【一人称ボク視点のホラーストーリー全64話】ボクの小説日記

野花マリオ

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16話「ネクタイ」

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20〇〇年06月15日
    もうすぐ父の日である。
    ボクは父に何かプレゼントしようと外に出かける。
    とある商店街に出向くとそこに見慣れない服屋さんがあった。
    そこに入るといろいろな服があった。
「いらっしゃいませ」
    店主は変わった服装はマダラ模様の服を着た中年のおじさん。
    ボクはそこでじっくりと物色してると、ポツンと置かれたネクタイがあった。
    値札を見るとボクの手持ちでも買える値段だった。
    ボクは迷わず決めてネクタイを購入した。

「ありがとう。ボク」
    父の日にボクはお父さんにネクタイをプレゼントした。
    お父さんは次の日の朝、早速プレゼントしたネクタイを身につけて仕事に出かけた。

    そしてある日の晩、お父さんは酔っ払って帰ってきた。
    お父さんはネクタイを頭に巻いていた。
    ボクはやれやれとお父さんに水を用意しようと台所に向かう。
    ボクが離れたスキにお父さんの叫び声がする。
    ボクは何事かと駆けつけるとお父さんの首元にネクタイが意思があるかのように締め付けている。
「ただいま」
    と、そこに山おじさんとお母さんが帰ってきた。
「大変だよ!お父さんが!」
    ボクの必死の助けに山おじさんとお母さんは急いでかけつける。
    お父さんは青白くなり必死で抵抗している。
    山おじさんはお父さんのネクタイを引き剥がそうとするが山おじさんにもネクタイが襲いかかり腕にまとまりつく。
    まるでヘビのように締め付けている。
「ボク!ハサミを持ってきてくれ!」
    山おじさんに言われた通りにハサミを持ってきた。
    そして山おじさんはハサミを使ってネクタイをチョキチョキと切っていく。
    切られたネクタイはそのままパタリと動かなくなった。
    ボク達は大変な目にあったけどそのネクタイボクが買ってきた物と違うんだよね。
    お父さんは一体どこで取り違えたのか結局酔っ払って記憶がなく覚えていなかった。

ネクタイ  おわり


ここからネタバレ解説考察が始まるよ。
見たい方はこのままページ進んでください♪




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ネタバレ解説考察


    ボクが買ってきたネクタイと違う。酔っぱらったお父さんはどこかで誰かとネクタイと間違えて取り違えたらしいだけどそのネクタイ所持してた方は取り違えなければ無事ではなかったね。
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