
「はぅあっ!?」
「ほあっ!?」
私が呼び掛けると、二人は体が弾けそうな勢いで大波を立たせ、大汗を垂らした顔を向けてきた。
「にゃ、にゃんだ……? アカシックどにょ……?」
「ご、ごめんにゃしゃい……。アカシックしゃま……」
きっと、怒られると思っているんだろうな。ウィザレナの顔が青ざめ始めたし、レナなんて目に薄っすらと涙を浮かべている。
「ははっ。なんて顔をしてるんだ、二人共」
「だ、だって……。なあ、レナ? 叱られると思ってるだろ?」
「う、うん……。あと、大精霊様に向かって、とんでもない虚勢を張っちゃったし……。あ、アカシック様、私達はどうすればいい、ですか?」
「ああ、なるほどな」
つまり、理屈じゃない感情論は最初で出し切っていたと。それなのに、ベルラザさんが二人を想って説得してしまったから、収拾がつかなくなっているんだな。
「ほんと、二人は優しいな」
場違いに口元が緩み、つい心の本音を漏らした私は、もう一度だけ「ふふっ」と笑った。
「大丈夫だよ、二人共。誰も怒っちゃいないさ。ですよね? ベルラザさん」
「当たり前だろ? 怒る要素なんて無えし、何に対して怒れってんだ。私にはサッパリ分かんねえなあ」
両手を軽く広げ、首を陽気に左右へ振るベルラザさん。
「……あ、ああっ。よ、よかったぁ~……」
「……じゅ、寿命が、数百年、縮んじゃったや……」
どうやら、本当に安堵したらしく。二人して弱々しく脱力した体が、ペタンと横たわっていった。とりあえず、誰にも亀裂が生じないまま、話が終わってよかった。
あの、虚勢と言っていた宣言。事の次第によっては、今この場で止められていなかったら、きっといつか現実になっていたかもしれないのだから。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
転生調理令嬢は諦めることを知らない
eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
主人公が酷く虐げられる描写が苦手な方は、回避をお薦めします。そういう意味もあって、R15指定をしています。
追放令嬢ものに分類されるのでしょうが、追放後の展開はあまり類を見ないものになっていると思います。
2章立てになりますが、1章終盤から2章にかけては、「令嬢」のイメージがぶち壊されるかもしれません。不快に思われる方にはご容赦いただければと存じます。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】母になります。
たろ
恋愛
母親になった記憶はないのにわたしいつの間にか結婚して子供がいました。
この子、わたしの子供なの?
旦那様によく似ているし、もしかしたら、旦那様の隠し子なんじゃないのかしら?
ふふっ、でも、可愛いわよね?
わたしとお友達にならない?
事故で21歳から5年間の記憶を失くしたわたしは結婚したことも覚えていない。
ぶっきらぼうでムスッとした旦那様に愛情なんて湧かないわ!
だけど何故かこの3歳の男の子はとても可愛いの。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる