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28話、死にまみれた私の手
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「サニーから見て、右側には葉が何枚ある?」
「二枚っ」
「左側には?」
「三枚!」
「正解だ。なら……」
さて、新しい勉学はここからだ。私は左右に置いていた葉に『ふわふわ』をかけ、互いの距離を近づけていく。
距離が狭まり、寄り添ってしまえば二枚と三枚は消え、新しい数となった。
「これで葉は何枚だ?」
「……あれっ? 二枚と三枚が、五枚になっちゃった!」
驚いて青い瞳を丸くさせたサニーが、とても良い反応を示した。数の変化に興味を持っている証拠だ。
これなら私の説明もちゃんと聞くだろうし、すぐに足し算を覚えるだろう。
「そうだ。これが新しい勉学、『足し算』だ。画用紙と色棒を借りるぞ」
問題はこの後。数が変わった理由を説明しなければならない。口頭で教えただけの数はすぐに覚えた。
だが、今回は口頭だけでは無理だ。式という物が存在する。しかし、利口なサニーには敵ではないだろう。五分もあれば覚えるはず。
サニーの横にあった画用紙と色棒を、『ふわふわ』で私の元へ寄せる。空いている箇所に足し算の式である『二+三=』を描き、サニーに見せつけた。
「今から足し算について説明をする。画用紙を見ろ」
「かずのあいだとはしっこに、へんなのがあるね」
数字よりも先に、記号に目がいったサニー。鋭い着眼点である。初めて見る物に対し、すぐ疑問に思うその姿勢、将来有望だ。
「間にあるのが『足す』。端っこにあるのが『は』と言う」
「たす、はっ」
記号について説明すれば、サニーはすぐさま『足す』と『は』に指を差しつつ復唱を始めた。もう今ので二つは、完全に我が物にしただろう。
残りは、答えについて教えるのみ。この間、僅か一分程度。一から十まで教えた時よりも早い。それよりも難しいというのに。
私は小さく頷いてから、『は』の横に大きな丸を描いた。
「この場合、『二足す三は』と言う。そして『は』の横に、二と三を足した数字を書くんだ。二と三は、足すとどうなる?」
「二と三を、たす。たすぅ……」
あえて答えを教えなかったせいか、サニーは目を細め、表情に困惑が宿っていく。やはり、一度全てを教えなければいけないのか?
いや、己の頭で考えさせ、答えを自力で導き出せた方が断然いいはず。私はただ、答えへの手掛かりを教えるだけでいい。
「二と三の数字を、葉に置き換えてみろ」
「葉っぱで? えと、二枚と三枚だから……。あ、五っ!」
「正解だ」
「やった!」
答えを導き出せた途端に、サニーは両手を目一杯挙げ、満面の笑みを浮かべた。そうだ、その喜びが全ての糧になる。
しかし、喜ぶにはまだ早い、早すぎる。サニーはたった今、足し算の入口を抜けたに過ぎない。ここからの道のりは熾烈を極めるだろう。
次はこうもいかない。まだ数多の応用がサニーの事を待ち構えていて、道のど真ん中に立ち塞がる。それらは全てが難敵だ。
未だに喜びを噛み締めているサニーの隙を突き、私は画用紙に新たな足し算の式を描いていく。
数にして三つ。もうサニーに手掛かりは一切教えない。今から私も、道に立ち塞がる敵となろう。
「次だ。これを解いてみろ」
「むっ!」
新たな足し算の式を見せた直後。サニーの嬉々としていた表情が崩れ、真剣なものへと変わる。
新たに見せた式は『四+四』『七+二』『九+一』。答えは十かそれ以下になる。サニーはまだ十以降の数を知らないので、明日はそれを教えよう。
「えっと、数字を葉っぱにして……。四たす四は八! 次は……、七たす二は、九っ! えと、えと……。九たす一は、十っ!!」
「全部正解だ」
「おお~! すげえなサニーちゃん」
もう、足し算について教える事は何も無い。サニーは完全に習得した。だが、人は忘れる生き物である。たまに復習を挟まねば。
隣から酷く感銘を受けた声が聞こえてきたので、私はすぐさまヴェルインの方へ顔を向けた。
「どうだヴェルイン」
「あ? あ~。サニーちゃん、すげえお利口だな。一回で覚えるとは、大したもんだわ。しかしよレディ。答えがちゃんと合ってたら、サニーちゃんを褒めてやれよ」
「褒める?」
不意に提案をしてきたヴェルインが、尻尾をゆっくりと振りつつ頷く。
「そう。お前はただ、勉学を教えてるだけだ。そんなんじゃ、途中でサニーちゃんが飽きちまうぞ。難しいもんを覚えたら、何かしてやれよ」
褒める。何かをしてやる。……何をしてやればいいんだ? 夕飯にシチューを出す? いや、かなりの頻度で出している。これでは何の意味も成さない。
サニーに欲しい物を贈る? そういえば、今のサニーには物欲が皆無だ。それ以前に、サニーの欲しい物が分からない。
手軽に出来る事があるとすれば、風魔法の『ふわふわ』と『ぶうーん』。それと、新しい色棒をあげる事ぐらいか。
それでサニーは喜ぶだろう。が、何か目新しい事もしてやらねば。
「例えば?」
「例えば? そうだなあ、サニーちゃんが喜ぶ事をしてやったり。後は~……。あっ、頭を撫でてやったらどうだ?」
「頭を? それで喜ぶのか?」
「俺に聞くなよ、実際に試してみたらどうだ?」
投げやりなヴェルインの提案を聞いた後、私は自分の手の平を覗いてみる。私はこの手で、大量の魔物や獣を殺してきた。
そんな死にまみれた手で頭を撫でられて、サニーは喜ぶのだろうか? だが、私も彼に頭を撫でられた時は、確かに嬉しかった。
彼の体温が直に伝わってくる大きな手。そして目の前には、心をくすぐる笑みを送ってきてくれる彼。あの時は、本当に心地が良かった。
今では味わえない過去の思い出に浸ってしまった私は、自分の手を閉じ、サニーに顔をやる。
「サニー、頭を撫でられたら嬉しいか?」
「なでなでしてもらった事がないから、わかんない」
「はあ? 一回も撫でた事ねえの? おいおい、母親としてどうなんだ、そりゃあ?」
茶々を入れてきたヴェルインに、視界が狭まった横目を送る私。しかし、言われてみれば一理ある。抱っこは幾度となくしてきたが、それ以外の事はほとんどしていない。
これからは他の事もしてやらねば。この、死で汚れきっている手で。そんな手でサニーに触れなければいけないのか。少々気が引けてしまう。
決めた。あまりにも遅すぎるが、これ以上の殺しはやめにしよう。新薬の開発がほとんど出来なくなってしまうが、私にはまだ魔法がある。そちらに専念すればいい。
「撫でても、いいか?」
「いいよっ」
ぎこちなく問い掛けてみれば、サニーは笑顔で即答してくれた。許可は得れたので、念には念を入れ、手を着ているローブに何度も擦りつける。
意味は無いだろうが、今度街に行った時に聖水を買っておこう。それで手を清めれば、今よりも多少はましになるはず。
「撫でるぞ」
拭き終わった手を、恐る恐るサニーの頭に伸ばしていく。そのまま頭に置き、慣れない手付きで撫で始める。
私の手から直に伝わってくる、サラサラとした髪の毛の感触。一緒に風呂に入った際、風魔法でサニーの濡れた髪の毛を乾かしてきたが、それとはまた違った初めての感触だ。
反応を確かめてみたかったので、体を少し左にずらし、サニーの顔を覗いてみる。サニーは顔をぽやっとさせていて、口を緩く開けていた。
今のサニーは、一体どんな事を思っているのだろうか? 気になる。嫌だと思っていないだろうか? 今すぐにでも聞いてみたい。
そんな私の願いが届いたのか、サニーはふわっと微笑み、頭をゆらゆらと左右に揺らし出す。
「ママになでなでされちゃった。うれしいなぁ」
「嬉しい?」
「うんっ、すごくうれしいっ! ママの手、すごくあたたかいや」
「そうか。……そうか」
サニーは、私に頭を撫でられて『嬉しい』と言ってくれた。そんな感想を聞けて、そことなく安心してしまった私がいる。そして同時に、申し訳ない気持ちも湧いてきた。
初めて頭を撫でた手が、死でまみれているんだ。そんな事を知ってしまったら、サニーは落胆してしまうだろう。
これは必ず隠し通さねばならない。私の手から死が薄れていく、その時まで。
「二枚っ」
「左側には?」
「三枚!」
「正解だ。なら……」
さて、新しい勉学はここからだ。私は左右に置いていた葉に『ふわふわ』をかけ、互いの距離を近づけていく。
距離が狭まり、寄り添ってしまえば二枚と三枚は消え、新しい数となった。
「これで葉は何枚だ?」
「……あれっ? 二枚と三枚が、五枚になっちゃった!」
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これなら私の説明もちゃんと聞くだろうし、すぐに足し算を覚えるだろう。
「そうだ。これが新しい勉学、『足し算』だ。画用紙と色棒を借りるぞ」
問題はこの後。数が変わった理由を説明しなければならない。口頭で教えただけの数はすぐに覚えた。
だが、今回は口頭だけでは無理だ。式という物が存在する。しかし、利口なサニーには敵ではないだろう。五分もあれば覚えるはず。
サニーの横にあった画用紙と色棒を、『ふわふわ』で私の元へ寄せる。空いている箇所に足し算の式である『二+三=』を描き、サニーに見せつけた。
「今から足し算について説明をする。画用紙を見ろ」
「かずのあいだとはしっこに、へんなのがあるね」
数字よりも先に、記号に目がいったサニー。鋭い着眼点である。初めて見る物に対し、すぐ疑問に思うその姿勢、将来有望だ。
「間にあるのが『足す』。端っこにあるのが『は』と言う」
「たす、はっ」
記号について説明すれば、サニーはすぐさま『足す』と『は』に指を差しつつ復唱を始めた。もう今ので二つは、完全に我が物にしただろう。
残りは、答えについて教えるのみ。この間、僅か一分程度。一から十まで教えた時よりも早い。それよりも難しいというのに。
私は小さく頷いてから、『は』の横に大きな丸を描いた。
「この場合、『二足す三は』と言う。そして『は』の横に、二と三を足した数字を書くんだ。二と三は、足すとどうなる?」
「二と三を、たす。たすぅ……」
あえて答えを教えなかったせいか、サニーは目を細め、表情に困惑が宿っていく。やはり、一度全てを教えなければいけないのか?
いや、己の頭で考えさせ、答えを自力で導き出せた方が断然いいはず。私はただ、答えへの手掛かりを教えるだけでいい。
「二と三の数字を、葉に置き換えてみろ」
「葉っぱで? えと、二枚と三枚だから……。あ、五っ!」
「正解だ」
「やった!」
答えを導き出せた途端に、サニーは両手を目一杯挙げ、満面の笑みを浮かべた。そうだ、その喜びが全ての糧になる。
しかし、喜ぶにはまだ早い、早すぎる。サニーはたった今、足し算の入口を抜けたに過ぎない。ここからの道のりは熾烈を極めるだろう。
次はこうもいかない。まだ数多の応用がサニーの事を待ち構えていて、道のど真ん中に立ち塞がる。それらは全てが難敵だ。
未だに喜びを噛み締めているサニーの隙を突き、私は画用紙に新たな足し算の式を描いていく。
数にして三つ。もうサニーに手掛かりは一切教えない。今から私も、道に立ち塞がる敵となろう。
「次だ。これを解いてみろ」
「むっ!」
新たな足し算の式を見せた直後。サニーの嬉々としていた表情が崩れ、真剣なものへと変わる。
新たに見せた式は『四+四』『七+二』『九+一』。答えは十かそれ以下になる。サニーはまだ十以降の数を知らないので、明日はそれを教えよう。
「えっと、数字を葉っぱにして……。四たす四は八! 次は……、七たす二は、九っ! えと、えと……。九たす一は、十っ!!」
「全部正解だ」
「おお~! すげえなサニーちゃん」
もう、足し算について教える事は何も無い。サニーは完全に習得した。だが、人は忘れる生き物である。たまに復習を挟まねば。
隣から酷く感銘を受けた声が聞こえてきたので、私はすぐさまヴェルインの方へ顔を向けた。
「どうだヴェルイン」
「あ? あ~。サニーちゃん、すげえお利口だな。一回で覚えるとは、大したもんだわ。しかしよレディ。答えがちゃんと合ってたら、サニーちゃんを褒めてやれよ」
