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野薔薇怪異談Main story03
24話「さーくるさーくる」
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「①」
ーー星田家ーー
「お父様、お話てなんですか?」
「ああ、実はな……来月からスペインに転勤することになったんだよ」
「……」
「急な話だが、美冬「私もスペイン向かいますわ」そうか……」
「……」
ーー部室内ーー
「じゃあ、次は星田先輩で。星田先輩?」
「……」
「次、星田先輩ですよ?」
「……あ。ごめんなさいね。コホン」
部活にも頭が入らない私。
来月から私はスペインに向かう。
すでにスペインに転校手続き済ましてる。
まだ部員達には私が日本からいなくなることは伝えていない。
そしてムーちゃんにさえも……。
私が怪異談を披露終えるとお開きになり、各自帰宅する。
「星ねぇー?少しいいか?」
と、帰りの準備してるとムーちゃんに呼び止められた。
「何かしら?」
「……あのさ。い、久しぶりに一緒に帰らないか?」
「……いいわよ」
と、私は彼と一緒に帰宅することになった。
「②」
「……」
しばしの長い沈黙が流れる。
なんだか気まずい雰囲気だなぁ。
そこで私は話題を提供する。
「ムーちゃん。私ってさ綺麗?」
「ぶふぉ!?な、なんだよ急に?」
吹きかけたのは、なぜかいらつくわね。
「とりあえずどーなの?ねー?」
「綺麗だよ!!その無視できないほどの美人だよ!」
「……」
「ってぇ!?そんなに叩くなよ?」
「バカバカ!!虫は余計よ!!」
「怒るとこそこ!?」
彼ならば伝えてもいいだろう。
「ムーちゃん。あなたに大事な事を伝えたいことがあるの」
「な、なんだよ?」
「……その前に怪異談ひとつ聞いてちょうだい」
と、私は怪異談を披露する。これが彼と最初で最後の怪異談を語るつもりで。
「③」
毎晩、とある団体がサークルの輪を作り、その場にいる人たちを囲み謎の儀式する集団する輩が現れた。
そこで私がサークル集団を追跡して彼らの儀式を隠し撮りする。
彼らはその場にいた男女2人組のカップルを見つけてサークルの輪を囲む。
「さーくる、さーくる、さーくる。パッ」
と、彼らがサークルすると、囲んだカップルは忽然と消失した。
私はこのおかしな現象に目を疑った。
「おい!そこにいるのはだれだ!?」
どうやら、彼らの仲間が気づき見つかってしまった。
彼らは私を逃げないようにきっちりとサークルの輪で囲んでサークル儀式を行う。
そのサークルの輪から青白い人達のブレが視えてくる。
そして私の身体がドロドロと溶けてなくなってしまった。
私がいた場所には隠し撮りしたカメラが残っていた。
「④」
「私ね来月からスペインに転校するの」
「……そうか」
「驚かないのね」
「い、いや。驚いてるさ。ただ昨日、俺のおふくろが言ってたからさ」
「そっか……」
「待ってるからよ」
「え?」
「な、なんでもねぇよ」
「気になるなぁ」
ムーちゃんと談笑してそのまま別れて帰路に向かった。
ーー石山小町空港ーー
「星田先輩!また現地に着いたら連絡してくださいね」
「ええ。みんなも部活頑張ってね」
俺達はスペインに向かう星田先輩を見送った。
そしてどこかで再び会えることを願っていた。
ーー????ーー
「美冬つかれないか?」
「ええ。大丈夫よ。お父様は?」
「大丈夫だ。ここんとこはつかれてないさ」
と、私たちはお互い体調を崩してないか確認する。
そして私は現地に着くまでアイマスクを身につけて一眠りする。
その場に機内の窓の外から覗いてる女は気になるが害はないので放置してる。
それだけでなく、機内の全ての窓の外からは青白い女のようなモノ達が張り付いていた。
さーくるさーくる 完
出演登場人物
鼻木和馬
夜尻真夜
星田美冬
梅田虫男
猫見蜜柑
毒川里美
小野姫子
野薔薇真理亜
酢鈴武煮部流
Main story03 END
next story 04
ーー星田家ーー
「お父様、お話てなんですか?」
「ああ、実はな……来月からスペインに転勤することになったんだよ」
「……」
「急な話だが、美冬「私もスペイン向かいますわ」そうか……」
「……」
ーー部室内ーー
「じゃあ、次は星田先輩で。星田先輩?」
「……」
「次、星田先輩ですよ?」
「……あ。ごめんなさいね。コホン」
部活にも頭が入らない私。
来月から私はスペインに向かう。
すでにスペインに転校手続き済ましてる。
まだ部員達には私が日本からいなくなることは伝えていない。
そしてムーちゃんにさえも……。
私が怪異談を披露終えるとお開きになり、各自帰宅する。
「星ねぇー?少しいいか?」
と、帰りの準備してるとムーちゃんに呼び止められた。
「何かしら?」
「……あのさ。い、久しぶりに一緒に帰らないか?」
「……いいわよ」
と、私は彼と一緒に帰宅することになった。
「②」
「……」
しばしの長い沈黙が流れる。
なんだか気まずい雰囲気だなぁ。
そこで私は話題を提供する。
「ムーちゃん。私ってさ綺麗?」
「ぶふぉ!?な、なんだよ急に?」
吹きかけたのは、なぜかいらつくわね。
「とりあえずどーなの?ねー?」
「綺麗だよ!!その無視できないほどの美人だよ!」
「……」
「ってぇ!?そんなに叩くなよ?」
「バカバカ!!虫は余計よ!!」
「怒るとこそこ!?」
彼ならば伝えてもいいだろう。
「ムーちゃん。あなたに大事な事を伝えたいことがあるの」
「な、なんだよ?」
「……その前に怪異談ひとつ聞いてちょうだい」
と、私は怪異談を披露する。これが彼と最初で最後の怪異談を語るつもりで。
「③」
毎晩、とある団体がサークルの輪を作り、その場にいる人たちを囲み謎の儀式する集団する輩が現れた。
そこで私がサークル集団を追跡して彼らの儀式を隠し撮りする。
彼らはその場にいた男女2人組のカップルを見つけてサークルの輪を囲む。
「さーくる、さーくる、さーくる。パッ」
と、彼らがサークルすると、囲んだカップルは忽然と消失した。
私はこのおかしな現象に目を疑った。
「おい!そこにいるのはだれだ!?」
どうやら、彼らの仲間が気づき見つかってしまった。
彼らは私を逃げないようにきっちりとサークルの輪で囲んでサークル儀式を行う。
そのサークルの輪から青白い人達のブレが視えてくる。
そして私の身体がドロドロと溶けてなくなってしまった。
私がいた場所には隠し撮りしたカメラが残っていた。
「④」
「私ね来月からスペインに転校するの」
「……そうか」
「驚かないのね」
「い、いや。驚いてるさ。ただ昨日、俺のおふくろが言ってたからさ」
「そっか……」
「待ってるからよ」
「え?」
「な、なんでもねぇよ」
「気になるなぁ」
ムーちゃんと談笑してそのまま別れて帰路に向かった。
ーー石山小町空港ーー
「星田先輩!また現地に着いたら連絡してくださいね」
「ええ。みんなも部活頑張ってね」
俺達はスペインに向かう星田先輩を見送った。
そしてどこかで再び会えることを願っていた。
ーー????ーー
「美冬つかれないか?」
「ええ。大丈夫よ。お父様は?」
「大丈夫だ。ここんとこはつかれてないさ」
と、私たちはお互い体調を崩してないか確認する。
そして私は現地に着くまでアイマスクを身につけて一眠りする。
その場に機内の窓の外から覗いてる女は気になるが害はないので放置してる。
それだけでなく、機内の全ての窓の外からは青白い女のようなモノ達が張り付いていた。
さーくるさーくる 完
出演登場人物
鼻木和馬
夜尻真夜
星田美冬
梅田虫男
猫見蜜柑
毒川里美
小野姫子
野薔薇真理亜
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