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28話「デスト」
しおりを挟む20〇〇年06月06日
真っ暗でかすかな明かりがついてる教室。
集められたボク達生徒15名はひどくおびえて緊張してる。
そこに教室の扉の戸がゆっくりと開かれる。
現れたの青白い生気のない男の先生。
「……みなさん。こんばんは」
先生の目はうつろで生気がなく、声も元気がなく弱々しい。
そして先生は教壇の中から早速テスト用紙を取り出した。
「今から60分の間、テストをおこないますのでよろしくお願いします」
と、先生は1人ずつテストをくばっていく。と、最後の女子生徒にくばるときに先生はうっかり両眼が女子生徒の机に落としてしまう。
「ひっ!?」
「……これは、これはしつれい。すみませんサヤカさん。その目玉こっちに渡してくれませんか?」
サヤカは素早くその両眼を掴んで先生の手の平に置かせる。
「……ありがとう」
先生は教壇の前に立ちみんなの目の前でひょいと丁寧に目玉をはめると両眼はギョロギョロと回転する。
ボク達はその光景を見ても動じないように必死に耐えていた。
「……では、テストはじめ」
先生の号令のもとテストが開始された。
ボク達クラスは気がついた時にはこの怪しげな教室にいてそこで強制的にテストをやらされた。
またテストを拒否した者や集中できない者はデストされる。
ボク達はデストから生き残りの生徒である。
早速デストされる彼の末路を見てみよう。
「……タイチ君。君は少しよそ見したね」
「え?い、いや!?そ、そんなことありません」
「罰として天井にたってなさい」
するとタイチの頭上から細長い腕がたらされてタイチの首元を掴んでつれてかれた。
タイチの悲痛な叫び声が聴こえる。
ボク達は耳を塞ぎたかったが今はテストの集中である。
そしてボクのとなり女子生徒のアヤメが軽く咳をした。
すると先生がまっすぐきてかけよる。
「……おや、アヤメさん風邪ですか。心配ですね。今からホケン室にいきなさい」
「え?いや、いやです!!お願いします!なんともありませんから!!いやあああ」
アヤメは取り乱した。
そして後ろの教室の扉の戸が開き無数の腕がアヤメを捕まえて即座に引きずりこんだ。
そして教室内のスピーカーからアヤメの悲痛な叫び声とシャキンシャキンと音がして瞬時に斬り刻まれて彼女の叫び声はなくなった。
「うわああああああ」
突然、窓の外からタイチの叫び声出しながら落下によそ見する2名の生徒に先生はチョークを投げつけ生徒2名は事が切れるように倒れる。
次々とデストされていくクラス達。
最終的にボク1人だけになってしまった。
「……終了しました。出来たテストを裏返ししてください」
ボクはあわてて手がふるえたままテスト用紙を裏返しする。
ボクはなんとかやりきった。
あとは赤点の91点以下取らず0がつく点数を取らなければ問題ない。
前のテストで100点取った生徒がいたがそれも悲惨な恐ろしい鼻丸にされた。
なのでボクはテスト全問埋めず2問は埋めてない。
そして先生から採点して結果を出される。
「……おめでとうボク98点だよ。がんばったね」
ボクはホッとした。
これでようやく解放されるのだと。
ボクはこのときそう思っていた。
「……がんばった君に先生がオマケで2点あげようこれで100点だから鼻丸だよ」
ボクは思わず叫び声を出した。
あれから数ヶ月後ボクは牧場に連れてかれた。
そこに鼻丸した生徒のタカシがいた。
そこの彼はでっぷりと質のいい身体をしていた。
彼はもうすぐ卒業である。
ボクもあと数年したら卒業である。
ボクは四つ足で草を食べ続ける。
何がなんでもお腹をすいてしまう。
ボクは鼻にリングされて家畜の動物にされた。
ボクはもう二度と戻れない。
周りにいる生徒たちも目がうつろである。
そしてあの先生があらわれてボク達を近づきそっとやさしくなでてくれた。
デスト おわり
このままカウントダウンページ進むとネタバレ解説考察に進むよ。
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ネタバレ解説考察
ボクはテスト100点取り家畜の牛にされて鼻丸にされた。ボクも数年したらお肉として出荷される。
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