【一人称ボク視点のホラーストーリー全64話】ボクの小説日記

野花マリオ

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9話「蚊取り線香」

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20〇〇年08月01日
    楽しい夏休みシーズン。
    夕食のあとボクとお父さん、お母さんそして山おじさんはスイカを食べていた。
    このスイカはみずみずしくとても甘かったから夢中になって食べた。
    と、そこにプーンと音を立てて飛び回る蚊がボク達に近づいてきた。
    その蚊も美味しそうなボク達を狙っていた。
    そしてお母さんの腕に止まり血を吸う。
    お母さんは気がついたのかその蚊をパシと腕を叩くが蚊は素早く反応して逃げまどう。
    ボク達はスイカを食べるのをやめて蚊の退治に集中する。
    お父さんはとっさに殺虫剤を取り出して使用する。
    プシューと吹きかけるが蚊は平然として飛び回る。
    しぶとい奴だ!とボクは思った。
    そこで蚊を仕留めるためにお母さんは両手でパシと叩いて潰すが蚊はそれでも平然としぶとく飛び回る。
    我が物顔してる蚊にボク達は苦戦を強いられていた。
「蚊取り線香を持ってくる」
    そこにじっと黙って見ていた山おじさんがお家の戸棚をゴソゴソと取り出す。
    山おじさんが取り出したのは蚊を取るための専用の線香でもなく仏壇やお墓参りをする線香だった。
    ボク達家族は首をかしげてしまった。
    そんな物で蚊は退治できるのだろうか?
    山おじさんはその線香にライターで火をつけてその煙が出る線香に蚊を押しあてるとその蚊はポトとおちた。
    そして山おじさんは蚊をしとめるのを確認すると両手でそっと合掌した。

    蚊取り線香   おわり




ここからはカウントダウンページ進むとネタバレ解説考察が始まるよ♪




3







2









1









ネタバレ解説考察


    蚊はもうすでに死んでる。だから殺虫剤やハエ叩きでやっても死ななかった。この世のものでなかったから、山おじさんが普通の蚊取り線香じゃなく、普通の線香を使ったんだ。
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