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269話、破天荒なベルラザおばさん
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「こちらが、私達の家になります」
家の真正面まで来た私は、みんなが居る方へ体を向けて、扉に向かい手をかざした。
「『万里眼』で何回も見たけど、実際この目で見ると、まあまあ大きく感じるな。この家って、アカシックが建てたのか?」
「いえ。“迫害の地”に来たばかりの時、たまたま誰も居ないこの家を見つけて、そのまま住み着いたんです」
「ここが“迫害の地”になる前は、栄えた街道がいくつかあったからな。たぶん、旅人の休憩小屋かなんかだったんじゃねえか?」
私の説明に、ベルラザさんは手を額に当てながら家を見上げ。この地に詳しいイフリート様が、腕を組みつつ捕捉を入れてくれた。
「の割に、中は充実してますよね。確かここら辺って、それなりの村が点在してた気が……。おっ、サニー以外こっちを見てらあ」
扉越しに家の中を覗いたベルラザさんが、ニタリと口角を上げたので、私も中の様子をこっそり伺ってみる。
すると、ベルラザさんが言った通り、サニー以外の各大精霊とヴェルイン、カッシェさん、ウィザレナ、レナ、ファート、フローガンズがこちらを向いていた。
ウィザレナとレナに至っては、なんだか驚いた表情をしている。目をまん丸にしているし、たぶん新たな大精霊が来たと直感して、緊張しているかもしれない。
まあ、それも仕方ないな。ベルラザさんとイフリート様、大精霊独特の強烈な魔力を一切隠していないし、今でも全身でひしひしと感じている。
「なんやかんやあって、大精霊様方の憩いの場になったらしいですけど。シルフ様、ウンディーネ様、ノーム様、イフリート師匠が同じ場所に集まるなんて、なかなか無い機会ですよね?」
「そう滅多にねえな。そもそも、大精霊同士が会う事すら稀だ。現世で頻繁に二人以上集まるなんて、俺達の中では異例中の異例だぜ」
「しかも全員、落ち着いていてまったりしていますよね。良い場所だなあ、ここ。見ていて心が安らぎます」
「だな。ようやく俺達も合流出来たんだ。アカシック、世話になりまくるぞ」
「はい。サニーも喜ぶと思いますので、沢山来て下さい」
迷惑にならない旨を伝えると、イフリート様は雄々しくほくそ笑んだ。やはり大精霊の中でも、こうやって頻繁に会うのは稀な出来事なのか。
最初シルフ達は、たまに来ると遠慮していたものの。いざ蓋を開けてみれば、ほぼ毎日ここへ来て、アルビスが用意した菓子やハーブティーを嗜み、夜まで笑いながら同じ時を過ごしている。
ノームも、そう。大の酒好きなヴェルインと気が合い、夜になれば家の前で焚き火をして、自前で造った酒をヴェルインへ振る舞う仲にまでなった。
「それでは、みんなへの紹介はどうしましょう? 無難に、私の仲間って事でいいでしょうか?」
「本当はお前の母親だって名乗りてえけど、場がめちゃくちゃ荒れるだろうし、それでいいか。けど、アルビスとイフリート師匠の関係は、しっかり言わせてもらうぜ」
「ああ、余の主だと堂々言ってくれ」
「俺とベルラザは、師弟関係でいいとして。偽名考えんの面倒くせえから、イフリートで紹介してくれ」
「わ、分かりました。じゃあ、中に入りましょう」
シルフとウンディーネは、『ルシル』、『ディーネ』とちゃんと偽名を考え、正体を悟られないよう多少の努力をしていたのに。
ノームからは、変身魔法を使って人間に変身するだけになってしまった。一応、大精霊の存在自体、居るかもしれないという憶測の域でしか語られていないので、名前を知る人なんて当然居ない。
ならシルフとウンディーネも、偽名なんか使わず、本名で紹介していればよかったな。今更だけど、二人が可哀想になってきたぞ。
二人への同情の念を感じつつ、扉を静かに開ける。それと同時、唯一合っていなかったサニーの顔が、バッとこちらに向いた。
「ただいま」
「お母さん! おかえりなさ───」
いつものように元気よく、私達を出迎えようとするも。ベルラザさんとイフリート様を、目視したようで。
サニーの眩しい笑顔が一転。空のように青い瞳は大きく見開き、好奇心剥き出しな太陽の如くキラキラと輝き出した。
「お母さん! 後ろに居る人達、誰なのっ!?」
「ふふっ、早速気付いたな。こちらの女性は、ベルラザさん。こちらの男性は、イフリートさん。共に、私の仲間だ」
「……お母さんの、仲間っ!? わ、わあっ!」
二人を、私の仲間だと紹介するや否や。サニーは私の元へ駆け寄ってきては、ベルラザさんとイフリート様を、ひっきりなしに見返していく。
「ベルラザさんに、イフリートさんっ! 初めまして、サニーです!」
「はっはっはっ。元気があっていいなあ! アカシックの盟友で、アルビスの主のベルラザおばさんだ! よろしくな」
「えっ!? アルビスさんの主!?」
「そうだ! 主っつっても、主従関係なんざ無え。アルビスは私の家族で、可愛い我が子みたいなもんさ」
「家族で、我が子……!」
複雑そうに聞こえる間柄を端折って説明されると、サニーは輝きを増した瞳をアルビスへ移した。
「アルビスさん! ベルラザさんとは、どんな関係なんですか!?」
「説明通りだ。詳しい話は、落ち着いた後にたっぷりしてやろう」
「本当ですかっ!? じゃあ、楽しみにしてますね! それでっ!」
興味の種がどんどん増えていく一方で、アルビスの確約された配慮を受け入れたサニーが、流れを微笑ましく眺めていたイフリート様を捉えた。
「イフリートさんも、お母さんの仲間なんですか!?」
「ああ、そうだ。危なっかしいあいつを、影から支えてやってたぞ」
「うっ……」
イフリート様が言っているのは、私が火口最深部まで侵入して、火のマナの結晶体を採取していた時の話だ。間違いではないから、私は何も言い返せない。
「ちなみに俺は、ベルラザの師匠だ。ここら辺、全部繋がってんぜ」
「ベルラザさんの師匠! お母さんの仲間で、ベルラザさんの師匠……。それでベルラザさんは、アルビスさんの主で、家族……。なんだか大変になってきたや!」
「それでも理解が早いな。あいつとは違って、頭が良さそうだ。んで、小僧。なんでも、絵が得意らしいじゃねえか。後で俺を描いてくれ」
「いいんですかっ!? はい! いっぱい描かせて下さいっ!」
「絵か……。そうだ」
絵と聞き、何か企みを思い付いたのだろうか。アゴに手を添えたベルラザさんが、ニタリといやらしい笑みを浮かべた。
「サニー! 珍しいもんを描いてみたいと思わないか?」
「珍しい物ですか? はい、描いてみたいですっ!」
「そうか! なら、道具を持って外に来てくれ。お前が、ぶったまげるもんを見せてやるよ」
「分かりました!」
そう豪語したベルラザさんが、みんなを置いてけぼりしながら外へ出て。色棒を入れた袋と、画用紙を持ったサニーも、扉に向けて全力で駆けていく。
珍しい物。真っ先に思い浮かんだのは、最上位級の魔法。もしくは、自身の正体を明かすとかかな? 後者だった場合、サニーの興奮はかつてないほど舞い上がりそうだけれども……。
いいのかな? そんな簡単に、不死鳥だという事を明かしてしまっても。とりあえず一旦、私も外へ出てみるとしよう。
家の真正面まで来た私は、みんなが居る方へ体を向けて、扉に向かい手をかざした。
「『万里眼』で何回も見たけど、実際この目で見ると、まあまあ大きく感じるな。この家って、アカシックが建てたのか?」
「いえ。“迫害の地”に来たばかりの時、たまたま誰も居ないこの家を見つけて、そのまま住み着いたんです」
「ここが“迫害の地”になる前は、栄えた街道がいくつかあったからな。たぶん、旅人の休憩小屋かなんかだったんじゃねえか?」
私の説明に、ベルラザさんは手を額に当てながら家を見上げ。この地に詳しいイフリート様が、腕を組みつつ捕捉を入れてくれた。
「の割に、中は充実してますよね。確かここら辺って、それなりの村が点在してた気が……。おっ、サニー以外こっちを見てらあ」
扉越しに家の中を覗いたベルラザさんが、ニタリと口角を上げたので、私も中の様子をこっそり伺ってみる。
すると、ベルラザさんが言った通り、サニー以外の各大精霊とヴェルイン、カッシェさん、ウィザレナ、レナ、ファート、フローガンズがこちらを向いていた。
ウィザレナとレナに至っては、なんだか驚いた表情をしている。目をまん丸にしているし、たぶん新たな大精霊が来たと直感して、緊張しているかもしれない。
まあ、それも仕方ないな。ベルラザさんとイフリート様、大精霊独特の強烈な魔力を一切隠していないし、今でも全身でひしひしと感じている。
「なんやかんやあって、大精霊様方の憩いの場になったらしいですけど。シルフ様、ウンディーネ様、ノーム様、イフリート師匠が同じ場所に集まるなんて、なかなか無い機会ですよね?」
「そう滅多にねえな。そもそも、大精霊同士が会う事すら稀だ。現世で頻繁に二人以上集まるなんて、俺達の中では異例中の異例だぜ」
「しかも全員、落ち着いていてまったりしていますよね。良い場所だなあ、ここ。見ていて心が安らぎます」
「だな。ようやく俺達も合流出来たんだ。アカシック、世話になりまくるぞ」
「はい。サニーも喜ぶと思いますので、沢山来て下さい」
迷惑にならない旨を伝えると、イフリート様は雄々しくほくそ笑んだ。やはり大精霊の中でも、こうやって頻繁に会うのは稀な出来事なのか。
最初シルフ達は、たまに来ると遠慮していたものの。いざ蓋を開けてみれば、ほぼ毎日ここへ来て、アルビスが用意した菓子やハーブティーを嗜み、夜まで笑いながら同じ時を過ごしている。
ノームも、そう。大の酒好きなヴェルインと気が合い、夜になれば家の前で焚き火をして、自前で造った酒をヴェルインへ振る舞う仲にまでなった。
「それでは、みんなへの紹介はどうしましょう? 無難に、私の仲間って事でいいでしょうか?」
「本当はお前の母親だって名乗りてえけど、場がめちゃくちゃ荒れるだろうし、それでいいか。けど、アルビスとイフリート師匠の関係は、しっかり言わせてもらうぜ」
「ああ、余の主だと堂々言ってくれ」
「俺とベルラザは、師弟関係でいいとして。偽名考えんの面倒くせえから、イフリートで紹介してくれ」
「わ、分かりました。じゃあ、中に入りましょう」
シルフとウンディーネは、『ルシル』、『ディーネ』とちゃんと偽名を考え、正体を悟られないよう多少の努力をしていたのに。
ノームからは、変身魔法を使って人間に変身するだけになってしまった。一応、大精霊の存在自体、居るかもしれないという憶測の域でしか語られていないので、名前を知る人なんて当然居ない。
ならシルフとウンディーネも、偽名なんか使わず、本名で紹介していればよかったな。今更だけど、二人が可哀想になってきたぞ。
二人への同情の念を感じつつ、扉を静かに開ける。それと同時、唯一合っていなかったサニーの顔が、バッとこちらに向いた。
「ただいま」
「お母さん! おかえりなさ───」
いつものように元気よく、私達を出迎えようとするも。ベルラザさんとイフリート様を、目視したようで。
サニーの眩しい笑顔が一転。空のように青い瞳は大きく見開き、好奇心剥き出しな太陽の如くキラキラと輝き出した。
「お母さん! 後ろに居る人達、誰なのっ!?」
「ふふっ、早速気付いたな。こちらの女性は、ベルラザさん。こちらの男性は、イフリートさん。共に、私の仲間だ」
「……お母さんの、仲間っ!? わ、わあっ!」
二人を、私の仲間だと紹介するや否や。サニーは私の元へ駆け寄ってきては、ベルラザさんとイフリート様を、ひっきりなしに見返していく。
「ベルラザさんに、イフリートさんっ! 初めまして、サニーです!」
「はっはっはっ。元気があっていいなあ! アカシックの盟友で、アルビスの主のベルラザおばさんだ! よろしくな」
「えっ!? アルビスさんの主!?」
「そうだ! 主っつっても、主従関係なんざ無え。アルビスは私の家族で、可愛い我が子みたいなもんさ」
「家族で、我が子……!」
複雑そうに聞こえる間柄を端折って説明されると、サニーは輝きを増した瞳をアルビスへ移した。
「アルビスさん! ベルラザさんとは、どんな関係なんですか!?」
「説明通りだ。詳しい話は、落ち着いた後にたっぷりしてやろう」
「本当ですかっ!? じゃあ、楽しみにしてますね! それでっ!」
興味の種がどんどん増えていく一方で、アルビスの確約された配慮を受け入れたサニーが、流れを微笑ましく眺めていたイフリート様を捉えた。
「イフリートさんも、お母さんの仲間なんですか!?」
「ああ、そうだ。危なっかしいあいつを、影から支えてやってたぞ」
「うっ……」
イフリート様が言っているのは、私が火口最深部まで侵入して、火のマナの結晶体を採取していた時の話だ。間違いではないから、私は何も言い返せない。
「ちなみに俺は、ベルラザの師匠だ。ここら辺、全部繋がってんぜ」
「ベルラザさんの師匠! お母さんの仲間で、ベルラザさんの師匠……。それでベルラザさんは、アルビスさんの主で、家族……。なんだか大変になってきたや!」
「それでも理解が早いな。あいつとは違って、頭が良さそうだ。んで、小僧。なんでも、絵が得意らしいじゃねえか。後で俺を描いてくれ」
「いいんですかっ!? はい! いっぱい描かせて下さいっ!」
「絵か……。そうだ」
絵と聞き、何か企みを思い付いたのだろうか。アゴに手を添えたベルラザさんが、ニタリといやらしい笑みを浮かべた。
「サニー! 珍しいもんを描いてみたいと思わないか?」
「珍しい物ですか? はい、描いてみたいですっ!」
「そうか! なら、道具を持って外に来てくれ。お前が、ぶったまげるもんを見せてやるよ」
「分かりました!」
そう豪語したベルラザさんが、みんなを置いてけぼりしながら外へ出て。色棒を入れた袋と、画用紙を持ったサニーも、扉に向けて全力で駆けていく。
珍しい物。真っ先に思い浮かんだのは、最上位級の魔法。もしくは、自身の正体を明かすとかかな? 後者だった場合、サニーの興奮はかつてないほど舞い上がりそうだけれども……。
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