207 / 296
202話、あかしっく・ふぁーすとれでぃ
しおりを挟む
昨日は、まるで嵐みたいな一日だったや。お母さんが買い物に行った後、『ノーム』さんっていうお母さんの仲間がいきなり来たと思ったら。
ちょっと不機嫌そうな『ルシル』さんや、苦笑いをしてる『ディーネ』さんまで来てくれて、お家の中が一気に騒がしくなっちゃったんだもん。
まるで、『タート』にある集会場みたいな賑やかさだったなぁ。ノームさんとヴェルインさん、二人してずっとお酒を飲んでたし、本当にそんな明るい雰囲気だった。
でも、少しぐらいはお話を聞きたかったな。唯一話してくれたのは、ノームさんが土の魔法について精通してるぐらいなだけ。
そして、お母さんから教えてもらったノームさんの情報は、暇さえあればお酒を飲んでる事。それも、休憩しないでずーっとだ。
ノームさん、お酒をいっぱい持ってきてたけど、結局全部飲んじゃったもんな。それだけは、本当にすごいと思ったや。だって、お酒が強いヴェルインさんも、ベロンベロンになってたからね。
それにしても、ルシルさんとディーネさんが叫んでから、みんなして血相を変えて帰っちゃったけど、何があったんだろう?
そわそわしてるアルビスさんは、いくら聞いても教えてくれなかったし。ウィザレナさんとレナさん、カッシェさんやお母さんまで教えてくれなかった。
ルシルさん、ディーネさん、ノームさん、また来てくれるかな? 沢山お話を聞きたいし、今度来た時は、ノームさんがお酒を飲み始める前に、頑張って聞いてみよっと。
「……う~ん、ありぇ?」
なんだか、体全体が妙に暖かいせいで目が覚めっちゃったから、目を開けてみたけれども。見えた先には、寝る前にギュッとしたはずのお母さんが居ない。
けれども、何かをギュッとしてる感覚がする。私、何をギュッとしてるんだろ? お人形さんだけじゃないのは確かだ。
私がギュッとし過ぎたせいで、少しへたってきちゃってるけど。ちゃんとベッドの頭棚に、お母さん、私、アルビスさんの人形がある。
「……見るのが怖いなぁ」
触り心地は、お母さんが着てる黒いローブに似てる。いや、そのまんまだ。いつも触ってるから、もう見なくても分かる自信がある。
でも、なんだかいつもより全然小さいぞ。普通、お母さんの体をギュッとしても、私の両手はなんとか周り切るぐらいだったのに。今は、余裕を持って両手を掴めてる。
それに下の方から、小さな呼吸音が聞こえるような? そして胸元辺りが、ものすごく温かい。まさか、私も誰かにギュッとされてる? 私よりも小さな人に?
一体、誰なんだろ? どうしよう、考えたら余計に怖くなってきちゃった……。アルビスさんは、まだ寝てるし。ウィザレナさんとレナさんや、ヴェルインさんとカッシェさんも来てないよね?
「……誰かー、いませんかー?」
「んん~っ……」
「ぴっ!?」
下の方から声が聞こえた! まさか、今ので起きちゃったのかも? 声は、やっぱりお母さんの声じゃない。私よりも幼そうな子供の声だった。
だから、私がギュッとしてるのは、間違いなくお母さんじゃない。それが分かった途端、もっと怖くなって心臓がバクバクしてきた。とても強い心臓の音が、私の耳まで届いてる。
駄目だ。落ち着かないと、私の心臓の音でギュッとしてる人が起きちゃうかもしれない! 落ち着け、落ち着くんだ私。目を強く瞑って、また寝ちゃおう!
「……ありぇ? しゃにー、にゃんだか急に大きくにゃったにゃぁ……」
「えっ?」
今、私がギュッとしてる人に名前を呼ばれた? じゃあやっぱり、下に居るのはお母さんなの? ……ええい、もういいや! 見ちゃえ!
そう強く決めて、上を見ながらじわりじわりと顔を下げてく。顎が体に付いたから、ゆっくり目を下げ―――。
「……あれ? 子供がいる」
勇気を振り絞って、下げた視線の先。眠たそうな目をしぱしぱさせてる、どこかお母さんの顔に似た、私よりも小さな子供が居た。
着てる服は、お母さんが寝る前に着てたローブだけど。着てる子が小さいせいで、ダボダボになってる。目の色も、お母さんと一緒の深紅色。
年齢は、体の大きさからして五、六歳ぐらいかな? なんでこの子、顔がお母さんに似てて、お母さんが着てたローブを着てるんだろ?
「子供ぉ……?」
「あ、あの~……。あなたは、誰ですか?」
「誰って、いくらなんでも寝ぼけ過ぎじゃないか? お前のお母さんだぞ」
「わ、私の、お母さん? ……うそっ?」
あくびをしたこの子は、確かに私のお母さんって言った、よね? 少しずつ後ろに下がって、体を起こしてその場に正座すると。私のお母さんって言った子も起きて、ちょこんと座った。
ちゃんと全体像を見たけど、やっぱり小さな子供だ。私が見下げる形で、目の前に居る子供は、開き切ってない目で私を見上げてるし。ローブの大きさも全然合ってないから、細い右肩が出ちゃってる。
そんな、嘘をついてる様にも見えない子供の目が、だんだん開いてきたと思ったら。今度は不思議そうな眼差しに変わって、やっと開いた目が細まった。
「あれ? 今日のお前、やたらと大きくないか?」
「……ねえ? 本当に、ほんっとうに、お母さんなの?」
「なんで、そんなに疑うんだ?」
この、私がおかしい事を言ってる感じの反応。やっぱりこの子が、私のお母さんなのかな? もしかして、寝ぼけて自分に変身魔法を掛けちゃったとか?
それだったら、お母さんが子供になっちゃったのも分かる。というか、今の私では、それしか思い付かないや。とりあえず、まずは自分の体がどうなってるのか、確認させた方がいいかも。
「とりあえず、自分の体を見れば分かるよ」
「私の体? ……は?」
暫定でお母さんだと思われる子が、寝ぼけ眼で自分の手を見た瞬間、深紅色の目がカッと見開いた。
そのまま顔がバッと下へ向き、自分の全身を確認した後。ローブの首元を引っ張って、中を覗き込んだ。
「……おい、嘘だろ? どれだけ縮んでるんだ、これ!? まるで子供じゃないか!」
「子供、そのものになっちゃってるよ。変身魔法を使っちゃったの?」
「いや。私も今起きたばかりだし、それだけはあり得ない。まさか、副作用で体がここまで縮んでしまうとは……。効果が強すぎたのか?」
「ふくさよう?」
ふくさよう。絵本に載ってない言葉だから、初めて聞いたや。一体、どんな意味なんだろう?
「あ、いやっ! なんでもない! それよりもサニー、私は本当にお前のお母さんのアカシックだ! それだけは信じてくれ!」
「ああ、うん。なんとなく分かってた」
「そ、そうか……。よかったぁ~……」
私が信じると言ったら、子供になっちゃったお母さんが、安心した顔になりながらため息を吐いた。喋り方や雰囲気が、私の知ってるお母さんそのものだしね。
けど、どうして子供になっちゃったんだろう? アルビスさんや、ウィザレナさんとレナさん達も起こして、みんなで考えた方がいいかな?
「一旦、アルビスさんを起こす?」
「その前に、お前の服を貸してくれないか? 今まで着てたローブが大きすぎて、このまま動いたら脱げてしまう」
「あっ、そうだね。今持ってくるから、ちょっと待ってて!」
お母さんにそう言って、慌ててベッドから飛び降りる私。今着てる服でもかなり大きそうだから、五歳ぐらいだった時の服を探さないと。
……お母さんが子供になった原因は、変身魔法じゃなかったんだ。ふくさようとか言ってたけど、一体どんな意味なんだろう? あとで、アルビスさんにこっそり聞いてみよっと。
ちょっと不機嫌そうな『ルシル』さんや、苦笑いをしてる『ディーネ』さんまで来てくれて、お家の中が一気に騒がしくなっちゃったんだもん。
まるで、『タート』にある集会場みたいな賑やかさだったなぁ。ノームさんとヴェルインさん、二人してずっとお酒を飲んでたし、本当にそんな明るい雰囲気だった。
でも、少しぐらいはお話を聞きたかったな。唯一話してくれたのは、ノームさんが土の魔法について精通してるぐらいなだけ。
そして、お母さんから教えてもらったノームさんの情報は、暇さえあればお酒を飲んでる事。それも、休憩しないでずーっとだ。
ノームさん、お酒をいっぱい持ってきてたけど、結局全部飲んじゃったもんな。それだけは、本当にすごいと思ったや。だって、お酒が強いヴェルインさんも、ベロンベロンになってたからね。
それにしても、ルシルさんとディーネさんが叫んでから、みんなして血相を変えて帰っちゃったけど、何があったんだろう?
そわそわしてるアルビスさんは、いくら聞いても教えてくれなかったし。ウィザレナさんとレナさん、カッシェさんやお母さんまで教えてくれなかった。
ルシルさん、ディーネさん、ノームさん、また来てくれるかな? 沢山お話を聞きたいし、今度来た時は、ノームさんがお酒を飲み始める前に、頑張って聞いてみよっと。
「……う~ん、ありぇ?」
なんだか、体全体が妙に暖かいせいで目が覚めっちゃったから、目を開けてみたけれども。見えた先には、寝る前にギュッとしたはずのお母さんが居ない。
けれども、何かをギュッとしてる感覚がする。私、何をギュッとしてるんだろ? お人形さんだけじゃないのは確かだ。
私がギュッとし過ぎたせいで、少しへたってきちゃってるけど。ちゃんとベッドの頭棚に、お母さん、私、アルビスさんの人形がある。
「……見るのが怖いなぁ」
触り心地は、お母さんが着てる黒いローブに似てる。いや、そのまんまだ。いつも触ってるから、もう見なくても分かる自信がある。
でも、なんだかいつもより全然小さいぞ。普通、お母さんの体をギュッとしても、私の両手はなんとか周り切るぐらいだったのに。今は、余裕を持って両手を掴めてる。
それに下の方から、小さな呼吸音が聞こえるような? そして胸元辺りが、ものすごく温かい。まさか、私も誰かにギュッとされてる? 私よりも小さな人に?
一体、誰なんだろ? どうしよう、考えたら余計に怖くなってきちゃった……。アルビスさんは、まだ寝てるし。ウィザレナさんとレナさんや、ヴェルインさんとカッシェさんも来てないよね?
「……誰かー、いませんかー?」
「んん~っ……」
「ぴっ!?」
下の方から声が聞こえた! まさか、今ので起きちゃったのかも? 声は、やっぱりお母さんの声じゃない。私よりも幼そうな子供の声だった。
だから、私がギュッとしてるのは、間違いなくお母さんじゃない。それが分かった途端、もっと怖くなって心臓がバクバクしてきた。とても強い心臓の音が、私の耳まで届いてる。
駄目だ。落ち着かないと、私の心臓の音でギュッとしてる人が起きちゃうかもしれない! 落ち着け、落ち着くんだ私。目を強く瞑って、また寝ちゃおう!
「……ありぇ? しゃにー、にゃんだか急に大きくにゃったにゃぁ……」
「えっ?」
今、私がギュッとしてる人に名前を呼ばれた? じゃあやっぱり、下に居るのはお母さんなの? ……ええい、もういいや! 見ちゃえ!
そう強く決めて、上を見ながらじわりじわりと顔を下げてく。顎が体に付いたから、ゆっくり目を下げ―――。
「……あれ? 子供がいる」
勇気を振り絞って、下げた視線の先。眠たそうな目をしぱしぱさせてる、どこかお母さんの顔に似た、私よりも小さな子供が居た。
着てる服は、お母さんが寝る前に着てたローブだけど。着てる子が小さいせいで、ダボダボになってる。目の色も、お母さんと一緒の深紅色。
年齢は、体の大きさからして五、六歳ぐらいかな? なんでこの子、顔がお母さんに似てて、お母さんが着てたローブを着てるんだろ?
「子供ぉ……?」
「あ、あの~……。あなたは、誰ですか?」
「誰って、いくらなんでも寝ぼけ過ぎじゃないか? お前のお母さんだぞ」
「わ、私の、お母さん? ……うそっ?」
あくびをしたこの子は、確かに私のお母さんって言った、よね? 少しずつ後ろに下がって、体を起こしてその場に正座すると。私のお母さんって言った子も起きて、ちょこんと座った。
ちゃんと全体像を見たけど、やっぱり小さな子供だ。私が見下げる形で、目の前に居る子供は、開き切ってない目で私を見上げてるし。ローブの大きさも全然合ってないから、細い右肩が出ちゃってる。
そんな、嘘をついてる様にも見えない子供の目が、だんだん開いてきたと思ったら。今度は不思議そうな眼差しに変わって、やっと開いた目が細まった。
「あれ? 今日のお前、やたらと大きくないか?」
「……ねえ? 本当に、ほんっとうに、お母さんなの?」
「なんで、そんなに疑うんだ?」
この、私がおかしい事を言ってる感じの反応。やっぱりこの子が、私のお母さんなのかな? もしかして、寝ぼけて自分に変身魔法を掛けちゃったとか?
それだったら、お母さんが子供になっちゃったのも分かる。というか、今の私では、それしか思い付かないや。とりあえず、まずは自分の体がどうなってるのか、確認させた方がいいかも。
「とりあえず、自分の体を見れば分かるよ」
「私の体? ……は?」
暫定でお母さんだと思われる子が、寝ぼけ眼で自分の手を見た瞬間、深紅色の目がカッと見開いた。
そのまま顔がバッと下へ向き、自分の全身を確認した後。ローブの首元を引っ張って、中を覗き込んだ。
「……おい、嘘だろ? どれだけ縮んでるんだ、これ!? まるで子供じゃないか!」
「子供、そのものになっちゃってるよ。変身魔法を使っちゃったの?」
「いや。私も今起きたばかりだし、それだけはあり得ない。まさか、副作用で体がここまで縮んでしまうとは……。効果が強すぎたのか?」
「ふくさよう?」
ふくさよう。絵本に載ってない言葉だから、初めて聞いたや。一体、どんな意味なんだろう?
「あ、いやっ! なんでもない! それよりもサニー、私は本当にお前のお母さんのアカシックだ! それだけは信じてくれ!」
「ああ、うん。なんとなく分かってた」
「そ、そうか……。よかったぁ~……」
私が信じると言ったら、子供になっちゃったお母さんが、安心した顔になりながらため息を吐いた。喋り方や雰囲気が、私の知ってるお母さんそのものだしね。
けど、どうして子供になっちゃったんだろう? アルビスさんや、ウィザレナさんとレナさん達も起こして、みんなで考えた方がいいかな?
「一旦、アルビスさんを起こす?」
「その前に、お前の服を貸してくれないか? 今まで着てたローブが大きすぎて、このまま動いたら脱げてしまう」
「あっ、そうだね。今持ってくるから、ちょっと待ってて!」
お母さんにそう言って、慌ててベッドから飛び降りる私。今着てる服でもかなり大きそうだから、五歳ぐらいだった時の服を探さないと。
……お母さんが子供になった原因は、変身魔法じゃなかったんだ。ふくさようとか言ってたけど、一体どんな意味なんだろう? あとで、アルビスさんにこっそり聞いてみよっと。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
婚約破棄は結構ですけど
久保 倫
ファンタジー
「ロザリンド・メイア、お前との婚約を破棄する!」
私、ロザリンド・メイアは、クルス王太子に婚約破棄を宣告されました。
「商人の娘など、元々余の妃に相応しくないのだ!」
あーそうですね。
私だって王太子と婚約なんてしたくありませんわ。
本当は、お父様のように商売がしたいのです。
ですから婚約破棄は望むところですが、何故に婚約破棄できるのでしょう。
王太子から婚約破棄すれば、銀貨3万枚の支払いが発生します。
そんなお金、無いはずなのに。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる