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野薔薇怪異談Main story04
27話「血電車」
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「①」
ーー199X年10月25日15時25分頃ーー
ガタンゴトンと電車内はそれなりに揺れる。
終電近くの時間帯でも電車に利用する乗客はいる。
そこに友人の結婚式の二次会で帰宅するOLの彼女は多少の疲労と軽い酔いの眠気を感じて優先席で座り居眠りをする。
しばらくすると車内の電灯が点滅して切れかかり、最後はバチと電灯の明かりは切れた。
この現象に先程のOL彼女含む乗客は少しざわついて周囲を確認する。
しばらくすると車内の緊急予備電灯で明かりは多少ついた同時にバチとOL彼女以外の乗客は消失する。
OL彼女は消えた乗客を確認しようとすると、、、そこに得体の知れないナニカがいる。
そして車内の床や天井、壁、窓ガラスなど辺りに血のような飛沫が散らばっていた。
グチュ、グチュと彼女はそのナニカを見てしまいそこで悲鳴をあげた。
「②」
ーー現在ーー
朝早くの電車内はそれなりに混む。
平日は通勤ラッシュ満席だが休日はそこまでじゃないから、彼女も運良く空きの優先席に座る。
彼女は猫見蜜柑。猫耳としっぽを持つあの世の國のキ族出身である。
蜜柑の目的地は鐘技市に住む親戚の家に遊びに向かうためだ。
電車が目的地の着く間は携帯を取り出してネットでいくつか検索してる。
彼女が主に検索してるのは怖い話や怪異談、オカルトまとめなど次々と開いて閲覧していた。
そんな気になる閲覧サイトに血電車と呼ばれる電車に纏わる怖い話が何かにグッと刺さった。
その内容は"そして誰もいなくなった~電車内に起きた血まみれの惨劇ミステリー事件。死体と乗客はどこに消えたのか!?著者オカルトライター佐田喜誠司"と、文面の見出しが書かれていた。
彼女はゾクッと感覚があったが体質ではなかったので気にならなかった。
この時、大きなあくびして携帯を閉じて彼女はそのまま居眠りした。
『次は終点~鐘技駅~鐘技駅~』
車内のアナウンスが聞こえたので蜜柑は背筋をピンと立たせて眠気を取り降りる準備をした。
「③」
ーー猫見蜜柑の親戚宅ーー
鐘技駅から市営バスに乗り込み、その猫山町に降りてここから、まっすぐ歩いて数分で着く。
着いた同時に蜜柑はインターホンを鳴らして親戚の叔母さん方から出迎えてくれて蜜柑は家に上がった。
ーー家の中ーー
「よく来たね。ゆっくりくつろいでくれ」
「にゃあ」
親戚の叔父さんのご好意に甘えて寛ぐ蜜柑。
親戚もキ族であり、猫耳としっぽを持っている。ちょうど叔母さんが草サイダーを用意してくれたので蜜柑は抜かれた水分補給して喉をうるおした。
ーーーーーー。
「いつでもよかったらいらしてね」
夕方遅くまで居残り、帰宅するようになると叔父と叔母は見送りにやってきた。
お土産として、國の名産の透き通る青色の瓶詰めの蜂蜜をお裾分けしてもらった。
蜜柑は甘いものが大好きなのでとても喜んだ。
「④」
ーー電車内ーー
外の景色はちょうど真っ暗だった。
車内でガタンゴトンと揺れる中、蜜柑は眠気を感じて居眠りする。
車内の乗客は蜜柑ただ1人だけであり、人気もなかった。
そしてしばらくすると電灯は一気にシャットダウンして車内は真っ暗になる。
「にゃあ?」
蜜柑は何事かと思って周囲を確認する。
ブレーカーでも落ちたのだろうか?と疑念が疑っていたがその時である。
バチッと車内の予備電灯がついて明かりもそれなりつく。
そして蜜柑は驚愕する。
激しい赤い血飛沫がいたるところに車内全体ついていたから。
「!?」
蜜柑の近くにスライムのようなモノがじゅるり、じゅるりと動いてたから。
そのスライムは蜜柑に近づいて襲いかかろうとしたが蜜柑が持ってる青色の液体の瓶詰めがとっさに避けてしまう。その瓶詰めの液体は青白い光り輝いていた。
蜜柑はふと、その瓶詰めの蜂蜜をスライムに投げてぶつける。するとスライムは一気に燃えて浄化した。
そしてしばらくすると電車は途中下車して停止した。
「⑤」
蜜柑は電車から降りるとどこかの林だった。出口はなく彷徨っていると、途中髪の長いボサボサの若い女性が方向に指をさしているので目視すると出口があった。蜜柑が目を離した瞬間、その女性は消えたので道標がわからない蜜柑はその方向に向かう。
その出口から潜るとそこは街中だった。
どうやら馴染みのある鐘技駅だった。
そして出口から出た場所は忽然と無くなっていた。
蜜柑はケータイの日付時刻を確認するとまだ昼前の朝の時間帯だった。
そしてこの後、再び親戚の自宅に向かうがその時まだ蜜柑は今日は来てなく、その青色の蜂蜜は知らないと答えた。そして蜜柑は体質になったことを初めて知る日でもあり、恐怖体験を経験したのもこの日だった。
そしてネットで検索した血電車の記事はどこも書かれてなかった。
血電車 完
ーー199X年10月25日15時25分頃ーー
ガタンゴトンと電車内はそれなりに揺れる。
終電近くの時間帯でも電車に利用する乗客はいる。
そこに友人の結婚式の二次会で帰宅するOLの彼女は多少の疲労と軽い酔いの眠気を感じて優先席で座り居眠りをする。
しばらくすると車内の電灯が点滅して切れかかり、最後はバチと電灯の明かりは切れた。
この現象に先程のOL彼女含む乗客は少しざわついて周囲を確認する。
しばらくすると車内の緊急予備電灯で明かりは多少ついた同時にバチとOL彼女以外の乗客は消失する。
OL彼女は消えた乗客を確認しようとすると、、、そこに得体の知れないナニカがいる。
そして車内の床や天井、壁、窓ガラスなど辺りに血のような飛沫が散らばっていた。
グチュ、グチュと彼女はそのナニカを見てしまいそこで悲鳴をあげた。
「②」
ーー現在ーー
朝早くの電車内はそれなりに混む。
平日は通勤ラッシュ満席だが休日はそこまでじゃないから、彼女も運良く空きの優先席に座る。
彼女は猫見蜜柑。猫耳としっぽを持つあの世の國のキ族出身である。
蜜柑の目的地は鐘技市に住む親戚の家に遊びに向かうためだ。
電車が目的地の着く間は携帯を取り出してネットでいくつか検索してる。
彼女が主に検索してるのは怖い話や怪異談、オカルトまとめなど次々と開いて閲覧していた。
そんな気になる閲覧サイトに血電車と呼ばれる電車に纏わる怖い話が何かにグッと刺さった。
その内容は"そして誰もいなくなった~電車内に起きた血まみれの惨劇ミステリー事件。死体と乗客はどこに消えたのか!?著者オカルトライター佐田喜誠司"と、文面の見出しが書かれていた。
彼女はゾクッと感覚があったが体質ではなかったので気にならなかった。
この時、大きなあくびして携帯を閉じて彼女はそのまま居眠りした。
『次は終点~鐘技駅~鐘技駅~』
車内のアナウンスが聞こえたので蜜柑は背筋をピンと立たせて眠気を取り降りる準備をした。
「③」
ーー猫見蜜柑の親戚宅ーー
鐘技駅から市営バスに乗り込み、その猫山町に降りてここから、まっすぐ歩いて数分で着く。
着いた同時に蜜柑はインターホンを鳴らして親戚の叔母さん方から出迎えてくれて蜜柑は家に上がった。
ーー家の中ーー
「よく来たね。ゆっくりくつろいでくれ」
「にゃあ」
親戚の叔父さんのご好意に甘えて寛ぐ蜜柑。
親戚もキ族であり、猫耳としっぽを持っている。ちょうど叔母さんが草サイダーを用意してくれたので蜜柑は抜かれた水分補給して喉をうるおした。
ーーーーーー。
「いつでもよかったらいらしてね」
夕方遅くまで居残り、帰宅するようになると叔父と叔母は見送りにやってきた。
お土産として、國の名産の透き通る青色の瓶詰めの蜂蜜をお裾分けしてもらった。
蜜柑は甘いものが大好きなのでとても喜んだ。
「④」
ーー電車内ーー
外の景色はちょうど真っ暗だった。
車内でガタンゴトンと揺れる中、蜜柑は眠気を感じて居眠りする。
車内の乗客は蜜柑ただ1人だけであり、人気もなかった。
そしてしばらくすると電灯は一気にシャットダウンして車内は真っ暗になる。
「にゃあ?」
蜜柑は何事かと思って周囲を確認する。
ブレーカーでも落ちたのだろうか?と疑念が疑っていたがその時である。
バチッと車内の予備電灯がついて明かりもそれなりつく。
そして蜜柑は驚愕する。
激しい赤い血飛沫がいたるところに車内全体ついていたから。
「!?」
蜜柑の近くにスライムのようなモノがじゅるり、じゅるりと動いてたから。
そのスライムは蜜柑に近づいて襲いかかろうとしたが蜜柑が持ってる青色の液体の瓶詰めがとっさに避けてしまう。その瓶詰めの液体は青白い光り輝いていた。
蜜柑はふと、その瓶詰めの蜂蜜をスライムに投げてぶつける。するとスライムは一気に燃えて浄化した。
そしてしばらくすると電車は途中下車して停止した。
「⑤」
蜜柑は電車から降りるとどこかの林だった。出口はなく彷徨っていると、途中髪の長いボサボサの若い女性が方向に指をさしているので目視すると出口があった。蜜柑が目を離した瞬間、その女性は消えたので道標がわからない蜜柑はその方向に向かう。
その出口から潜るとそこは街中だった。
どうやら馴染みのある鐘技駅だった。
そして出口から出た場所は忽然と無くなっていた。
蜜柑はケータイの日付時刻を確認するとまだ昼前の朝の時間帯だった。
そしてこの後、再び親戚の自宅に向かうがその時まだ蜜柑は今日は来てなく、その青色の蜂蜜は知らないと答えた。そして蜜柑は体質になったことを初めて知る日でもあり、恐怖体験を経験したのもこの日だった。
そしてネットで検索した血電車の記事はどこも書かれてなかった。
血電車 完
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