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紅薔薇怪異談Main story06
46話「遊霊町Dream island」
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「①」
ーー????ーー
ーーカズマ。
「……」
ーーカズマ。
「……ん」
ーーカズマ!
「その名を呼ぶのは誰だ?」
ーーーーー。
「和馬!無事だったか!!」
「え?あれ。元の姿に戻ってる?」
真夜も元の姿に戻っていて俺も本体である和馬の姿になっていた。
一体どうしてなんだ?
「俺が戻したんだよ」
と、そう言った彼女は、、、
「真理亜か……」
目の前に現れたのは俺の親友野薔薇真理亜だ。
「どうだ?自分の姿に戻れて嬉しいだろう。くくく」
「……その前に聞かせてくれ」
「なんだ?手短にな」
「2つ聞きたい。ここはどこなんだ?」
ここはどこかの町のようだが人気もなくゴーストタウンだった。真理亜は一体なぜ俺たちにここに連れてこまれたんだろうか?
「ははは。そうだな。ここは死者と幽霊の監獄の町。遊霊町だ」
「遊霊……町?」
馴染みのない町だなぁ。
でも、まー、噂によると石山県には消えた市町村いくつかあるくらいだからな。
「そうだ。次に聞きたいことあるんだろ?早く教えろよな?」
ふー。せっかちだなぁ。
「お前真理亜じゃないな?正体はどいつだ?」
すると真理亜は大笑いしたが喉がつっかえたのか咳こんでいた。無茶すんなよな。
「ゲホッゲホッ。ふー。まー、バレるのも無理もないか。私だよ片原早苗よ」
その真理亜の名を騙った彼女は正体を現した。つーか。
「お前誰なんだ?」
と、早苗はズッコケする。
「ちょっと!?私はあんた達の部活に在籍してたでしょ!?あと記憶消してないし」
うん。すっかり記憶から抜け落ちてたぜ。なんかそんな影の薄いキャラクターいたな。
「やめて!!そんな哀れな遠い目で見ないで!?」
ま、それよりもだがな。
「本物の真理亜はどこにやった?」
真夜は強く睨んでる。当然だがもしも彼女の身に何かあったら……。
「ああ、そうね!真理亜なら無事よ。ついでにあなたの探してるお友達もね」
「おーい!」
と、馴染みのある真理亜とそこには探していた……へ?
「煮部流?なんかえらく成長したな」
そこに真理亜の隣に普通の女子高生の背丈と同じくらいの煮部流がいた。
「②」
「わしと真理亜は少し未来にいたのじゃ。ちょっと野暮用でな」
「未来?」
「俺たちはその早苗に不本意ながら協力せざる得なかったんだよ。この小説野薔薇のせいでな」
と、真理亜が手渡されたのは見慣れない小説だったので手に取って読んでみる。
「こ、これ俺たちと同じ名前の登場人物が描かれてある!?」
俺と真夜は驚愕していた。一体この小説には何があるのだろうか?
「ねー?あんた達もう要件は済んだし、帰っていいわよ?」
「おう!じゃあ和馬、真夜帰るぞ!俺早く帰ってカニが喰いたいぜ」
「わしもママ上やパパ上に心配かけてるからの」
「ん?あ、ああ」
真理亜と煮部流に急かしながらも帰ろうとするが何かがおかしいような。
ーーカズマ!
「え?」
ーーカズマ!
「だ、誰だ!?」
と、俺は誰かが呼びかける声がする。
周囲を確認すると、真理亜と煮部流、早苗、そして真夜の姿は、、、
ーー両眼が黒く塗り潰していたから。
「あらあら、もう解けちゃったの。つまんないわね」
その声は聞いたことある。まさか……。
その時、俺の身体に青白い矢が突き刺さり、その姿を確認することないまま、意識が途絶えた。
遊霊町Dream island 完
ーー????ーー
ーーカズマ。
「……」
ーーカズマ。
「……ん」
ーーカズマ!
「その名を呼ぶのは誰だ?」
ーーーーー。
「和馬!無事だったか!!」
「え?あれ。元の姿に戻ってる?」
真夜も元の姿に戻っていて俺も本体である和馬の姿になっていた。
一体どうしてなんだ?
「俺が戻したんだよ」
と、そう言った彼女は、、、
「真理亜か……」
目の前に現れたのは俺の親友野薔薇真理亜だ。
「どうだ?自分の姿に戻れて嬉しいだろう。くくく」
「……その前に聞かせてくれ」
「なんだ?手短にな」
「2つ聞きたい。ここはどこなんだ?」
ここはどこかの町のようだが人気もなくゴーストタウンだった。真理亜は一体なぜ俺たちにここに連れてこまれたんだろうか?
「ははは。そうだな。ここは死者と幽霊の監獄の町。遊霊町だ」
「遊霊……町?」
馴染みのない町だなぁ。
でも、まー、噂によると石山県には消えた市町村いくつかあるくらいだからな。
「そうだ。次に聞きたいことあるんだろ?早く教えろよな?」
ふー。せっかちだなぁ。
「お前真理亜じゃないな?正体はどいつだ?」
すると真理亜は大笑いしたが喉がつっかえたのか咳こんでいた。無茶すんなよな。
「ゲホッゲホッ。ふー。まー、バレるのも無理もないか。私だよ片原早苗よ」
その真理亜の名を騙った彼女は正体を現した。つーか。
「お前誰なんだ?」
と、早苗はズッコケする。
「ちょっと!?私はあんた達の部活に在籍してたでしょ!?あと記憶消してないし」
うん。すっかり記憶から抜け落ちてたぜ。なんかそんな影の薄いキャラクターいたな。
「やめて!!そんな哀れな遠い目で見ないで!?」
ま、それよりもだがな。
「本物の真理亜はどこにやった?」
真夜は強く睨んでる。当然だがもしも彼女の身に何かあったら……。
「ああ、そうね!真理亜なら無事よ。ついでにあなたの探してるお友達もね」
「おーい!」
と、馴染みのある真理亜とそこには探していた……へ?
「煮部流?なんかえらく成長したな」
そこに真理亜の隣に普通の女子高生の背丈と同じくらいの煮部流がいた。
「②」
「わしと真理亜は少し未来にいたのじゃ。ちょっと野暮用でな」
「未来?」
「俺たちはその早苗に不本意ながら協力せざる得なかったんだよ。この小説野薔薇のせいでな」
と、真理亜が手渡されたのは見慣れない小説だったので手に取って読んでみる。
「こ、これ俺たちと同じ名前の登場人物が描かれてある!?」
俺と真夜は驚愕していた。一体この小説には何があるのだろうか?
「ねー?あんた達もう要件は済んだし、帰っていいわよ?」
「おう!じゃあ和馬、真夜帰るぞ!俺早く帰ってカニが喰いたいぜ」
「わしもママ上やパパ上に心配かけてるからの」
「ん?あ、ああ」
真理亜と煮部流に急かしながらも帰ろうとするが何かがおかしいような。
ーーカズマ!
「え?」
ーーカズマ!
「だ、誰だ!?」
と、俺は誰かが呼びかける声がする。
周囲を確認すると、真理亜と煮部流、早苗、そして真夜の姿は、、、
ーー両眼が黒く塗り潰していたから。
「あらあら、もう解けちゃったの。つまんないわね」
その声は聞いたことある。まさか……。
その時、俺の身体に青白い矢が突き刺さり、その姿を確認することないまま、意識が途絶えた。
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