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253話、ならば、精霊らしい戦いを
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「これやるの嫌だけど……。命を懸けた戦いだったら、しょうがない!」
詰みかと思われたフローガンズが、どこか躍起気味になり。棘園から少し距離を取った後、両手の平で雪原を叩く。
すると、円状と化した棘園の縁周りが、淡い水色の光に覆われ、そこから一気に薄氷が空を目指して昇り出し。
数秒した頃には、棘園全体と中央に鎮座するアルビスが、半球状の薄氷に閉ざされてしまった。
「ほう? これは、少々まずいか」
嫌な予感が過ったアルビスの言葉を、確信へ変えてやると応えるように、半球状の薄氷内部のあらゆる箇所に魔法陣が出現。フローガンズめ、とうとう精霊としての戦い方を始めたな。
というよりも、始めざるを得なかったって所か。これをやるのは嫌だとか言っていたし、理由はどうであれ、使えるけど使いたくなったのかもしれない。
さて、ここからの戦いは、私が『奥の手』を使用した状況に近くなる。どれほど厄介なのか、客観的に見させてもらおう。
戦況が変わったアルビスの一手目は、フローガンズが居る場所へ一点集中させたブレス攻撃。当然、フローガンズは難なく避ける。
その間に、半球状体の薄氷内部に設置された魔法陣から、魔法が放たれる前にアルビスが飛び出して脱出。
そのまま、片手を雪原に付いたフローガンズを見下す形で、その場に滞空した。
「正直、使用出来ないと踏んでいたが。ようやく、精霊としての本領を出したな」
「魔力の消費量がすごいし、考えながら使わないといけないから、色んな意味で疲れるんだもん。これ」
「あ、そんな理由なのか」
先の三戦で使わなかったのは、単純に疲れるからと。フローガンズらしい理由だけれども……。
もし、ウィザレナ戦で使用していたら、戦況は大きく変わっていたかもしれないな。
「な、なるほど。上位精霊でも、司る場所から魔法を放つと疲弊するんだな。ならば、使用するタイミングは見極めた方がいいぞ」
「分かってるよ。魔法を当てられないまま、自分だけ疲れてくなんて目も当てられないからね」
「その通りだ。魔力の消費量を最低限に抑え、かつ確実に魔法を相手に当てて、軽傷、または致命傷を負わせるのが好ましい」
「だね。頑張ってやってみるよ」
互いに本気を出した戦いだというのに。アルビスめ、こんな状況でも師匠を全うするとは。よほど、フローガンズを弟子として鍛えたいらしい。
これだと、アルビスは相手の実力に合わせて、徐々に力を発揮していくだろう。まあ、初手からちゃんと本気を出していたら、ここら一帯は秒で消し飛んでいたはずだしな。
「よろしい。しかし、余に地上戦を放棄させたのは悪手だ。余の最も得意とするのは、空中戦なのだからな」
「じゃあ、こっから本戦って訳だね!」
相手が得意とする場に付いたというのに、声を弾ませたフローガンズが、構えた指を鳴らす。
その合図と共に、先ほどまで、アルビスを捕らえていた半球状の薄氷に細かな亀裂が走り、音を立てて炸裂。
しかし、砕けた氷の破片は燃え盛る雪原に落ちず。その場に留まり、まるで意志を持ったかのように、アルビスの元へ目掛けて飛んでいった。
「ふむ、悪くない再利用だ。目視出来る厄介物は、あればあるだけいい」
評価を付けたアルビスが、飛行を開始しつつ、向かって来た破片を、羽ばたきに織り交ぜた風魔法で露払いをしていく。
そう。再利用するのはいいけど、利用するタイミングが悪い。先に雪原から魔法をいくつか放ち、相手の注意が逸れた所で、破片をこっそり背後へ忍ばせれば、より効率的で高い効果を得られたものの。
ああやって、単独かつ目立つやり方で使用したせいで、せっかく再利用した破片が跡形も無く払われてしまった。
「うえっ……。少しぐらい残ると思ってたのに」
「だから、全て処理したのだ。貴様が考えた通り、事をそう容易く運べると思うな。理想的な流れに持っていきたいのであれば、相手の気を欺く手数を増やせ」
「ううっ……、なら次!」
「させん」
フローガンズの次なる手を、先読みしたであろうアルビスが、雪原に向かい広範囲のブレスを照射。
一帯を満遍なく焼き尽くすと、今度は右翼を強めにはためかせ、小規模の竜巻をいくつも発生させた。
が、それだけでは終わらない。発生した竜巻は、雪を焼く炎を巻き込みながら勢力を強め、やがては空を穿つ爆炎旋風と化した。
あれは、アルビスが多用する攻守を兼ね揃えた戦法の一つだ。私もよく、無数の爆炎旋風に囲まれたっけ。懐かしい光景だな。
「うわぁーーーっ!! すっごーーーーーい!!」
「うわぁ、すっげぇ……。あんな風にされたら、俺だって一歩も近づけねぇや」
「しかもあれ、魔法じゃなくて自前で起こしてやがんぞ。アルビスは、持久戦もめっぽう強そうだな」
強いなんてもんじゃないぞ、シルフ。なんせ私でも、勝ち越せた事が一度も無いんだからな。
再び滞空したアルビスの下に、生きた雪は無し。顔を覗かせても、すぐに溶けては蒸発していく。
だけど、フローガンズはまだ諦めていない。爆炎旋風から一定の距離を取りつつ、『古怪狼の凍咆』で確実に数を減らしている。
私だったら、各個撃破は面倒臭がり、一撃で纏めて消し去るだろう。せっかく、自身を中心にして吹雪を展開出来るんだ。
爆炎旋風の始末と同時に、目視が難しい氷の粒を撒き散らして、そこから新たな魔法が使えるようになり、後々活かせるというのにな。
ああ、なんだか色々勿体ない。だんだん私も、フローガンズに戦闘のなんたるかを教えたくなってきてしまった。
「馬鹿正直に、旋風ばかり処理するんじゃない。貴様が疲れる一方だぞ?」
「魔法を使うだけだったら、そんなに疲れないから大丈夫だよ!」
「ほう、そうなのか。ならば、追加しても構わないな」
余計な情報を与えたフローガンズへ、お望み通りに爆炎旋風の数を倍に増やしていくアルビス。処理されるよりも、増やす方が圧倒的に早い。
魔法を使うだけなら消耗しないのはいいけど、数が多過ぎて、アルビスの姿が見えづらくなってしまったぞ。
それに爆炎旋風の熱波により、一帯の気温も上がり始めて、周りの雪が溶け出して───。……ああ、アルビスの狙いはこっちか。
まだ遠方に、無事な雪原が残っているけれども。そこから魔法を放とうが、爆炎旋風の餌食になってしまう。ここから形勢逆転するには、『気まぐれな中立者』を召喚して、場を戻すしかないかな。
「いいねえ、龍の兄ちゃん。相手が嫌がる事を、とことんしてくるじゃあねえかあ」
「戦術としては初歩中の初歩ですが、フローガンズさんには効果てきめんですね」
「アルビスは、ほんと優しいな。戦闘面においては、あいつより良い師匠になるんじゃねえか?」
大精霊一同も、目に映る場面を戦いとしてではなく、稽古の一種として見ていそうだ。まあ、仕方ない。今のアルビスは、実力を一割程度しか出していないのだから。
詰みかと思われたフローガンズが、どこか躍起気味になり。棘園から少し距離を取った後、両手の平で雪原を叩く。
すると、円状と化した棘園の縁周りが、淡い水色の光に覆われ、そこから一気に薄氷が空を目指して昇り出し。
数秒した頃には、棘園全体と中央に鎮座するアルビスが、半球状の薄氷に閉ざされてしまった。
「ほう? これは、少々まずいか」
嫌な予感が過ったアルビスの言葉を、確信へ変えてやると応えるように、半球状の薄氷内部のあらゆる箇所に魔法陣が出現。フローガンズめ、とうとう精霊としての戦い方を始めたな。
というよりも、始めざるを得なかったって所か。これをやるのは嫌だとか言っていたし、理由はどうであれ、使えるけど使いたくなったのかもしれない。
さて、ここからの戦いは、私が『奥の手』を使用した状況に近くなる。どれほど厄介なのか、客観的に見させてもらおう。
戦況が変わったアルビスの一手目は、フローガンズが居る場所へ一点集中させたブレス攻撃。当然、フローガンズは難なく避ける。
その間に、半球状体の薄氷内部に設置された魔法陣から、魔法が放たれる前にアルビスが飛び出して脱出。
そのまま、片手を雪原に付いたフローガンズを見下す形で、その場に滞空した。
「正直、使用出来ないと踏んでいたが。ようやく、精霊としての本領を出したな」
「魔力の消費量がすごいし、考えながら使わないといけないから、色んな意味で疲れるんだもん。これ」
「あ、そんな理由なのか」
先の三戦で使わなかったのは、単純に疲れるからと。フローガンズらしい理由だけれども……。
もし、ウィザレナ戦で使用していたら、戦況は大きく変わっていたかもしれないな。
「な、なるほど。上位精霊でも、司る場所から魔法を放つと疲弊するんだな。ならば、使用するタイミングは見極めた方がいいぞ」
「分かってるよ。魔法を当てられないまま、自分だけ疲れてくなんて目も当てられないからね」
「その通りだ。魔力の消費量を最低限に抑え、かつ確実に魔法を相手に当てて、軽傷、または致命傷を負わせるのが好ましい」
「だね。頑張ってやってみるよ」
互いに本気を出した戦いだというのに。アルビスめ、こんな状況でも師匠を全うするとは。よほど、フローガンズを弟子として鍛えたいらしい。
これだと、アルビスは相手の実力に合わせて、徐々に力を発揮していくだろう。まあ、初手からちゃんと本気を出していたら、ここら一帯は秒で消し飛んでいたはずだしな。
「よろしい。しかし、余に地上戦を放棄させたのは悪手だ。余の最も得意とするのは、空中戦なのだからな」
「じゃあ、こっから本戦って訳だね!」
相手が得意とする場に付いたというのに、声を弾ませたフローガンズが、構えた指を鳴らす。
その合図と共に、先ほどまで、アルビスを捕らえていた半球状の薄氷に細かな亀裂が走り、音を立てて炸裂。
しかし、砕けた氷の破片は燃え盛る雪原に落ちず。その場に留まり、まるで意志を持ったかのように、アルビスの元へ目掛けて飛んでいった。
「ふむ、悪くない再利用だ。目視出来る厄介物は、あればあるだけいい」
評価を付けたアルビスが、飛行を開始しつつ、向かって来た破片を、羽ばたきに織り交ぜた風魔法で露払いをしていく。
そう。再利用するのはいいけど、利用するタイミングが悪い。先に雪原から魔法をいくつか放ち、相手の注意が逸れた所で、破片をこっそり背後へ忍ばせれば、より効率的で高い効果を得られたものの。
ああやって、単独かつ目立つやり方で使用したせいで、せっかく再利用した破片が跡形も無く払われてしまった。
「うえっ……。少しぐらい残ると思ってたのに」
「だから、全て処理したのだ。貴様が考えた通り、事をそう容易く運べると思うな。理想的な流れに持っていきたいのであれば、相手の気を欺く手数を増やせ」
「ううっ……、なら次!」
「させん」
フローガンズの次なる手を、先読みしたであろうアルビスが、雪原に向かい広範囲のブレスを照射。
一帯を満遍なく焼き尽くすと、今度は右翼を強めにはためかせ、小規模の竜巻をいくつも発生させた。
が、それだけでは終わらない。発生した竜巻は、雪を焼く炎を巻き込みながら勢力を強め、やがては空を穿つ爆炎旋風と化した。
あれは、アルビスが多用する攻守を兼ね揃えた戦法の一つだ。私もよく、無数の爆炎旋風に囲まれたっけ。懐かしい光景だな。
「うわぁーーーっ!! すっごーーーーーい!!」
「うわぁ、すっげぇ……。あんな風にされたら、俺だって一歩も近づけねぇや」
「しかもあれ、魔法じゃなくて自前で起こしてやがんぞ。アルビスは、持久戦もめっぽう強そうだな」
強いなんてもんじゃないぞ、シルフ。なんせ私でも、勝ち越せた事が一度も無いんだからな。
再び滞空したアルビスの下に、生きた雪は無し。顔を覗かせても、すぐに溶けては蒸発していく。
だけど、フローガンズはまだ諦めていない。爆炎旋風から一定の距離を取りつつ、『古怪狼の凍咆』で確実に数を減らしている。
私だったら、各個撃破は面倒臭がり、一撃で纏めて消し去るだろう。せっかく、自身を中心にして吹雪を展開出来るんだ。
爆炎旋風の始末と同時に、目視が難しい氷の粒を撒き散らして、そこから新たな魔法が使えるようになり、後々活かせるというのにな。
ああ、なんだか色々勿体ない。だんだん私も、フローガンズに戦闘のなんたるかを教えたくなってきてしまった。
「馬鹿正直に、旋風ばかり処理するんじゃない。貴様が疲れる一方だぞ?」
「魔法を使うだけだったら、そんなに疲れないから大丈夫だよ!」
「ほう、そうなのか。ならば、追加しても構わないな」
余計な情報を与えたフローガンズへ、お望み通りに爆炎旋風の数を倍に増やしていくアルビス。処理されるよりも、増やす方が圧倒的に早い。
魔法を使うだけなら消耗しないのはいいけど、数が多過ぎて、アルビスの姿が見えづらくなってしまったぞ。
それに爆炎旋風の熱波により、一帯の気温も上がり始めて、周りの雪が溶け出して───。……ああ、アルビスの狙いはこっちか。
まだ遠方に、無事な雪原が残っているけれども。そこから魔法を放とうが、爆炎旋風の餌食になってしまう。ここから形勢逆転するには、『気まぐれな中立者』を召喚して、場を戻すしかないかな。
「いいねえ、龍の兄ちゃん。相手が嫌がる事を、とことんしてくるじゃあねえかあ」
「戦術としては初歩中の初歩ですが、フローガンズさんには効果てきめんですね」
「アルビスは、ほんと優しいな。戦闘面においては、あいつより良い師匠になるんじゃねえか?」
大精霊一同も、目に映る場面を戦いとしてではなく、稽古の一種として見ていそうだ。まあ、仕方ない。今のアルビスは、実力を一割程度しか出していないのだから。
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