上 下
34 / 48
蜂黒須怪異談∞X∞

0027話「昼帰り道(ショート版)」

しおりを挟む
 
「1」

 ※この怪異談は、鼻木和馬と高波美衣子が体験した恐怖怪異談である。

 俺は鼻木和馬。
 俺と高波美衣子は二学期の始業式の終わりの帰り道の昼間だった。
 その帰り道は俺と美衣子以外誰もいなく人気がない住宅街道路だな。
 そこでしばらく歩いてるとな。ふと反響音が聞こえるんだよな。
 (ボワーン、ボワーン)
 なんだか不思議な反響音だったけどな、その反響音が鳴り響くたびにな青白い人たちが出るんだよな。
 服装もどこか古い服や着物が多かったな。
 そこでな反響音が鳴るたびにポツポツと青白い人たちが出てきて人だかりが出来たんだよな。
 俺と美衣子は一時期身動き取れないほどだったよ。
 するとな、反響音が止んだ代わりになサイレンが鳴り響くだよな。そうだなまるで空襲警報に似てたよな。
 そのサイレンが鳴り響くと青白い人たちは走りこみ、俺たちは群衆の波のもつれに巻き込まれる。
 俺たちはなんとか必死に群衆の波にさらわれないように必死だった。
 だから、俺たちはお互い手を伸ばして離れ離れならないように掴んだ直後、その青白い人がその美衣子の腕を掴み離さない。
 俺は必死に美衣子の腕を引き剥がしてなんとか安全な場所に避難したんだよな。
 その美衣子の掴んだ箇所の腕には青白い手の跡がくっきり残ったぜ。

「2」

 和馬「という怪異談だぜ」

 その場に聞いた部員一同は背筋がぷるっと寒気がするほど感じた。
 しかし、真夜は何か不機嫌のようだ。

 真夜「ところで和馬。お前はなんで2人きりで美衣子と帰宅したんだ?」

 和馬「えと、それはですね。その」

 美衣子「私が一緒に帰りましょう。て、誘いましたの部・長」

 真夜&美衣子「……」

 あ、やばいなんかお互い激しいメンチ切ってるぞ?

 そんな時に空気読めない奴が口を開く。

 蜜柑「あたしも和馬と一緒に帰りたいな」

「「「え?」」」

 その場にいたみんな硬直する。
 その時他の部員も俺と一緒に帰宅するようになった。


 ーー「王田つよしの自宅」ーー

 和馬「という夢を見たんですよ」

 つよし「クソ!うらやまけしからん」

 大軌「クソ!モテたいぜ!」

 と、俺たちは寂しくモテない野郎界隈で盛り上がる。その分俺たちは寂しくエロ話で盛り上がるのだった。

 昼帰り道   完
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結済】夜にも奇妙な怖い話を語ろう

野花マリオ
ホラー
作者が体験(?)した怖い話や聞いた噂話を語ります。 一部創作も含まれますのでご了承ください。 表紙は生成AI

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【短編】怖い話のけいじばん【体験談】

松本うみ(意味怖ちゃん)
ホラー
1分で読める、様々な怖い体験談が書き込まれていく掲示板です。全て1話で完結するように書き込むので、どこから読み始めても大丈夫。 スキマ時間にも読める、シンプルなプチホラーとしてどうぞ。

ホラー愚痴就活ノート

野花マリオ
エッセイ・ノンフィクション
ホラー小説書きながら仕事を見つけていく、作者の個人的活動記録です。たまに愚痴るので苦手な方はご注意下さい。 ホラー寝る習慣ノートとは違い仕事や日常生活がメインです。 2024年10月21日作成。 生成AIも活用してます。 表紙は生成AI

感染した世界で~Second of Life's~

霧雨羽加賀
ホラー
世界は半ば終わりをつげ、希望という言葉がこの世からなくなりつつある世界で、いまだ希望を持ち続け戦っている人間たちがいた。 物資は底をつき、感染者のはびこる世の中、しかし抵抗はやめない。 それの彼、彼女らによる、感染した世界で~終わりの始まり~から一年がたった物語......

【一話完結】3分で読める背筋の凍る怖い話

冬一こもる
ホラー
本当に怖いのはありそうな恐怖。日常に潜むあり得る恐怖。 読者の日常に不安の種を植え付けます。 きっといつか不安の花は開く。

ヴァルプルギスの夜~ライター月島楓の事件簿

加来 史吾兎
ホラー
 K県華月町(かげつちょう)の外れで、白装束を着させられた女子高生の首吊り死体が発見された。  フリーライターの月島楓(つきしまかえで)は、ひょんなことからこの事件の取材を任され、華月町出身で大手出版社の編集者である小野瀬崇彦(おのせたかひこ)と共に、山奥にある華月町へ向かう。  華月町には魔女を信仰するという宗教団体《サバト》の本拠地があり、事件への関与が噂されていたが警察の捜査は難航していた。  そんな矢先、華月町にまつわる伝承を調べていた女子大生が行方不明になってしまう。  そして魔の手は楓の身にも迫っていた──。  果たして楓と小野瀬は小さな町で巻き起こる事件の真相に辿り着くことができるのだろうか。

ジャングルジム【意味が分かると怖い話】

怖狩村
ホラー
僕がまだ幼稚園の年少だった頃、同級生で仲良しだったOくんとよく遊んでいた。 僕の家は比較的に裕福で、Oくんの家は貧しそうで、 よく僕のおもちゃを欲しがることがあった。 そんなある日Oくんと幼稚園のジャングルジムで遊んでいた。 一番上までいくと結構な高さで、景色を眺めながら話をしていると、 ちょうど天気も良く温かかったせいか 僕は少しうとうとしてしまった。 近くで「オキロ・・」という声がしたような、、 その時「ドスン」という音が下からした。 見るとO君が下に落ちていて、 腕を押さえながら泣いていた。 O君は先生に、「あいつが押したから落ちた」と言ったらしい。 幸い普段から真面目だった僕のいうことを信じてもらえたが、 いまだにO君がなぜ落ちたのか なぜ僕のせいにしたのか、、 まったく分からない。 解説ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 近くで「オキロ」と言われたとあるが、本当は「オチロ」だったのでは? O君は僕を押そうとしてバランスを崩して落ちたのではないか、、、

処理中です...