「褒める?」
不意に提案をしてきたヴェルインが、尻尾をゆっくりと振りつつ頷く。
「そう。お前はただ、勉学を教えてるだけだ。そんなんじゃ、途中でサニーちゃんが飽きちまうぞ。難しいもんを覚えたら、何かしてやれよ」
褒める。何かをしてやる。……何をしてやればいいんだ? 夕飯にシチューを出す? いや、かなりの頻度で出している。これでは何の意味も成さない。
サニーに欲しい物を贈る? そういえば、今のサニーには物欲が皆無だ。それ以前に、サニーの欲しい物が分からない。
手軽に出来る事があるとすれば、風魔法の『ふわふわ』と『ぶうーん』。それと、新しい色棒をあげる事ぐらいか。
それでサニーは喜ぶだろう。が、何か目新しい事もしてやらねば。
「例えば?」
「例えば? そうだなあ、サニーちゃんが喜ぶ事をしてやったり。後は~……。あっ、頭を撫でてやったらどうだ?」
「頭を? それで喜ぶのか?」
「俺に聞くなよ、実際に試してみたらどうだ?」
投げやりなヴェルインの提案を聞いた後、私は自分の手の平を覗いてみる。私はこの手で、大量の魔物や獣を殺してきた。
そんな死にまみれた手で頭を撫でられて、サニーは喜ぶのだろうか? だが、私も彼に頭を撫でられた時は、確かに嬉しかった。
彼の体温が直に伝わってくる大きな手。そして目の前には、心をくすぐる笑みを送ってきてくれる彼。あの時は、本当に心地が良かった。
今では味わえない過去の思い出に浸ってしまった私は、自分の手を閉じ、サニーに顔をやる。
「サニー、頭を撫でられたら嬉しいか?」
「なでなでしてもらった事がないから、わかんない」
「はあ? 一回も撫でた事ねえの? おいおい、母親としてどうなんだ、そりゃあ?」
茶々を入れてきたヴェルインに、視界が狭まった横目を送る私。しかし、言われてみれば一理ある。抱っこは幾度となくしてきたが、それ以外の事はほとんどしていない。
これからは他の事もしてやらねば。この、死で汚れきっている手で。そんな手でサニーに触れなければいけないのか。少々気が引けてしまう。
決めた。あまりにも遅すぎるが、これ以上の殺しはやめにしよう。新薬の開発がほとんど出来なくなってしまうが、私にはまだ魔法がある。そちらに専念すればいい。
「撫でても、いいか?」
「いいよっ」
ぎこちなく問い掛けてみれば、サニーは笑顔で即答してくれた。許可は得れたので、念には念を入れ、手を着ているローブに何度も擦りつける。
意味は無いだろうが、今度街に行った時に聖水を買っておこう。それで手を清めれば、今よりも多少はましになるはず。
「撫でるぞ」
拭き終わった手を、恐る恐るサニーの頭に伸ばしていく。そのまま頭に置き、慣れない手付きで撫で始める。
私の手から直に伝わってくる、サラサラとした髪の毛の感触。一緒に風呂に入った際、風魔法でサニーの濡れた髪の毛を乾かしてきたが、それとはまた違った初めての感触だ。
反応を確かめてみたかったので、体を少し左にずらし、サニーの顔を覗いてみる。サニーは顔をぽやっとさせていて、口を緩く開けていた。
今のサニーは、一体どんな事を思っているのだろうか? 気になる。嫌だと思っていないだろうか? 今すぐにでも聞いてみたい。
そんな私の願いが届いたのか、サニーはふわっと微笑み、頭をゆらゆらと左右に揺らし出す。
「ママになでなでされちゃった。うれしいなぁ」
「嬉しい?」
「うんっ、すごくうれしいっ! ママの手、すごくあたたかいや」
「そうか。……そうか」
サニーは、私に頭を撫でられて『嬉しい』と言ってくれた。そんな感想を聞けて、そことなく安心してしまった私がいる。そして同時に、申し訳ない気持ちも湧いてきた。
初めて頭を撫でた手が、死でまみれているんだ。そんな事を知ってしまったら、サニーは落胆してしまうだろう。
これは必ず隠し通さねばならない。私の手から死が薄れていく、その時まで。
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