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210話、粗相まみれな黒龍の修業
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「よっと!」
余の足を踏み台にしたフローガンズが、体を捻りながら距離を取り、綺麗な着地を決めた。身のこなしも、七十年前に比べると良くなっている。
純粋な威力も、そう。フローガンズの力をまともに受け止めた右足は、未だに痺れが止まらず。受け止めた際に発せられた衝撃波の空振も、洞穴の奥で響き渡り続けている。
これは、少々まずいな。単純な力の差は、フローガンズに軍配が上がっていそうだ。力比べで負けるのであれば、魔法も然り。
洞穴内は、氷属性のマナが込められた氷で覆い尽くされているので、簡易的な『瞑想場』の役割を果たしていそうだ。なので、全ての差が歴然としている。余の分が圧倒的に悪い。
「んで? たった半日でとんずらこいたあんたが、何しに戻って来たってーの? もしかして、あたしと戦いの続きをやりたい感じ?」
華奢で細い腕を組んだフローガンズが、嬉しそうにニッと笑う。容姿自体は、七十年前のまま。余より、若干低い身長。印象的な幼さが見え隠れしている小顔。
笑顔は、屈託の無いワンパク気味な小僧そのもの。上位精霊になろうとも、性格までは変わっていなさそうだ。だったら話は早い。
ここへ来た目的は、あくまで腹ごしらえと休憩。あいつを言葉巧みに操り、疲労した体を休ませてしまおう。
「まあ、そう事を焦るな。ちょっとこっちへ来い」
「え? うん、分かった」
素直に余の言葉を聞いたフローガンズが、目を丸くさせながら近づいてきた。その隙に余は指を鳴らし、自身に『ふわふわ』を掛け、やや浮いた状態で胡坐を掻く。
次に、もう一度指を鳴らし。目の前に、詠唱を省いた火属性の魔法を使い、拳大の炎を召喚。うむ、調理に適した丁度いい火力だ。
「アルビス、なんで火を出したの? 熱いんだけど」
「貴様、上位精霊になったんだろう? 大精霊様と引けを取らない貴様が、この程度の炎で弱音を吐くんじゃない」
「あれ? なんで分かったの?」
布袋から、小型の鉄鍋と干し肉、固形の獣脂や香辛料を取り出している最中。視界外から、驚いた様子の声が聞こえてきた。
どれも氷を触っているかの如く冷たい。このまま干し肉を焼くと、温度差によって中まで火が通らないな。
とりあえず、鉄鍋は炎に直接当てて。干し肉も炎の近くに置き、常温になるまで温めておかねば。
「貴様と対峙した時、信じられないほど強烈な魔力と力を感じてな。まさかと思ったが、やはりそうだったとは。おめでとう、フローガンズ。すごいじゃないか」
「そ、そう? えっへへへ……、ありがとう」
満更にも無い様子で、照れ笑いしながら頬を指で掻くフローガンズ。頬も蒼白色をしているから、赤い火照りがやたらと目立っている。
そうこうしている内に、鉄鍋から白い湯気が昇り始めた。干し肉も温まってきたので、そろそろ鉄鍋に獣脂を馴染ませておこう。
鉄鍋に固形の獣脂を落とし、『カラン』と音が鳴り。熱によって溶け出し、『パチパチ』と弾ける音が後を追う。
「ねえ、アルビス? 何やってんの?」
「獣脂を鉄鍋に馴染ませてるんだ」
「へえ、獣脂。うわ、だんだん臭くなってきた」
この、最早懐かしさを感じる油の匂いよ。約十日振りの食事だし、本格的に腹がへってきてしまった。っと、しまった。余とした事が、菜箸を忘れたか。
なら、仕方ない。『ふわふわ』で調理をしてしまおう。右手にはめていた白い手袋を、唇で挟んで外し。温まってきた干し肉を、鉄鍋に敷いた。
「ちょっと、アルビス? ここ、私の修業場なんだけど? なに、くっさい肉を焼き始めてんの? 外でやってくんない?」
「フローガンズよ、余が憎いか?」
「え? あんたも肉なの?」
「確かに。余も食えなくないだろうが、そうじゃない。勝手に肉を焼いてる余が、憎たらしいと思わないか?」
「ああ、そっち? うん、ぶん殴ってやりたいぐらいには怒ってる」
いきなり侵入してきた部外者が、唐突にしれっと肉を焼き始めているんだ。怒るのも当然だろう。さあ、ここからフローガンズを出し抜いていこうじゃないか。
