【一人称ボク視点のホラーストーリー全64話】ボクの小説日記

6話「木の鳥」

　20〇〇年8月15日
    ここの空き地には堂々とした木が立派に生えてる。
    少し大きな木だからボクが生まれる頃前にずっと生えてる。
    この時期になると鳥達がいっせいにその木に止まるんだ。
    数えきれないほどいっぱいだよ。
　でもなんでだろう？と、ボクは少し気になっていた。
    ボクのおじいちゃんに聞いたら、悲しそうに言った。
「昔、あそこあたりで大勢の人が亡くなったんだよ」
    て、言ってたから鳥さん達ももしかしたら親戚や家族が亡くなったのかな？
    詳しい理由は教えてくれなかった。
    幼いボクにはわからなかった。
    そしてあの木を切ろうと一度誰かが切ろうとした途端に鳥達が襲いかかって木を切るのやめたらしい。
    今でもあそこの木はこの時期になると鳥がたくさん止まっている。

　木の鳥  おわり


　ここからはカウントダウンページ進むとネタバレ解説考察が始まるよ♪





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　ネタバレ解説考察

　昔は悲惨な戦争があった時代。おじいちゃんが詳しく言えなかった事情もそのため。鳥が止まる木でもあそこに大量に亡くなった人達や鳥達がいるじゃないだろうか？