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15話「まつりえもの」
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20〇〇年07月25日
どこかで遠吠えする犬。
外はもうすでに真っ暗である。
ボクと山おじさんは花火大会の帰り道である。
幼いボクはうとうとと眠たかった。
そこに人気がない商店街に歩いてると、何やらどんちゃん騒ぎの音がする。
ボク達の目の前に祭りの神輿を担ぐ法被集団とそうぐうした。
わっしょい、わっしょいと笛を鳴らして言いながら神輿を担ぐ。
こんな遅い時間に祭り?とボクは首をかしげた。
と、そんなふうに思った途端に神輿集団がボク達と密になりぎゅうぎゅう詰めになった。
ボクと山おじさんは離れ離れになってしまう。ボクは神輿担ぐ法被集団に連れさらわれる。
「山おじさーーん!」
「ボクーーー!」
ボクの必死に呼びかけに山おじさんはボクをなんとか連れ戻そうとする。
そしてボクは必死に右手をのばしてなんとか山おじさんの右手をつかむ。
ガシ!とボクの左手をつかむ誰か。
ボクはそこに振り向くと、骨の姿をした法被の人がボクを引きずりおろそうと骨の手が離さない。
「ボク!」
山おじさんはその手を強く引き剥がしてボク達は神輿の法被集団から急いで離れる。
ボクが気がついた後は、神輿集団はボク達と遠くに離れていてどこかへ消えた。
「もう少しであの國へつれていかれるところだった」
と、山おじさんは肩の息を鳴らしながらつぶやいた。
まつりえもの おわり
ここからはカウントダウンページ進むとネタバレ解説考察が始まるよ♪
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ネタバレ解説考察
祭りをする人たちは死者の國の住人達。幼いボクをあの世の國へ連れさろうとした。
もう少し遅ければ連れていかれた。
どこかで遠吠えする犬。
外はもうすでに真っ暗である。
ボクと山おじさんは花火大会の帰り道である。
幼いボクはうとうとと眠たかった。
そこに人気がない商店街に歩いてると、何やらどんちゃん騒ぎの音がする。
ボク達の目の前に祭りの神輿を担ぐ法被集団とそうぐうした。
わっしょい、わっしょいと笛を鳴らして言いながら神輿を担ぐ。
こんな遅い時間に祭り?とボクは首をかしげた。
と、そんなふうに思った途端に神輿集団がボク達と密になりぎゅうぎゅう詰めになった。
ボクと山おじさんは離れ離れになってしまう。ボクは神輿担ぐ法被集団に連れさらわれる。
「山おじさーーん!」
「ボクーーー!」
ボクの必死に呼びかけに山おじさんはボクをなんとか連れ戻そうとする。
そしてボクは必死に右手をのばしてなんとか山おじさんの右手をつかむ。
ガシ!とボクの左手をつかむ誰か。
ボクはそこに振り向くと、骨の姿をした法被の人がボクを引きずりおろそうと骨の手が離さない。
「ボク!」
山おじさんはその手を強く引き剥がしてボク達は神輿の法被集団から急いで離れる。
ボクが気がついた後は、神輿集団はボク達と遠くに離れていてどこかへ消えた。
「もう少しであの國へつれていかれるところだった」
と、山おじさんは肩の息を鳴らしながらつぶやいた。
まつりえもの おわり
ここからはカウントダウンページ進むとネタバレ解説考察が始まるよ♪
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ネタバレ解説考察
祭りをする人たちは死者の國の住人達。幼いボクをあの世の國へ連れさろうとした。
もう少し遅ければ連れていかれた。
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