79 / 199
77話、旨味が溶け込んだ出汁の活用法
しおりを挟む
「はぁ~っ、おいしかったぁ~……」
タラバガニとズワイガニのカニしゃぶを、長い時間を掛けてじっくり味わって食べたけれども。余韻の凄まじさが、まるで桁違いだわ。
きっとこれが、夢心地ってやつね。お風呂に入っている時よりも、気持ちがいいかもしれない。このまま横になって目を瞑ったら、十秒以内に眠れる自信がある。
「おやおやぁ~? メリーさん、もう満足しちゃったのかい?」
「ふぇ?」
心身がとろけていく夢心地を遮る、そことなく邪悪なハルの声が遠くから反響してきたので、ぼやけた視界を前に合わせてみれば。
テーブルに両肘を突き、前に手を組んで、その両手で口元を隠しているハルの顔が見えた。なに? あのハルの目? あんなに凛々しいハルの切れ目、初めて見たわ。
「当たり前でしょ? これで満足出来ない人間が居たら、逆に見てみたいわ」
「ふ~ん、そっかぁ。まだ締めを食べてないけど、これで終わりにしちゃう?」
「へ? 締め?」
締め? 締めって、料理の最期に食べる物だったわよね。お酒を飲んだら、ラーメンやお茶漬け。焼き肉といった重い料理を食べた後は、アイスクリームやサッパリとした蕎麦。
けど、今回食べたのはカニしゃぶのみ。もちろん、ちゃんと食べ尽くしたので、残っている食材は無し。あるとすれば、カニのエキスをたっぷり吸い、やや白く濁った出汁だけ───。
「……あんた、まさか?」
「ふっふっふっ。どうやら、気付いちゃったようだね?」
ニタリと笑ったハルが、鍋を両手で持ちながら立ち上がる。
「私が作る締めがなんなのか考えながら、そこで大人しく待ってな」
そう私に命令を下したハルが、まるで魔女が発するような高笑いをしながら、台所へ消えていった。カニの旨味が凝縮された出汁を使用した、締め。
考えられるのは、ラーメンやうどんといった麺類。しかし、台所に他の食材を用意している可能性も捨て切れない。なので、白米を使った雑炊もあり得る。
……正直、何が出てきてもすごく嬉しい。だって、締めの存在なんて、すっかり忘れていたからね。どうしよう。腑抜け切った心が、再び弾んできちゃった。
「私、ハルーさん。今、締めを持って来たの」
「うっ……。き、来たわね」
再びハルーさん化したハルが、蓋をした鍋をコンロに置いたかと思えば。ダッシュで台所に戻り、今度はお盆に乗せた別皿とレンゲを持って来て、テーブルに並べていった。
お盆には、鍋の中身を取り分ける用としてか、プラスチック製のお玉。薬味として万能ネギもある。
「あんた、それ気に入ってるでしょ?」
「かなりね。私のテンションが最高潮の時に、ちょくちょく出てくるかも」
「そ、そう……。なら、この締めも、あんたのテンションが上がる物なのね」
ならば今後、ハルーさんが出現したら、良い意味でとんでもない料理が出てくると思った方がいいわね。ラーメン然り、カニしゃぶ然り、この締め然り。
「そうっスよ。もう爆上がりだね。んじゃ、蓋を開けるよ~」
「どれどれ……。うわぁ~っ、カニ雑炊じゃない!」
ハルが蓋を開けたと同時。カニの塩味を感じる湯気を浴びつつ、鍋の中身を覗いてみる。そこには、見ただけで食欲が刺激されるような、黄色と赤の配色が美しい雑炊があった。
糸状にまでほぐされた、なんとも柔らかそうなカニの身。かなり量があるので、四本分ぐらい入っていそうね。
卵も、これまたふわふわだ。噛まずとも、チュルンと飲み込めそう。
あと、別で味付けもしていそうね。辛うじて分かるのは、香ばしい醤油の匂い。それにほんの僅かだけど、かつお節の匂いもするような?
「実は、これも食べたいって思ってたんだよね。いやぁ~、マジで美味そう」
「ほんと、すごくおいしそうね。ちなみにこれ、別で味付けしたでしょ?」
「おお、よく分かったね。全体の旨味を引き立てる為に、和風の顆粒出汁、みりんを小さじで一杯ずつでしょ? あとね、かつおが利いた白だしも小さじ二杯分入れたかな」
「あっ、だからかつおの匂いがするのね」
よかった、気のせいじゃなくて。けど、かつおが利いた白だしなんて、初めて聞いた。ちょっと興味があるし、食べ終わったらインターネットで調べてみよっと。
「マジで? よく分かったね。入れた本人が言うのもなんだけど、全然分かんないや」
「あれ? って思った程度だったから、あまり自信が無かったけどね」
「それでも十分すごいよ。はい、メリーさんの分」
「ありがとう」
ハルが差し出してきた別皿を貰い、レンゲと共に手前に置く。このカニ雑炊、盛り付けされても平面になるのが遅いから、程よくとろみも付いていそうだ。
「で、仕上げに万能ネギを上に添えてっと。それじゃあ、いただきまーす!」
「いただきます」
逸る気持ちを一切抑えず、レンゲを持ち、カニ雑炊をたっぷりすくう。レンゲを伝って落ちていく米粒の速度が、やたらと遅い。これは、かなりトロトロになっていそうね。
「ふー、ふーっ。ホフホフホフっ……、んん~っ、おいしい!」
まず先行するは、数多のカニから受け継いだキリッと締まった塩味。やや強く感じるけど、卵のまろやかな甘味が加わり、程よく調和していく。
けど、後から湧いてくる風味は、かなり複雑だ。鼻で呼吸をすれば、磯とかつおの香りが通っていき。舌で転がしてから噛んでみると、辛味のアクセントが利いた万能ネギが主張してくる。
が、糸状にほぐれたタラバとズワイも負けてはいない。舌触りのいいとろみの中に、どこか懐かしいプリプリとした弾力を感じる。
ここまで細くなったのに、風味はしっかりしているわね。しかも、噛めば噛むほど卵とは異なった塩味やカニ本来の甘みと旨味が、どんどん濃くなっていく。
ちょくちょく顔を覗かせてくる、ふわりと香る磯の匂いは、間違いなくズワイね。濃厚な甘さを持ったタラバの方は、磯という個性を兼ね揃えたズワイに、ちょっと押されているかも?
そして、飲み込んだ後も終わらない。最後に待っていたのは、出汁のベースとして活躍していたであろう、昆布の風味。実は僕も居たんだよと、後味として健気に残り続けているわ。
流石は、数多の旨味を取り込んだカニ雑炊ね。一口目から情報量が多すぎる。もう一度味わって確かめてみたいと、おかわりが止まらないわ。
「ほおっ。すごいわね、カニ雑炊。色んなおいしさがあって、何回食べても食べ足りないわ」
「めちゃくちゃ分かる。こんなの、旨味の暴力じゃん。体も良い具合に温まるし、もっと寒い日に食べたら、余計美味しく感じるだろうね」
「確かにそう……、あら。天気予報によると、明日も雨で今日より冷え込むらしいから、明日食べた方がよかったかもね」
梅雨真っ只中のせいで、週間予報には、晴れのマークが恋しくなるほど雨マークで連なっている。気温だってそう。明日の気温に至っては、二十℃を下回るようだ。
「げっ、マジじゃん。最高のカニしゃぶとカニ雑炊を食べるタイミングは、明日だったか。しくったなぁ」
「ほんと、明日だけ気温がやけに低いわね」
「だね。明後日以降は、平年通りぐらいかな」
時間別による気温の変化は、ほぼ無し。十八℃から十九℃の横ばい状態。安定して肌寒そうだ。なら明日の食べ歩きは、温かい物を買って───。
……いや、そうだ。明日は土曜日だから、ハルはずっと家に居るのよね。そして買い物は、基本私が行っているので、ハルは外へ一歩も出ない。
お駄賃も、それなりに貯まってきた。総額はちゃんと数えていないけど、たぶん千円以上ある。確か商店街には、あれを扱った専門店があったはず。
よし、決めた。明日の食べ歩きは中止にして、ハルにちょっとしたサプライズをしてあげよっと。ふふっ、ハルは喜んでくれるかしら? 楽しみだわ。
タラバガニとズワイガニのカニしゃぶを、長い時間を掛けてじっくり味わって食べたけれども。余韻の凄まじさが、まるで桁違いだわ。
きっとこれが、夢心地ってやつね。お風呂に入っている時よりも、気持ちがいいかもしれない。このまま横になって目を瞑ったら、十秒以内に眠れる自信がある。
「おやおやぁ~? メリーさん、もう満足しちゃったのかい?」
「ふぇ?」
心身がとろけていく夢心地を遮る、そことなく邪悪なハルの声が遠くから反響してきたので、ぼやけた視界を前に合わせてみれば。
テーブルに両肘を突き、前に手を組んで、その両手で口元を隠しているハルの顔が見えた。なに? あのハルの目? あんなに凛々しいハルの切れ目、初めて見たわ。
「当たり前でしょ? これで満足出来ない人間が居たら、逆に見てみたいわ」
「ふ~ん、そっかぁ。まだ締めを食べてないけど、これで終わりにしちゃう?」
「へ? 締め?」
締め? 締めって、料理の最期に食べる物だったわよね。お酒を飲んだら、ラーメンやお茶漬け。焼き肉といった重い料理を食べた後は、アイスクリームやサッパリとした蕎麦。
けど、今回食べたのはカニしゃぶのみ。もちろん、ちゃんと食べ尽くしたので、残っている食材は無し。あるとすれば、カニのエキスをたっぷり吸い、やや白く濁った出汁だけ───。
「……あんた、まさか?」
「ふっふっふっ。どうやら、気付いちゃったようだね?」
ニタリと笑ったハルが、鍋を両手で持ちながら立ち上がる。
「私が作る締めがなんなのか考えながら、そこで大人しく待ってな」
そう私に命令を下したハルが、まるで魔女が発するような高笑いをしながら、台所へ消えていった。カニの旨味が凝縮された出汁を使用した、締め。
考えられるのは、ラーメンやうどんといった麺類。しかし、台所に他の食材を用意している可能性も捨て切れない。なので、白米を使った雑炊もあり得る。
……正直、何が出てきてもすごく嬉しい。だって、締めの存在なんて、すっかり忘れていたからね。どうしよう。腑抜け切った心が、再び弾んできちゃった。
「私、ハルーさん。今、締めを持って来たの」
「うっ……。き、来たわね」
再びハルーさん化したハルが、蓋をした鍋をコンロに置いたかと思えば。ダッシュで台所に戻り、今度はお盆に乗せた別皿とレンゲを持って来て、テーブルに並べていった。
お盆には、鍋の中身を取り分ける用としてか、プラスチック製のお玉。薬味として万能ネギもある。
「あんた、それ気に入ってるでしょ?」
「かなりね。私のテンションが最高潮の時に、ちょくちょく出てくるかも」
「そ、そう……。なら、この締めも、あんたのテンションが上がる物なのね」
ならば今後、ハルーさんが出現したら、良い意味でとんでもない料理が出てくると思った方がいいわね。ラーメン然り、カニしゃぶ然り、この締め然り。
「そうっスよ。もう爆上がりだね。んじゃ、蓋を開けるよ~」
「どれどれ……。うわぁ~っ、カニ雑炊じゃない!」
ハルが蓋を開けたと同時。カニの塩味を感じる湯気を浴びつつ、鍋の中身を覗いてみる。そこには、見ただけで食欲が刺激されるような、黄色と赤の配色が美しい雑炊があった。
糸状にまでほぐされた、なんとも柔らかそうなカニの身。かなり量があるので、四本分ぐらい入っていそうね。
卵も、これまたふわふわだ。噛まずとも、チュルンと飲み込めそう。
あと、別で味付けもしていそうね。辛うじて分かるのは、香ばしい醤油の匂い。それにほんの僅かだけど、かつお節の匂いもするような?
「実は、これも食べたいって思ってたんだよね。いやぁ~、マジで美味そう」
「ほんと、すごくおいしそうね。ちなみにこれ、別で味付けしたでしょ?」
「おお、よく分かったね。全体の旨味を引き立てる為に、和風の顆粒出汁、みりんを小さじで一杯ずつでしょ? あとね、かつおが利いた白だしも小さじ二杯分入れたかな」
「あっ、だからかつおの匂いがするのね」
よかった、気のせいじゃなくて。けど、かつおが利いた白だしなんて、初めて聞いた。ちょっと興味があるし、食べ終わったらインターネットで調べてみよっと。
「マジで? よく分かったね。入れた本人が言うのもなんだけど、全然分かんないや」
「あれ? って思った程度だったから、あまり自信が無かったけどね」
「それでも十分すごいよ。はい、メリーさんの分」
「ありがとう」
ハルが差し出してきた別皿を貰い、レンゲと共に手前に置く。このカニ雑炊、盛り付けされても平面になるのが遅いから、程よくとろみも付いていそうだ。
「で、仕上げに万能ネギを上に添えてっと。それじゃあ、いただきまーす!」
「いただきます」
逸る気持ちを一切抑えず、レンゲを持ち、カニ雑炊をたっぷりすくう。レンゲを伝って落ちていく米粒の速度が、やたらと遅い。これは、かなりトロトロになっていそうね。
「ふー、ふーっ。ホフホフホフっ……、んん~っ、おいしい!」
まず先行するは、数多のカニから受け継いだキリッと締まった塩味。やや強く感じるけど、卵のまろやかな甘味が加わり、程よく調和していく。
けど、後から湧いてくる風味は、かなり複雑だ。鼻で呼吸をすれば、磯とかつおの香りが通っていき。舌で転がしてから噛んでみると、辛味のアクセントが利いた万能ネギが主張してくる。
が、糸状にほぐれたタラバとズワイも負けてはいない。舌触りのいいとろみの中に、どこか懐かしいプリプリとした弾力を感じる。
ここまで細くなったのに、風味はしっかりしているわね。しかも、噛めば噛むほど卵とは異なった塩味やカニ本来の甘みと旨味が、どんどん濃くなっていく。
ちょくちょく顔を覗かせてくる、ふわりと香る磯の匂いは、間違いなくズワイね。濃厚な甘さを持ったタラバの方は、磯という個性を兼ね揃えたズワイに、ちょっと押されているかも?
そして、飲み込んだ後も終わらない。最後に待っていたのは、出汁のベースとして活躍していたであろう、昆布の風味。実は僕も居たんだよと、後味として健気に残り続けているわ。
流石は、数多の旨味を取り込んだカニ雑炊ね。一口目から情報量が多すぎる。もう一度味わって確かめてみたいと、おかわりが止まらないわ。
「ほおっ。すごいわね、カニ雑炊。色んなおいしさがあって、何回食べても食べ足りないわ」
「めちゃくちゃ分かる。こんなの、旨味の暴力じゃん。体も良い具合に温まるし、もっと寒い日に食べたら、余計美味しく感じるだろうね」
「確かにそう……、あら。天気予報によると、明日も雨で今日より冷え込むらしいから、明日食べた方がよかったかもね」
梅雨真っ只中のせいで、週間予報には、晴れのマークが恋しくなるほど雨マークで連なっている。気温だってそう。明日の気温に至っては、二十℃を下回るようだ。
「げっ、マジじゃん。最高のカニしゃぶとカニ雑炊を食べるタイミングは、明日だったか。しくったなぁ」
「ほんと、明日だけ気温がやけに低いわね」
「だね。明後日以降は、平年通りぐらいかな」
時間別による気温の変化は、ほぼ無し。十八℃から十九℃の横ばい状態。安定して肌寒そうだ。なら明日の食べ歩きは、温かい物を買って───。
……いや、そうだ。明日は土曜日だから、ハルはずっと家に居るのよね。そして買い物は、基本私が行っているので、ハルは外へ一歩も出ない。
お駄賃も、それなりに貯まってきた。総額はちゃんと数えていないけど、たぶん千円以上ある。確か商店街には、あれを扱った専門店があったはず。
よし、決めた。明日の食べ歩きは中止にして、ハルにちょっとしたサプライズをしてあげよっと。ふふっ、ハルは喜んでくれるかしら? 楽しみだわ。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
お隣さんはヤのつくご職業
古亜
恋愛
佐伯梓は、日々平穏に過ごしてきたOL。
残業から帰り夜食のカップ麺を食べていたら、突然壁に穴が空いた。
元々薄い壁だと思ってたけど、まさか人が飛んでくるなんて……ん?そもそも人が飛んでくるっておかしくない?それにお隣さんの顔、初めて見ましたがだいぶ強面でいらっしゃいますね。
……え、ちゃんとしたもん食え?
ちょ、冷蔵庫漁らないでくださいっ!!
ちょっとアホな社畜OLがヤクザさんとご飯を食べるラブコメ
建築基準法と物理法則なんて知りません
登場人物や団体の名称や設定は作者が適当に生み出したものであり、現実に類似のものがあったとしても一切関係ありません。
2020/5/26 完結
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる