14 / 23
003話「ヤドカリさん」
ヤドカリさん2 04☆
しおりを挟む
(Ⅳ)「ヤドカリさん」
俺の名はジャン。32歳。
一応名を知れた魔剣使いだ。
ちょうど俺は村の広場にて例のアレを聴いた所だった。
ま、大したことはない。
そろそろ夜更けに近かったのでこの村のそこそこするメシがうまい宿屋に泊まることにした。
ーー「宿屋ドラゴンフラワー」ーー
「おお、いらっしゃい」
「オヤジ、夕飯と明日の朝飯頼む」
俺は身分証であるギルドパスポートと代金である銀貨3枚を支払う。
身分証の提示は最近近くで盗賊や野党が頻繁に出ているからだ。でもほとんどは彼らはおとなしく、俺がほとんど退治してるからな。
「オヤジ。先程の広場でヤドカリさんの噂を聴いてきたぜ」
と、オヤジは目を見開き慌てる。
「だ、大丈夫なんかい?ヤドカリさんの噂を聴いた者が宿屋に泊まるとヤドカリされるんだろ?」
俺は自分の髪の頭をぽりぽり掻いて言った。
「大丈夫だ。あんなモノは根のない噂だな」
オヤジは「そうか、二階の3号室だよ」と、うなずき泊まる部屋の鍵をもらい、その自室に向かった。
ーー「????」ーー
真夜中の寝静まる晩。
俺は魔剣をいつでも引き抜けるように待ち続けていた。
そう、俺は所属するギルドから巷で暗躍するヤドカリさんを討伐しにきたからである。
そして宿屋の扉が開かれる。
扉の鍵はわざと開けていたからな。
「……あんたがヤドカリさんとはな」
その正体は広場でヤドカリさんの噂を広めた冒険者だったからな。
そいつは終始無言で背中に抱えている戦斧を取り出して構えた。
俺も対峙して魔剣を構えて刃を振るった。
ーー「次の日の早朝」ーー
ドラゴンフラワーの宿屋の店主ブラウンは朝早くから、村の近くの川でスープの材料や生活用水に使用する川水を汲みにやってきた。
その近くで上半身の裸であるジャンは魔剣の素振りをしてるの見てブラウンは彼に声をかけた。
「おはよう。ジャン。ヤドカリさんは大丈夫だったか?」
「ああ。あんなもんは大したことないさ。しかし、この身体は馴染みやすいな」
「……そうか」とブラウンはそのまま木のバケツに川水を満杯近くまで汲み宿屋に戻る。その時、ブラウンは彼の違和感になんらかの感じていたが直接口には出せなかった。
ーー「????」ーー
とある村の場所でジャンと似た男がヤドカリさんの噂を広めていた。そのジャンを似た男も忽然と姿を消しており、別の男がヤドカリさんを広めていく。その男も魔剣を携えていたという冒険者や旅人の間で噂が広まっていた。
Next story05
俺の名はジャン。32歳。
一応名を知れた魔剣使いだ。
ちょうど俺は村の広場にて例のアレを聴いた所だった。
ま、大したことはない。
そろそろ夜更けに近かったのでこの村のそこそこするメシがうまい宿屋に泊まることにした。
ーー「宿屋ドラゴンフラワー」ーー
「おお、いらっしゃい」
「オヤジ、夕飯と明日の朝飯頼む」
俺は身分証であるギルドパスポートと代金である銀貨3枚を支払う。
身分証の提示は最近近くで盗賊や野党が頻繁に出ているからだ。でもほとんどは彼らはおとなしく、俺がほとんど退治してるからな。
「オヤジ。先程の広場でヤドカリさんの噂を聴いてきたぜ」
と、オヤジは目を見開き慌てる。
「だ、大丈夫なんかい?ヤドカリさんの噂を聴いた者が宿屋に泊まるとヤドカリされるんだろ?」
俺は自分の髪の頭をぽりぽり掻いて言った。
「大丈夫だ。あんなモノは根のない噂だな」
オヤジは「そうか、二階の3号室だよ」と、うなずき泊まる部屋の鍵をもらい、その自室に向かった。
ーー「????」ーー
真夜中の寝静まる晩。
俺は魔剣をいつでも引き抜けるように待ち続けていた。
そう、俺は所属するギルドから巷で暗躍するヤドカリさんを討伐しにきたからである。
そして宿屋の扉が開かれる。
扉の鍵はわざと開けていたからな。
「……あんたがヤドカリさんとはな」
その正体は広場でヤドカリさんの噂を広めた冒険者だったからな。
そいつは終始無言で背中に抱えている戦斧を取り出して構えた。
俺も対峙して魔剣を構えて刃を振るった。
ーー「次の日の早朝」ーー
ドラゴンフラワーの宿屋の店主ブラウンは朝早くから、村の近くの川でスープの材料や生活用水に使用する川水を汲みにやってきた。
その近くで上半身の裸であるジャンは魔剣の素振りをしてるの見てブラウンは彼に声をかけた。
「おはよう。ジャン。ヤドカリさんは大丈夫だったか?」
「ああ。あんなもんは大したことないさ。しかし、この身体は馴染みやすいな」
「……そうか」とブラウンはそのまま木のバケツに川水を満杯近くまで汲み宿屋に戻る。その時、ブラウンは彼の違和感になんらかの感じていたが直接口には出せなかった。
ーー「????」ーー
とある村の場所でジャンと似た男がヤドカリさんの噂を広めていた。そのジャンを似た男も忽然と姿を消しており、別の男がヤドカリさんを広めていく。その男も魔剣を携えていたという冒険者や旅人の間で噂が広まっていた。
Next story05
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
恥ずかしい 変身ヒロインになりました、なぜならゼンタイを着ただけのようにしか見えないから!
ジャン・幸田
ファンタジー
ヒーローは、 憧れ かもしれない しかし実際になったのは恥ずかしい格好であった!
もしかすると 悪役にしか見えない?
私、越智美佳はゼットダンのメンバーに適性があるという理由で選ばれてしまった。でも、恰好といえばゼンタイ(全身タイツ)を着ているだけにしかみえないわ! 友人の長谷部恵に言わせると「ボディラインが露わだしいやらしいわ! それにゼンタイってボディスーツだけど下着よね。法律違反ではないの?」
そんなこと言われるから誰にも言えないわ! でも、街にいれば出動要請があれば変身しなくてはならないわ! 恥ずかしい!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる