256 / 301
251話、場の空気に飲まれて暴走し出しす黒龍
しおりを挟む
「結局、余もやるのか……」
「当たり前じゃん! もうっ、食べるのが遅いよ~。ずっと待ってたんだからね!」
実に平和な昼食が終わるや否や。食器類の片づけを始めたアルビスを、フローガンズが無理やり引っ張り出し、戦闘の定位置までつけたまではいいが。
いかんせん、アルビスは乗り気じゃない。サニーが居るし、戦っている姿をあまり見せたくないのだろう。
「ったく、戦闘狂め。一応、ヴェルインとカッシェ、ファート、ウィザレナやレナとの戦闘を見ていたが、なんだ? あの素人丸出しの戦いは? 素質はあるのに、実力を二割も出せていないんじゃないか?」
「修業は沢山してきたけど、実戦はあまりしてないの! だからこうして、みんなにお願いしてるんじゃんか」
「なに? 実戦の経験がほとんど無いだと? ……はぁ。素質は確かなのだが、なんだか勿体ないな」
「でしょ? 色々学びたいから、アルビス師匠! よろしくお願いします!」
満面の笑みを見せたフローガンズが、健気にお辞儀をする。これだと副将戦は、戦闘というよりも修行になりそうだな。
「ふむ、よかろう。成り行きでなってしまったが、余も貴様の師匠だ。出来る限りの稽古をつけてやる」
「やったー! ありがとうございます!」
次の大将戦にて、私が控えているのだが……。まさか、本当になってしまうとは。
「では、始めよう。まず確認だ。ヴェルイン戦で開始と共に、氷斬撃を召喚していたな。あれは挨拶変わりにと言っていたが、当然意味があってやったんだよな?」
「もちろん! 牽制や、相手の力量がどんなものか試す為にやってるよ」
「よろしい。しかし貴様は、そこで追撃せず棒立ちしていたな。だから、ヴェルイン達に反撃を許し、貴様は逃げ場を制限され、間合いも詰められてしまった」
「詰められたんじゃなくて、近接戦に持っていきたかったから、あえて近づいてもらったんだよ」
アルビスめ。ウィザレナ戦が終わるまで、サニーに絵を描かれていたのにも関わらず、戦いをしっかり観戦していたらしい。
「阿呆。今回はたまたま上手くいったから、よかったものの。基本、相手をわざと誘い込むのは、力量を測り終えてからにしろ。相手が実力以上の何かを隠していたら、どうするつもりだ? そこを見誤ると、ファート戦みたいに秒で取って食われるぞ」
「うっ……。た、確かに」
「氷斬撃自体は悪くない。無詠唱で何度も使えるから、出だしに相手の虚を衝けるだろう。しかし、その後が疎かだ。『古怪狼の凍咆』など織り交ぜて、相手の出方を強制的に変えたり、制限する事も可能なはず。挨拶で仕掛けるのはいいが、本当に挨拶だけで終わらせるんじゃない」
つまり先制攻撃は、次の手に繋げられるよう活かせと。私の場合、杖を持った状態で使用する、無詠唱の上位魔法が該当するかな。
フローガンズは、至近距離から長距離までと、ほぼ全ての距離から攻撃が出来る。私だったら、距離を詰められるのが一番嫌だから、初手で火の壁を召喚して空中に逃げるだろう。
そして、距離を十分稼ぎつつ、魔法壁を展開。次に、召喚魔法を使用する。たぶんこれが、今の私にとって定石なる戦い方だ。
フローガンズに戦い方を教示するのはいいけど、そこそこに留めて欲しい。動きが早くて近接格闘を得意とするフローガンズは、魔女の私にとって苦手な相手なのだから。
「で、でもさ? 最初っから畳み掛けちゃうのは、なんだかつまんないじゃん」
「……つまらん? 命を懸けねばならない戦いがつまらん、だと?」
フローガンズ、今のは完全に失言だ。アルビスが放った低い声量から察するに、割と真面目に怒ったぞ。
腕を組んだアルビスが、無言でフローガンズの元へ歩き出す。そのまま、ほぼゼロ距離にまで迫ると、アルビスは何も分かっていなさそうなフローガンズを見下した。
「待ちわびた実戦に、胸躍るのは分からなくもない。しかし、命を懸けず楽しむ為に戦いたいのであれば、貴様に実戦は勧められん。隅で組手でもやっていろ」
「く、組手……?」
圧の強い説教を始めたアルビスが、「それにだ」と加え、顔をズイッとフローガンズに近づける。
「本来であれば、ファートとの闘いで何も出来ずに絶命していた貴様が、小生意気な口を叩くんじゃない。ここで死なれるのは、ただ余らに迷惑を掛けるだけだ。己の命を軽んじて死にたいのであれば、誰の目にも留まらぬ場所で独りで果てろ」
「んっ……」
改めて現実を突きつけられたフローガンズが、唇をキュッと噤んだ。ひとまず、なぜフローガンズがああまでして、他者と戦いたい理由は分かったものの。
心を抉る痛烈な言い方だけど、アルビスの言っている事は正しい。ルシルの忠告が無く、本体でファート戦に挑んでいたら、フローガンズは確実に死んでいた。
だからファートも、ルシルに確認していたのだろう。何をしても大丈夫、フローガンズを殺しても構わないのだとな。
あの確認は、ファートなりの優しさだ。もし、通常の戦いを挑んでいたら、相当手を抜き、違う形でフローガンズに勝利を収めていただろう。
「フローガンズ。貴様が死んだら、悲しむ者は居るか?」
「え?」
「え? じゃない。貴様が死んだら、悲しむ者は居るかと聞いているんだ」
「悲しむ、人……」
アルビスが新しい質問を投げ掛けると、フローガンズの同心円眼が左右に泳ぎ出し、頭を垂らしていった。
「……たぶん、あたしの師匠」
「そうか。なら貴様は、その師匠を二度悲しませた事になるぞ」
「あっ……」
戦いとは何か、招く結果により、誰に影響を及ぼすのか説いたアルビスが、小刻みに震え出したフローガンズの頭にそっと手を添えた。
「貴様は、師匠を悲しませる為に戦いをしたいのか?」
「……したくない」
「ならば、師匠を悲しませない為にも、強くなれ。実戦でも楽しむ余裕が生まれる程、貴様の尊い命に危機が届かぬ程、相手に有無を言わさぬ程、圧倒的なまでにな」
「……うん、分かった」
……おい、待ってくれ。アルビス。まだ私が、後に控えているんだぞ? 美談に持ち込むのはいいけど、いくらなんでも場の空気に飲まれ過ぎだ。ちゃんと師匠としての役目を、果たそうとしないでくれ。
『なあ、アカシック。止めた方がいいんじゃねえか? あいつら』
『アルビスさんの事ですから、フローガンズさんを徹底的に鍛えようとすると思いますけど……』
私と同じ危機感を抱き、心配し始めたルシルとディーネの『伝心』が、頭の中から響いてきた。
『あ、アルビスを怒らせたくないから、このまま流れに任せる……』
『ああ、水を差すなってか。色々大変だな、お前も』
『不本意な形だけどよお、不老不死になれてよかったじゃあねえかあ』
『そ、そうだな。これに関しては、シャドウに感謝しておくよ』
事の次第によっては、私も本気を出さざるを得なくなる。大丈夫かな? 雪原地帯に『天翔ける極光鳥』や『光柱の管理人』、『竜の楔』を召喚しても。
いや。地形の大きな変化や、相手の心配をしている場合じゃない。なんせ相手は、私と五十年以上掛けて、命を懸けた戦いをしてきたアルビスに鍛え上げられる予定の、フローガンズなのだから。
「当たり前じゃん! もうっ、食べるのが遅いよ~。ずっと待ってたんだからね!」
実に平和な昼食が終わるや否や。食器類の片づけを始めたアルビスを、フローガンズが無理やり引っ張り出し、戦闘の定位置までつけたまではいいが。
いかんせん、アルビスは乗り気じゃない。サニーが居るし、戦っている姿をあまり見せたくないのだろう。
「ったく、戦闘狂め。一応、ヴェルインとカッシェ、ファート、ウィザレナやレナとの戦闘を見ていたが、なんだ? あの素人丸出しの戦いは? 素質はあるのに、実力を二割も出せていないんじゃないか?」
「修業は沢山してきたけど、実戦はあまりしてないの! だからこうして、みんなにお願いしてるんじゃんか」
「なに? 実戦の経験がほとんど無いだと? ……はぁ。素質は確かなのだが、なんだか勿体ないな」
「でしょ? 色々学びたいから、アルビス師匠! よろしくお願いします!」
満面の笑みを見せたフローガンズが、健気にお辞儀をする。これだと副将戦は、戦闘というよりも修行になりそうだな。
「ふむ、よかろう。成り行きでなってしまったが、余も貴様の師匠だ。出来る限りの稽古をつけてやる」
「やったー! ありがとうございます!」
次の大将戦にて、私が控えているのだが……。まさか、本当になってしまうとは。
「では、始めよう。まず確認だ。ヴェルイン戦で開始と共に、氷斬撃を召喚していたな。あれは挨拶変わりにと言っていたが、当然意味があってやったんだよな?」
「もちろん! 牽制や、相手の力量がどんなものか試す為にやってるよ」
「よろしい。しかし貴様は、そこで追撃せず棒立ちしていたな。だから、ヴェルイン達に反撃を許し、貴様は逃げ場を制限され、間合いも詰められてしまった」
「詰められたんじゃなくて、近接戦に持っていきたかったから、あえて近づいてもらったんだよ」
アルビスめ。ウィザレナ戦が終わるまで、サニーに絵を描かれていたのにも関わらず、戦いをしっかり観戦していたらしい。
「阿呆。今回はたまたま上手くいったから、よかったものの。基本、相手をわざと誘い込むのは、力量を測り終えてからにしろ。相手が実力以上の何かを隠していたら、どうするつもりだ? そこを見誤ると、ファート戦みたいに秒で取って食われるぞ」
「うっ……。た、確かに」
「氷斬撃自体は悪くない。無詠唱で何度も使えるから、出だしに相手の虚を衝けるだろう。しかし、その後が疎かだ。『古怪狼の凍咆』など織り交ぜて、相手の出方を強制的に変えたり、制限する事も可能なはず。挨拶で仕掛けるのはいいが、本当に挨拶だけで終わらせるんじゃない」
つまり先制攻撃は、次の手に繋げられるよう活かせと。私の場合、杖を持った状態で使用する、無詠唱の上位魔法が該当するかな。
フローガンズは、至近距離から長距離までと、ほぼ全ての距離から攻撃が出来る。私だったら、距離を詰められるのが一番嫌だから、初手で火の壁を召喚して空中に逃げるだろう。
そして、距離を十分稼ぎつつ、魔法壁を展開。次に、召喚魔法を使用する。たぶんこれが、今の私にとって定石なる戦い方だ。
フローガンズに戦い方を教示するのはいいけど、そこそこに留めて欲しい。動きが早くて近接格闘を得意とするフローガンズは、魔女の私にとって苦手な相手なのだから。
「で、でもさ? 最初っから畳み掛けちゃうのは、なんだかつまんないじゃん」
「……つまらん? 命を懸けねばならない戦いがつまらん、だと?」
フローガンズ、今のは完全に失言だ。アルビスが放った低い声量から察するに、割と真面目に怒ったぞ。
腕を組んだアルビスが、無言でフローガンズの元へ歩き出す。そのまま、ほぼゼロ距離にまで迫ると、アルビスは何も分かっていなさそうなフローガンズを見下した。
「待ちわびた実戦に、胸躍るのは分からなくもない。しかし、命を懸けず楽しむ為に戦いたいのであれば、貴様に実戦は勧められん。隅で組手でもやっていろ」
「く、組手……?」
圧の強い説教を始めたアルビスが、「それにだ」と加え、顔をズイッとフローガンズに近づける。
「本来であれば、ファートとの闘いで何も出来ずに絶命していた貴様が、小生意気な口を叩くんじゃない。ここで死なれるのは、ただ余らに迷惑を掛けるだけだ。己の命を軽んじて死にたいのであれば、誰の目にも留まらぬ場所で独りで果てろ」
「んっ……」
改めて現実を突きつけられたフローガンズが、唇をキュッと噤んだ。ひとまず、なぜフローガンズがああまでして、他者と戦いたい理由は分かったものの。
心を抉る痛烈な言い方だけど、アルビスの言っている事は正しい。ルシルの忠告が無く、本体でファート戦に挑んでいたら、フローガンズは確実に死んでいた。
だからファートも、ルシルに確認していたのだろう。何をしても大丈夫、フローガンズを殺しても構わないのだとな。
あの確認は、ファートなりの優しさだ。もし、通常の戦いを挑んでいたら、相当手を抜き、違う形でフローガンズに勝利を収めていただろう。
「フローガンズ。貴様が死んだら、悲しむ者は居るか?」
「え?」
「え? じゃない。貴様が死んだら、悲しむ者は居るかと聞いているんだ」
「悲しむ、人……」
アルビスが新しい質問を投げ掛けると、フローガンズの同心円眼が左右に泳ぎ出し、頭を垂らしていった。
「……たぶん、あたしの師匠」
「そうか。なら貴様は、その師匠を二度悲しませた事になるぞ」
「あっ……」
戦いとは何か、招く結果により、誰に影響を及ぼすのか説いたアルビスが、小刻みに震え出したフローガンズの頭にそっと手を添えた。
「貴様は、師匠を悲しませる為に戦いをしたいのか?」
「……したくない」
「ならば、師匠を悲しませない為にも、強くなれ。実戦でも楽しむ余裕が生まれる程、貴様の尊い命に危機が届かぬ程、相手に有無を言わさぬ程、圧倒的なまでにな」
「……うん、分かった」
……おい、待ってくれ。アルビス。まだ私が、後に控えているんだぞ? 美談に持ち込むのはいいけど、いくらなんでも場の空気に飲まれ過ぎだ。ちゃんと師匠としての役目を、果たそうとしないでくれ。
『なあ、アカシック。止めた方がいいんじゃねえか? あいつら』
『アルビスさんの事ですから、フローガンズさんを徹底的に鍛えようとすると思いますけど……』
私と同じ危機感を抱き、心配し始めたルシルとディーネの『伝心』が、頭の中から響いてきた。
『あ、アルビスを怒らせたくないから、このまま流れに任せる……』
『ああ、水を差すなってか。色々大変だな、お前も』
『不本意な形だけどよお、不老不死になれてよかったじゃあねえかあ』
『そ、そうだな。これに関しては、シャドウに感謝しておくよ』
事の次第によっては、私も本気を出さざるを得なくなる。大丈夫かな? 雪原地帯に『天翔ける極光鳥』や『光柱の管理人』、『竜の楔』を召喚しても。
いや。地形の大きな変化や、相手の心配をしている場合じゃない。なんせ相手は、私と五十年以上掛けて、命を懸けた戦いをしてきたアルビスに鍛え上げられる予定の、フローガンズなのだから。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。


【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる