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236話、彼を生き返らせる算段
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「でだ、一旦話を戻すぞ。まずは、アカシックについてだ」
場の空気を変えたシルフが、アルビスお手製の菓子を齧る。
「えーっとだ。アカシック抹殺の命を達成しつつ、抹殺自体を回避する為に、シャドウ兄がアカシックを不老不死にしてだ。で、そのアカシックは『時の魔力』を保持してて、人間と時の精霊の混血が判明。なので、父親にフォスグリア爺さん、母親にオーラ姉ことヴェリーオーラの可能性が出てきたと。ここまでは間違いないな」
「そうだな。シャドウに心臓を抜き取られたけど、私はすぐ生き返った。なんでも『不死鳥のくちばし』に、死を一回だけ肩代わりしてくれる効果があるらしい。その効果を『女王の包帯』が束縛した事により、変則的な形で不老不死になった。父親と母親に関しては、時の精霊がその二人しか居なければ、ほぼ確定だ」
「よし。つまり、その『女王の包帯』によって呪われた効果を解呪しない限り、お前は不老不死のままなんだな」
「そうなるな。けど、今は解呪するつもりは無い。フォスグリアと戦って勝つまでは、大事に取っておく」
しかし、問題はその後だ。この効果の解呪条件は、私の精神、または心の破壊をしなければならない。
条件は分かっているけど、そう易々と解呪は出来そうにないな。
「そうだな。不老不死ってのは、どの相手にとっても脅威そのものだ。なってるだけで、圧倒的優位に立てる。ある無いだけで、戦況がまるで違ってくるぜ」
「不老不死のアカシックさんですか……。私はもう、勝てる見込みがありませんね」
「だなあ。俺様なんて、普通に負けちまったしよお。『黎明』、マジで死ぬかと思ったぜえ」
右頬に手を添え、おっとりとした困り顔で呟くウンディーネに。後頭部に両手を回し、先の戦闘を振り返るノーム。
ウンディーネに関しては、私が不老不死じゃなければ、まだ勝てる見込みがあるらしい。
当然、『奥の手』対策はしてくるだろうし。その『奥の手』を封じられて、秘奥義の『水天楼』を使われたら、私は手も足も出せなくなる。
「で、次。フォスグリア爺さんについてだ。フォスグリア爺さんは現在、時の穢れを払う為に、『時の瞑想場』で一年間の休養に入った。その間、外部との接触及び監視を一切しないらしい。これは、シャドウ兄がフォスグリア爺さんから直接聞いた話なので、確かな情報だと言えるぜ」
「つまり、私は少なくとも一年間の間は、自由に動けるんだな」
「だな。つっても、あんま悠長にはしてらんねえぞ。その期間内に、お前は残りの火、氷、光の大精霊と契約を交わさねえといけねえんだからな」
「火、氷、光の大精霊……」
今までの流れだと、一年間で二人の大精霊と契約を交わすのが、やっとだったのだけれども。今度は三人と来たか。
火の大精霊は、アルビスも契約を交わすといった情報以外無し。
氷の大精霊は、フローガンズの師匠。光の大精霊は、レムさんで確定していると言っていい。……レムさん、早く逢いたいなぁ。
「ちなみに、契約が間に合わなった場合、私はどうなってしまうんだ?」
「そうなった場合。お前はフォスグリア爺さんから、一方的な攻撃を受ける事になる。もちろん、反撃はどう足掻いても不可能だ」
「なぜだ?」
「フォスグリア爺さんが、『時の墓場』っていう場所に籠ってるせいだ」
「時の、墓場?」
初めて聞く場所名を、そっくりそのまま復唱すると、ハーブティーを飲んだシルフが小さく頷いた。
「『闇産ぶ谷』の先に『特異点』っていう、人類未踏の地帯がある。その中心地に、『時の墓場』に通ずる黒点っていう扉があるんだ。そして、その扉は俺達大精霊か、全大精霊と契約した者しか開けられねえ。ちなみに、本来その地帯は、全大精霊と契約を交わした後、ようやく開示出来る情報なんだが……。まあ、遅かれ早かれ、アカシックは確実に潜り抜ける扉だ。いつ開示しても構わねえだろ」
「そうですね。アカシックさん、アルビスさんは信用出来る方々です。ここで開示しても、問題は無いでしょう。ですが……、一つだけ大問題が発生してしまいました」
「大問題、ですか」
私の後ろに付き、両肩に手を添えていたアルビスが、不思議そうに相槌を打つ。
「時の爺さんが穢れちまったせいで、あんたらの計画が全部おじゃんになりそうだって話だろう?」
「その通りだぜ」
大精霊間だけに通ずる内容を口にしたノームへ、気だるそうなシルフの返答が追う。なんだか急に、みんなの表情が暗くなってきたような?
「なんだ? その計画って」
「……あ~っとだな。ピースを生き返らせる事が、かなり難しくなっちまったんだ」
「なっ……!?」
ばつが悪そうに明かしてきたシルフの言葉に、私の視界が限界まで広がった。……ピースを生き返らせる事が、難しくなっただと?
「……な、なんでなん、だ?」
「計画の要であるフォスグリア様が、時の穢れに侵されてしまったせいです」
「……ああ。俺達が考えた計画には、時の魔法が必須でよ。フォスグリア爺さんとアカシックが、契約を交わして時の魔法を習得し。ピースの魂に時の魔法を使用して、肉体が存在してた時間まで巻き戻すってのが、ピースを生き返らせる唯一の手段だったんだがなぁ……」
なんとも力の無い声で説明をし出しだシルフが、椅子の背もたれに身を預け、顔が天井を仰ぐ。
「そのフォスグリア爺さんが、アカシックに抹殺命令を出すほど憎んでて、おまけに時の穢れに侵されてるときた。アカシックを憎んでる理由は、時の穢れによる物だろうけど……。そんなヤバい状態で、アカシックと契約を交わす訳ねえだろ? 一応、計画自体は完全に潰えてねえんだが。達成するには、これまた無理難題でなぁ」
「あ、アカシックの夢を叶えられる可能性があるのであれば、お聞かせ頂きたく存じます」
私の両肩に添えていた手に、僅かな力を加えたアルビスが、先に質問を続けてくれて。
天井を仰いでいたシルフの顔が、カクンと前に垂れ。どこか覚悟を決めたような、大精霊に恥じぬ尊厳深い眼差しを、私達に合わせてきた。
「ザックリ言うとだ。前にお前ら、時の穢れに侵された『メリューゼ』と戦っただろ? それと同じ事を、フォスグリア爺さんにすればいい」
「あっ、なるほど! 時の穢れをある程度払い、失った自我を一時的に取り戻させるんですね!」
「ご名答だぜ」
正確な答えを導き出したアルビスに、シルフの口角が柔らかく上がる。
「そうか! 自我を取り戻してる間に、私とフォスグリアが契約を交わせばいいんだな」
「ええ。そしてフォスグリア様は、一年間『時の瞑想場』で、時の穢れを払おうとしています。なので、時の瞑想場から出て来た直後を狙えば、確率は更に上がるかもしれません」
「つってもよお。時の爺さんが魔女の嬢ちゃん達を殺そうとしたのは、もう百十年以上前の話だろお? 心まで完全に侵され切ってたら、それも難しいんじゃねえかあ?」
「ノームさん、それだけはありえません」
キッパリと言い切ったウンディーネの断言に、ノームの「なんでだあ?」という腑抜けた疑問が追う。
「目的を達成したフォスグリア様は、時の穢れを払うという明確な意志を持ちつつ、時の瞑想場へ行かれました。ですので、自我はまだ完全に失っていないと予想出来ます」
「だな。つーか、自我を完全に失ってたら、かなり前から大暴れしてただろうよ」
「ああ~、確かにそうかあ」
話についていくのがやっとな私も、言われてみればと思ってしまった。心まで時の穢れに侵されて切っていた『メリューゼ』さんは、単調的な攻撃が多かったものの。
ハルピュイアや渓谷地帯に甚大な被害を与え、地形が一部変わり果ててしまうほど、猛烈な魔法を降らせながら暴れていた。
しかしフォスグリアは、私とピースを殺しただけで終わり。今は一人、時の瞑想場で穢れを払おうとしている。
つまり、フォスグリアは時の穢れに侵されているが、心や精神までは穢れ切っておらず。
一定の穢れを払えば、かつて『メリューゼ』さんのように、意思疎通が可能な状態まで持ち込めるはずだ。
そして、そのタイミングで私とフォスグリアが、契約を交わすしかない。
「つまり私達は、フォスグリアが自我を取り戻すまで、持久戦を強いられる訳だな」
「ああ。時を戻したり止めたり進める事が出来る奴と、持久戦をするなんざ無茶が極まってるけど、今はそれしか道がねえ」
「ですが、時間はまだたっぷりあります。来たる日に備え、私達は最適解の戦法を考えていきましょう」
「魔女の嬢ちゃん! 前回は敵同士だったけど、次は味方同士だあ! 派手に暴れまくって、時の爺さんに一泡吹かせてやろうぜえ?」
「そうだな、よろしく頼むよ」
私に残された時間は、後一年。それまでの間に、最低でも火、氷、光の大精霊と契約を交わさなければ、時の瞑想場から出てきたフォスグリアに、一方的な攻撃を食らい続ける事になる。
しかも、今の私は不老不死だ。なので、私の心や精神に限界が来るまで、何も出来ないまま死んでは生き返るを延々と繰り返す羽目になってしまう。
