【一人称ボク視点のホラーストーリー全64話】ボクの小説日記

野花マリオ

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2話「体重計」

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 20〇〇年11月4日

 少し寒くなってきた秋の季節。
 この時期の秋と言えば運動、読書などあるけどやっぱ食欲の秋だね。
 ボクは食べることが大好きなんだけどお母さんはもっと食べるのが大好きなんだ。
 そしてお母さんはお風呂上がりにバスタオルで身体を隠して体重計に乗る。
「あらまぁー。やだわー。3キロ太っちゃたわ」
 お母さんはスリムな身体をしてるけど体重には気にしている。
 女の人はどうして体重を気にするのだろうか?ボクはふと思った。
「こうなったら、ダイエットね。よーしやせるわよ」
 お母さんはこの時はりきっていた。

 次の日の朝からお母さんはジョギングした。
 ボクも少しお母さんのつきそいでボクも走った。
 そしてその向こうにお兄さんもジョギングして声をかけた。
「おはようございます。あまり無理になさらないようお互いがんばりましょう」
「ええ。がんばりましょう」
「とくにこのあたりのルートは足場が重いのでつかれやすいので気をつけてください」
 親切なお兄さんはそう言って別れた。
 ボクとお母さんはしばらくジョギングしてお家に帰った。

 1週間後、お母さんは再び体重計に乗ってみた。
「え!?どうしてなの!!また体重増えてる」
 お母さんはがっくりした。
 どうやらまた体重が増えてるみたいだ。
 お母さんは先週からジョギングやストレッチも欠かさずやり、ごはんも半分に減らしてお菓子も我慢して食べてないのに増えるなんて不思議だよね。
 最近お母さんも身体が重くて動きづらいて言ってるからリバウンドしてるだろうか?
「こうなったら、とことんやるわよ!」
 お母さんは意気込んでいた。

 一か月後、お母さんはやつれていた。あれ以来ごはんにもあまり食べずにいた。
 ぶつぶつと減らないと言う。家族一同心配になっていた。
「お母さん。大丈夫?」
「大丈夫よ大丈夫」
 お母さんはうわの空だった。
 そして重い足取りで体重計に乗るとメーターがバグってエラー表示になる。
 バキバキと音が鳴って体重計が壊れてしまった。
 お母さんは立てれなくなってしまった。
 このあと救急車呼んだりしてお母さんを運ぼうとするにも救急隊員の人が重くて運べなかったので応援を呼んだ。病院のベッドも寝ていたけどそれも壊れてしまった。
 あとからわかったんだけどこの前お兄さんが言ってた通りだった。
 あの辺りはつかれやすいから要注意だってね。
 ボクは運よく無事みたいだった。

 体重計  おわり


 ここからはカウントダウンページ進むとネタバレ解説考察が始まるよ♪





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 ネタバレ解説考察


 ジョギングしてるお兄さんがあのあたりはつかれるから要注意だって最初に言ってるよね?疲れるではなく憑かれるの意味だったんだよ。お母さんは何かに憑かれて重くなり痩せても体重計は増えたんだ。
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