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238話、せっかく兄弟になったのだから
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やや緊張が窺える足取りで、エリィさんのお墓の前に立ったアルビスが、深々とお辞儀をする。そのまま黙り込んだけど、黙禱をしているのだろうか?
五秒、十秒待てども、アルビスは言葉を発さず。私がタートで特注した、エリィさんのお墓に陽光が一度瞬いた後、アルビスが細く息を吐いた。
「部外者の訪問に驚いているかと思いますが、決して怪しい者ではございません。まず、貴方様を安心させたいので、自己紹介をさせて頂きたく存じます。アカシックの兄であり、黒龍のアルビスと申します。以後、お見知りおきを」
柔らかな口調で、警戒心を解くには十分な自己紹介を始めたアルビスが、再び一礼をする。
「エリィ殿に関しては、とある話を小耳に挟み、アカシックから大体の経緯を聞きました。そして、アカシックと共にサニーを育てている身として、居ても立っても居られなくなり、墓参しに来た次第であります。迷惑をお掛けしたのであれば、誠に申し訳ございません。ですが今回限りは、お許し頂ければ幸いでございます」
エリィさんに墓参の許可を問うアルビスが、その場に片膝立ちをし、お墓に純白のお供え花を添え。ゆっくり立ち上がり、静かに一礼をした。
「少々語りたいのですが。初めて墓参しに来た私めにとって、エリィ殿に対しておこがましく行き過ぎた行為だと自重し、嫌悪感を抱かれたくない一心で断念致します」
アルビスの奴、とにかくエリィさんに嫌われたくないんだろうな。なけなしの我が垣間見える本心を明かしているけど、謙りが極まっている。
ここに来る前、エリィさんはとても優しい性格の持ち主で、サニーと同じく心おおらかな人だから、お前の墓参を喜ぶと思うぞと説明したというのに。
「ですので、エリィ殿の眠りの妨げにならない頻度で、私めに墓参の許可を頂ければと存じ上げます。では、エリィ殿。これにて失礼致します。またいつか、お逢いしに来ます」
まずは顔合わせ程度で、エリィさんの墓参を済ませたアルビスが、初めてお墓の前に立った時よりも深いをお辞儀をし、私が居る方へ振り向いた。
そのまま、私の元へ歩いて来て、立ち止まった瞬間。凛と澄ました顔から、とんでもない量の汗がぶわっと噴き出した。
「うおっ!?」
「……こ、ここまで緊張したのは、生涯で初めてかもしれん。途中で呼吸の仕方を忘れて、意識を失いかけた」
墓参中の心境を恥かし気も無く晒し、いきなり呼吸を荒げたアルビスが両手を膝に置き、過呼吸気味な深呼吸を何回もし出した。
初めての墓参とはいえ、いくらなんでも緊張し過ぎじゃないか? 心臓が破裂しかねない程の激しい鼓動音が、私の耳にまで届いてきているぞ。
「と、とりあえず、一旦落ち着け。な? そんな風にしてると、エリィさんが心配してしまうぞ」
「そ、そう、だなぁ……」
声だけで判断すると、瀕死状態に追い込まれていそうなアルビスが、空を仰いで息を限界まで吸い込み、顔を地面に向け、吸った以上に吐き出す。
その一回だけの深呼吸で、乱れ切った心に落ち着きを取り戻したのか。噴き出した汗は引いていないものの、呼吸は穏やかになっていた。
「ふぅ……。すまないが、アカシック。次回の墓参も同行してくれないか? 貴様が傍に居てくれないと、不安でしょうがない」
「そ、そうだな。お前が緊張しないで墓参が出来るようになれるまで、付き添ってやる」
「すまない、恩に着る」
普段通りの装いになってきたアルビスが、手の甲で汗を拭う。別に、謝らなくてもいいんだけどな。