「そう。貴様は今、怒りの衝動に駆られている。その怒りを開放するのは容易だが、感情に身を任せた攻撃は変に力んで大振りになり、相手も軌道を読みやすくなってしまう。そうだろ?」
「まあ、そうだね。筋肉も強張って、いつもみたいに動けなくなるかも」
「そうだ。だからこそ冷静沈着になり、怒りの感情を抑え、心の内に留め続けろ。そして、限界まで溜めた静かな怒りを、上手く体に乗せて一気に開放すればだ? それはもうとんでもない威力になり、たとえ屈強な体を持ち合わせた相手であろうとも、たった一撃で沈んでしまうだろう」
「要は、感情を上手く操れってこと?」
フローガンズの的を射た返しに、余は干し肉に香辛料を振りかけながら頷く。
「その通りだ。貴様の力に関しては申し分ないが、精神面で危うい部分をいくつか見て取れた。なので余が、直々に修業をつけてやろうと思ってな」
「へぇ~。アルビスが、あたしに修業を。あんた、何様のつもりなの? いい加減にしないと蹴るよ?」
なるほど。少々、上から物を言い過ぎたようだ。余の発言が全て、フローガンズを煽る形になっている。黒龍と上位精霊。立場的に、余が圧倒的下だろう。
ならば、その立場を対等に近づけてしまえばいい。相手は、氷の上位精霊。そして余は、あの御方と契約を交わしている。精霊ともあれば、名前ぐらいは知っているはずだ。
申し訳ありません、ウンディーネ様、シルフ様。畏れ多いながら、名前を少しだけお借りさせて頂きます。おっと、干し肉をひっくり返さなければ。
「何様、ねえ。おかしいな。貴様は、余に何か違和感を抱いてないのか?」
「違和感? そういえば、さっきっから強烈な風の魔力を感じるけど……。昔は、全然強くなかったよね? それに、あんた黒龍でしょ? なんで、闇属性に特化してそうなあんたが、そんな凄まじい風の魔力を持ってるの?」
「ふっふっふっ。気になるか? 気になるよなァ? 仕方ない。貴様にだけ、特別に教えてやろう」
干し肉を焼き過ぎないよう、指を鳴らして弱火に調節し。執事服の中にしまい込んでいた、大精霊様と契約を交わした際に受け取った首飾りを引っ張り出し、フローガンズの顔を高さまで掲げた。
「この首飾りに、何か見覚えはないか?」
「首飾りぃ? ごめん、なんも見えない」
そうあっけらかんと言ったフローガンズが、眉間にシワを寄せつつ目を細めていく。……そうだ。この首飾りは、契約を交わした者にしか見えないんだった。
まさか、相手が上位精霊であろうとも、視認出来ぬとは。これは思わぬ誤算だった。
「でも、そこから風の魔力を感じるし……。見えない首飾りって事は、もしかして?」
「むっ」
フローガンズの、思わせぶりな発言よ。もしかして、首飾り自体は知っているのか? であれば、好都合だ。強引に進めてしまおう。
「そうだ。余は、風を司る大精霊『シルフ』様と契約を交わしてる」
「やっぱり! 会うだけでも大変だってのに、よく出来たね。すごいじゃん! どうやって契約したの? やっぱ実力が認められた感じ?」
「まあ、紆余曲折あってな。貴様が日々高みを目指してるように、余もまったく遅れを取ってない訳だ。ちなみに余は、ウンディーネ様やノーム……、様とも相見えてるぞ」
「三人の大精霊様とも!? 名前もちゃんと合ってるし……、嘘じゃなくて本当なんだろうな。すっげー」
呆け切ったフローガンズの反応からして、余の言葉を信じたようだ。恐ろしいほど効果抜群じゃないか。同心円眼には輝きが増していて、余を尊敬の眼差しで見つめている。
やはり、流石は大精霊様だ。名前を出しただけで、こうも早く立場が逆転してしまうとはな。
「どうだ? フローガンズ。そんな余が、貴様に修業をつけてやると言ってるんだ。またの機会だとは思わないか?」
「う、うん、思う。まるで、師匠が二人に増えた気分だよ」
「ほう、師匠。貴様に師匠が居たんだな」
「当然じゃん! 師匠のお陰で、あたしはここまで強くなれて、上位精霊になれたんだからね! それじゃあ師匠、よろしくお願いします!」
「よかろう。貴様の足りてなさそうな部分を、余が鍛えてやる」
よし、とりあえず信頼は得られた。干し肉も丁度焼けた事だし、まずは腹ごしらえだ。その後は……、どうしたものか。食べながら考えるとしよう。
余の足を踏み台にしたフローガンズが、体を捻りながら距離を取り、綺麗な着地を決めた。身のこなしも、七十年前に比べると良くなっている。
純粋な威力も、そう。フローガンズの力をまともに受け止めた右足は、未だに痺れが止まらず。受け止めた際に発せられた衝撃波の空振も、洞穴の奥で響き渡り続けている。
これは、少々まずいな。単純な力の差は、フローガンズに軍配が上がっていそうだ。力比べで負けるのであれば、魔法も然り。
洞穴内は、氷属性のマナが込められた氷で覆い尽くされているので、簡易的な『瞑想場』の役割を果たしていそうだ。なので、全ての差が歴然としている。余の分が圧倒的に悪い。
「んで? たった半日でとんずらこいたあんたが、何しに戻って来たってーの? もしかして、あたしと戦いの続きをやりたい感じ?」
華奢で細い腕を組んだフローガンズが、嬉しそうにニッと笑う。容姿自体は、七十年前のまま。余より、若干低い身長。印象的な幼さが見え隠れしている小顔。
笑顔は、屈託の無いワンパク気味な小僧そのもの。上位精霊になろうとも、性格までは変わっていなさそうだ。だったら話は早い。
ここへ来た目的は、あくまで腹ごしらえと休憩。あいつを言葉巧みに操り、疲労した体を休ませてしまおう。
「まあ、そう事を焦るな。ちょっとこっちへ来い」
「え? うん、分かった」
素直に余の言葉を聞いたフローガンズが、目を丸くさせながら近づいてきた。その隙に余は指を鳴らし、自身に『ふわふわ』を掛け、やや浮いた状態で胡坐を掻く。
次に、もう一度指を鳴らし。目の前に、詠唱を省いた火属性の魔法を使い、拳大の炎を召喚。うむ、調理に適した丁度いい火力だ。
「アルビス、なんで火を出したの? 熱いんだけど」
「貴様、上位精霊になったんだろう? 大精霊様と引けを取らない貴様が、この程度の炎で弱音を吐くんじゃない」
「あれ? なんで分かったの?」
布袋から、小型の鉄鍋と干し肉、固形の獣脂や香辛料を取り出している最中。視界外から、驚いた様子の声が聞こえてきた。
どれも氷を触っているかの如く冷たい。このまま干し肉を焼くと、温度差によって中まで火が通らないな。
とりあえず、鉄鍋は炎に直接当てて。干し肉も炎の近くに置き、常温になるまで温めておかねば。
「貴様と対峙した時、信じられないほど強烈な魔力と力を感じてな。まさかと思ったが、やはりそうだったとは。おめでとう、フローガンズ。すごいじゃないか」
「そ、そう? えっへへへ……、ありがとう」
満更にも無い様子で、照れ笑いしながら頬を指で掻くフローガンズ。頬も蒼白色をしているから、赤い火照りがやたらと目立っている。
そうこうしている内に、鉄鍋から白い湯気が昇り始めた。干し肉も温まってきたので、そろそろ鉄鍋に獣脂を馴染ませておこう。
鉄鍋に固形の獣脂を落とし、『カラン』と音が鳴り。熱によって溶け出し、『パチパチ』と弾ける音が後を追う。
「ねえ、アルビス? 何やってんの?」
「獣脂を鉄鍋に馴染ませてるんだ」
「へえ、獣脂。うわ、だんだん臭くなってきた」
この、最早懐かしさを感じる油の匂いよ。約十日振りの食事だし、本格的に腹がへってきてしまった。っと、しまった。余とした事が、菜箸を忘れたか。
なら、仕方ない。『ふわふわ』で調理をしてしまおう。右手にはめていた白い手袋を、唇で挟んで外し。温まってきた干し肉を、鉄鍋に敷いた。
「ちょっと、アルビス? ここ、私の修業場なんだけど? なに、くっさい肉を焼き始めてんの? 外でやってくんない?」
「フローガンズよ、余が憎いか?」
「え? あんたも肉なの?」
「確かに。余も食えなくないだろうが、そうじゃない。勝手に肉を焼いてる余が、憎たらしいと思わないか?」
「ああ、そっち? うん、ぶん殴ってやりたいぐらいには怒ってる」
いきなり侵入してきた部外者が、唐突にしれっと肉を焼き始めているんだ。怒るのも当然だろう。さあ、ここからフローガンズを出し抜いていこうじゃないか。
「そう。貴様は今、怒りの衝動に駆られている。その怒りを開放するのは容易だが、感情に身を任せた攻撃は変に力んで大振りになり、相手も軌道を読みやすくなってしまう。そうだろ?」
「まあ、そうだね。筋肉も強張って、いつもみたいに動けなくなるかも」
「そうだ。だからこそ冷静沈着になり、怒りの感情を抑え、心の内に留め続けろ。そして、限界まで溜めた静かな怒りを、上手く体に乗せて一気に開放すればだ? それはもうとんでもない威力になり、たとえ屈強な体を持ち合わせた相手であろうとも、たった一撃で沈んでしまうだろう」
「要は、感情を上手く操れってこと?」
フローガンズの的を射た返しに、余は干し肉に香辛料を振りかけながら頷く。
「その通りだ。貴様の力に関しては申し分ないが、精神面で危うい部分をいくつか見て取れた。なので余が、直々に修業をつけてやろうと思ってな」
「へぇ~。アルビスが、あたしに修業を。あんた、何様のつもりなの? いい加減にしないと蹴るよ?」
なるほど。少々、上から物を言い過ぎたようだ。余の発言が全て、フローガンズを煽る形になっている。黒龍と上位精霊。立場的に、余が圧倒的下だろう。
ならば、その立場を対等に近づけてしまえばいい。相手は、氷の上位精霊。そして余は、あの御方と契約を交わしている。精霊ともあれば、名前ぐらいは知っているはずだ。
申し訳ありません、ウンディーネ様、シルフ様。畏れ多いながら、名前を少しだけお借りさせて頂きます。おっと、干し肉をひっくり返さなければ。
「何様、ねえ。おかしいな。貴様は、余に何か違和感を抱いてないのか?」
「違和感? そういえば、さっきっから強烈な風の魔力を感じるけど……。昔は、全然強くなかったよね? それに、あんた黒龍でしょ? なんで、闇属性に特化してそうなあんたが、そんな凄まじい風の魔力を持ってるの?」
「ふっふっふっ。気になるか? 気になるよなァ? 仕方ない。貴様にだけ、特別に教えてやろう」
干し肉を焼き過ぎないよう、指を鳴らして弱火に調節し。執事服の中にしまい込んでいた、大精霊様と契約を交わした際に受け取った首飾りを引っ張り出し、フローガンズの顔を高さまで掲げた。
「この首飾りに、何か見覚えはないか?」
「首飾りぃ? ごめん、なんも見えない」
そうあっけらかんと言ったフローガンズが、眉間にシワを寄せつつ目を細めていく。……そうだ。この首飾りは、契約を交わした者にしか見えないんだった。
まさか、相手が上位精霊であろうとも、視認出来ぬとは。これは思わぬ誤算だった。
「でも、そこから風の魔力を感じるし……。見えない首飾りって事は、もしかして?」
「むっ」
フローガンズの、思わせぶりな発言よ。もしかして、首飾り自体は知っているのか? であれば、好都合だ。強引に進めてしまおう。
「そうだ。余は、風を司る大精霊『シルフ』様と契約を交わしてる」
「やっぱり! 会うだけでも大変だってのに、よく出来たね。すごいじゃん! どうやって契約したの? やっぱ実力が認められた感じ?」
「まあ、紆余曲折あってな。貴様が日々高みを目指してるように、余もまったく遅れを取ってない訳だ。ちなみに余は、ウンディーネ様やノーム……、様とも相見えてるぞ」
「三人の大精霊様とも!? 名前もちゃんと合ってるし……、嘘じゃなくて本当なんだろうな。すっげー」
呆け切ったフローガンズの反応からして、余の言葉を信じたようだ。恐ろしいほど効果抜群じゃないか。同心円眼には輝きが増していて、余を尊敬の眼差しで見つめている。
やはり、流石は大精霊様だ。名前を出しただけで、こうも早く立場が逆転してしまうとはな。
「どうだ? フローガンズ。そんな余が、貴様に修業をつけてやると言ってるんだ。またの機会だとは思わないか?」
「う、うん、思う。まるで、師匠が二人に増えた気分だよ」
「ほう、師匠。貴様に師匠が居たんだな」
「当然じゃん! 師匠のお陰で、あたしはここまで強くなれて、上位精霊になれたんだからね! それじゃあ師匠、よろしくお願いします!」
「よかろう。貴様の足りてなさそうな部分を、余が鍛えてやる」
よし、とりあえず信頼は得られた。干し肉も丁度焼けた事だし、まずは腹ごしらえだ。その後は……、どうしたものか。食べながら考えるとしよう。
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