そんな生き地獄を味合わない為にも、待っていろよ? 火、氷の大精霊。そして、レムさん。
場の空気を変えたシルフが、アルビスお手製の菓子を齧る。
「えーっとだ。アカシック抹殺の命を達成しつつ、抹殺自体を回避する為に、シャドウ兄がアカシックを不老不死にしてだ。で、そのアカシックは『時の魔力』を保持してて、人間と時の精霊の混血が判明。なので、父親にフォスグリア爺さん、母親にオーラ姉ことヴェリーオーラの可能性が出てきたと。ここまでは間違いないな」
「そうだな。シャドウに心臓を抜き取られたけど、私はすぐ生き返った。なんでも『不死鳥のくちばし』に、死を一回だけ肩代わりしてくれる効果があるらしい。その効果を『女王の包帯』が束縛した事により、変則的な形で不老不死になった。父親と母親に関しては、時の精霊がその二人しか居なければ、ほぼ確定だ」
「よし。つまり、その『女王の包帯』によって呪われた効果を解呪しない限り、お前は不老不死のままなんだな」
「そうなるな。けど、今は解呪するつもりは無い。フォスグリアと戦って勝つまでは、大事に取っておく」
しかし、問題はその後だ。この効果の解呪条件は、私の精神、または心の破壊をしなければならない。
条件は分かっているけど、そう易々と解呪は出来そうにないな。
「そうだな。不老不死ってのは、どの相手にとっても脅威そのものだ。なってるだけで、圧倒的優位に立てる。ある無いだけで、戦況がまるで違ってくるぜ」
「不老不死のアカシックさんですか……。私はもう、勝てる見込みがありませんね」
「だなあ。俺様なんて、普通に負けちまったしよお。『黎明』、マジで死ぬかと思ったぜえ」
右頬に手を添え、おっとりとした困り顔で呟くウンディーネに。後頭部に両手を回し、先の戦闘を振り返るノーム。
ウンディーネに関しては、私が不老不死じゃなければ、まだ勝てる見込みがあるらしい。
当然、『奥の手』対策はしてくるだろうし。その『奥の手』を封じられて、秘奥義の『水天楼』を使われたら、私は手も足も出せなくなる。
「で、次。フォスグリア爺さんについてだ。フォスグリア爺さんは現在、時の穢れを払う為に、『時の瞑想場』で一年間の休養に入った。その間、外部との接触及び監視を一切しないらしい。これは、シャドウ兄がフォスグリア爺さんから直接聞いた話なので、確かな情報だと言えるぜ」
「つまり、私は少なくとも一年間の間は、自由に動けるんだな」
「だな。つっても、あんま悠長にはしてらんねえぞ。その期間内に、お前は残りの火、氷、光の大精霊と契約を交わさねえといけねえんだからな」
「火、氷、光の大精霊……」
今までの流れだと、一年間で二人の大精霊と契約を交わすのが、やっとだったのだけれども。今度は三人と来たか。
火の大精霊は、アルビスも契約を交わすといった情報以外無し。
氷の大精霊は、フローガンズの師匠。光の大精霊は、レムさんで確定していると言っていい。……レムさん、早く逢いたいなぁ。
「ちなみに、契約が間に合わなった場合、私はどうなってしまうんだ?」
「そうなった場合。お前はフォスグリア爺さんから、一方的な攻撃を受ける事になる。もちろん、反撃はどう足掻いても不可能だ」
「なぜだ?」
「フォスグリア爺さんが、『時の墓場』っていう場所に籠ってるせいだ」
「時の、墓場?」
初めて聞く場所名を、そっくりそのまま復唱すると、ハーブティーを飲んだシルフが小さく頷いた。
「『闇産ぶ谷』の先に『特異点』っていう、人類未踏の地帯がある。その中心地に、『時の墓場』に通ずる黒点っていう扉があるんだ。そして、その扉は俺達大精霊か、全大精霊と契約した者しか開けられねえ。ちなみに、本来その地帯は、全大精霊と契約を交わした後、ようやく開示出来る情報なんだが……。まあ、遅かれ早かれ、アカシックは確実に潜り抜ける扉だ。いつ開示しても構わねえだろ」
「そうですね。アカシックさん、アルビスさんは信用出来る方々です。ここで開示しても、問題は無いでしょう。ですが……、一つだけ大問題が発生してしまいました」
「大問題、ですか」
私の後ろに付き、両肩に手を添えていたアルビスが、不思議そうに相槌を打つ。
「時の爺さんが穢れちまったせいで、あんたらの計画が全部おじゃんになりそうだって話だろう?」
「その通りだぜ」
大精霊間だけに通ずる内容を口にしたノームへ、気だるそうなシルフの返答が追う。なんだか急に、みんなの表情が暗くなってきたような?
「なんだ? その計画って」
「……あ~っとだな。ピースを生き返らせる事が、かなり難しくなっちまったんだ」
「なっ……!?」
ばつが悪そうに明かしてきたシルフの言葉に、私の視界が限界まで広がった。……ピースを生き返らせる事が、難しくなっただと?
「……な、なんでなん、だ?」
「計画の要であるフォスグリア様が、時の穢れに侵されてしまったせいです」
「……ああ。俺達が考えた計画には、時の魔法が必須でよ。フォスグリア爺さんとアカシックが、契約を交わして時の魔法を習得し。ピースの魂に時の魔法を使用して、肉体が存在してた時間まで巻き戻すってのが、ピースを生き返らせる唯一の手段だったんだがなぁ……」
なんとも力の無い声で説明をし出しだシルフが、椅子の背もたれに身を預け、顔が天井を仰ぐ。
「そのフォスグリア爺さんが、アカシックに抹殺命令を出すほど憎んでて、おまけに時の穢れに侵されてるときた。アカシックを憎んでる理由は、時の穢れによる物だろうけど……。そんなヤバい状態で、アカシックと契約を交わす訳ねえだろ? 一応、計画自体は完全に潰えてねえんだが。達成するには、これまた無理難題でなぁ」
「あ、アカシックの夢を叶えられる可能性があるのであれば、お聞かせ頂きたく存じます」
私の両肩に添えていた手に、僅かな力を加えたアルビスが、先に質問を続けてくれて。
天井を仰いでいたシルフの顔が、カクンと前に垂れ。どこか覚悟を決めたような、大精霊に恥じぬ尊厳深い眼差しを、私達に合わせてきた。
「ザックリ言うとだ。前にお前ら、時の穢れに侵された『メリューゼ』と戦っただろ? それと同じ事を、フォスグリア爺さんにすればいい」
「あっ、なるほど! 時の穢れをある程度払い、失った自我を一時的に取り戻させるんですね!」
「ご名答だぜ」
正確な答えを導き出したアルビスに、シルフの口角が柔らかく上がる。
「そうか! 自我を取り戻してる間に、私とフォスグリアが契約を交わせばいいんだな」
「ええ。そしてフォスグリア様は、一年間『時の瞑想場』で、時の穢れを払おうとしています。なので、時の瞑想場から出て来た直後を狙えば、確率は更に上がるかもしれません」
「つってもよお。時の爺さんが魔女の嬢ちゃん達を殺そうとしたのは、もう百十年以上前の話だろお? 心まで完全に侵され切ってたら、それも難しいんじゃねえかあ?」
「ノームさん、それだけはありえません」
キッパリと言い切ったウンディーネの断言に、ノームの「なんでだあ?」という腑抜けた疑問が追う。
「目的を達成したフォスグリア様は、時の穢れを払うという明確な意志を持ちつつ、時の瞑想場へ行かれました。ですので、自我はまだ完全に失っていないと予想出来ます」
「だな。つーか、自我を完全に失ってたら、かなり前から大暴れしてただろうよ」
「ああ~、確かにそうかあ」
話についていくのがやっとな私も、言われてみればと思ってしまった。心まで時の穢れに侵されて切っていた『メリューゼ』さんは、単調的な攻撃が多かったものの。
ハルピュイアや渓谷地帯に甚大な被害を与え、地形が一部変わり果ててしまうほど、猛烈な魔法を降らせながら暴れていた。
しかしフォスグリアは、私とピースを殺しただけで終わり。今は一人、時の瞑想場で穢れを払おうとしている。
つまり、フォスグリアは時の穢れに侵されているが、心や精神までは穢れ切っておらず。
一定の穢れを払えば、かつて『メリューゼ』さんのように、意思疎通が可能な状態まで持ち込めるはずだ。
そして、そのタイミングで私とフォスグリアが、契約を交わすしかない。
「つまり私達は、フォスグリアが自我を取り戻すまで、持久戦を強いられる訳だな」
「ああ。時を戻したり止めたり進める事が出来る奴と、持久戦をするなんざ無茶が極まってるけど、今はそれしか道がねえ」
「ですが、時間はまだたっぷりあります。来たる日に備え、私達は最適解の戦法を考えていきましょう」
「魔女の嬢ちゃん! 前回は敵同士だったけど、次は味方同士だあ! 派手に暴れまくって、時の爺さんに一泡吹かせてやろうぜえ?」
「そうだな、よろしく頼むよ」
私に残された時間は、後一年。それまでの間に、最低でも火、氷、光の大精霊と契約を交わさなければ、時の瞑想場から出てきたフォスグリアに、一方的な攻撃を食らい続ける事になる。
しかも、今の私は不老不死だ。なので、私の心や精神に限界が来るまで、何も出来ないまま死んでは生き返るを延々と繰り返す羽目になってしまう。
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