せっかく兄妹になったんだ。距離が遠く感じるやり取りは、もう無しにしたい。
「私達は兄妹なんだぞ? そういうのはお互い様なんだから、遠慮なんかしないで私を頼ってくれ」
改めて兄弟になった事を告げると、アルビスは虚を突かれたような呆け顔になり。数秒の間を置いて、凛とほくそ笑んだ。
「そうだな。なら貴様も、余をもっと頼ってくれよ?」
「ああ、もちろんさ。けど、初めての墓参であんな緊張してたから、ちょっと頼りないかもな」
「うっ……、耳が痛いな。胸を張って頼られる兄になれるよう、精進する」
柄にもなく冗談を交えてみるれば、アルビスは緩い苦笑いを浮かべ、腕を組んだ。
「それじゃあ、帰るか?」
「今日はタートへ行く予定も無いし、そうしよう。アカシック、また箒の後ろに乗せてくれないか?」
「ああ、いいぞ」
アルビスを待たせる訳にもいかないので、私はかざした右手に漆黒色の箒を召喚して、椅子に座る形で腰を下ろし。
アルビスも、私と同じような座り方で隣に付いた事を確認した後。やや重く感じる箒を発進させ、上空まで昇った。
今日の空模様は、厚い雲が点々と浮かんだ晴天。日差しも良好で、穏やかな風が吹いている。下は、林や森の緑を抜かせば、純白の花に敷き詰められた大地が見える。
反対側をしばらく行けば、針葉樹林地帯があるというのに。沼地帯全体は、もうすっかり純白の花に覆われてしまったな。いつまで見ていても、飽きが来ない素敵な光景だ。
「ふっふっふっ。しかし、貴様が余の妹か」
「ん?」
なんとも嬉しそうにしているアルビスの声が、横から聞こえてきたので、顔をあいつへ向ける。
「そうなると、サニーは余の姪になるよな?」
「ああ~、確かにそうなるな。だったら、前以上に愛でてやってくれよ」
「やはり! 無論だ。サニーの願いは、なんだって叶えてみせるぞッ! いや~、なるほど。余に、妹と姪が同時に出来てしまったのか。そうかそうか、なるほどなぁ。いや~、また泣いてしまいそうだ……」
急に声が弱々しく震え出したアルビスが、左手で顔を覆った。鼻を何度もすすっているし、本当に泣いているじゃないか。
「そこまで喜んでくれると、私も嬉しいよ」
「……そうだな、心が打ち震えるほど嬉しいぞ。もう余の幸福度は、山の九合目まで一気に駆け登ってしまった」
「九合目ねぇ。頂まで、ギリギリ届かなかったか。だとすれば、私ももっと頑張らないとな」
「いや。貴様がどう頑張っても、余の幸福度は頂まで届かんぞ。届くとすればだ」
言葉を溜めたアルビスが、親指で龍眼で拭う。
「ピース殿が生き返り、貴様と婚約の儀を交わした時ぐらいだろうな」
「ぶっ!?」
こいつ、澄ました顔でなんて事を言うんだ。予想すらしていなかったから、むず痒い恥ずかしさが込み上げてきて、思わず吹いてしまった。
「ず、ずいぶん気が早いな。たぶん、まだ一年以上先の話だぞ?」
「まだじゃない、もうだ。一年なんて、あっという間に過ぎ去ってしまうぞ。そうだ! 式を挙げる時になったら、必ず余を呼んでくれ。なんだったら、余が日程を組んでやるぞ?」
「あ、ああ……。じゃあ、お前に頼んじゃおうかな。けど、大丈夫か? お前の事だから、たぶん号泣すると思うぞ?」
「間違いなくするな。下手すれば、式の数日前から終わりまで泣きっぱなしかもしれん」
「ははっ、そうかもしれないな」
けど、一年か。その間に、火、氷、光の大精霊と契約を交わし。なんとかしてフォスグリアを倒して、あいつが意識を取り戻している間に、契約を交わして『時の魔法』を習得しなければならない。
それが、ピースを生き返らせる為の最低条件。この機を逃せば、ピースを生き返らせる事が不可能になってしまう。
良くも悪くも、私が頑張らないといけない。これから一年間の間に起きる全ての出来事に、何がなんでも食らいついてみせる。もちろん、みんなと一緒になってな。
五秒、十秒待てども、アルビスは言葉を発さず。私がタートで特注した、エリィさんのお墓に陽光が一度瞬いた後、アルビスが細く息を吐いた。
「部外者の訪問に驚いているかと思いますが、決して怪しい者ではございません。まず、貴方様を安心させたいので、自己紹介をさせて頂きたく存じます。アカシックの兄であり、黒龍のアルビスと申します。以後、お見知りおきを」
柔らかな口調で、警戒心を解くには十分な自己紹介を始めたアルビスが、再び一礼をする。
「エリィ殿に関しては、とある話を小耳に挟み、アカシックから大体の経緯を聞きました。そして、アカシックと共にサニーを育てている身として、居ても立っても居られなくなり、墓参しに来た次第であります。迷惑をお掛けしたのであれば、誠に申し訳ございません。ですが今回限りは、お許し頂ければ幸いでございます」
エリィさんに墓参の許可を問うアルビスが、その場に片膝立ちをし、お墓に純白のお供え花を添え。ゆっくり立ち上がり、静かに一礼をした。
「少々語りたいのですが。初めて墓参しに来た私めにとって、エリィ殿に対しておこがましく行き過ぎた行為だと自重し、嫌悪感を抱かれたくない一心で断念致します」
アルビスの奴、とにかくエリィさんに嫌われたくないんだろうな。なけなしの我が垣間見える本心を明かしているけど、謙りが極まっている。
ここに来る前、エリィさんはとても優しい性格の持ち主で、サニーと同じく心おおらかな人だから、お前の墓参を喜ぶと思うぞと説明したというのに。
「ですので、エリィ殿の眠りの妨げにならない頻度で、私めに墓参の許可を頂ければと存じ上げます。では、エリィ殿。これにて失礼致します。またいつか、お逢いしに来ます」
まずは顔合わせ程度で、エリィさんの墓参を済ませたアルビスが、初めてお墓の前に立った時よりも深いをお辞儀をし、私が居る方へ振り向いた。
そのまま、私の元へ歩いて来て、立ち止まった瞬間。凛と澄ました顔から、とんでもない量の汗がぶわっと噴き出した。
「うおっ!?」
「……こ、ここまで緊張したのは、生涯で初めてかもしれん。途中で呼吸の仕方を忘れて、意識を失いかけた」
墓参中の心境を恥かし気も無く晒し、いきなり呼吸を荒げたアルビスが両手を膝に置き、過呼吸気味な深呼吸を何回もし出した。
初めての墓参とはいえ、いくらなんでも緊張し過ぎじゃないか? 心臓が破裂しかねない程の激しい鼓動音が、私の耳にまで届いてきているぞ。
「と、とりあえず、一旦落ち着け。な? そんな風にしてると、エリィさんが心配してしまうぞ」
「そ、そう、だなぁ……」
声だけで判断すると、瀕死状態に追い込まれていそうなアルビスが、空を仰いで息を限界まで吸い込み、顔を地面に向け、吸った以上に吐き出す。
その一回だけの深呼吸で、乱れ切った心に落ち着きを取り戻したのか。噴き出した汗は引いていないものの、呼吸は穏やかになっていた。
「ふぅ……。すまないが、アカシック。次回の墓参も同行してくれないか? 貴様が傍に居てくれないと、不安でしょうがない」
「そ、そうだな。お前が緊張しないで墓参が出来るようになれるまで、付き添ってやる」
「すまない、恩に着る」
普段通りの装いになってきたアルビスが、手の甲で汗を拭う。別に、謝らなくてもいいんだけどな。
せっかく兄妹になったんだ。距離が遠く感じるやり取りは、もう無しにしたい。
「私達は兄妹なんだぞ? そういうのはお互い様なんだから、遠慮なんかしないで私を頼ってくれ」
改めて兄弟になった事を告げると、アルビスは虚を突かれたような呆け顔になり。数秒の間を置いて、凛とほくそ笑んだ。
「そうだな。なら貴様も、余をもっと頼ってくれよ?」
「ああ、もちろんさ。けど、初めての墓参であんな緊張してたから、ちょっと頼りないかもな」
「うっ……、耳が痛いな。胸を張って頼られる兄になれるよう、精進する」
柄にもなく冗談を交えてみるれば、アルビスは緩い苦笑いを浮かべ、腕を組んだ。
「それじゃあ、帰るか?」
「今日はタートへ行く予定も無いし、そうしよう。アカシック、また箒の後ろに乗せてくれないか?」
「ああ、いいぞ」
アルビスを待たせる訳にもいかないので、私はかざした右手に漆黒色の箒を召喚して、椅子に座る形で腰を下ろし。
アルビスも、私と同じような座り方で隣に付いた事を確認した後。やや重く感じる箒を発進させ、上空まで昇った。
今日の空模様は、厚い雲が点々と浮かんだ晴天。日差しも良好で、穏やかな風が吹いている。下は、林や森の緑を抜かせば、純白の花に敷き詰められた大地が見える。
反対側をしばらく行けば、針葉樹林地帯があるというのに。沼地帯全体は、もうすっかり純白の花に覆われてしまったな。いつまで見ていても、飽きが来ない素敵な光景だ。
「ふっふっふっ。しかし、貴様が余の妹か」
「ん?」
なんとも嬉しそうにしているアルビスの声が、横から聞こえてきたので、顔をあいつへ向ける。
「そうなると、サニーは余の姪になるよな?」
「ああ~、確かにそうなるな。だったら、前以上に愛でてやってくれよ」
「やはり! 無論だ。サニーの願いは、なんだって叶えてみせるぞッ! いや~、なるほど。余に、妹と姪が同時に出来てしまったのか。そうかそうか、なるほどなぁ。いや~、また泣いてしまいそうだ……」
急に声が弱々しく震え出したアルビスが、左手で顔を覆った。鼻を何度もすすっているし、本当に泣いているじゃないか。
「そこまで喜んでくれると、私も嬉しいよ」
「……そうだな、心が打ち震えるほど嬉しいぞ。もう余の幸福度は、山の九合目まで一気に駆け登ってしまった」
「九合目ねぇ。頂まで、ギリギリ届かなかったか。だとすれば、私ももっと頑張らないとな」
「いや。貴様がどう頑張っても、余の幸福度は頂まで届かんぞ。届くとすればだ」
言葉を溜めたアルビスが、親指で龍眼で拭う。
「ピース殿が生き返り、貴様と婚約の儀を交わした時ぐらいだろうな」
「ぶっ!?」
こいつ、澄ました顔でなんて事を言うんだ。予想すらしていなかったから、むず痒い恥ずかしさが込み上げてきて、思わず吹いてしまった。
「ず、ずいぶん気が早いな。たぶん、まだ一年以上先の話だぞ?」
「まだじゃない、もうだ。一年なんて、あっという間に過ぎ去ってしまうぞ。そうだ! 式を挙げる時になったら、必ず余を呼んでくれ。なんだったら、余が日程を組んでやるぞ?」
「あ、ああ……。じゃあ、お前に頼んじゃおうかな。けど、大丈夫か? お前の事だから、たぶん号泣すると思うぞ?」
「間違いなくするな。下手すれば、式の数日前から終わりまで泣きっぱなしかもしれん」
「ははっ、そうかもしれないな」
けど、一年か。その間に、火、氷、光の大精霊と契約を交わし。なんとかしてフォスグリアを倒して、あいつが意識を取り戻している間に、契約を交わして『時の魔法』を習得しなければならない。
それが、ピースを生き返らせる為の最低条件。この機を逃せば、ピースを生き返らせる事が不可能になってしまう。
良くも悪くも、私が頑張らないといけない。これから一年間の間に起きる全ての出来事に、何がなんでも食らいついてみせる。もちろん、みんなと一緒になってな。
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