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155話、決して忘れてはいけない記憶や思い出
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「……う~ん。あれ……?」
ふと、目の前が急に明るくなって、闇が真ん中から割れていったと思ったら。いつも『レム』さんが立ってる、小さい主祭壇がぼんやりと見えた。
「……ここは、レムさんの教会?」
いつの間にか横になってた体を起こして、あくびをしながらグイッと伸ばす私。それでもまだ眠いから、上手く開いてくれない瞼を擦り、静かな周りを見渡してみた。
長椅子の両端にある、ゆらゆらと揺れてる蝋燭の火。赤くてくたびれた絨毯が敷かれた、長い身廊。白く曇った窓硝子から、ぼやけた光が差し込んでる側廊。
光の加減からして、今は朝と昼の間ぐらいかな? その時間帯だったら、教会に参拝してくる人が居ても、おかしくないんだけども。
「誰も居ないし、レムさんとピースも居ないや」
なんで、二人も居ないんだろう? 起きたばかりだから記憶があやふやだ。私の横に、大きな本が開いた状態で置かれてる。それと、その本の横には、私の字で薬草の絵と効果が書かれた紙が―――。
「あっ、そうだ! 薬草の勉学をしてる最中だったんだ!」
だんだん思い出してきたぞ。さっき、薬草を採取しに出かけようとしたレムさんとピースに、手を振って見送ったばかりじゃないか。
それで私は、一人でお留守番をして、薬草の勉学をしようとして。この前レムさんから貰った、薬草の種類がたくさん載ってる専門本を読んでる最中だったんだ。
それで、難しい事ばかり書いてあったせいで、頭がこんがらがってきちゃって……。すぐにうとうとしてきて、そのまま寝ちゃったんだな。
「危ない。今日は二人が帰って来る前に、なんとか起きれたぞ。……じゃないっ! 早く薬草の種類をいっぱい覚えて、体に良い薬を作れるようにならないと」
私が決めた事をピースに言ってから、もう十日以上が経ってる。あれから、魔法と薬草学の勉学を始めたけど、簡単な調合薬を三つぐらいしか覚えられてない。
魔法もそう。レムさんが一生懸命教えてくれてるのに、癒しの魔法はおろか……。魔法使いや魔女であれば、誰しもが必ず唱えるであろう、詠唱が一番簡単な火の玉すら出せてない。
けど昨日は、かなりの手応えがあった。今までは、練習用の杖はうんともすんとも言ってくれなかったのに。昨日は、杖先から細くて白い煙が昇ったんだ。
きっと、目では見えないほど小さな火の玉が、杖先から出たに違いない! 火のない所に煙は立たないんだ。今日こそは出せそうな気がするから、午後から魔法の練習をしよっと。
「それでっと……。確か~、薬草と毒草の見分け方について調べてる最中だったよね」
基本的な薬草は、葉に丸みがあって。その薬草に似た毒草は、葉に小さなギザギザが無数にある。そうそう、ここを読んでる時に寝ちゃったんだ。
「え~っと、なになに? 毒草の大半は、沸騰したお湯で一時間以上煮立てると、毒素が完全に消え、質のよい薬草と同等程度の効果を発揮するようになる。大半って事は、毒素が消えない物もあるんだな」
たぶん、他の方法で毒素が抜けるはず。とは言っても、現在確認されてる毒草だけでも数百種類以上ある。これを覚えるのだって大変だなぁ。
とりあえず今日は、お湯で煮立てると毒素が抜ける毒草だけ覚えよう。無理に全部覚えようとすると、また眠くなってきちゃうからね。
「うわっ。この薬草と毒草、違いがぜんぜん分からないぞ。見分け方は……、肌触りと匂い? 毒草って、直で触ったらまずいんじゃ―――」
ふと、視界の横に黒い物が映り込み、意識が自然にそっちへ向いた。……私の右隣に、何かが居る? 色具合からして、レムさんやピースじゃないのは確かだ。
魔物が、教会内に入り込んできた? いや、それだけはありえない。レムさんがお出かけする時、教会全体におまじないをかけるから、魔物は絶対に中へ入って来れないんだ。
じゃあ一体、私の横に誰が居るの? ……見るのが怖い。でも、その黒いのは一向に動かないし、私を襲ってくる気配もなさそうだ。
どちらにせよ、確認してみないと。勇気を振り絞るんだ。息を吸って、吐いて、気持ちを落ち着かせて……。よし、見るぞ!
「……えっ? 私?」
勢いよく向けた、視線の先。全身が真っ黒で、みずみずしい光沢を放ってる私が立ってた。その真っ黒な私と目が合うと、ニコリと微笑んできた。
「ごめんね、驚かせちゃって。こうやって姿を貸してもらわないと、言葉を喋れないんだ」
「しゃ、喋った!?」
ビックリして、大声を出しちゃった……。声まで私にそっくりだ。全体的に、丸みを帯びた体。輪郭がはっきりしてて、色んな箇所にも光沢がある。
見た目からして、スライムさんみたいな印象があるけど。スライムさんは喋れないし、姿を変えられる種類はほんの一握りだし、この近辺には生息してない。
自信が持てない直感だけど、この人は悪い人じゃない気がする。そんなスライムさんみたいな私が、横にポスンと座り。もう一度ニコリと笑ってきた。
「あ、あなたは、誰ですか?」
「わたしは『プネラ』! お父さんやシルフ様に言われて、アカシックお姉ちゃんの夢の中に入ってきたの」
「夢の、中?」
「そうだよ。ここは、アカシックお姉ちゃんが見てる夢の中。子供の姿になっちゃってるけど、かなり昔の夢を見てるみたいだね」
夢の中? 私が、子供の姿に? 私はまだ五歳だし、子供なのは当たり前なんだけども……。
それに、プネラっていう子。なんで私の名前を知ってるんだろ? 色々と気になってきちゃったや。
「ねえ、プネラさん。なんで私の名前を知ってるの? それに、夢の中って? 私はちゃんと起きてるし、ここはレムさんの教会だよ?」
「ああ~、意識が相当深くまで落ちゃってるみたいだね。なら、これはどうかな? サニーちゃんやアルビスさんなら、流石に分かるでしょ?」
「サニーちゃん? アルビス、さん……?」
「そうそう。二人共、アカシックお姉ちゃんの大事な家族でしょ?」
大事な家族って言われても、私の家族はレムさんとピースだけしか―――。あれ? サニーちゃん、アルビスさん?
二人共、初めて耳にする名前なのに。私は、その二人を知ってる気がする。ここへ参拝しに来た、お客さん? いいや、違う。
もっと身近で、もっと大切な存在だったような? それにプネラさんは、シルフ様とも言ってた。そのシルフ様という名前も、どこかで聞いた覚えがあるぞ。
それも、ほんのついさっきだ。私は、目が覚める前に何をしていた? 薬草の勉学をしていたはずなのに、その記憶に対して違和感を覚え始めている。
そもそも私は、寝落ちする前に薬草の勉学をしていたのか? いや、たぶんしていない。レムさんの教会にも居なかったし、別の場所で何か違う事をしていたはずだ。
サニー、アルビス、シルフ。……シルフ? なんだか私は、数分前までシルフという奴と、会話をしていたような気がする。それも、かなり感情的になって―――。
「あっ」
息を吐くように声が漏れ出して、天井を仰ぎながら立ち上がる私。同時に、私の頭の中に、現在では知るはずのない記憶の数々が、怒涛の如く流れ込んできた。
決して忘れてはいけない、大切な記憶や思い出が、沢山……。
「……思い出した。私はさっきまで『風の瞑想場』に居て、シルフに昏睡の効果がある矢で射られて、眠らされたんだった」
そこまでに至った経緯も、鮮明に思い出してきた。確か今日、ピピラダ達の容態を確認するべく、『渓谷地帯』にあるハルピュイアの集落へ行き。
数多のハルピュイア達に抱き締められつつ、ピピラダから不死鳥のくちばしの欠片を貰い。その途中で、腹部に正体不明の衝撃が走り、気が付いたら『風の瞑想場』に居て。
そこでシルフと出会い。ウンディーネ様を巻き込んで、シルフに説教をし。不死鳥との闘いで『時の穢れ』に冒された私達の穢れを払う為に、シルフによって眠らされたんだ。
「ようやく意識が覚醒したみたいだね」
視界外から、幼い私の声が聞こえてきたので、天井に向けていた視線を右下へ落としていく。移り変わった視界先には、子供時代の姿をした黒い私が長椅子に座っていて、無邪気な笑みを浮かべていた。
意識が覚醒したせいだからだろうか。私の姿をしている子から、微量ながらも精霊独特の魔力が感じ取れるようになっている。この子は、一体……?
敵意、殺意、襲ってきそうな気配は無いし、特に害は無さそうだ。ならば、色々と気になる事が湧いてきてしまったし、この子に質問してみるとするか。
そう決めた私は、恐る恐る座り直し、小さく息を吐く。そして嬉しそうに体を揺らし、両足をパタパタとさせているプネラへ顔を合わせた。
ふと、目の前が急に明るくなって、闇が真ん中から割れていったと思ったら。いつも『レム』さんが立ってる、小さい主祭壇がぼんやりと見えた。
「……ここは、レムさんの教会?」
いつの間にか横になってた体を起こして、あくびをしながらグイッと伸ばす私。それでもまだ眠いから、上手く開いてくれない瞼を擦り、静かな周りを見渡してみた。
長椅子の両端にある、ゆらゆらと揺れてる蝋燭の火。赤くてくたびれた絨毯が敷かれた、長い身廊。白く曇った窓硝子から、ぼやけた光が差し込んでる側廊。
光の加減からして、今は朝と昼の間ぐらいかな? その時間帯だったら、教会に参拝してくる人が居ても、おかしくないんだけども。
「誰も居ないし、レムさんとピースも居ないや」
なんで、二人も居ないんだろう? 起きたばかりだから記憶があやふやだ。私の横に、大きな本が開いた状態で置かれてる。それと、その本の横には、私の字で薬草の絵と効果が書かれた紙が―――。
「あっ、そうだ! 薬草の勉学をしてる最中だったんだ!」
だんだん思い出してきたぞ。さっき、薬草を採取しに出かけようとしたレムさんとピースに、手を振って見送ったばかりじゃないか。
それで私は、一人でお留守番をして、薬草の勉学をしようとして。この前レムさんから貰った、薬草の種類がたくさん載ってる専門本を読んでる最中だったんだ。
それで、難しい事ばかり書いてあったせいで、頭がこんがらがってきちゃって……。すぐにうとうとしてきて、そのまま寝ちゃったんだな。
「危ない。今日は二人が帰って来る前に、なんとか起きれたぞ。……じゃないっ! 早く薬草の種類をいっぱい覚えて、体に良い薬を作れるようにならないと」
私が決めた事をピースに言ってから、もう十日以上が経ってる。あれから、魔法と薬草学の勉学を始めたけど、簡単な調合薬を三つぐらいしか覚えられてない。
魔法もそう。レムさんが一生懸命教えてくれてるのに、癒しの魔法はおろか……。魔法使いや魔女であれば、誰しもが必ず唱えるであろう、詠唱が一番簡単な火の玉すら出せてない。
けど昨日は、かなりの手応えがあった。今までは、練習用の杖はうんともすんとも言ってくれなかったのに。昨日は、杖先から細くて白い煙が昇ったんだ。
きっと、目では見えないほど小さな火の玉が、杖先から出たに違いない! 火のない所に煙は立たないんだ。今日こそは出せそうな気がするから、午後から魔法の練習をしよっと。
「それでっと……。確か~、薬草と毒草の見分け方について調べてる最中だったよね」
基本的な薬草は、葉に丸みがあって。その薬草に似た毒草は、葉に小さなギザギザが無数にある。そうそう、ここを読んでる時に寝ちゃったんだ。
「え~っと、なになに? 毒草の大半は、沸騰したお湯で一時間以上煮立てると、毒素が完全に消え、質のよい薬草と同等程度の効果を発揮するようになる。大半って事は、毒素が消えない物もあるんだな」
たぶん、他の方法で毒素が抜けるはず。とは言っても、現在確認されてる毒草だけでも数百種類以上ある。これを覚えるのだって大変だなぁ。
とりあえず今日は、お湯で煮立てると毒素が抜ける毒草だけ覚えよう。無理に全部覚えようとすると、また眠くなってきちゃうからね。
「うわっ。この薬草と毒草、違いがぜんぜん分からないぞ。見分け方は……、肌触りと匂い? 毒草って、直で触ったらまずいんじゃ―――」
ふと、視界の横に黒い物が映り込み、意識が自然にそっちへ向いた。……私の右隣に、何かが居る? 色具合からして、レムさんやピースじゃないのは確かだ。
魔物が、教会内に入り込んできた? いや、それだけはありえない。レムさんがお出かけする時、教会全体におまじないをかけるから、魔物は絶対に中へ入って来れないんだ。
じゃあ一体、私の横に誰が居るの? ……見るのが怖い。でも、その黒いのは一向に動かないし、私を襲ってくる気配もなさそうだ。
どちらにせよ、確認してみないと。勇気を振り絞るんだ。息を吸って、吐いて、気持ちを落ち着かせて……。よし、見るぞ!
「……えっ? 私?」
勢いよく向けた、視線の先。全身が真っ黒で、みずみずしい光沢を放ってる私が立ってた。その真っ黒な私と目が合うと、ニコリと微笑んできた。
「ごめんね、驚かせちゃって。こうやって姿を貸してもらわないと、言葉を喋れないんだ」
「しゃ、喋った!?」
ビックリして、大声を出しちゃった……。声まで私にそっくりだ。全体的に、丸みを帯びた体。輪郭がはっきりしてて、色んな箇所にも光沢がある。
見た目からして、スライムさんみたいな印象があるけど。スライムさんは喋れないし、姿を変えられる種類はほんの一握りだし、この近辺には生息してない。
自信が持てない直感だけど、この人は悪い人じゃない気がする。そんなスライムさんみたいな私が、横にポスンと座り。もう一度ニコリと笑ってきた。
「あ、あなたは、誰ですか?」
「わたしは『プネラ』! お父さんやシルフ様に言われて、アカシックお姉ちゃんの夢の中に入ってきたの」
「夢の、中?」
「そうだよ。ここは、アカシックお姉ちゃんが見てる夢の中。子供の姿になっちゃってるけど、かなり昔の夢を見てるみたいだね」
夢の中? 私が、子供の姿に? 私はまだ五歳だし、子供なのは当たり前なんだけども……。
それに、プネラっていう子。なんで私の名前を知ってるんだろ? 色々と気になってきちゃったや。
「ねえ、プネラさん。なんで私の名前を知ってるの? それに、夢の中って? 私はちゃんと起きてるし、ここはレムさんの教会だよ?」
「ああ~、意識が相当深くまで落ちゃってるみたいだね。なら、これはどうかな? サニーちゃんやアルビスさんなら、流石に分かるでしょ?」
「サニーちゃん? アルビス、さん……?」
「そうそう。二人共、アカシックお姉ちゃんの大事な家族でしょ?」
大事な家族って言われても、私の家族はレムさんとピースだけしか―――。あれ? サニーちゃん、アルビスさん?
二人共、初めて耳にする名前なのに。私は、その二人を知ってる気がする。ここへ参拝しに来た、お客さん? いいや、違う。
もっと身近で、もっと大切な存在だったような? それにプネラさんは、シルフ様とも言ってた。そのシルフ様という名前も、どこかで聞いた覚えがあるぞ。
それも、ほんのついさっきだ。私は、目が覚める前に何をしていた? 薬草の勉学をしていたはずなのに、その記憶に対して違和感を覚え始めている。
そもそも私は、寝落ちする前に薬草の勉学をしていたのか? いや、たぶんしていない。レムさんの教会にも居なかったし、別の場所で何か違う事をしていたはずだ。
サニー、アルビス、シルフ。……シルフ? なんだか私は、数分前までシルフという奴と、会話をしていたような気がする。それも、かなり感情的になって―――。
「あっ」
息を吐くように声が漏れ出して、天井を仰ぎながら立ち上がる私。同時に、私の頭の中に、現在では知るはずのない記憶の数々が、怒涛の如く流れ込んできた。
決して忘れてはいけない、大切な記憶や思い出が、沢山……。
「……思い出した。私はさっきまで『風の瞑想場』に居て、シルフに昏睡の効果がある矢で射られて、眠らされたんだった」
そこまでに至った経緯も、鮮明に思い出してきた。確か今日、ピピラダ達の容態を確認するべく、『渓谷地帯』にあるハルピュイアの集落へ行き。
数多のハルピュイア達に抱き締められつつ、ピピラダから不死鳥のくちばしの欠片を貰い。その途中で、腹部に正体不明の衝撃が走り、気が付いたら『風の瞑想場』に居て。
そこでシルフと出会い。ウンディーネ様を巻き込んで、シルフに説教をし。不死鳥との闘いで『時の穢れ』に冒された私達の穢れを払う為に、シルフによって眠らされたんだ。
「ようやく意識が覚醒したみたいだね」
視界外から、幼い私の声が聞こえてきたので、天井に向けていた視線を右下へ落としていく。移り変わった視界先には、子供時代の姿をした黒い私が長椅子に座っていて、無邪気な笑みを浮かべていた。
意識が覚醒したせいだからだろうか。私の姿をしている子から、微量ながらも精霊独特の魔力が感じ取れるようになっている。この子は、一体……?
敵意、殺意、襲ってきそうな気配は無いし、特に害は無さそうだ。ならば、色々と気になる事が湧いてきてしまったし、この子に質問してみるとするか。
そう決めた私は、恐る恐る座り直し、小さく息を吐く。そして嬉しそうに体を揺らし、両足をパタパタとさせているプネラへ顔を合わせた。
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