【一人称ボク視点のホラーストーリー全64話】ボクの小説日記

野花マリオ

文字の大きさ
上 下
34 / 65

33話「観覧車」

しおりを挟む
 20〇〇年07月15日
     
「ふー。いい景色だなぁ」
「そうだねぇ」
 ボクと彼は観覧車の中にいる。
 丁度、真上に来ている。
 ボクは彼と会話を合わせている。
 どうしてこうなったんだろうか。
「見ろよ。あそこに俺のファンがたくさん待ち受けてるぞ」
「ははは。人気者だね」
「そうだろ。そうだろ。後でサインの練習しとくかな」
 地上には彼を一目を見ようと取材陣だけでなくあちらの関係者もいるほど慌ただしい。
 そして彼が握られてるソレとアレを身体に巻き付けているから……。
「じゃあ。そろそろあがるな」
「……うん」
 丁度観覧車の周回を終えるとき、ようやくボクは解放されて、この時生きた心地しなかった。

観覧車  おわり

このままカウントダウンページ進むとネタバレ解説が始まるよ。




3





2






1







ネタバレ解説
彼は爆弾犯か何か。ソレとアレは拳銃と爆弾のこと。ボクは彼に人質取られて観覧車に連れてかれたから、その間は生きた心地しなかったからね。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結済】夜にも奇妙な怖い話を語ろう

野花マリオ
ホラー
作者が体験(?)した怖い話や聞いた噂話を語ります。 一部創作も含まれますのでご了承ください。 表紙は生成AI

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

【1行文ホラー】世の中にある非日常の怖い話[完結済]

野花マリオ
ホラー
タイトル変更いたしました 恐怖体験話を集めました。かなり短めの1行文で終わります。

変容

小紕 遥
ホラー
夢と現実の境界が溶ける夜、突然の来客。主人公は曖昧な世界で何を見るのか。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

(ほぼ)5分で読める怖い話

涼宮さん
ホラー
ほぼ5分で読める怖い話。 フィクションから実話まで。

【全64話完結済】彼女ノ怪異談ハ不気味ナ野薔薇ヲ鳴カセルPrologue

野花マリオ
ホラー
石山県野薔薇市に住む彼女達は新たなホラーを広めようと仲間を増やしてそこで怪異談を語る。 前作から20年前の200X年の舞台となってます。 ※この作品はフィクションです。実在する人物、事件、団体、企業、名称などは一切関係ありません。 完結しました。 表紙イラストは生成AI

赤い部屋

山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。 真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。 東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。 そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。 が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。 だが、「呪い」は実在した。 「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。 凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。 そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。 「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか? 誰がこの「呪い」を生み出したのか? そして彼らはなぜ、呪われたのか? 徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。 その先にふたりが見たものは——。

処理中です...